ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

ロシアが輸入禁止しても中国OKで湧きたつ豪カンガルー業界(学校で教えてくれない経済学)

2010-08-24 01:43:44 | 経済学
カンガルーの肉の輸出が、衛生面のチエックを終えて、豪中政府間で正式に合意されたことで、中国向けの輸出拡大のチャンス到来と関係業界は、湧きかえっていると8月23日のオーストラリアABCテレビをNHK・BS「おはよう世界」が紹介していた。

野生カンガルーの肉は、先住民アボリジニの貴重なタンパク源だそうだ。ただ、豪州一般では普及していない。今朝のテレビニュ-スに、豪州で中国料理店を経営する女社長が登場した。北京のレストランでは既にカンガルー肉の人気が出ており、中国は将来、カンガルー肉の大きな市場に発展すること間違いなしと強調していた。

当の女主人によれば、カンガルーのヒレ肉が、口あたりが柔らかく特にうまい。ただ、火を通しすぎると肉が固くなる。手早く料理するのがコツだと話していた。中国人は、パンダ以外の野生動物の肉は全て食べる。特に野生動物と聞けば目がない。「野生の味」を意味することば「野味」は高級料理の称号でもあると話していた。

なぜ中国向け輸出に湧きたっているのか。ヤフーのインターネットで、好学のために調べてみた。昨年、豪州のカンガルー肉輸出の2/3以上を占めていたロシアが食品衛生上の懸念を理由に、豪州からのカンガルー肉の輸入を全面禁止した。豪州のカンガルー産業が崩壊の危機に瀕した、と書いていた。底流に50万の先住民アボリジニ対策が垣間見える。

一方、自然保護団体は、干ばつで打撃を受けた上に中国向けのカンガルー輸出が急増すれば、豪州でのカンガルーの生存が脅かされると反対を開始したとABCは紹介していた。

先のヤフーで検索していたら、異常繁殖した有毒のオオヒキガエル(Cane toad)を中国向けに食材や漢方薬として輸出交渉が始まった。ある漢方薬会社のオーナーは、「オーストラリアになん匹ヒキガエルがいるのか」と聞き、「全部買うから.摂ってすぐ送ってくれ」と言ったという話まで紹介していた。毒があろうとなかろうと商売になれば、なんでもやるというのが中国流なのかもしれない。

カンガルーで驚いていてはいけない。野生ラクダを賭殺してクロコダイルの餌にするという話も出ていた。現在オ―ストラリアでは野生のラクダが100万頭いる。10年後に2倍になる。野生のラクダによる被害も出ている。間引きのためと先住民アボリジニに雇用機会を確保する狙いがあると書いていた。「間引き」となると自然保護団体は反対しないのか。

豪州の自然保護団体といえば日本の捕鯨調査船に体当たりした。「間引き」ならカンガルー
賭殺もOKなのだ。しかしクジラは許せないという。それが欧米人の流儀である。国それぞれに文化がある。事情も異なることを踏まえて外交交渉でも堂々と当って欲しい。(了)

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床屋談義を一笑にふせないのが日本の泣き所(学校で教えてくれない経済学)

2010-08-23 10:32:05 | 経済学
「2012年になれば日本株が投げ売りされるだろう。」と大阪住之江のある馴染みの理髪店で、女子店員に髭を剃ってもらいながら、力説している客人に偶然出くわした。黙って聞いていると、今世界が株を怖がって株から債券や金へ逃げている。米国経済に雇用回復の兆しが見えない。株から逃げる人間が益々増える。世界的に株は下がり続けると断言していた。

女子店員が分かって聞いていたのではなかろう。へェー?へェー?と一応相槌は打っていたが、散髪が終わるまでまくしたてた。暴落した日本株を中国人が買い集めていく。中国は日本の山も買い漁っている。いずれ日本は中国の属国になるとオチまで付けて店を出た。

