為替の専門家の若林栄四氏が、8月16日朝のテレビ東京「モーニングサテライト」という番組にNY生出演技され、「2012年にドルは、1ドル=70円台まで値下がりする」と予測していた。「ドル円相場はほぼ16年サイクルで動いている。12年春頃までに1ドル=74円になる」と明快だった。
氏は、昨年3月30日にも、同番組で生出演し「1ドル=74円になる」と予測しておられる。その時の映像を同局が紹介していた。首尾一貫している。ユーロについては、1ユーロ=1.18ドルで底が入った。現在、1ユーロ=1.28ドル台だが、2012年には、1ユーロ=1.60ドル台へ戻る。ユーロ・ドルは4~5年サイクルで動いている。」とこれまた明快だった。
ヤフーのブログで「若林栄四」をクリックしてみた。「投資家が相場をつくるのではない。相場は勝手に動くのである。投資家は上がるマーケットで買う。下がるマーケットで売る。投資家が買うから上がる。投資家が売るから下がるのではない。」と「NY便り」という通信文に書いておられた。
「相場解説の場合、主語は投資家でない。主語は常に相場でなければならない。従って、彼らの解説は信用出来ない。しかし、ここまで世の中の誤解が決定的になっている場合、この常識を覆すのはむつかしい。」と書いておられた。
話は飛ぶ。40数年前の古い話だが、当時、日本とアメリカは、繊維輸入規制問題で争っていた。旭化成社長で日本化学繊維協会会長だった宮崎輝さんの通訳の方から、「アイ・アム・ペイド・セイ・ソー(I’m paid,say so)」という言葉を聞いた。直訳すれば「私は、お金をもらって居るから、そう言う」という意味である。アメリカ人に当てはめれば分かり易い。
今朝の日経CNBCの番組を見ていたら、米国債が買われて、10年物国債の利回りが年2.5857%まで低下していた。ついこの間まで年4.0%を超える、超えないで騒いでいたその道の「専門家」は顔色無しであろう。債券相場が勝手に動いた結果の好例である。
アメリカ人を観察していると、足元を蚊が刺した程度では何も感じない。ところが敵にノド元を食いちぎられると察するとなんでもありに豹変すると「学校で教えてくれない経済学」で以前にも書いた。いま、アメリカがとっている景気対策にそれを感じる。
若林栄四氏は「NY便り」の中で、「アメリカが日本型デフレになると騒いでいる。しかし、アメリカはデフレ阻止になんでもありになるからデフレにならない。」と書いておられた。
なぜドルが値下がりするのか。アメリカがお札を印刷し、ばらまき続けるからである。(了)
氏は、昨年3月30日にも、同番組で生出演し「1ドル=74円になる」と予測しておられる。その時の映像を同局が紹介していた。首尾一貫している。ユーロについては、1ユーロ=1.18ドルで底が入った。現在、1ユーロ=1.28ドル台だが、2012年には、1ユーロ=1.60ドル台へ戻る。ユーロ・ドルは4~5年サイクルで動いている。」とこれまた明快だった。
ヤフーのブログで「若林栄四」をクリックしてみた。「投資家が相場をつくるのではない。相場は勝手に動くのである。投資家は上がるマーケットで買う。下がるマーケットで売る。投資家が買うから上がる。投資家が売るから下がるのではない。」と「NY便り」という通信文に書いておられた。
「相場解説の場合、主語は投資家でない。主語は常に相場でなければならない。従って、彼らの解説は信用出来ない。しかし、ここまで世の中の誤解が決定的になっている場合、この常識を覆すのはむつかしい。」と書いておられた。
話は飛ぶ。40数年前の古い話だが、当時、日本とアメリカは、繊維輸入規制問題で争っていた。旭化成社長で日本化学繊維協会会長だった宮崎輝さんの通訳の方から、「アイ・アム・ペイド・セイ・ソー(I’m paid,say so)」という言葉を聞いた。直訳すれば「私は、お金をもらって居るから、そう言う」という意味である。アメリカ人に当てはめれば分かり易い。
今朝の日経CNBCの番組を見ていたら、米国債が買われて、10年物国債の利回りが年2.5857%まで低下していた。ついこの間まで年4.0%を超える、超えないで騒いでいたその道の「専門家」は顔色無しであろう。債券相場が勝手に動いた結果の好例である。
アメリカ人を観察していると、足元を蚊が刺した程度では何も感じない。ところが敵にノド元を食いちぎられると察するとなんでもありに豹変すると「学校で教えてくれない経済学」で以前にも書いた。いま、アメリカがとっている景気対策にそれを感じる。
若林栄四氏は「NY便り」の中で、「アメリカが日本型デフレになると騒いでいる。しかし、アメリカはデフレ阻止になんでもありになるからデフレにならない。」と書いておられた。
なぜドルが値下がりするのか。アメリカがお札を印刷し、ばらまき続けるからである。(了)