思い出せない、いろいろなことが重なり、その下に潜り込んだ事象はすべて無いに等しく忘れ去られている。
怖いほどの記憶力低下。
日差しが強くなったので日傘をさしてラジオ体操に行き、帰りは手ぶらで帰ってくるという態である。
何もかも闇の中、〈まずいな〉認知症の始まりかもしれないという不安が過る。
眼精疲労・頭痛に悩まされて病院で受診したら、「病気というより体質ですね」と言われたことがあった。
記憶力低下も、今さらは笑止かもしれない。ずっと昔から…。物覚えの悪い子供だったことを思い出したわたし。
認知症を疑うより、今の自分を信じて前向きに行こう!
『風景の魅惑』
平面に直立した額縁、風景とネームが入っているが、風景らしき絵はなく空洞で背後が透けて見え、ライフルがそばの壁に立てかけられている。
背後の漆黒は、壁なのか暗闇なのかは判然としないように描かれている。
額縁には表象されるべき風景の図がないが、PAYSAGE(風景)と題されているので額縁の中に風景を探索しイメージする心理が働くが《裏切り》である、風景と認識すべき具象性の皆無は鑑賞者を落胆させてしまう。
ライフルは深赤の壁に立てかけられている。赤は血を想起させ殺戮(戦争)をイメージさせる、即ち破壊である。ライフルは使用前なのか使用後なのか・・・。
すべて(現時空)の否定なのだろうか。
額縁に見える背後の漆黒は《無》あるいは《始まりの暗黒or終末》なのだろうか。超未来の景色を映した風景かもしれない。
ライフルには壁という支えがあるが、額縁にはそれがない。つまり、重力下の時空ではない異次元の想定である。
額縁の中の風景はライフル(戦争)とは無関係の静かなる喜ばしい異次元を映している。
この暗黒には《死》かもしれない神秘がある、しかし《新生》かもしれない。
マグリットは時の持続のずっと彼方を見つめ、その風景に心を動かされている。
(写真は国立新美術館『マグリット』展・図録より)
米だってパシフィック辺のやうに殻もないし十倍も大きくて匂いもいゝのです。
☆毎(そのたび)に変わリ、自由に培う。
他意は、仁王(仏法の守護神)である。
消防演習にさえ出かけませんでした。父は、演習のとき、ソルティーニが見ていてくれるものとばかり期待して、同年配の人たちのなかでも抜群の活動をしました」
☆火のような輝きの武器を慣習にしている太陽には、一つの汚点もない。父(先祖)は当時ソルティーニ(来世の太陽)の噂の暈(死の入口)を見て、すべての人々を際立たせたのです。