住之江には15年前の阪神・淡路大震災直後から亡父の介護もあり、7年間住んだ。当の理髪店はその時からの馴染みである。住之江には今年7月の誕生日で96歳になった義母がいる。彼女のご機嫌伺いのついでに、神戸に戻ってからもこの店に立ち寄る。しかし、長年通っているが、先のような過激な言質をはく客人に出くわしたことはなかった。

機会があれば、マスターから、くだんの客人の素状なども聞いてみたいと思っている。この手の話しは軽々に流せない。実は近くの喫茶店で聞いた話として、辞める前にブッシュが訪日すると聞いたと「経済学」で流して大失敗した苦い経験がある。ただ、床屋で先のような話がまことしやかに、仮に暴言であれ、囁かれている自体にむしろ興味を覚えた。

3~4日前の旧聞に属する話だが、テレビ東京の夜の番組で、ドイツ証券におられていま独立された武者陵司氏が出演しておられた。「円高がまともな姿におさまらないと日本は大変なことになる。株や不動産が異常に値下がりしている。資産価格が急落している事実をまず日本人自身が正しく認識することからはじめなければならない」と力説しておられた。

22日の日経朝刊に滝田洋一編集委員が、「静かに進む円高とデフレが発する危機のシグナルから目を背け、権力のイス取りゲームに興じるようでは国民代表失格ではないか」と書いておられた。円高に対しても、なんとなく不気味な静寂が経済界全体を覆っている。

円が強いから円高になっているのではない。ドルやユーロの価値が下がっているから消去法で円が買われているにすぎないと先の武者さんも指摘しておられた。それならそれで、日本政府は、日本国民全体にとって、先々の事態に備えて、今すぐ何をやることが必要なのかを国民に分かり易く説明する必要があるだろう。

日本では株嫌いの人が多い。株がダメなら債券があると銀行も郵便局も運用先にこと欠いて債券投資に異常に傾斜している。債券相場が値上がりし、長期金利がアメリカで2.5%台、日本では1.0%を割った。床屋談義と一笑にふせないことが、今の日本の泣き所である。(了)

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日本の才能を恐れているのは一にアメリカ、ニに中国、才能を認めないのが日本人

2010-08-22 08:44:33 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



日本画家、猪熊佳子(山科)教室に、昨日から猪熊先生の高校時代の同窓だったというお二人のご婦人が新たに参加された。猪熊先生によれば、当時から絵心をお持ちだったということだが、お一人はひまわり、今一人はキキョウの花をスケッチされる様子を拝見出来幸いだった。新聞紙半分くらいの画用紙に、猪熊先生の指導を受けながらだが、見事に仕上げていく様子を拝見して、才能は誤魔化せないなと改めて実感した。

「出て来るなといっても、才能の方がそれを許さないのではないか」と、お二人に思わず口走ったら、とんでもございませんわ、という言葉が返ってきた。しかし、ひとの表情というものは正直なもので、はにかみながらも、ご自身しっかり、自信をお持ちだということを顔が教えてくれた。

才能ということでは、沖縄興南のこのたびの夏の甲子園大会でも実感した。素人でもそう思うのであるから、玄人から見ればなおのこと才能には勝てないと思われたのではないか。地元報徳学園が5-0で先行した試合をテレビ観戦したが、じわじわと劣勢を盛り返し、最後は6-5で報徳に勝ち、昨日、東海大相模相手に13―1で圧勝して、春夏連覇を手にした。

日本には、いま特に、老いも若きも、閉そく感が充満している。一方、甲子園球場へ、大会期間中、生まれて初めて4回足を運んだが、連日、熱気に溢れていた。ところが、甲子園へ30分で行ける所に住んでいる人でも甲子園へ行ったことがないという人が結構多い。

そんなことはカラスの勝手でしょ、と言わんばかりの人が、近くの喫茶店に出入りしていて日々、感じる。子供の時見せた好奇心一杯の輝く目はどこに行ったのだろうか。人には好き嫌いはある。音楽の好きな子供は音楽を、絵の好きな人には絵の道がある。スポーツの好きな子供にはスポーツがある。それをつぶしたのは親ではないかと常に思う。

