続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

病気。

2013-05-17 06:12:16 | 日常
 健康なまま枯れるように死んでいく人もいるけれど、疲労と諦念と口惜しさを抱えて闘病生活に暮れる人も少なくない。

 自由に振舞えない無念さ、誰かの世話を受けているという引け目、機能の低下は人としての尊厳さえ希薄にしていくほどに辛い痛みを伴う。

 回復治癒という希望が次第に遠ざかる絶望感は耐え難い。義務的な思いやりを欠いた言動で周りの人が動いているのを黙認し涙を流すこともあるのではないか。


 健康な人間は痛みを知らない・・・けれどその不遜極まりないわたしにも老いの影は忍び寄っている。疲れやすい、膝痛など、身体のほころびは日を追って静かに増殖している。あちら(衰退)へと移行しつつある昨今、かつての無関心や不人情が、あたかも罪状ででもあったかのように、わが身を責め立てる。
 因果応報・・・。


 けれど・・・(病は気から)・・・そうだ、気のせいなのだ。膝が痛いと嘆いているけれど、頭上に危機を感じれば物凄い速さで走りぬけることもできるのではないか。
 不具合が出たのではなく、精神的な挫折感を身体の痛みに置き換えただけではないか。


 こんな脳天気な妄想錯覚だけでは、人は幸福になれない。病んでなお、幸福になる方法は・・・感謝と正義、現実を直視し歪めた感想は抱かず、今日在ることへの感謝を忘れないことが唯一の救いであり薬なのだと思う。病気に対する心構えはこれからの最大の課題である。

『セロ弾きのゴーシュ』90。

2013-05-17 06:06:05 | 宮沢賢治
「すると療るのか。」
「はい。からだ中とても血のまはりがよくなって大へんいゝ気持ちですぐに療る方もあればうちへ帰ってから療る方もあります。」

☆両(二つ)を注(書き記す)決(覚悟)が題(テーマ)である。
 記すのは、字を利用する法(手だて)で、鬼(死者)の霊(魂)を包んでいる。

『城』1273。

2013-05-17 05:52:16 | カフカ覚書
これを受けるかどうかは、あなたしだいです。つまり、村長さんは、さしあたり小学校の小使いの地位をあなたに提供したい、と言っておられるのです」

 Still・・・秘密、沈黙、暗黙。
 小使い/Schuldieners→Schuldig/責任のある、義務のある。

☆これを受けとめるかどうかは、あなたしだいです。つまり、村長さん(死の第一の門)は、さしあたり暗黙の義務なのです。