ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

NYダウ145ドル高、NY金新高値更新(学校で教えてくれない経済学)

2010-09-21 10:02:54 | 経済学
休み明けのNYダウは145ドル上げ、10,753ドルで取引を終えた。なぜ上げたのか。20日付けのWSJ紙は、①レセッションが2009年6月に終了していたというレポ-トが出た、②11月の米中間選挙での民主党敗北で、共和党支配の議会が復活するとの期待感が投資家に生まれつつあるからだと書いていた。日本では、「米議会での変化」の視点は少ない。

NHK・BS「おはよう世界」が紹介する今朝のブルームバーグは、「商いが71億株と少ない。投資家はまだ様子見している。米時間21日開催のFOMCでの「声明文」の中身が注目される。」と解説していた。大方の見方では、「中身」に大きな変化はなさそうだ。

「おはよう世界」(経済情報)では、三井住友の森谷亨氏が「住宅関連レナ―やハイテク株アップルの好決算、IBMのM&A報道、2009年6月に米リセッションが終わっていたとの全米経済研究所(NBER)の発表を材料に株価が上昇した」と解説していた。

20日のNY金先物市場では、トロイオンス3.40ドル上げ、1,279ドルと史上最高値を更新した。21日付け日経朝刊が「通貨安競争への金高騰の警告」と題して、欧米が通貨安を容認する姿勢を示したことが金高騰の基本的背景だと指摘していた。

「学校で教えてくれない経済学」でもこの問題はしばしば取り上げて来ている。金が値上がりしたのではない。ドルやユーロの値下がりが原因である。最近の円の上昇も、日本経済が強いからではない。ドル安が原因で円が買われているにすぎない。米国や欧州の景気が回復し、欧米の金融政策が、正常化し、ゼロ同然の不自然な金利水準から抜け出さない限り、金高騰も円高も止まらないだろう。日経「社説」には、個人投資家に加えて、中国、インドなど中央銀行が金保有を増やしてきていることも金急騰を支えていると指摘していた。ペーパーマネ―に対する根強い不信感が底流を流れている。

問題は中・長期的な視点に立ち、日本がどうするかである。そのひとつに年金問題がある。特に企業年金制度問題である。16日付けのWSJ紙に、「深刻化する日本の年金問題」と題して、野村証券金融経済研究所の西山賢吾氏と中西弘士氏連名で、「日本の年金問題は、多くの先進国にも共通している。政策当局は、外国人投資の誘致による株式市場の活性化と、国内の個人投資家にとって有益な施策の導入に注力する必要がある」と指摘していた。

「おはよう世界」では、尖閣諸島問題を連日取り上げている。今朝は、「中国国内で益々エスカレートしてきている。背景に領土問題、その背後に海底の天然ガス田をめぐる熾烈な争いがある」と香港ATVが客観的に捉えていた。「粛々と対応する」と言うだけでは事態は全く進展しないだろう。近くの喫茶店で「現政権は内輪もめに終始している。このままでは来年3月までもたない。」と盛り上がっていた。この難局に於いて内輪もめだ。(了)

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日本画家、森田りえ子さん、大いに語る:京都高島屋6階画廊

2010-09-20 11:08:08 | スケッチ


於:京都高島屋6階画廊

江嵜企画代表・Ken



19日午後2時からのギャラリートーク(「森田りえ子展」(日本画)(京都高島屋6階画廊)には、時間前から大勢の森田りえ子ファンがつめかけていた。初日ややお疲れの趣ありとお見受けして心配したが、この日は、リフレッシュされたのであろう、いつもの元気な姿を披露してくれて安心した。

森田りえ子さんは、「19日の今日はトークの日なんです」とご自身が作った特性「日めくり」の一枚を見せた。19だから10(ト―)9(ク)ですと、落語でいう「枕」に使った。彼女が大の落語ファンであることは知る人ぞ知る世界である。