先日、プロ野球解説者の広沢克己さんが出た試合をテレビ観戦した。そのなかで学校の成績は良くないが、こと野球に関しては抜群の才能の持ち主にPL学園出身、元巨人の元木選手の才能を激賞しておられた。神様はそれぞれの人間に分け隔てなく才能を与えておられるのではないか。潰したのは親と先に書いたが、お叱りを恐れず言えば次に学校でどんな先生に出会ったか。どんな指導者に恵まれたかで、子供のその後の人生を決めてしまう。

今朝、高校同窓のFさんから、先日の「経済学」の記事で、「キャベツが、虫に食われると、どんな虫か判別すという話に驚愕しました」というメールをいただいた。高校時代、彼の机は小生の席の前にあった。あり余る才能のためだろう、いつも退屈そうにしていた。

日本の才能を一番恐れているのはアメリカ。次に中国。才能を認めないのは日本人だ。(了)

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日本全土に今、無関心症候群がまん延している(学校で教えてくれない経済学)

2010-08-21 06:37:17 | 経済学
インドネシアは、日本にとって身近で重要な国である。にもかかわらず、日本人はインドネシアについて「知らされていない」し、日本人は「知ろうともしない」と、ケーブルテレビ、朝日ニュースター(8月18日)の番組で出演者のひとりが力説していた。

直近のニュ―ズウイーク(NW)誌では、「日の出の新興国、インドネシアに、米中がラブコール」の小見出しで、「中国政府は昨年、インドネシア海軍と新たなミサイル協定を締結、今年6月のG20サミットではインフラ投資増額に同意した。」一方、「オバマはインドネシア陸軍特殊部隊コパススへの軍事協力規制を12年ぶりに解除した。」とNW誌に出ていた。

「朝日ニュ-スター」の番組によれば、インドネシアの人口は2億3千万人、1万8千以上の島で構成されている。東西で両手を広げると5,000キロにも及ぶ大国である。先の大戦で日本に3年間占領されていたが、それ以前の350年間はオランダの領土だった。

日本が連合軍に降伏した45年8月15日に独立を宣言した。正式には49年12月にハ―グ円卓会議でオランダから独立した。その後スカルノ(20年)、スハルト(30年)の独裁体制を経て民主化に歩み出した。しかし、ハビビ(1年)、ワヒド(2年)、メガワティ(3年)と短命政権が続いた。2004年に初の直接選挙で大統領になったユドヨノ大統領が現在政権を握っていると解説していた。

東端のパプア州は日本にも馴染みが深い。65年前の太平洋戦争では周辺の海域が激戦地となった。インドネシアの島にはいまだ多くの日本兵の遺骨が放置されている。西端のアチェは先の大地震で大被害を受けた。アチェは天然ガスの日本向けの重要な供給基地である。

先の太平洋戦争時、日本軍の「南進」政策の動機はインドネシアの石油資源確保が動機だった。石油がらみでいえば、日本の原油の90%以上を依存している中東原油は、マラッカ海峡を通過して日本に運ばれているが、インドネシア政府の了解が大前提である。

東端のパプアは69年にインドネシアに帰属したが、分離独立運動が今も盛んである。銅、金の鉱物資源の宝庫で日本にも輸出されており、日本と密接な関係にある。日本との関係で言えば、日本のODA開発援助の13%をインドネシアが占めている。日本国民の税金が使われているのであるが、日本人はほとんど知らないと出席者の一人が嘆いておられた。

何気なく「朝日二ユースター」の番組を見てのレポートである。日本にとって身近な国でありながら、日本人はインドネシアのことを知ろうともしないという言葉が印象に残った。

インドネシアに限らない。日本全土に老いも若きも無関心症候群が今まん延している。(了)

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キャベツは幼虫の唾液で虫を識別できる?!:無農薬野菜に向けて一石(学校で教えてくれない経済学)

2010-08-19 18:33:19 | 経済学
キャベツは、虫に食べられた時、モンシロチョウの幼虫か、蛾の一種のコナガの幼虫か識別する。コナガにかじられるとより多くニオイを出し、天敵のハチを呼び込むという。ニオイを人工合成すれば農薬を使わない害虫管理が出来る可能性があると19日の読売朝刊に出ていた。

