続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

誠意。

2013-05-12 06:39:28 | 日常
 やってもやらなくても、目に見える現象としては変わらなければ、普通はそこまでしないと思うようなことがある。

 Aさんは、ご主人を亡くして一年余り、比較的近くにあるお墓へ日参している。地図上では近いけれど落差があり、彼女は二百段近い階段を昇り降りして通いつめている。
「祖父母や両親とは違った感情があって行かずにはいられないの」と。

「毎日お水を取替えに行くのよ、お水を持ってね」
「水は公園墓地にあるでしょう」と、わたし。
「ううん、違うの。家から浄水したお水を持っていくの、だって水道から出ただけのお水じゃ嫌じゃない」(えっ、わたし飲んでいるけど・・・)

 三度の食事も同じものを余分に作って陰膳として供えているという。


(すごいわ・・・わたしには出来ないかも、きっと)

 
 存命の時からそういう誠意ある態度で接してきたと思われる。

 誠意ある日常は美しい。わたしの中の怠慢(気づかない横柄、気づかない暴言?)
 欠けていたものを指摘されたようなAさんの日常に、自分勝手な日常を満喫しているわたしは大いに反省。(反省しただけかもしれないわたしの身勝手、つくづく・・・足りない誠意)

『セロ弾きのゴーシュ』85。

2013-05-12 06:31:12 | 宮沢賢治
「だって先生先生のおかげで、兎さんのおばあさんもなほりましたし狸さんのお父さんもなほりましたしあんな意地悪のみゝづくまでなほしていたゞけたのにこの子ばかりお助けをいたゞけないとはおんまり情けないことでございます。」

☆潜(ひそむ)傷(悲しみ)を洗う精(不思議な力を持つもの)を吐く(言う)
 罵(悪口を言う)を、普く委ねた字で和(争いを収める)詞(言葉)を叙べて浄(きれいにする)。

『城』1269。

2013-05-12 06:21:08 | カフカ覚書
もう正午はすぎているでしょうな」と、これから行かねばならない道のりのことを考えてたずねたが、やがて思いなおしたように、「村長からことづかってこられた用事がおありだったのですね」

 正午/Mittag→Mittel/方法。

☆「すでに方法は考えているのでしょう」と、これからの方法のことをたずねたが、やがて思いなおしたように、
「あなたは村長(死への第一の門)から、伝えられる何かを望んでいたのですね」