江藤淳の「大学神話とその現実」なんかを読むと、正論過ぎてぐうの音も出ないかんじである。江藤淳をナショナリストとして担ぎ上げている功利主義者達は頭がワルいのであろう。しかしそれ以上に、吉本隆明に面と向かって的確に限界を指摘し、大学を擁護する彼のようなひとをリベラルの人たちが追い出してしまったのが今考えてみるとあれであった。もっとも、なんだか江藤氏は良いことを行儀よく言い過ぎるところがあったように思われる。この感じは、初期の柄谷行人の文体などに引き継がれているような気がする。
熱中症になりそうだったので、一階に降りてテレビをつけて細君と高松高校と丸亀城西高校の決勝戦をみた。
高松高校の選手は白いね、丸亀は黒いね、丸亀のピッチャーの笑顔がすごいとか言っていたら、丸亀が勝った。