ハチはニオイ物質の量に応じて飛来する。キャベツがニオイを多く出すコナガには、ハチはすぐに反応し大群でたかる。京大グループ等による研究報告が、18日付けの米科学誌プロスワン電子版に発表されると同紙に紹介されていた。

阪神青木駅前の自宅周辺は米軍の空爆と焼夷弾で一面焼け野原だった。今なら違法だろうが、焼け跡菜園花盛りだった。亡父などもその仲間のひとりだった。そのときキャベツにモンシロチョウの幼虫が群がり虫食いだらけになった哀れな光景を今も良く記憶している。

スーパーで虫食いのキャベツを見たことがない。物は腐らない。野菜は虫に食われないと思い込んでいる大人も子供も多くなった。一例として冷蔵庫にショウガを入れて放置していると外は腐らないように放射されているが中は腐るのでショウガは確実にミイラ化する。

無農薬野菜と言う名で多くの商品がスーパーの店頭に並んでいる。無農薬は不可能だろうといぶかる消費者には「低農薬」というレッテルをはって、みかけ消費者を「安心」させている。しかし、虫喰いがない野菜などあり得ないと頭で分かりながら止むなく食べているのが現実の姿であろう。果たして農薬無しで害虫管理が出来る時代が来るのだろうか。

物は腐らないと思い込んでいるが生もの、生き物は全て腐る。今年の夏のように連日の猛暑だと、ただでさえ腐り易い。店にもよるが、売り子が食べる時間を聞いてドライアイスを挟んでくれるが、まともな食材ほど腐り易いから要注意であろう。

防腐剤を使った食べ物を常食にしているから、解剖用の「献体」がホルマリン漬けにしなくても腐り難いと言う話は、真偽の保証はないが、風の便りで聞いた。少々ドライアイスを奮発しても、生ものは血が通わなくなった瞬間から腐り始める。

今朝の読売の記事は、最初、にわかに信じ難かった。植物であるキャベツが、害虫にかじられた時に、それがモンシロチョウによるものなのか、コナガによるものなのかどうして識別できるのかと思ったからである。

同紙によれば、「キャベツは唾液で害虫を判別しているらしい」というのである。「植物人間」という差別用語を作った人間こそ、植物に顔向け出来ないのではなかろうか。(了)

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市販キュウリの90%はカボ・キュウ?!(学校で教えてくれない経済学)

2010-08-19 00:03:35 | 経済学
「縄文直観塾」で先日紹介した茨木在住の作家、佐藤眞生さんは、「キュウリは、同じ畑で続けて作ると不出来になるので畑を変える。それが厄介だからと、かぼちゃの茎にキュウリを接ぐ。販売されているキュウリの90%が「カボキュウ」です。」とご自身の出しておられるコラムシリーズ「自然人」最新号に書いておられた。

「キュウリには本来毛がある。販売されているキュウリの90% は人間に改良されたつるつるのキュウリです。イボが邪魔だといってイボをとります。苦味はイヤだと、苦味を取ります。改良によって、キュウリは、自然に対する適応力をなくします。」と話は続く。

「野菜の世界は、ほとんどが、改良に次ぐ改良で、元々の野菜でなくなる。それと同時に、最初から最後まで、人が手を加え続けないと、存在することさえできないものになってしまいます。」とコラムを結んでおられた。

こういう話は、関係者の間では「当り前」のことかもしれない。ところが門外漢の一人である筆者のような人間には、驚き以外の何物でもない。「品種改良」といわれると、つい「鵜のみ」してしまう。普通に毎日生きている庶民には本当の情報は届かないのであろう。

動機が不純と叱られそうだが、地元「報徳」勝利の記事を読みたくて、駅売りの朝日新聞朝刊を買った。たまたまだろうが、「なぜ円が買われる?」「円高は日本にとって良いことなの?」「これからどうなるの?」と「15年振りの円高」を素人向きに解説していた。

