続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

記憶が消えていく。

2016-05-17 07:34:13 | 日常

 思い出せない、いろいろなことが重なり、その下に潜り込んだ事象はすべて無いに等しく忘れ去られている。

 怖いほどの記憶力低下。

 日差しが強くなったので日傘をさしてラジオ体操に行き、帰りは手ぶらで帰ってくるという態である。

 何もかも闇の中、〈まずいな〉認知症の始まりかもしれないという不安が過る。

 眼精疲労・頭痛に悩まされて病院で受診したら、「病気というより体質ですね」と言われたことがあった。
 記憶力低下も、今さらは笑止かもしれない。ずっと昔から…。物覚えの悪い子供だったことを思い出したわたし。

 認知症を疑うより、今の自分を信じて前向きに行こう!


マグリット『風景の魅惑』

2016-05-17 06:44:50 | 美術ノート

 『風景の魅惑』
 平面に直立した額縁、風景とネームが入っているが、風景らしき絵はなく空洞で背後が透けて見え、ライフルがそばの壁に立てかけられている。
 背後の漆黒は、壁なのか暗闇なのかは判然としないように描かれている。

 額縁には表象されるべき風景の図がないが、PAYSAGE(風景)と題されているので額縁の中に風景を探索しイメージする心理が働くが《裏切り》である、風景と認識すべき具象性の皆無は鑑賞者を落胆させてしまう。

 ライフルは深赤の壁に立てかけられている。赤は血を想起させ殺戮(戦争)をイメージさせる、即ち破壊である。ライフルは使用前なのか使用後なのか・・・。
 すべて(現時空)の否定なのだろうか。

 額縁に見える背後の漆黒は《無》あるいは《始まりの暗黒or終末》なのだろうか。超未来の景色を映した風景かもしれない。

 ライフルには壁という支えがあるが、額縁にはそれがない。つまり、重力下の時空ではない異次元の想定である。
 額縁の中の風景はライフル(戦争)とは無関係の静かなる喜ばしい異次元を映している。
 この暗黒には《死》かもしれない神秘がある、しかし《新生》かもしれない。
 マグリットは時の持続のずっと彼方を見つめ、その風景に心を動かされている。


(写真は国立新美術館『マグリット』展・図録より)


『城』2318。

2016-05-17 06:21:34 | カフカ覚書

消防演習にさえ出かけませんでした。父は、演習のとき、ソルティーニが見ていてくれるものとばかり期待して、同年配の人たちのなかでも抜群の活動をしました」


☆火のような輝きの武器を慣習にしている太陽には、一つの汚点もない。父(先祖)は当時ソルティーニ(来世の太陽)の噂の暈(死の入口)を見て、すべての人々を際立たせたのです。