続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

十四年間の投稿。

2012-12-21 06:52:25 | 日常
 50才を過ぎたころ、やっと自分にも自由な時間が出来たと思ったけれど、だからと言って何から始めたらいいか分からない。

 このまま日々をやり過ごしながら死んでいくのは(考えが短絡的)嫌だなぁと、ただ漠然と考えていたとき、《小論文募集》の記事を見つけた。ロゴスドン・・・哲学・・・何かを考える・・・。
 
 向いているかもしれない!

 思いつく限りのことを書いた。900字と決まっていたので、何通も書いた。拙さはあったと思うけれど、掲載してくれたときの嬉しさは忘れられない。少しの恥ずかしさと照れ、(まぁ誰が読むでもないし)という感じでその後も一生懸命課題をこなし、書き続けた。この十四年のうちには隔刊が季刊になり、休刊。そして現在はネット上での配信・・・欠かさず書いている。欠かさず載せていただいている。

〔不調である〕と、お叱りを受けたこともある。

 最近では緊張が薄れ、甘えが出て来ているかもしれない。締切日になってハッと思い出したとき、(これではいけない)と慙愧の思い。
 思えば、この縁があってこその今日。「ロゴスドン」への投稿がなかったら、このブログに至らなかったかもしれないとさえ思う。
 勉強不足は明かである。ただ、(人生経験からの答えというものもあるのでは)という領域を保持しつつ、気持ちを新たに思考能力を刺激し続けていきたい。

 編集・発行人の宮本明浩氏は師であり、恩人である。

『洞熊学校を卒業した三人』41。

2012-12-21 06:38:37 | 宮沢賢治
「あぁかいてながのくぅも、
 てながの赤いくも
 あんまり網がまづいので、
 八百二百里旅の蚊も、くうんとうなってまはれ右」
 見るとそれは顔を洗ったことのない狸でした。蜘蛛はキリキリキリッとはがみをして云ひました。

 八はエイト(eight)と読んで、永遠。
 顔はface→Faith/信仰。

☆釈(意味を解き明かす)妄(空想)で、永遠を知(心に感じる)。
 字(文字)の飛躍、理(物事の筋道)を慮/あれこれ思いめぐらせて、化(形、性質を変えて別のものになる)幽(死者の世界)の幻。
 信仰の理(宇宙の根本原理)には千(たくさん)の趣(衆生が住む世界)の運(運命)がある。

『城』1131。

2012-12-21 06:17:59 | カフカ覚書
Kはいそいで仕切り部屋のほうにひっこんだ。ここだと、戸外の助手からは見えないし、Kのほうでも、彼らを見ないですんだ。しかし、窓ガラスをがたがた鳴らすかすかな、哀願するような音は、いつまでもつきまとった。

 助手/Gehilfen→Gehirn/頭脳。
 窓ガラス/Fensterscheibe→Fister scheibe/食、丸い面。

☆Kは急に打撃を受けた。外部の助手(頭脳)は予言者ではないし、予言者である必要はなかった。しかし、食(月食)の丸い面(死の入口)での迫害と、哀願を持って戦うことは来世にまでも長く続いていた。

*カフカは北極星を現世と来世の転換点、食(たぶん月食)の丸い面を死の入口と考えていると思う。