なぜ、今回、京都高島屋さんでの個展開催になったのか。当店美術部長の中村さんから「定年前に、ここで、個展やってな」と頼まれていた。昨年の『パリ展』は「三越」主催だった。それでも、中村さんは、休暇を特別にもらって、お忍びでパリまでかけつけてくださった。感激した」と、口火を切った。「今週末が定年、ぎりぎり間にあって本当に良かった。はじめもっと小ぶりな個展を考えていた。それでは困ると言われて、13日ぎりぎりまで個展に出す絵を描いていた」と、話した。聞いていて中村さんとの約束を守るのだという彼女の執念を感じた。

いきなりLEDの話になった。私ごとですがと断って、「自宅の画室の照明を最近LEDに代えた。今回はLED照明で描いた最初の作品展です。会場正面は特別に頼んでLEDを付けてもらった。絵を見たひとが、絵がいままでと違いますね、と言ってくれました。」と、LED照明の利点を時間をかけて説明された。

「LEDは30年もつ。だから私が死ぬまで大丈夫です。」といって会場を笑わせた。「太陽光線に極めて近い。しかも紫外線も赤外線も浴びない。日焼けしなくて済む。しかも熱くならない。絵は熱に特に弱い。今回の会場正面の照明を特別に頼んでLED電灯に代えてもらった」とニコニコしながら話された。

「花の絵描きと言われているが、花より葉、つぼみ、茎や隠れた根を想像してもらえる絵を描きたい。特につぼみは咲く力を蓄えているところが好きです。つぼみひとつに、葉の一枚一枚にいつも祈りを込めて描いています。大勢の方に絵を見てもらい、共感いただくことが絵描きの喜びです」と森田りえ子画伯が常日ごろからの想いを述べられた。

「今回は「お軸」を多く展示しました。「お軸」は、日本美の一つの形と思います。小さくなり、広げれば掛け軸として楽しめる。日本の生活の中に「お軸」を蘇らせて欲しい。昔の絵描きでない。今、現代に生きる絵描きとして、平成の和室にマッチする絵を描きたい。月ごとにとり換えていただいて、「お軸」を楽しんでいただければ嬉しい。」と、ここで、話しに一段と力が入った。

「今回、変わった絵を一枚入れました。是非見てください。「吉祥」というタイトルで、おめでたづくしをかたどった人形です。人形の名前は「チョロ・ケン」と呼びます。長老君(チョウロウ・クン)がなまった。これからも色々な絵に挑戦したい。」とギャラリ―・トークを終えた。

なにかご質問は?と事務局の方からあり、しばらく空白の時間が流れた。かぶりつきで座っていたこともあり、「昨年はパリ展で成功されました。NY展開催のご予定はありますか?」と筆者が一番に手を挙げた。

「いまのところNY展の予定はございません。海外では機会があればやってみたい。NYといわず中国、アラブ、アフリカもいい。アブダビでやりたい。」と答えた。アブダビが森田りえ子さんの口から出て驚いた。彼女独自のネットワークから得た情報を元に、彼女独特の嗅覚から生まれた感性かもしれない。

そのあとも会場から質問は出なかった。彼女は、パリでは質問攻めにあった。これが日本のスタイルなのかもしれない。しかし、せっかくの機会だからどんどん聞けばいい。それを日本人独特の謙遜と言えば聞こえはいいが、しり込みしてしまう。もったいない、と常々思っている。

質問がないので事務局の福井さんが、代わりに色々聞いた。そのなかで、何かチヤレンジしておられるテーマはありませんかと聞かれて、「チョウ、トンボなどの昆虫、変な趣味と言われそうだが、南国の昆虫を集めています。それを見ながら描いています。最近、南国に凝っています。色々な絵にチャレンジしたい。世界のさまざまな動物も描いてみたい。」と楽しくてたまらにないという表情で話を結ばれた。

日本画家、森田りえ子さん。好奇心の塊、日々チャレンジを忘れない、発展途上の画家の将来が楽しみでならない。新たな元気を彼女からもらって、ルンルンで帰路についた。(了)