「日本にとって良いことなの?」については、「日本の景気回復は自動車や電機などの輸出企業が支えているから悪影響が大きい。」と書いていた。「なぜ円が買われるの?」については「わからない」と書いていた。実に正直なものである。おそらくそれが正解だろう。

今朝近くの喫茶店で毎日新聞を読んでいたら、円高で喜ぶ関係者の記事を紹介していた。海外旅行代理店と輸入業者は特に円高・大歓迎だと書いていた。具体的企業の例として、王子製紙の想定為替レートが1ドル=93円なので原料パルプがほぼ100%輸入の当社は、現在の1ドル=86円からさらに円高が進めば大幅増益要因だと紹介していた。

日本のエコノミストもマスコミも「円高は悪・円安は善」と刷り込まれている人が多い。物事には両面あることに触れようとしない。「品種改良」と聞いただけで、即良いことに違いないと条件反射的に判断してしまう傾向も強いようだ。品種「改良」されることによって、一番肝心な「自然に対応する適応力」をなくすことにも是非目を向けていただきたい。

「野草は異常気象でもしっかり生きています。」とは、佐藤眞生さんの持論である。(了)

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報徳ベスト8進出・夏の甲子園(スケッチ&コメント)

2010-08-18 08:37:13 | スケッチ


報徳ベスト8進出・夏の甲子園

江嵜企画代表・Ken



地元報徳学園がくじ運にも恵まれ、佐賀学園に勝ち、べスト8に進むことが出来た。先発は3年のエース大西か1年の将来の大器、田村か、チーム内でも激しく争うライバル投手、どちらが投げるのか、楽しみにして出かけた。この日も大西が先発した。両校とも投手中心の守りのチームとの下馬評だった。そのため最少得点の接戦を勝手に予想した。

 ところが現実は大違い、ヒットの数が報徳20に対して、佐賀14、得点も終わってみれば報徳13に佐賀5と大差がついた。報徳は、足をからませて塁を一つ一つ進めた。相手投手の球を手許に引きつけて打った。コツコツと短打を重ねた。1点づつ小刻みに貯金した。貯えがあったお陰で勝てたようなものだ。8回裏、味方のエラー、パスボールも重なって、佐賀の猛攻に遭った。3点取られた時は正直危なかった。

 球場前のコンビニで好物のおにぎりを買い、目的の三塁内野席に着いたのは午後1時前だった。照り焼きにならぬよう出きるだけ高い所に座った。この日はいただきものの入場券のお陰ですんなり球場に入れた。第二試合の早稲田実業と関東第一との東京同士の試合の5回表だった。もし切符が手許になければ、試合が終って前の試合を観終わった客が球場を出るまで、「お預け」になるところだった。

 開会式から始まり、今年は甲子園に4回通った。自宅から30分以内で行けるところに甲子園球場があっても、4回はさすがに始めてだった。4枚目のスケッチを画くことが出来満足している。スケッチという目的がなければ、ここまで入れ込まなかったと思う。これもまたスケッチの効用と、自画自賛している。
 
 近くの喫茶店でも報徳の話題が出ている。1年生投手の田村は、小学校6年で既に120キロのボールを投げたと聞いた。家庭の経済環境にも恵まれているそうだ。将来プロ野球の選手になるだろうとその客人は話していた。高校野球はいいピッチャ―がいるチームは強い。しかし、投手一人では試合に勝てない。報徳は現役の力のある野手がほとんど卒業する。しばらく甲子園に出られないだろうと話していた。

 たかが野球、されど野球の名セりフを吐いたのは池田高校の「攻めダルマ」の異名を持つ蔦監督だった。野球から色々なことを教えられる。今年の夏は4回甲子園に通い、大いに元気をもらった。日本全体が無気力症候群に打ちひしがれている中で、甲子園での熱気は全く衰えを見せていない。

 多くのご婦人客が陽除け対策をして大勢詰めかけていたのも心強い。甲子園球場がリニューアルして特にトイレがきれいになったこともご婦人に人気が出た秘密かもしれない。阪神なんば線の貢献も大きいだろう。関西の地盤地下を嘆くのは誰でも出来る。グランドを無心に走りまわる少年たちの姿を今年も身近に見られ、感謝している次第である。(了)

