先週の日曜日NHK教育テレビ「ららら♪クラシック」では、盲目で奇跡のピアニストといわれる辻井伸行さんが出演し、ショパンやリストの有名なピアノ曲のスタジオ演奏や、チャイコフスキーのピアノ協奏曲のN饗との共演など、たっぷりと素晴らしい演奏を聴かせて貰いました。
先週ちょうど図書館で下記にご紹介している『ピアノはともだち』という本を借り、辻井伸行さんがその誕生からアメリカの国際的音楽コンクールで優勝を飾り、その後の世界での活躍振りを詳しく読んだところでした。
盲目というハンディーを聴力の鋭敏さで逆転させ、お母さんの深慮により心の色彩を豊かに育て上げることで、磨き抜かれた美しい音とその表現力を創り上げているように想います。溢れるような音楽性はテレビを通しても伝わってきますが、実際にコンサートで生の演奏をぜひ聴きたいという想いが湧いてきました。
番組の中でソプラノ歌手とコラボレーションした時に、ブレス(息継ぎ)の大切さについて改めて気付いたということで、「ピアノもただ弾くということではなくて歌わなければ‥‥」といっていたのも印象に残りました。2才から磨かれたあの美しい音と超絶テクニックに歌う心がプラスされるとすれば、また一段と感動的な演奏となるに違いないと感じました。
世の中への扉 ピアノはともだち 奇跡のピアニスト 辻井伸行の秘密 | |
こうやま のりお | |
講談社 |