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森田りえ子展風景(スケッチ&コメント)

2010-09-19 13:05:49 | スケッチ


森田りえ子展風景

江嵜企画代表・Ken



「森田りえ子展」(日本画)が15日から21日まで京都高島屋6階画廊で開かれている。初日にかけつけお目当ての「もみじ葵」の掛け軸の前でスケッチした。

「もみじ葵」を広辞苑で引いた。アオイ科の多年草。北アメリカの原産。高さ1.5M.夏から秋にかけて大型緋いろの美花を開く。鑑賞用と出ていた。

今回の個展には掛け軸が7~8点展示されており、会場に彩りを添えていた。大勢の森田りえ子フアンが初日からつめかけており、着物姿の森田りえ子さんがにこやかにご挨拶しておられた。

森田りえ子さんと言えば今や売れっ子の日本画家である。

命あっての物だね。人気ウナギ昇りは嬉しいが、ひいきの引き倒しだけは避けて欲しい。

19日には会場で午後2時からギャラり―トークが予定されている。
彼女はもちろん絵は素晴らしい。それと同時に、彼女のトークには格別の味ある。
いつも楽しみにして聞かせていただいている。(了)

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Kenさんの日本画の先生が日本画初心者コース開設

2010-09-19 09:53:39 | スケッチ
Kenさんの日本画の先生が日本画初心者コース開設
日本画ビギナーズ講座   二回コース

詳細は こちらで。



日時  ①10月10日(日)・24日(日)
     ②11月14日(日)・28日(日)
     ③12月12日(日)・26日(日)
各日午前10時0分~午後13時30分

講師  猪熊佳子(日展会友)
会費  2回コース 会員様 各5400円
          ご同伴 各5800円
定員  各10名  ご同伴可
携行品 鉛筆 色鉛筆(24色以上)
     カッター 消しゴム(練り消し)
     スケッチブック(F6号又はF8号)
受付日 ①募集中→10月3日(日)
      ②募集中→10月31日(日)
      ③募集中→11月28日(日)

お問合せ 高島屋大阪店友の会 (水曜日休講) 06-6631-1245

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銀相場,が80年10月来の高値、ドル先安観測が背景(学校で教えてくれない経済学)

2010-09-18 11:59:42 | 経済学
銀相場が1980年10月来の高値を付けたと16日付けのWSJ紙が取り上げていた。人の目は金相場に向きがちであるが、今年に入り金先物相場は16%上げたが、銀は23%値上がりしている。特に銀は今週だけで4.8%値上りしてトロイオンス20.685ドルを記録した。

金相場の値上リも銀相場の値上がりも、米国がリセッセンション対策として、資金供給をさらに増やすことを決めたことが背景にあるとこの日のWSJ紙は指摘していた。日本円が一時1ドル=82円台に突入したのも、同じ理由が働いた。欧米でお札をじゃんじゃん刷ればペーパーマネ―の価値が下がり続けると投資家が読んだからだろう。

米サンアントニオ在住の投資家、ChadT.MxNair氏が「ドルには何ひとつの価値もない。中でも銀はエレクトロニクス、写真、宝石と産業と宝飾用両面から恩恵を受ける。」と語った。景気もいずれ良くなる。そうなれば産業用の需要が増えるとWSJ紙は書いていた。

ヘッジファンドが、2010年の半ばから、彼らのポートフォリオに銀先物投資を増やし始めたことも銀相場押し上げを助けた。米コネチカットOrange社CEO,PaulDietrich氏は、「機関投資家に加えて、最近ではiSharesTrustなど年金ファンドが銀先物投資に参入して来た。」と語ったとWSJ紙は紹介していた。

アメリカイーグルコインは昨年まで値下がりしていた。今年に入り売り上げが47%増えた。コイン相場は今年上半期で17%値上がりした。一方正規の銀相場の急騰ぶりを見て、矛先は既にジャンク・シルバーに向っていると書いていたから、かれらは実に変わり身が早い。

