続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

凄いわぁ!

2013-06-24 06:57:05 | 日常
 氷が水になる・・・(温度が上がれば普通でしょう)と思っていた当たり前の現象が、「謎」だったなんて!

「ネーチャーカ誌」の表紙を飾った望月建爾氏(グループ)の研究、氷自身が自発的に結晶構造を乱し隔離のきっかけを作り出す均一融解という現象は、氷分子一個分のゆがみにあるという。均一融解の初期過程を分子レベルでコンピューターシミュレーション技法を用いて再現した結果、ある種の格子欠陥対の形成分離といった紆余曲折を経た複雑な過程を経ないと融解出来ないというこことを解明。
 水は生命には不可欠、生命の仕組みの解明にもつながる発見であると括っている。

 すごいわぁ、賢治が生きていたら飛び上がって目を輝かせたに違いない研究。

「相転移」は賢治の構想の主軸。氷から水への移行が(結晶欠陥対の)偶然の隔離から始まるなんて

 研究、発見には(ここまで)というリミットがない。どこまでも追求していく研究者の熱情に燃え立つような感動を覚えたわたし。しかも研究の本拠地は葉山の国際村、至近のエリアで・・・否、全国各地で地球上の秘密を解き明かしている情熱が日夜燃え滾っていることを夢想するだけで胸が熱くなってくる。


 たとえ為し遂げられなくても、連戦連敗に帰しても、前に進んでいくことだけを考えていきたいわたしではあります(・・・が)。

『ポラーノの広場』7。

2013-06-24 06:27:56 | 宮沢賢治
あのイーハトーヴォのすきとほった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波、


☆普く化(形、性質を変えて別のものになる)の態(ありさま)は霊(死者の魂)の精(こころ)である。
 審(正しいかどうかを明らかにする)職(役目)の詞(ことば)を考える我意は、双(二つ)の派(もとから別れ出る一方)がある。

『城』1312。

2013-06-24 06:05:01 | カフカ覚書
だから、小使いの口をお引受けになっても、あなたとしては、なにひとつ失うことにならないの。でも、もしことわったら、たいへんな損をすることになるのよ。とりわけ、きょうにも城からなにか色よい返事をもらえなかったとしたら、本当にあなたひとりのためだけでも、どこにも、村じゅうのどこにも泊まるところがなくなってしまうのよーあなたの未来の妻としてのわたしが恥ずかしい思いをしないですむような宿はね。

 (小使いの口)/Stelle→Stille/沈黙。
 たいへんな/vieles→fiel/落ちる、戦死する。
 ひとちのためだけ/allein→all ahn/すべて、先祖。
 妻/Frau→Frei/自由。

☆だから、あなたは黙っていてもなにひとつ失うことはありません。でも、拒絶したら死の尊厳を失うことになるのよ。
 現今では城(終末=死)へ達することができなかったとしたら、ほんとうは来世のどこにも先祖のための小舟なんてないのよ。-あなたは未来の自由のために恥じるべきことはありません。