夕刻、チャイムがなったので出て見ると隣の旦那さん。
「Nさんのおばあさんが若夫婦が出て行ったきり戻らないから警察に連絡してくれって言うんだけど」と言う。
Nさん宅におばあさんが同居していたこと自体知らなかったわたし、何となく(あの人かな)くらいの認識度。Nさん宅は至近だけれど、死角にあり生活というものが全く見えない関係。
若夫婦といってもすでに十年も前に「年金生活ですから、寄付はお断りしたい」と言われているくらいの年配であり、おばあさんは九十才を超えているとのこと。
「警察に連絡するのは・・・ちょっと。帰って見えたときにおばあさんが叱られるんじゃないの」と、わたし。
「そうだな、Nさんは短気だし」と、隣人。
Nさん宅に行ってみると、おばあさんとも思えないほど矍鑠とした姿、椅子に腰掛けテレビを見ていた。
「電話番号が分からないんです。葉山には娘夫婦もいるんですけど連絡ができないのです。さっき警察に電話しましたが、ピーピーというばっかりで・・・」
「・・・」
「夕飯も娘が五時には用意してくれるんですけど・・・お昼に出て行ったきり、七時間も帰ってこないのです」
「じゃあ、お腹が空いているでしょう」と聞くと、
「いえ、あるものを食べましたから大丈夫です」という。
結局何回かNさん宅を往復しているうち辺りは真っ暗、とNさんの車らしき明かりが・・・「ああ、やっぱりNさんご夫婦・・・良かった!」
無事、安堵。
(電話一本入れればいいのに)
Nさんによれば、「おばあさんにはちょっと痴呆が入っているんです」とのこと。
地域全体が高齢化している。こういう騒ぎは日常茶飯事になっていく予感もしなくはない。
「Nさんのおばあさんが若夫婦が出て行ったきり戻らないから警察に連絡してくれって言うんだけど」と言う。
Nさん宅におばあさんが同居していたこと自体知らなかったわたし、何となく(あの人かな)くらいの認識度。Nさん宅は至近だけれど、死角にあり生活というものが全く見えない関係。
若夫婦といってもすでに十年も前に「年金生活ですから、寄付はお断りしたい」と言われているくらいの年配であり、おばあさんは九十才を超えているとのこと。
「警察に連絡するのは・・・ちょっと。帰って見えたときにおばあさんが叱られるんじゃないの」と、わたし。
「そうだな、Nさんは短気だし」と、隣人。
Nさん宅に行ってみると、おばあさんとも思えないほど矍鑠とした姿、椅子に腰掛けテレビを見ていた。
「電話番号が分からないんです。葉山には娘夫婦もいるんですけど連絡ができないのです。さっき警察に電話しましたが、ピーピーというばっかりで・・・」
「・・・」
「夕飯も娘が五時には用意してくれるんですけど・・・お昼に出て行ったきり、七時間も帰ってこないのです」
「じゃあ、お腹が空いているでしょう」と聞くと、
「いえ、あるものを食べましたから大丈夫です」という。
結局何回かNさん宅を往復しているうち辺りは真っ暗、とNさんの車らしき明かりが・・・「ああ、やっぱりNさんご夫婦・・・良かった!」
無事、安堵。
(電話一本入れればいいのに)
Nさんによれば、「おばあさんにはちょっと痴呆が入っているんです」とのこと。
地域全体が高齢化している。こういう騒ぎは日常茶飯事になっていく予感もしなくはない。