第1章の第3節「系外惑星の姿」を読み終え、第2章「太陽系の形成は必然だったか」の第1節「美しい古典的標準モデル」へと読み進んだ。
第1章の最後に次のような記述があった。
「ニュースで゛地球に似た惑星発見!」「第二の地球発見」というものが繰り返されるが・・・ハビタブル・ゾーンの惑星は、惑星環境としては地球からかけ離れたものになっていると予想される。報道はいまだに地球中心主義にとらわれているようだ。かつては、空想の翼を広げていたはずのSF映画は地球中心主義の描写になりがちである。・・・現実の系外惑星研究の発展があまりに急速で、空想の翼を広げていたはずのSF映画ですら、最近では現実に追いついていない。」
未だ天動説から地動説から脱しえないでいる時代を彷彿とさせる指摘である。「想像力の貧困」ということについては、社会全体を見渡せば、おおいに肯けるものがある。