★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

スイーツと3番

2017-03-13 23:57:42 | 音楽


スイーツ系音楽というものがあるのかしらないが、あることにしておく。
私が選ぶ、スイーツ系音楽(クラシック音楽篇)

1、マーラー交響曲第3番……愛を私に語ってくれくれ系
2、ラフマニノフ交響曲第2番……愛を反復してして系
3、リスト「愛の夢」……私を夢に見てくんなはれ~系
4、ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」……ついでに世界は滅びろ系
5、シェーンベルク「浄夜」……他人の子ども生んでいいかな系
6、ハンソン交響曲第2番……「エイリアン」が死んでロマンチック系
7、ブルックナー交響曲第4番……メロディーがロマンチックじゃない系
8、チャイコフスキー「こんぺいとうの踊り」……金平糖系
9、湯山昭「お菓子の世界」……まさにスイーツ系

このなかでも、マーラーの3番の第6楽章の糖度はすごく、私がイタリアの食堂で食べた、底に行くほど甘くなる甘すぎるパフェみたいな曲である。自分の葬式で流して欲しいと希望する人がいるらしいが、たぶん、もう一回生き返る予定なのであろう。……いや、それは、むしろラフマニノフの曲にいえることであって、マーラーの場合は、死にすぎて甘くなる、甘すぎて死ぬ、あるいは昇天しすぎて甘い、甘すぎて昇天……