先日ブログへの平蔵さんのコメントで教えて頂いた、日活映画100周年記念のDVDマガジン『吉永小百合 私のベスト20』の、初号『キューポラのある街』(特別価格:790円)を早速に買って昨夜見ました。
17才の吉永小百合が、貧しい境遇に負けず働きながら定時制高校を目指す中学生ジュンを体当たりに演じています。後に本人に「『キューポラの街』を超えたいとの想いで女優を続けている」と言わしめる代表作です。1962年制作当時の在日朝鮮人にたいする偏見や労働組合など社会的な問題も描かれています。
マガジンの内容も「サユリストも初見。グラビアページには映画出演時の秘蔵カットを使用。小百合ものがたりや映画の見所など多彩な編集内容。収録作品にまつわる本人のインタビューを毎号掲載。映画公開時の興奮が甦る貴重なポスター付。」と唱われていますが、確かに読み物としても濃い情報が詰まっていて楽しめるものでした。
映画本編の他にオマケとして当時の「中日新聞ニュース」の映像が3編付いています。それらは映画館で予告編などとともに流されました。昭和天皇の紀州路行幸のニュースも、似たようなものを幼い頃に良く見たことを想い出し懐かしいものでした。 東京オリンピックを2年後に控え、高度成長期へ向かう時代の雰囲気が蘇ってきます。
また舞台となった川口市はキューポラのある鋳物の街としてよく知られていますが、エキストラとして参加した住民インタビューや街の案内マップも掲載され、ヒロインを取り巻く出演者たちが生活していた環境を知ることで映画のリアリティーもアップします。
DVDマガジン11号『青春のお通り』は近隣の千里ニュータウンが舞台の一つとなっています。どんな内容の解説が編集されるのか半年後の発売が今から楽しみになりました。
※ 吉永小百合さん主演の最新作『北のカナリアたち』が東映系で大ヒット公開中です。
吉永小百合 -私のベスト20- DVDマガジン 2012年 11/15号 [分冊百科] | |
790円 | |
講談社 |