変わり身が早いと言うことでは、シルバー投資は金と比べてはるかにリスクが高い。金と比べて変動幅が大きい。銀相場は値上がりした。しかし、銀の手持ち残高は昨年50%増えたが今年は6%増に留まっている。鳥の世界と同じで彼らは決して腹一杯喰わない。食べ過ぎが健康に一番良くないことを体感しているのであろう。変わり身が早く、食べ過ぎない。

1980年10月15日に銀相場はトロイオンス20.98ドルの史上最高値を更新した。インフレ率を勘案すれば現在55.94ドルになるという。インフレとはドルの目減りを意味する。銀の値上がりも円の値上がりもドルの値打ちが剥落した結果である。「弱いドル」の鏡に映った二セ物の姿と思えばいい。ドルの病根を絶たない限り日本の「為替介入」も機能しない。

16日のCNBC電子版に、15日付けのNYタイムズが「日本企業が強い円を味方にして、欧米企業を次々買収している。代表企業として楽天、次にNTT,三井物産などの総合商社が積極的にM&Aを展開している。彼らは円が高い内に商圏拡大することを狙っている。」と指摘した記事を紹介していた。「鬼(円安)の来ぬ間に洗濯」を見事に実践している。(了)

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中国大連市「日本の30~40代、熱烈歓迎」(、NHK・BS「世界の扉」)

2010-09-17 10:59:52 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



今朝の「世界の扉」(NHK・BS)で、中国の大連市が日本の30~40代の人材を求めて「合同就職説明会」を都内で開いている様子を紹介していた。尖閣問題では日本を激しく叩く。その一方で、利害が一致すれば、中国人は日本人を熱烈歓迎する。

利害関係で言えば、米議会では、ガイトナー米財務長官が、中国政府にさらなる人民元切り上げを促す姿を「おはよう世界」が写していた。現政権の民主党の苦戦が予想される11月米中間選挙でポイントを稼ぐためにも人民元切り上げは欠かせぬカードに違いない。

今朝のCNBCテレビに出た中国の専門家は、「中国は既に切り上げの事実を示している」と強調していた。テレビ東京のモーニングサテライトに出演したフィスコNYの平松京子氏は「米中首脳会談を見越して、中国は小幅切り上げながら様子している。」と解説していた。ガイトナー長官も承知の上で、米国国内向けに議会では人民元切り上げを求めたのだろう。

国内向けということでは、尖閣問題に対する中国政府の対応にもそれが色濃く出ている。大連市に限らない。中国の経済発展は、日本の技術をうまく取り込むことなしには成り立たないと中国政権トップも認識している。その一方で、反日の動きも無視できない。突然の要人の訪日中止も国内向けのポースとして、一般大衆に分かるように説明した。

日本のテレビ番組でも今回のドル買い・円売り介入を取り上げている。官房長官が日本政府が82円という具体的な数字を頭に入れて介入したと受け取られる発言をしたことを「本当にバカな男だ」とみんなの党の党首が非難していた。為替の専門家も「82円はまずかった」と今朝の テレビ東京の番組で指摘していた。

今回の日本の政府・日銀の為替介入は、サプライズだったということではヘッジファンドに打撃を与えたと今朝のWSJ紙は書いていた。菅氏続投となれば「介入なし」と読んでいた。それが裏目に出た。その意味では絶大な効果があったが長続きしないと書いていた。

一番大事なことは、国民の税金から1.8兆円を使ったと言われるから、誰のために、何のために為替介入を行ったのかを菅首相が国民に分かり易く説明する必要があるだろう。WSJ紙は昨日の記事で「津波に消防ホースを使っている」と書いたが、説得力があった。

大連の話しに戻る。「中国で組織をまとめる人材が特に不足している。」とへッドハンターされて現在中国で第一線で働いている日本人が説明していた。「日本並みの給料、やり甲斐のある仕事、恵まれた住環境が保証される。」という。能力に恵まれながら日本で粗末に扱われている人は多い。最近は、韓国、台湾からも日本人の優秀な人材がヘッドハントされていると当の番組で紹介していた。30~40代は気力体力も充実している。期待したい。(了)

