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芝居も限度を超えると芝居でなくなる、NYダウ59ドル安、原油77ドル割れ

2010-08-13 09:24:39 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



自分は病気だということが分かっている間は救える。しかし、自分が病気だということを分からない患者の治療は、名医でも難しいのではないかと素人ながらいつも思う。円高でなく、ドルが安いということを認めようとしないのもある種病気であろう。

患っている場所は、アメリカやヨーロッパである。にもかかわらず、学者、政治家、マスコミ入り乱れて、あれこれ分析している。円が値上がりしているのではない。ドルやユーロが値下がりしている。為替問題に限らず、日本には、優秀かつ経験豊富な方が大勢揃っておられる。日本を治療しても円高という病気は治らない。知らぬ振りをしているだけだ。

「米国の投資家はパラノイド(偏執病)である。いかにして成長してトップに立つかを期待している。スロー・経済に自分の姿を置くことが出来ない。」とHennessyFundsプレジデント、NeilHennessy氏は語ったと12日付けのWSJ紙は紹介していた。

12日のNY株式市場は前日比59ドル安、10,319ドルで取引を終了した。前日の米FRB
による米景気鈍化懸念、米失業保険申請件数の予想外の増加、ヨーロッパ景気指数の悪化、シスコの先行き受注減見込みの発表を嫌気した結果であるとWSJ紙は解説していた。

NY金先物市場で、6月末来最高値のトロイオンス1,214.80ドルへ値上がりした。一方、NY原油(WTI)先物相場は、2.9%下げバレル77ドルを割り込んだ。小麦.トウモロコシは値上がりしたが,景気の先行き懸念から銅、スズ、プラチナ、パラジウムは値下がりした。

NY外国為替市場では、ユーロ圏のGDP統計が悪化したこと、ギリシャ経済が特に観光収入の悪化から4~6月期大幅に悪化したことを材料に、ユーロが対ドルで売られ、1ユーロ=1.2820ドルまで値下がりした。ユーロは対円で、1ユーロ=110.17円で取引された。

なぜドルが売られるのか。米FOMC(連邦公開委員会)は、保有している証券の償還金を国債に再投資しFRBの証券保有残高を2兆ドル前後にキ―プすることを決めた。これを受けてNY連銀は180億ドルの国債購入計画を11日発表した。

米国の自宅の裏山にある池は2兆ドルの国債が満タン状態にある。米国の貿易赤字は22ケ月連続で水位は上昇を続けている。オバマ大統領は輸出拡大を既に宣言している。ドル安賛成だろう。中国の為替政策を米議会は厳しく非難している。たてて加えて1日4兆ドル(85換算:340兆円)取引される為替市場に日本1国でどう介入しようというのだろうか。

「ふりをすること」を英語でPretendと書く。「真実自分のものでない役を特に言葉によって演じること」と英辞書に出ていた。芝居もいいが、限度を超えると芝居にならない。(了)

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