ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

日本は宝の山、知らぬは日本人ばかりなり?(学校で教えてくれない経済学)

2010-08-06 05:40:46 | 経済学
「中国は2兆5,000億ドル(ドル85円換算:約213兆円)の外貨を保有している。日本政府の統計によると、中国は今年5月までに円保有を1兆5,000億円まで増やした。中国が外貨資産の1%を円投資に振り向けるだけで、日本の月間経常収支黒字額に相当し、円の長期的な強さの大きな要因になる」と5月付けのWSJ紙電子版は書いた。

4日の東京債券市場で、新発10年物国債の利回りが0.995% まで低下した。WSJ紙によれば「中国の円購入に民間の投資家も追随し、日本国債の需要を押し上げた」と指摘した。アメリカとヨーロッパのデフレ懸念からと日本の新聞には出ていた。実は、中国が日本の国債を買ったことが日本国債の相場を引き上げ、1%割れの金利が実現したのではないか。

月刊雑誌「到知」9月号に、上智大学名誉教授、渡部昇一氏が、「水不足にあえぐ中国が最近,目を付けているのが豊富な日本の水資源である。一方、日本では山林の荒廃が大きな社会問題になっている。山林を維持できない農家にとって中国からの買収話は渡りに船だ」と書いておられた。

渡部教授は、「中国マネーがニセコでリゾート地を開発する計画が進んでいる。バブル期2億円していた別荘がいま10分の1まで値下がりしている。日本のデベロッパーは疲弊してしまっており、銀行もお金を貸さない。千歳市で中国人富裕層向けに別荘の販売が始まった。ところが日本の政治家は危機感を全く感じていない。怖ろしいことだ。」と嘆いている。

中国人の考え方は、早晩値打ちの下がる紙きれを持っていても意味がない。捨て値同然に放置されている日本の山林や日本人が手を出さない放置されたリゾート地は格好の獲物だろう。原油相場が上がるのも金相場が値上りしているのも中国買い抜きには説明できまい。

一方、5日付けのWSJ紙は、欧州小麦相場が史上最高値を記録した。延焼を続ける森林火災による死者が50人に達した。プーチン首相は被災農家に12億ドル保証と小麦輸出禁止を要請したことが穀物相場急騰の引き金となった。モスクワでは煙公害(スモッグ)防護マスクが売れ、エアコンを買うために1週間待ちの行列が出来ていると報じていた。

「世界的な猛暑はラニーニャ現象が原因で、今年の夏は「猛暑」と英国国際気象天文台が今年3月に予報していた。ところが、日本のマスコミは気象庁の長期予報(冷夏)を流し続けた。今年の冬は英国の予報では「暖冬」である。」と「学校で教えてくれない経済学」の愛読者のひとりのSさんから昨夜メールをいただいた。

価値のないものには中国人は一切手を出さない。日本の水資源、北海道のリゾートは好例だ。日本には宝物がごろごろ転がっている。知らぬは日本人ばかりなりとは情けない。(了)

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世界的な猛暑、干ばつに心の準備だけはしておこう(学校で教えてくれない経済学)

2010-08-05 09:43:55 | 経済学
「こんな夏は今までなかった。一度も。」とモスクワ近郊のマス養殖場で働くイワン・トゥルキンさんが、「今夏の猛暑の影響で、養殖場のマスが大量死。ロシアでは記録的な猛暑が続いている。」と語ったと近着のニューズウイーク(NW)誌日本版の中で紹介していた。

今朝のNHKBS「おはよう世界」はロシアRTRの「40℃近い猛暑の中、小麦運搬トラックの90キロの行列ができた、運転席の温度は65℃、駐車場の中はサウナ状態、ロシアでは車の渋滞はお馴染だが今年は違う、港湾施設が1ケ月以上止まったまま」と紹介した。

メドベージエフ、ロシア大統領がRTRテレビに登場、「ロシア近郊の森林火災は、犯罪ともみえる怠慢だ。責任者を処分した。」と語った。原子力センターの4キロ地点まで火が迫り、4日未明に重要機材を外部へ運び出したと伝えた。森林火災は完全に収まっていない。