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「日中尖閣の冷戦」と「アメリカ経済」(学校では教えてくれない経済学)

2010-09-16 11:16:58 | 経済学
二ユーズウイーク日本版最新号が15日から駅の売店に並んでいる。いつものことだが、見ていると手にとって読む人は少ない。ぱらぱらっと立ち読みするだけでも面白い記事が多い。今週号では「日中尖閣の冷戦」と「アメリカ経済」、「新華社の躍進」を読んだ。

「新華社」に関する記事では、「本当のことが知りたいときには、中国関係者でさえ欧米のニュースを読む。それはこれからも、中国以外の国でも同じだろう。」という結びがいい。こういう書き方は、日本の新聞では滅多に見られないからだ。

「アメリカ経済」に関する記事では、「安売り注意!この先は落とし穴です」というお馴染みの記者、ダニエル・グロス氏の記事が面白かった。「買いたたきが賃金に及ぶとき米経済は底なし沼に落ちる」という指摘は、値段を下げさえすればいつまでも消費者がついてくると思い込んでいるかにみえる人が多い日本でも傾聴に値するだろう。

「日中尖閣の冷戦」では、「今回の出来事が重大な危機に発展するとは考えづらい。日本と中国の経済的な相互依存関係は、かってなく深まっている。しかし、中国の台頭により東アジアのパワ―バランスは変わりつつある。それに伴い、日中の関係が領土を巡り緊迫することは珍しくなくなるだろう。」としっかり受け止めていた。

本号はその他のページでも面白い記事が多い。「中国女性買い物大革命」では、中国人女性が「ブランドより価値を重視」、「経済に達観的な35歳未満」の指摘し、「経済を押し上げる政策のお陰で、中国の消費者支出はGDPの36% から今後5年間で45%になる。そこでは女性が重要な役割を演じるはずだ」とアイザック・ストーン・フィッシュ記者(北京支局)の結びの言葉が印象に残った。日本でも女性パワーをもっと生かす世の中にしないとこのさき益々じり貧になるだろう。

一方、15日のNY株式市場は、米経済統計では冴えない動きながら米企業によるM&Aを材料に、前日比46ドル高、10,572ドルで取引を終了した。NY外国為替市場では、日銀がロンドン、NYで断続的にドル売り・円買い介入を行い1ドル=85.70円圏で推移している。

15日のWSJ紙でJames Simms記者は、記事冒頭に「日本はTsunamiに消防ホースでファイトしようとしているのか。」と書き、今回の日本政府・日銀の為替介入を一蹴していた。
「おはよう世界」(NHK・BS)では、中国中央テレビの「歯止めがかかるか疑問」との評価、レビン米下院歳入委員長の「日本の為替介入を憂慮している」との言葉、元米FRB議長グリーンスパン氏の「介入の効果は長続きしないだろう。」との発言を紹介していた。

日本は過去2回為替介入を実施、いずれも成功していない。病根は欧米にあるからだ。(了)

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国債買い上げでドルの供給がさらに増える。(学校では教えてくれない経済学)

2010-09-16 10:59:20 | 経済学
今朝の「おはよう世界」(NHK・BS)では、民主党代表選で菅首相が小沢一郎氏に勝利したことを世界のメデイアが大きく取り上げたと紹介していた。カタールのアルジャジーラは「菅首相が選ばれたことで日本国民はほっとしているようだ。一方、景気対策と尖閣諸島問題など内外で解決を迫られている難題が山積している」と冷静に分析していた。

菅首相の続投が決まったことで、菅首相が「為替介入」に消極的とされていることからNY外国為替市場で、1ドル=82.92円までドル安・円高が進んだ。ドル安は、対円だけでない。対ユーロ、スイスフラン、英ポンド、豪州ドル、カナダドルなどでも値下がりした。