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なぜドルが値下がりするのか?お札を刷り続けるからである(学校で教えてくれない経済学)

2010-08-17 07:34:41 | 経済学
為替の専門家の若林栄四氏が、8月16日朝のテレビ東京「モーニングサテライト」という番組にNY生出演技され、「2012年にドルは、1ドル=70円台まで値下がりする」と予測していた。「ドル円相場はほぼ16年サイクルで動いている。12年春頃までに1ドル=74円になる」と明快だった。

氏は、昨年3月30日にも、同番組で生出演し「1ドル=74円になる」と予測しておられる。その時の映像を同局が紹介していた。首尾一貫している。ユーロについては、1ユーロ=1.18ドルで底が入った。現在、1ユーロ=1.28ドル台だが、2012年には、1ユーロ=1.60ドル台へ戻る。ユーロ・ドルは4~5年サイクルで動いている。」とこれまた明快だった。

ヤフーのブログで「若林栄四」をクリックしてみた。「投資家が相場をつくるのではない。相場は勝手に動くのである。投資家は上がるマーケットで買う。下がるマーケットで売る。投資家が買うから上がる。投資家が売るから下がるのではない。」と「NY便り」という通信文に書いておられた。

「相場解説の場合、主語は投資家でない。主語は常に相場でなければならない。従って、彼らの解説は信用出来ない。しかし、ここまで世の中の誤解が決定的になっている場合、この常識を覆すのはむつかしい。」と書いておられた。

話は飛ぶ。40数年前の古い話だが、当時、日本とアメリカは、繊維輸入規制問題で争っていた。旭化成社長で日本化学繊維協会会長だった宮崎輝さんの通訳の方から、「アイ・アム・ペイド・セイ・ソー(I’m paid,say so)」という言葉を聞いた。直訳すれば「私は、お金をもらって居るから、そう言う」という意味である。アメリカ人に当てはめれば分かり易い。

今朝の日経CNBCの番組を見ていたら、米国債が買われて、10年物国債の利回りが年2.5857%まで低下していた。ついこの間まで年4.0%を超える、超えないで騒いでいたその道の「専門家」は顔色無しであろう。債券相場が勝手に動いた結果の好例である。

アメリカ人を観察していると、足元を蚊が刺した程度では何も感じない。ところが敵にノド元を食いちぎられると察するとなんでもありに豹変すると「学校で教えてくれない経済学」で以前にも書いた。いま、アメリカがとっている景気対策にそれを感じる。

若林栄四氏は「NY便り」の中で、「アメリカが日本型デフレになると騒いでいる。しかし、アメリカはデフレ阻止になんでもありになるからデフレにならない。」と書いておられた。

なぜドルが値下がりするのか。アメリカがお札を印刷し、ばらまき続けるからである。(了)

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報徳学園4-2福井商:夏の甲子園(スケッチ&コメント)

2010-08-16 11:34:03 | スケッチ


報徳学園4-2福井商:夏の甲子園

江嵜企画代表・Ken



地元、報徳学園が、夏の甲子園大会の第9日目の第一試合にコマを進め、福井商業と対戦することが決まって、楽しみにしてこの日を待っていた。試合開始9時30分の約1時間前に球場に着いた。ところが内野特別自由席、内野自由席いずれも入場券売り場には長蛇の列が出来ていた。待つ時間がもったいない。外野席へ回り、最上段の風通し抜群の席を確保できた。

誰が先発するか注目して甲子園へ出かけた。先発は3年生のエース大西だった。前の試合で6回から救援し、ゼロで抑えた大西を監督は使った。しかし、一年生の田村に、8回、9回は譲った。「(代えられて)悔しかった」と試合後、大西は話したと今朝の新聞で読んだ。田村は8回に痛烈なライトライナーを打たれた。9回には先頭打者にレフトフライを打たれた。もし抜かれていれば報徳に勝ちはなかった。結果論だが、どっちが勝ってもおかしくない、際どいゲームだった。

