『ハゲタカの公園』
暗赤の地。黒い山並み、黄(黒ずんだ黄色)、箱の中の一本の樹、下から突き出た割れ目のあるパイプ、箱の背後にはストッパーのような枠が続いている。
生気というものが欠如した不気味なエリアである。
不毛地帯の寂寞と恐怖。攻撃はないが、抑圧や拘束や監視を感じるそれぞれの設置。
廃墟、闘いの跡の空漠が漂い、未来の光芒が見えないのである。
奇跡的ともいえる箱の中の一本の樹は、しかし成長を抑止されている。この中には時間を暗示するものがあるが、継続は断ち切られており、亀裂の入ったパイプは上下の情報が相通じないことを暗示している。
抑圧はゆるく計算された死である。
即ち人知の圧力であり、背後には不明な枠が地底より伸びている。箱や枠やパイプは観念的に大きさを測りがちだけれど、背後の山麓との位置関係を考えると巨大である。見下ろす視点にありながら、山頂がそれらより低いからである。
『ハゲタカの公園』は、楽しく集うべき公園の荒れ地となった様であり、恐怖政治の果ての未来予想図をも思わせる。
(写真は国立新美術館『マグリット』展・図録より)
二人はりんごを大切にポケットにしまひました。
川下の向ふ岸に青く茂った大きな早いが見え、その枝には熟してまっ赤に光る円い実がいっぱい、
☆普く図りごとの題(テーマ)を接(つないでいる)。
千(たくさん)の化(形、性質を変えて別のものになる)講(はなし)を含んでいる。
章(文章)の綿(細く長い)体(ありさま)は、倫(人の行うべき未知/筋道)が現れる。
詞(ことば)を熟(十分に)析(分けると)、講(はなし)の縁(つながり)に昵(近づく)。
わたしは、その内容をいまそっくり申しあげることはできませんわ。要するに、縉紳館にいる自分のところへ来るようにという要求で、それも、すぐ来てもらいたい、自分は半時間後にはここを出ていかなくてはならないのだから、というのです。
☆わたしはその内容をいま再現することはできません。要するに大群の暈(死の入口)に来るように、アマーリア(マリア/月)はすぐ来なくてはならないという要求で先祖の不完全な時間でソルティーニ(来世の太陽)は移動しなければならないからです。