★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

「河童」とニュース

2017-03-22 23:51:43 | 文学


あらためて芥川龍之介の「河童」を読んでみたが、芥川、やはりとんでもない文才の持ち主であった。

・今の天皇が退位したあとは「上皇」にするそうである。いやーどうかなあ……。喜んでこんなことを決めたつもりになっている人たちは、日本国憲法を読んだことがあるのであろうか?で、その上皇とやらは、「象徴」なの?人間なの?言うまでもないことだが、「天皇制」はもうないんだよ。天皇に憲法を踏み越えさせた主犯は誰だろう?

・共謀罪……とんでもない話だな。近代刑法の常識が働いていないいまの国民にこういう法律の運用ができるはずがない。テロとは社会にとって果たして何かという根本的な問題があるが、ひとまずそれは措くとしても、我が国は、確か昭和15年に、運動だけでじゃなく研究するのもだめとかいって学生の研究会を罰し、マルクスの本を読むのもゆるさんみたいなことにしたような、完全に近代国家として「×が悪すぎる」ことをやった国だ。そして、いったんそうなったら、特別警察のかわいそうな部下たちが、「上司の命令だから」、「いまは戦時下だから」、「生活のため(金のため)」とかなんとか言いつつ、資本論を所持してた人間を糞真面目にとっつかまえてしまうような、「頭が×くて話にならん」ことを処世のためにやった人間が大量に住んでいる国である。信用ならない。

それよりも、最近の日本社会のあまりにも「見える化」した腐敗っぷりは、テロリストの欲望をそそるところがあるのではなかろうか。腐ったものは掃除したくなるだろう?

第13回ジオコミュニケーションセミナーのお知らせ

2017-03-22 21:56:27 | 大学
同僚の気象学の先生からお知らせですっ。皆さん、参加してみてはいかがでしょう

東日本大震災を伝える――香川の教育者の卵たちへ
 震災と格闘した二人の先生の話を聞こう


とき:3月27日 13:30-16:20

ところ:香川大学幸町キャンパス 411教室

プログラム:
  13:30-14:45 津波実験装置の開発者が語る 自らの被災体験と、子どもを守る津波対策
         堀込智之氏 (HOLITON波力研究所長、仙台第一高等学校SSH災害研究指導講師)

  15:05-16:20 雄勝小学校の復興教育と被災児の心のケア~国語・総合学習・美術教育を通して~
          徳水博志氏 (一般社団法人雄勝花物語共同代表・宮城教育大学非常勤講師)