公民館でのサークル活動(七宝焼き)を終え会食、午後三時半のYRP野比行きを待つ人をそれとなく見れば、知人もチラホラ数人。それぞれ目が合えば軽く会釈を交わし、なかでも近所の人を見れば降車後は同行。
Aさんは最近ではかなりの歩行困難、それでも体力維持のため週三回はプールに通い、短歌、油絵、コーラスの教室を続けている。
ゆっくり歩きながら、紫の実をつけたムベを見つけたわたし、「いいわね、でも鳥があんなにキレイにそっくり中身を啄ばんで空っぽね」と言ったら、Aさん、
「お隣のムベを見て『むべ山風を嵐というらむ』って言ったらそっぽ向かれたわ」と笑った。
教養をひけらかすというのでなく、ごく自然にでた言葉・・・元教師も若く現役であった頃なら「ああ、なるほど(恐れ入りました)」くらいのリアクションがあったかもしれないけれど、今ではどうかすれば「大丈夫ですか」と危惧される状況。
(年はとりたくないものね)彼女はつぶやいた。
加齢とともに尊厳も失われていくのだろうか・・・。
そうは思いたくない!
地域の中で一緒に年を重ねて行く。年をとり身体の不具合の度合いを増していくことは必至のわたし、これからの日常は大きな課題でもある。
老いて病んで不自由になり、それでも生きていかねばならない時の心構え・・・哀れみや屈辱を受け入れ、静かに笑っていられる人になれるだろうか。
Aさんは最近ではかなりの歩行困難、それでも体力維持のため週三回はプールに通い、短歌、油絵、コーラスの教室を続けている。
ゆっくり歩きながら、紫の実をつけたムベを見つけたわたし、「いいわね、でも鳥があんなにキレイにそっくり中身を啄ばんで空っぽね」と言ったら、Aさん、
「お隣のムベを見て『むべ山風を嵐というらむ』って言ったらそっぽ向かれたわ」と笑った。
教養をひけらかすというのでなく、ごく自然にでた言葉・・・元教師も若く現役であった頃なら「ああ、なるほど(恐れ入りました)」くらいのリアクションがあったかもしれないけれど、今ではどうかすれば「大丈夫ですか」と危惧される状況。
(年はとりたくないものね)彼女はつぶやいた。
加齢とともに尊厳も失われていくのだろうか・・・。
そうは思いたくない!
地域の中で一緒に年を重ねて行く。年をとり身体の不具合の度合いを増していくことは必至のわたし、これからの日常は大きな課題でもある。
老いて病んで不自由になり、それでも生きていかねばならない時の心構え・・・哀れみや屈辱を受け入れ、静かに笑っていられる人になれるだろうか。