「知っておきたい地球科学 ビッグバンから大地変動まで」の第2章までを読み終えた。
ミランコビッチ・サイクル、巨大火山噴火による寒冷化、マウンダー極小期など懐かしい言葉が並んだのもこの章である。政治の思惑にとらわれることなく、地球の歴史を見つめることの大切さを教えてもらっている。
「地球を数十万年という地質学的な時間軸で見れば、現在は氷期に向かっている。過去13万年前と1万年前には気温が高い時期があった。平安時代は今より温暖だったが、14世紀からゆっくりと寒冷化が続いている。現在は寒冷化に向かう途上の短期的な地球温暖化かもしれないのである。‥地球の歴史を長期的に見ると、自然界にはさまざまな周期の変動があり、現時点の予測が大きく外れることも考慮しなければならない。国際政治や経済に振り回されることなく、地学の目で捉えるかきらこそ見えてくるものもある。」
「人新世」が地球科学で最先端の課題であることは間違いない。我々がこの地球とどう関わるべきかを考える際に、人新世というテーマから地球科学の学習を始めてみてはいかがだろう。」