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ジム・ヴェンダースの「まわりみち」を見ていたら、オリンピックがとっくに終わっていた。ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」を基にした映画である。作家志望でスランプのヴィルヘルムであるが、その口から出てくる言葉は、スランプだからというより単なる未熟さの現れとも思える──が、そもそも修業時代とはとても恥ずかしいものである。教養小説はその未熟さを人生全体にまで敷衍していくようなものである。そりゃそう見たければそうみえるであろう。──わたくしが子どもの頃、「ジャン・クリストフ」や「ああ無情」を初めて読んだ時の感想は、人生終わりまでこんなに辛いのか、であった。それは完成や目標達成とは無縁であった。といっても「或る女」の結末よりはましか、と思った。ジャン・クリストフやジャン・バルジャンは最期だけ、昇天の壮大なコーダによって人生から退場できるからだ。しかし、私は、「不如帰」より先に「或る女」を読んでいて良かったとおもった。少なくとも、それは、「コーダなし」が「自覚」されるからである。そういえば、リストは「ダンテ交響曲」を書く時に、ワーグナーに「天国篇は無理だよ」、と言われて、地獄と煉獄しか作曲しなかった。この世が地獄でも天国でもあるワーグナーにとって、天国篇は許せなかったのに違いない。しかし、ワーグナーのような生悟りの方が突然「いまこそ天国来ました」とか言いがちである、こっちの方がよほど現代的な問題である。
というわけで、辛いのが大嫌いのわたくしなので、オリンピックは
★柔道女子松本さん金メダル……インタビュアー「集中力はどこからくるんですか」→松本さん「わかりません」。受け答えも金メダル!
★体操男子内村さん金メダル……身長がわたくしに近いのが好感が持てる。
★女子レスリング伊調さん金メダル……「(3連覇)目指してやってきた訳じゃない」→かっこいい
★女子レスリング小原さん金メダル……年齢がわたくしに近いのが好感が持てる。
★女子レスリング吉田さん金メダル……中日ドラゴンズの井端選手に似ているという評判の人であるが、井端選手が浮き沈みのある人であるのに対して、このひとの成績はすごいな。いままで金メダルしかとってないじゃん。もっとみんな褒めろや。
★ボクシング男子ミドル村田さん金メダル……
★レスリング男子米満さん金メダル……吉田さんとの試合を見てみたい。
★女子ウェイト・リフティング三宅さん銀メダル……重いものは、男が持てっ。
★アーチェリー男子古川さん銀メダル……わたくしに眼鏡が似ている。
★バドミントン女子ダブルス銀メダル……羽子板の方が音がいいと思う。
★フェンシング男子フルーレ団体銀メダル……
★卓球女子団体銀メダル……唯一中国でも喜ばれたメダルであろう。
★サッカー女子銀メダル……リメンバー・パールハーバーを忘れるべからず。アメリカは日本には二度負けない。
★競泳男子……まず、速く泳ごうとするならみんなクロールでいいのではないだろうか。
★柔道……柔ちゃんがいなくなったとたんピンチ的な書き方をされているのが気の毒だ。
★女子バレーボール銅メダル……強くなると人間から魔女に昇格する競技である。
★男子100、200メートル……ボルトはわたくし(2㍍)に負けた腹いせにいつも全力で走らない。
★新体操女子……唯一中継で見たよ。浅倉南ちゃんとか、全然容姿で負けてるな。ロシアなど、ほんとの妖精を出してくるのは卑怯なり。日本ががんばって妖精を名乗っているのに。
★野球……球場が広すぎるから、東京ドームで開催すべし。
★スキージャンプ・ラージヒル……まず、こんなシュチュエーションは007の冒頭ぐらいでしかあり得ない。
★数学オリンピック……灘とか筑駒に入ると金メダルとれるかもしれません。
★雪合戦……いじめ発見には最適である。