カンガルーの肉の輸出が、衛生面のチエックを終えて、豪中政府間で正式に合意されたことで、中国向けの輸出拡大のチャンス到来と関係業界は、湧きかえっていると8月23日のオーストラリアABCテレビをNHK・BS「おはよう世界」が紹介していた。
野生カンガルーの肉は、先住民アボリジニの貴重なタンパク源だそうだ。ただ、豪州一般では普及していない。今朝のテレビニュ-スに、豪州で中国料理店を経営する女社長が登場した。北京のレストランでは既にカンガルー肉の人気が出ており、中国は将来、カンガルー肉の大きな市場に発展すること間違いなしと強調していた。
当の女主人によれば、カンガルーのヒレ肉が、口あたりが柔らかく特にうまい。ただ、火を通しすぎると肉が固くなる。手早く料理するのがコツだと話していた。中国人は、パンダ以外の野生動物の肉は全て食べる。特に野生動物と聞けば目がない。「野生の味」を意味することば「野味」は高級料理の称号でもあると話していた。
なぜ中国向け輸出に湧きたっているのか。ヤフーのインターネットで、好学のために調べてみた。昨年、豪州のカンガルー肉輸出の2/3以上を占めていたロシアが食品衛生上の懸念を理由に、豪州からのカンガルー肉の輸入を全面禁止した。豪州のカンガルー産業が崩壊の危機に瀕した、と書いていた。底流に50万の先住民アボリジニ対策が垣間見える。
一方、自然保護団体は、干ばつで打撃を受けた上に中国向けのカンガルー輸出が急増すれば、豪州でのカンガルーの生存が脅かされると反対を開始したとABCは紹介していた。
先のヤフーで検索していたら、異常繁殖した有毒のオオヒキガエル(Cane toad)を中国向けに食材や漢方薬として輸出交渉が始まった。ある漢方薬会社のオーナーは、「オーストラリアになん匹ヒキガエルがいるのか」と聞き、「全部買うから.摂ってすぐ送ってくれ」と言ったという話まで紹介していた。毒があろうとなかろうと商売になれば、なんでもやるというのが中国流なのかもしれない。
カンガルーで驚いていてはいけない。野生ラクダを賭殺してクロコダイルの餌にするという話も出ていた。現在オ―ストラリアでは野生のラクダが100万頭いる。10年後に2倍になる。野生のラクダによる被害も出ている。間引きのためと先住民アボリジニに雇用機会を確保する狙いがあると書いていた。「間引き」となると自然保護団体は反対しないのか。
豪州の自然保護団体といえば日本の捕鯨調査船に体当たりした。「間引き」ならカンガルー
賭殺もOKなのだ。しかしクジラは許せないという。それが欧米人の流儀である。国それぞれに文化がある。事情も異なることを踏まえて外交交渉でも堂々と当って欲しい。(了)
野生カンガルーの肉は、先住民アボリジニの貴重なタンパク源だそうだ。ただ、豪州一般では普及していない。今朝のテレビニュ-スに、豪州で中国料理店を経営する女社長が登場した。北京のレストランでは既にカンガルー肉の人気が出ており、中国は将来、カンガルー肉の大きな市場に発展すること間違いなしと強調していた。
当の女主人によれば、カンガルーのヒレ肉が、口あたりが柔らかく特にうまい。ただ、火を通しすぎると肉が固くなる。手早く料理するのがコツだと話していた。中国人は、パンダ以外の野生動物の肉は全て食べる。特に野生動物と聞けば目がない。「野生の味」を意味することば「野味」は高級料理の称号でもあると話していた。
なぜ中国向け輸出に湧きたっているのか。ヤフーのインターネットで、好学のために調べてみた。昨年、豪州のカンガルー肉輸出の2/3以上を占めていたロシアが食品衛生上の懸念を理由に、豪州からのカンガルー肉の輸入を全面禁止した。豪州のカンガルー産業が崩壊の危機に瀕した、と書いていた。底流に50万の先住民アボリジニ対策が垣間見える。
一方、自然保護団体は、干ばつで打撃を受けた上に中国向けのカンガルー輸出が急増すれば、豪州でのカンガルーの生存が脅かされると反対を開始したとABCは紹介していた。
先のヤフーで検索していたら、異常繁殖した有毒のオオヒキガエル(Cane toad)を中国向けに食材や漢方薬として輸出交渉が始まった。ある漢方薬会社のオーナーは、「オーストラリアになん匹ヒキガエルがいるのか」と聞き、「全部買うから.摂ってすぐ送ってくれ」と言ったという話まで紹介していた。毒があろうとなかろうと商売になれば、なんでもやるというのが中国流なのかもしれない。
カンガルーで驚いていてはいけない。野生ラクダを賭殺してクロコダイルの餌にするという話も出ていた。現在オ―ストラリアでは野生のラクダが100万頭いる。10年後に2倍になる。野生のラクダによる被害も出ている。間引きのためと先住民アボリジニに雇用機会を確保する狙いがあると書いていた。「間引き」となると自然保護団体は反対しないのか。
豪州の自然保護団体といえば日本の捕鯨調査船に体当たりした。「間引き」ならカンガルー
賭殺もOKなのだ。しかしクジラは許せないという。それが欧米人の流儀である。国それぞれに文化がある。事情も異なることを踏まえて外交交渉でも堂々と当って欲しい。(了)