メドベージエフ大統領は、「この夏の気候が異常であることを教訓にすべきだ、ロシア中部では地球規模の変動が起こっている、私たちが変わるべきだ。」と語気を荒げて演説する様子をロシアRTRは、森林火災問題にいつも以上に時間をとって流していた。

8月4日付けのWSJ紙電子版は、「Heat Wave and Drought Shrivel Harvest Across Europe(熱波と干ばつ、欧州全土に作物被害をもたらす)」と題して、英文A4で2枚を割いて、被害がロシア小麦に留まらず、フランスの小麦、イタリアのトマトなど各国に広がっている。野菜の高騰や家畜の餌不足をもたらしているなどと詳しく紹介していた。

同記事によると、ロシア農相、2010年の穀物収量見通しを当初の9,000万トンを7,500万へ下方修正した。ロシアの気温は40℃を超え、ロシア近郊の森林火災で既に40名が死亡したと書いていた。

西ヨーロッパのドライ・サマ―により、穀物、果物、野菜の収穫が減った。ドイツ政府は7
月の食料品物価は12~15%上昇したと報じた。「南西ロシア、ウクライナ、べラル-シに被
害が目立つ。欧州全体で雨量が30年来最低である。」と英WalkerInstituteのBenLloydHughes氏は話した。ドイツ気象台は今年の降水量は平年の42%と発表した。

イタリアではトマトの収穫が10~15%減った。オランダではチューリップの球根の不作、ドイツでビール原料の大麦が20%減収、トウモロコシは10%減収となった。動物の餌不足が深刻化している。小麦の不作は深刻で、世界の小麦相場に既に大きな影響を与えている。

今朝の話は、関係者の間では目新しいニュースではないだろう。ところが「殿、ご内密に」の日本人の体質は都合の悪い話はマスコミに流さない。割を食うのは常に庶民である。(了)

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英ポンド、ユーロ、日本円揃って対ドルで値上がり(学校で教えてくれない経済学)

2010-08-04 09:53:10 | 経済学
ドル円相場が85円台を付けたと日本で騒ぎ始めている。今朝のWSJ紙電子版の記事を読んでいると英ポンドが急激に上げた話の方にむしろ関心が高かった。英ポンドは3日のNY外国為替市場で1英ポンド=1.5949ドルで取引された。5月18日に付けた対ユーロでの最安値から11.2%の上昇で、これは英国経済の改善が理由だとWSJ紙は書いていた。

英国は未曽有の緊縮財政がこれから始まる。景気にプラスに働くはずがない。にもかかわらず英ポンドは上げている。今朝の英BBC放送(NHK/BS「おはよう世界」)で、英国のキャメロン首相が地方回りをして、いかに緊縮財政が将来の英国経済にプラスになるかを説得していた。解雇された消防士を夫に持つ主婦が全く理解できないとキャメロン首相にかみついている場面を映していた。

ユーロの上げ方も英ポンドに引けをとらない。3日のNY外国為替市場で、ユーロは、1ユーロ=1.3229ドルで取引された。欧州の銀行が揃ってドルを売りユーロを買っているとWSJ紙は解説していた。ユーロは5月には1ユーロ=1.18ドル台まで売られた。1ユーロ=1.0ドル、パリティー相場目前とまで専門家は囃したてていたから正に様変わりである。

毎度のことだが、人間がやっていると思うとおかしいとなる。鳥が餌に群がっていると思えばさして驚くにあたらない。一日4兆ドル(85円換算で350兆円)のお金が為替市場で取引されている。少々介入しても焼け石に水だということは小学3年生に説明してもすぐに理解出来るだろう。

日本の野田財務相が「為替は市場にゆだねるべきだ」との発言もドル円相場上昇を助けた
と今朝の「おはよう世界」に出演したみずほコーポレ―トの柳原英敏さんが解説していた。円が買われているのではない。ドルが売られているにすぎない。ドル札をさらに増刷すると米FRBが天下に公言している。米国自身がドル安に苦痛を感じていないからだろう。