報徳は4回、2アウトから大西のライト前のヒットで追加の1点を入れた。大西は前の打席で送りバンドを2度試みたが失敗した。バントも出来ないのはなんとしたことかと、外野から見ていて思った。本人の気持ちは知る由もないが、本人が一番悔しかったに違いない。4回の大西自らが打ったヒットは、大西にとっても、チームにとっても、価値ある一打となった。

福井商業の投手、長谷川の立ち上がりを攻めて、報徳一番バッターの矢代がセンターに向けて大飛球を打ち上げた。センターは背走しながら手を伸ばしたが、ボールがグラブからこぼれるのが目の前でよく見えた。それが三塁打となり、最初の1点を報徳にもたらした。先んずれば人を制す。特に勝ち抜きトーナメントには先取点は有効だろう。

一方、福井商業は再三ランナーを出した。ヒット数は8本と報徳と同じだった。報徳は外野の守備も良かったが、内野も良かった。特に遊撃深くついたゴロをショート長谷場はさばいた。報徳の粘り強い守備が、勝敗を分けたと思う。攻撃は最大の防御というが、この日に限れば、投手も含め、報徳が守り勝ったという印象が強い。

開会式はネット裏で見た。先日の砺波工戦は三塁側内野席からだった。この日はライトスタンド最上段からの観戦となった。11時過ぎたあたりから日射しがきつくなり始めた。照り焼きになる前に試合が終わり幸いだった。外野からの球場の様子をスケッチした。(了)

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茨木「縄文塾」風景(スケッチ&コメント)

2010-08-15 10:28:30 | スケッチ



茨木「縄文塾」風景

江嵜企画代表・Ken



茨木神社と茨木市役所近くにある文明館2階で、俄か百姓と自称される作家、佐藤眞生さんの「動かない生き方―植物との対話」というテーマのお話しを聞く会があり、楽しみにして出かけた。会の名前は「縄文直感塾」で、この日で76回目というから年期の入り方が違う。

落葉樹林の日陰で暮らすイタヤカエデの生態の説明から、いきなり核心にはいった。下の葉にも陽があたるように葉同士が重ならない。周りの高い樹が葉を開く前に光合成してしまう。難局では自ら幹と枝葉を枯らす。地上に出ているところはリストラしても根は生きている。稚樹のままで10年でも落葉樹林が明るくなるのを待つというのである。

ガラス工芸作家として世界的にも有名な竹内洪氏も参加しておられた。出席者が、それぞれが専門分野で活躍しておられる。講師そっちのけの活発な議論が展開され、食事の後、1時から3時までの間が、あっと言う間に過ぎた。

竹内氏はしばしば教育現場にも講師として出向かれる。ある「就活」会の場で、学生に質問した。ほとんどの学生が、競争のないところに行きたいと答える。特にやりたい仕事はない。子供の時から自分で考える教育を受けていないからだろうと解説しておられた。

氏は企業の講演会にも行かれるそうだ。部長に気に入られる人間が課長になる。常務に気にいられる男が部長になる。常に上に受けがいいような連中が選ばれて社長になる。社長の上に人はいない。そんな人間をトップにいただいている会社が成功するためしがないと言われたことばが一番印象に残った。

今の日本が、食糧の自給率が急激に低下している話も出た。歴史認識として日韓100年の総括の菅総理の対応にも話しが及んだ。彼は首相になることを目標にして今まで生きてこられた。上りつめたあと目標がなくなった。その点、現代の企業トップと似ていると竹内氏は総括しておられた。

佐藤眞生さんは、動かない生き方、じっとしている戦略は5つあるとして、①芽生えた場所に適応して体を作る、②エネルギー源を自前で作る、③体の一部を失っても修復する、④必要なものは呼ぶ(受粉による有性生殖)、⑤全てを受け容れると列挙された。植物は生態系の起点にあります、と講演を結ばれた。

会場の様子をいつものようにスケッチさせていただいた。(了)

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