対スイスフランでは、1ドル=1スイスフラン(パリティ)を一時割り込み、同0.9959スイスフランまでドル安が進んだ。対ユーロでもドル安が進み、一時、1ユーロ=1.30ドルまでユーロが値上がりした。ドル全面安の展開がエスカレートしてきている。

日本で新聞、テレビを見ていると円だけが買われているように写る。しかし、底流を流れているのはドル安である。米FRBが追加の景気対策を考えていると伝えられるが、米FRBによるさらなる米国債買い上げ増加が含まれる。

国債買い上げでドルの供給がさらに増える。それがドル安の背景にあると今朝のWSJ紙も指摘していた。その意味から次回米FOMC(連邦公開市場委員会)の「声明文」が注目される。11月に米中間選挙を控えているだけに資金供給増への圧力は強まりそうだ。

8月の米小売り高が予想上回り小幅ながら増加したが、高値警戒感から、利益確定の売りに押され、14日のNYダウは前日比17ドル安、10,525ドルで取引を終了した。一部の小売株が買われたがこの日は金融株が売られた。景気不透明から原油が76.80ドルまで下げた。

ドルから逃げたお金が、安全な投資先を求めて米債券、金へ流れている。米10年物国債は値上がり(利回りは低下)、特にNY金先物相場は、トロイオンス24.60ドル上げ、史上最高値の1,269.70ドルで取引を終えたと「おはよう世界」(経済情報)は紹介していた。

「おはよう世界」では、中国中央テレビが、尖閣諸島問題を連日取り上げている。「全人代代表の日本訪問取り止めは全て日本の責任だ。船長を即刻釈放すべきだ」と伝える様子を今朝も紹介していた。この問題は上海RTS、香港ATVも詳細に報道していた。

40年前、ドルは、1ドル=360円で固定されていた。現在84円である。当時、英ポンドは800円台だった。現在132円である。ドル安対策が基本であることを肝に銘じて欲しい。(了)

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民主党代表選で菅首相なら現状通りでやや円高、小沢一郎なら目先やや円安の見方が多い

2010-09-14 13:58:26 | 経済学
(学校では教えてくれない経済学)



尖閣諸島衝突事件を中国国営テレビが連日取り上げている。13日の「おはよう世界」では、釈放された中国人乗組員が、「中国の領土で日本に不当に拘束された。釈放は中国政府の堅い意思と決意の成果である。不当に拘留されている船長を即時釈放すべきである」と話す場面を紹介していた。インターネットで日本を激しく抗議する書き込みが14万件だそうだ。

一方、香港テレビは、尖閣諸島(台湾名・魚釣台列島)は台湾の領土と主張する台湾の民間団体の2名が抗議のため出港したと伝えていた。尖閣諸島は日本固有の領土である。ただ、日本人は、学校で子供のころから領土問題については厳しく教えられて来ていない。そのせいか、日本国民に今回の事件に関しての盛り上がりはほとんど見られない。

「おはよう世界」が紹介する米ブルームバーグニュースは、バーセル銀行監視委員会が発表した銀行の自己資本強化案のゴールが8年先の内容だったこと、中国の8月の工業生産が予想以上に好調だったことを好感して、銀行株が値上がりをリードした。13日のNYダウは先週末比81ドル高、10544ドルで取引を終了したと伝えていた。

この日、NY証券取引所で取材していたブルームバーグのサーラ・バートン記者は、「トレーダーは嬉しがっていない。この日も売買高が8.8億株と少ない。1年前の今頃は1日12億株前後取引されていた。米国経済の先行きに確信が持てないからだ。」と紹介していた。

毎度のことで恐縮だが、鳥が取引していると思えば納得する。餌がもらえると思えば鳥は必ず集まってくる。餌がもらえるかどうかならまだいい。逆に株式市場に自分が餌にされるリスクが消えていない。人間も所詮は動物である。そう思って眺めておれば理解し易い。

NY外国為替相場では、銀行規制が緩やかな内容だったことや中国経済への期待感の高まりから、欧州株が上昇し、ユーロ買い戻しから、1ユーロ=1.28ドル台までユーロが回復した。対円相場では、1ユーロ=107.80~83円、1ドル=83.80~83円と円が売られた。