3日のNY原油(WTI)市場で、バレル1.21ドル上げ、82.55ドルで取引された。原油の需給が改善した形跡は現時点では見当たらない。ドルが対ユーロで値下がりした結果である。この先ドルが対ユーロで値下がりを続けるかぎり原油相場は値上がりするだろう。

4日付けの読売朝刊に小麦42%高と大きく出ていた。ロシアの干ばつで小麦価格は以前から上げていた。いまにはじまったことではない。小麦値上がりはドルベースである。円が85円に上がれば値上がり幅を抑えられる。円高ドル安は輸入大国にとってプラスである。

ドルは下げたが英ポンドとユーロは上げた。恩恵に浴する向きもあるだろう。円高・ドル安は万人を不幸せにするかのような国民を惑わす記事の書き方だけは慎んで欲しい。(了)

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リスク志向強まり、NYダウ208ドル高、原油81ドル突破(学校で教えてくれない経済学)

2010-08-03 11:49:42 | 経済学
桑田真澄さんのプロ野球解説を最近、興味をもって聞くようになった。先日巨人と阪神の試合で、巨人の投手が打たれたケースについて、2ストライク3ボールになった時の投手の心得について語るところが印象的だった。4つ目の球がボールになるのを怖がってストライクを投げ、巨人の投手は打たれた。4つ目までボールを投げられるということを野球少年は是非知って欲しいと何度も話していた。

阪神の三塁新井選手が巨人の小笠原選手の打った強い打球をからだの正面で取ろうとしてエラーした。自分も含めてだが、子供の時から繰り返しからだの正面でボールを捕れ、と教えられる。新井選手はそのためエラーをした。半身になって受けておれば捕れた。ところが半身になって取ろうとしてエラーをしたら、新井は基本が出来ていないと非難される。自分は新井選手のミスを非難できないと話していた。

阪神のブラゼルが一塁前のゴロを素手でとって巨人のホームインを阻止しようとした。ブラゼルの反応を見て桑田真澄さんはこれこそアメリカ流です。アメリカ人は少年野球の時から「臨機応変」で育てられる。野球少年が全てマネをしていいプレーではないが、ブラゼルは、とっさのプレーの中で見事に実践してみせたと解説した。

週明け8月2日のNY株式市場は、アジア株、欧州株高を受けて高くはじまり、先週末比208ドル高、10,674ドルで取引を終了した。原油が81ドルを突破した。中国政府による金融緩和発言に英国大手銀行のHSBCが好決算を発表した、7月の米製造業景況感が予想外に良かったことを好感したとテレビ東京の番組でシュナイダ―ケイコ氏が解説していた。

ブルームバーグ(NHK/BS「おはよう世界」)に出演したあるディーラーは、「ここ3ケ月企業業績は良かった。ところが悪いニュ-スにばかりに反応し皆が弱気になった。今朝は皆が強気だ。皆が思うほどアメリカ経済はよくない。自分は買っていない」と答えていた。

英BBCニュ-ス(「おはよう世界」)は、「HSBCが70億ポンドと利益を倍増したが中小企業への貸出は2%減だ。」とのイングランド銀行総裁の発言を紹介していた。HSBCは貸出条件を厳しくしてコストを下げて利益を出したとBBCは解説していた。

先のブルームバーグといいイングランド銀行総裁発言と言い、日本ではなかなかお目にかかれない、耳にしない発言である。外国人の間では日本人は「me too(ミー・ツ―)」人間で通っている。自分からは進んで発言しない。様子をまず見る。うまくいきそうなら入る。旗色が悪くなれば餌だけ食べて逃げる。まるでウツボのような人が多いと常々思っている。

たかが野球されど野球。野球が全てではないけれど、野球から教えられることが多い。(了)

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自然界は人間様のように頑張らない?(学校で教えてくれない経済学)

2010-08-02 10:11:23 | 経済学
朝顔が去年咲いた場所一杯に芽を出している現場に出くわした。第一陣は2ケ月近く前に発芽していた。今年は花輪の二回り大きな別の種類に変えて育てているので、申しわけないが全部刈り取った。第一陣を刈り取ったので、満を持していた第二陣が我慢ならず飛び出したのかと、素人の勝手な想像だが、複雑な気持ちになって帰宅した。

