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報徳3-2砺波工に辛勝(スケッチ&コメント)

2010-08-11 08:14:06 | スケッチ



報徳3-2砺波工に辛勝

江嵜企画代表・Ken



 地元兵庫代表の報徳学園が第4日の第1試合に出場するということで楽しみにして甲子園へ出かけた。大事をとって試合開始8時半の1時間前に球場に着いた。報徳は三塁側である。3塁特別自由席券を確保し球場に入った。

 好物のおにぎりで軽く腹ごしらえをした後、早速、球場全体の構図を決め、スケッチをいつものように開始した。描き進むうちに続々と人が増えた。さすが地元校である。右ななめに見えるライト側アルプススタンドには、砺波工の大応援団がスクールカラーであろう緑の塊になって目に飛び込んできた。

 試合の方は1点を争う息詰まる接戦となった。ハイライトは9回表の砺波工打撃陣と報徳のエース大西とのせめぎ合いだった。2アウト満塁で砺波工4番上田を、カーブ、カーブと2球ストライクをとったあと外角ストレートで空を切らせた場面である。「相手より強い気持ちを持てば打たれない」と大西は「その時」の気持ちを語ったと10日付けの朝日夕刊にあった。

 朝日の記事によるとさらなる伏線があった。「(先発は)なぜ僕でないのだろう」と大西は悔しかった。大西には、明石球場での兵庫大会の決勝戦を一人で投げ抜いてチームを優勝に導いた自負があった。ところが、この日の先発は、1年生の田村だった。

 先取点は4回裏に報徳が入れた。ところが5回、先発の田村が打たれ、2対1と逆転された。大西は4回からベンチ傍で投球練習を始めていた。投げながら何度もベンチを振り返る姿がよく見えた。「なぜ、ぼくを出さないのか」と思っていたのかもしれない。ところが、監督は田村に続投させた。5回裏に報徳が2対2の同点に追いついた。
6回頭から大西にスイッチした。

 球場で、かなり離れて見ていても明石の時より大西の球にはるかにキレがあった。大西は6,7,8回、相手打線をピシャリと抑えた。そして迎えた場面が先の9回である。大西の心臓は高鳴っていたに相違ない。しかし、「打つなら打ってみろ」と言わんばかりの彼の気迫が、びんびん伝わってきた。

 この試合、砺波工の強い打球がしばしば報徳の遊撃手を襲った。間一髪でしのいだ。4、5,6回にそれぞれ報徳は1点づつ入れた。全て2アウトからだった。特に一番バッター矢代の球にさからわない3安打は見事だった。

 報徳は、第9日目の第1試合、9時30分からこの日勝った福井商業と対戦する。その時マウンドに最初に立っているのは、田村か、大西か。どうしても自分の目で確かめないわけにはいかないと思っている。(了) 

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