民主党代表選で菅首相なら現状通りでやや円高、小沢一郎なら目先やや円安との見方が多いと今朝のテレビ東京の番組でシティの尾河眞樹氏が解説していいた。こちらの世界も鳥の集まりと思えば分かり易い。どちらにつけば餌がもらえるか。所詮そういう世界である。

13日付けのWSJ紙は、「世界経済の3つのシナリオ」と題して、3人の記者連名で。「世界的な景気回復は続いているが、多くの先進国にとっては、この先もまだ道のりが続く」と書いていた。ただ、「金融緩和策によって、ドイツや中国など貯蓄率の高い国の消費を伸ばす。需要の1/3を占める発展途上国次第では光が見えて来るはずだ」と結んでいた。日本の名前が記事になかった。顔が見えない日本。きょう、日本の総理になる人が決まる。(了)

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ドバイワールド、99%債務返済、7月の日本のデパート免税小売高倍増(学校で教えてくれない経済学)

2010-09-13 08:33:41 | 経済学
ひいきチームが勝つと寝覚めもいい。それにしてもこちら神戸も先日ひと雨降ってひと息ついたが、その後は熱帯夜続きで寝が足りないのだろう。日本画教室の帰路、ついうとうととしていて、尼崎駅折り返しの阪神なんば線を降り損ねるハプニングがあった。

PRになるが、日本画家、猪熊佳子先生が、「日本画初心者コース」(全2回)を、なんば高島屋友の会(日本画)(連絡先06-6631-1101)で、10月からスタートされる。お知り合いで、日本画をやってみようと思われる方がおられたら是非ご連絡いただければ有難い。

ご案内ついでだが、日本画家、森田りえ子展が、京都高島屋で15日から21日まで開かれる。29日から10月5日まで大阪高島屋でも開かれるので、これもまた、最寄りにお知り合いの方がおられたら、ご案内いただければ有難い。

昨日の甲子園は午後2時からのデ―ゲームだった。テレビ観戦したが、弱冠19歳の西条高出身の秋山拓巳という高校生ル-キ―が、5-0で相手チームを、完封完投で連敗を止める快挙をなしとげた。このところ先輩のふがいない投球が目立っていた。「他の投手も見習って欲しい」と真弓明信監督も勝利インタビューで思わず本音を口にしていた。

「学校で教えてくれない経済学」も不景気な話し続きで取り上げるテーマに苦労している。ところが、昨日、WSJ紙日本版を読んでいたら、11日付けの記事でドバイ政府が、「ドバイワールド、債務再編で債権者の99%合意」という久しぶりに明るいニュースを見つけた。

ドバイワールドと言えば昨年11月、債務返済の行き詰まりから、世界の金融市場がパニック状態に陥った。その後マスコミから姿を消していた。今回、突然の登場である。ドバイ政府の今回の発表で、最終合意に達すれば、同社と債権者間と交渉が決着すると出ていた。

11日付けの同じくWSJ紙日本版で「バ二―ズの例:日本の百貨店にもまだ脈あり」という記事が目に飛び込んできた。暗い話の多い日本の百貨店関連では、久しぶりの明るいニュースである。バ二-ズジャパンが来年末にかけて福岡に新店舗を開設すると出ていた。

同記事によると、バ二-ズがなぜ強気なのかを説明している。第1に2011年の九州新幹線開通を挙げている。もう一つのヒントは、「そのアクセス性の高さからアジアのゲートウエイとして、外国人観光客の増加に伴う消費市場の拡大が予想される」という。日本百貨店協会(JDSA)によると、来日外国人数の倍増に伴い、外国人客による日本の百貨店各社での(免税)小売売上高は7月に前年比で倍増した。外国人で最も多いのは中国人だった。

ダメだダメだとぼやいていても道は開けない。ひいきチームの連敗脱出で元気が出た。(了)

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