むくげは開花して数日持たずに花を閉じる。閉じた花は少し触れただけで簡単に下に落ちる。役割を終えると人間のように頑張らないのではないか。8月2日付け読売朝刊に医師の鎌田實さんが「時代の証言者」という連載記事の中で、「頑張る」って、現代医療の矛盾を浮き彫りにしていると語っておられた。鎌田さんの記事の中で、ある患者さんの「先生、今日までずっと頑張ってきました。これ以上もう、がんばれません」ということばが特に印象に残った。植物も動物も死期を察知すると頑張らないのではないかと想像している。

頑張れということでは、古い世代の人間の間では、ベルリンオリンピックで、100メートル平泳ぎで優勝したときのNHKアナウンサーの「前畑ガンバレ、前畑ガンバレ」が余りにも有名である。若者に限らず、いまの日本人はガンバレと言われると一番嫌うという。

亡父が病院の医師から「胃瘻」を勧められた時、本来、食べ物は口から取るものだからと、断った。そこまでして頑張らなくていい。本人には後で「胃瘻」を断った経緯を説明した。そのとき本人がどこまで「胃瘻」を理解し、「納得」していたか、今持って自信はない。

何かの本で読んだことで不確かだが、インドゾウは,死期を悟ると、森の中へ自ら姿を消すそうだ。役割を終えた花は下に落ちる。植物も動物も、専門家は遺伝子に組み込まれているからだと説明するが、自然界では、さして難しい話しではないのかもしれない。

経済の世界でも、専門家と称する人がしばしば登場する。アナウンサーが、「それでは今週の為替の見通しを丸々専門家に伺ってみましょう」、とマイクを向ける。聞かれた方は、お金をもらっているからであろうが、自信満々に、これこれしかじかと答える場面を毎日のようにテレビ画面で拝見している。

株でも投資信託でも、それだけ自信があるなら、ひとに勧める前に、自分で買えばいいではないかといつも思う。先日さる生命保険会社が電話して来た。「今、タイガースの試合を見ているから切ります。」と言ったら、「僕もタイガースファンですから分かります。」と妙に納得していた。突然電話してきての一方的な勧誘だけは正直勘弁して欲しい。

説明から入るひとは信用できないと常々思っている。「がんばる」はぼくの宿題と鎌田實さんは話しておられた。朝顔の話が大いに脱線した。自然から学ぶことははなはだ多い。(了)

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芙蓉の花(スケッチ&コメント)

2010-08-01 11:15:21 | スケッチ


芙蓉の花

江嵜企画代表・Ken



 神戸は先週水曜日の夜から木曜日の午前中一杯にかけて、激しい雨に見舞われた。それまで連日の猛暑だったのでひと息入れることができた。木々にとっても干天の慈雨だったのだろうか、芙蓉の花が、一斉に開花し始めた。

 芙蓉の花を数年育ててみて、逞しい花だなとつくづく思う。秋口に幹を残して、枝をバッサリ切り落とすことが習いとなったが、切っても切っても、春を過ぎる頃から、芽を出し、枝を伸ばして、おびただしい数の花を付ける。

 芙蓉の顔(かんばせ)という言葉がある。広辞苑を引けば、芙蓉の花のようなに美しい顔立ちと出ていた。芙蓉峰は富士山の雅称ということも広辞苑で初めて知った。
 
 芙蓉を広辞苑で引くと、①ハスの花の別称。美人のたとえ。②アオイ科の落葉灌木。東アジア暖地の原産。沖縄に自生。1~2メートル。夏秋に大形の淡紅または白色の花を開く。鑑賞用。樹皮は製紙に用いるなどと出ていた。

 なんば高島屋友の会、猪熊佳子日本画教室のベテラン生徒の一人のKさんが、先日、芙蓉の花の絵を見事に仕上げた。大いに刺激を受けて、日の出あと間もなくの涼しい時間帯を狙ってスケッチした。(了)

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