キャベツは、虫に食べられた時、モンシロチョウの幼虫か、蛾の一種のコナガの幼虫か識別する。コナガにかじられるとより多くニオイを出し、天敵のハチを呼び込むという。ニオイを人工合成すれば農薬を使わない害虫管理が出来る可能性があると19日の読売朝刊に出ていた。
ハチはニオイ物質の量に応じて飛来する。キャベツがニオイを多く出すコナガには、ハチはすぐに反応し大群でたかる。京大グループ等による研究報告が、18日付けの米科学誌プロスワン電子版に発表されると同紙に紹介されていた。
阪神青木駅前の自宅周辺は米軍の空爆と焼夷弾で一面焼け野原だった。今なら違法だろうが、焼け跡菜園花盛りだった。亡父などもその仲間のひとりだった。そのときキャベツにモンシロチョウの幼虫が群がり虫食いだらけになった哀れな光景を今も良く記憶している。
スーパーで虫食いのキャベツを見たことがない。物は腐らない。野菜は虫に食われないと思い込んでいる大人も子供も多くなった。一例として冷蔵庫にショウガを入れて放置していると外は腐らないように放射されているが中は腐るのでショウガは確実にミイラ化する。
無農薬野菜と言う名で多くの商品がスーパーの店頭に並んでいる。無農薬は不可能だろうといぶかる消費者には「低農薬」というレッテルをはって、みかけ消費者を「安心」させている。しかし、虫喰いがない野菜などあり得ないと頭で分かりながら止むなく食べているのが現実の姿であろう。果たして農薬無しで害虫管理が出来る時代が来るのだろうか。
物は腐らないと思い込んでいるが生もの、生き物は全て腐る。今年の夏のように連日の猛暑だと、ただでさえ腐り易い。店にもよるが、売り子が食べる時間を聞いてドライアイスを挟んでくれるが、まともな食材ほど腐り易いから要注意であろう。
防腐剤を使った食べ物を常食にしているから、解剖用の「献体」がホルマリン漬けにしなくても腐り難いと言う話は、真偽の保証はないが、風の便りで聞いた。少々ドライアイスを奮発しても、生ものは血が通わなくなった瞬間から腐り始める。
今朝の読売の記事は、最初、にわかに信じ難かった。植物であるキャベツが、害虫にかじられた時に、それがモンシロチョウによるものなのか、コナガによるものなのかどうして識別できるのかと思ったからである。
同紙によれば、「キャベツは唾液で害虫を判別しているらしい」というのである。「植物人間」という差別用語を作った人間こそ、植物に顔向け出来ないのではなかろうか。(了)
ハチはニオイ物質の量に応じて飛来する。キャベツがニオイを多く出すコナガには、ハチはすぐに反応し大群でたかる。京大グループ等による研究報告が、18日付けの米科学誌プロスワン電子版に発表されると同紙に紹介されていた。
阪神青木駅前の自宅周辺は米軍の空爆と焼夷弾で一面焼け野原だった。今なら違法だろうが、焼け跡菜園花盛りだった。亡父などもその仲間のひとりだった。そのときキャベツにモンシロチョウの幼虫が群がり虫食いだらけになった哀れな光景を今も良く記憶している。
スーパーで虫食いのキャベツを見たことがない。物は腐らない。野菜は虫に食われないと思い込んでいる大人も子供も多くなった。一例として冷蔵庫にショウガを入れて放置していると外は腐らないように放射されているが中は腐るのでショウガは確実にミイラ化する。
無農薬野菜と言う名で多くの商品がスーパーの店頭に並んでいる。無農薬は不可能だろうといぶかる消費者には「低農薬」というレッテルをはって、みかけ消費者を「安心」させている。しかし、虫喰いがない野菜などあり得ないと頭で分かりながら止むなく食べているのが現実の姿であろう。果たして農薬無しで害虫管理が出来る時代が来るのだろうか。
物は腐らないと思い込んでいるが生もの、生き物は全て腐る。今年の夏のように連日の猛暑だと、ただでさえ腐り易い。店にもよるが、売り子が食べる時間を聞いてドライアイスを挟んでくれるが、まともな食材ほど腐り易いから要注意であろう。
防腐剤を使った食べ物を常食にしているから、解剖用の「献体」がホルマリン漬けにしなくても腐り難いと言う話は、真偽の保証はないが、風の便りで聞いた。少々ドライアイスを奮発しても、生ものは血が通わなくなった瞬間から腐り始める。
今朝の読売の記事は、最初、にわかに信じ難かった。植物であるキャベツが、害虫にかじられた時に、それがモンシロチョウによるものなのか、コナガによるものなのかどうして識別できるのかと思ったからである。
同紙によれば、「キャベツは唾液で害虫を判別しているらしい」というのである。「植物人間」という差別用語を作った人間こそ、植物に顔向け出来ないのではなかろうか。(了)