ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

日本全土に今、無関心症候群がまん延している(学校で教えてくれない経済学)

2010-08-21 06:37:17 | 経済学
インドネシアは、日本にとって身近で重要な国である。にもかかわらず、日本人はインドネシアについて「知らされていない」し、日本人は「知ろうともしない」と、ケーブルテレビ、朝日ニュースター(8月18日)の番組で出演者のひとりが力説していた。

直近のニュ―ズウイーク(NW)誌では、「日の出の新興国、インドネシアに、米中がラブコール」の小見出しで、「中国政府は昨年、インドネシア海軍と新たなミサイル協定を締結、今年6月のG20サミットではインフラ投資増額に同意した。」一方、「オバマはインドネシア陸軍特殊部隊コパススへの軍事協力規制を12年ぶりに解除した。」とNW誌に出ていた。

「朝日ニュ-スター」の番組によれば、インドネシアの人口は2億3千万人、1万8千以上の島で構成されている。東西で両手を広げると5,000キロにも及ぶ大国である。先の大戦で日本に3年間占領されていたが、それ以前の350年間はオランダの領土だった。

日本が連合軍に降伏した45年8月15日に独立を宣言した。正式には49年12月にハ―グ円卓会議でオランダから独立した。その後スカルノ(20年)、スハルト(30年)の独裁体制を経て民主化に歩み出した。しかし、ハビビ(1年)、ワヒド(2年)、メガワティ(3年)と短命政権が続いた。2004年に初の直接選挙で大統領になったユドヨノ大統領が現在政権を握っていると解説していた。

東端のパプア州は日本にも馴染みが深い。65年前の太平洋戦争では周辺の海域が激戦地となった。インドネシアの島にはいまだ多くの日本兵の遺骨が放置されている。西端のアチェは先の大地震で大被害を受けた。アチェは天然ガスの日本向けの重要な供給基地である。

先の太平洋戦争時、日本軍の「南進」政策の動機はインドネシアの石油資源確保が動機だった。石油がらみでいえば、日本の原油の90%以上を依存している中東原油は、マラッカ海峡を通過して日本に運ばれているが、インドネシア政府の了解が大前提である。

東端のパプアは69年にインドネシアに帰属したが、分離独立運動が今も盛んである。銅、金の鉱物資源の宝庫で日本にも輸出されており、日本と密接な関係にある。日本との関係で言えば、日本のODA開発援助の13%をインドネシアが占めている。日本国民の税金が使われているのであるが、日本人はほとんど知らないと出席者の一人が嘆いておられた。

何気なく「朝日二ユースター」の番組を見てのレポートである。日本にとって身近な国でありながら、日本人はインドネシアのことを知ろうともしないという言葉が印象に残った。

インドネシアに限らない。日本全土に老いも若きも無関心症候群が今まん延している。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする