あらためて芥川龍之介の「河童」を読んでみたが、芥川、やはりとんでもない文才の持ち主であった。
・今の天皇が退位したあとは「上皇」にするそうである。いやーどうかなあ……。喜んでこんなことを決めたつもりになっている人たちは、日本国憲法を読んだことがあるのであろうか?で、その上皇とやらは、「象徴」なの?人間なの?言うまでもないことだが、「天皇制」はもうないんだよ。天皇に憲法を踏み越えさせた主犯は誰だろう?
・共謀罪……とんでもない話だな。近代刑法の常識が働いていないいまの国民にこういう法律の運用ができるはずがない。テロとは社会にとって果たして何かという根本的な問題があるが、ひとまずそれは措くとしても、我が国は、確か昭和15年に、運動だけでじゃなく研究するのもだめとかいって学生の研究会を罰し、マルクスの本を読むのもゆるさんみたいなことにしたような、完全に近代国家として「×が悪すぎる」ことをやった国だ。そして、いったんそうなったら、特別警察のかわいそうな部下たちが、「上司の命令だから」、「いまは戦時下だから」、「生活のため(金のため)」とかなんとか言いつつ、資本論を所持してた人間を糞真面目にとっつかまえてしまうような、「頭が×くて話にならん」ことを処世のためにやった人間が大量に住んでいる国である。信用ならない。
それよりも、最近の日本社会のあまりにも「見える化」した腐敗っぷりは、テロリストの欲望をそそるところがあるのではなかろうか。腐ったものは掃除したくなるだろう?