Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

大飯を食らう人

2022年10月11日 18時06分37秒 | 思いつき・エッセイ・・・

引き続き退職者会の仕事を少しずつ。本日は1時間もしないうちに中断して出かけた。昼食とコーヒータイム&読書タイム。
 「画聖 雪舟の素顔」の第5章「豊後と美濃への旅」の2/3ほどを読み終えてから、早めに帰宅。

 昼食はフードコートにあるラーメン店でつけ麺。味があまりに濃いので、並盛の麺の半分はつけ汁を少し垂らしただけでそのまま麺を食べた。つけ汁はほとんど残ったまま。やはり私には豚骨だけでなく、最近のラーメンはくどく、味が濃過ぎて食べられない。今回も敗退といったところ。
 その店はつけ麺は、特盛も大盛も並盛も値段が同じ、ということであった。むろん私は並盛。その半分でもいいくらいである。隣に座った小柄な女性が特盛を平らげているのを見て、最近のラーメンというもの、私のような年寄りが食べるものではないな、とあらためて認識。
 やはりあっさりしたものがいい。特に昼食はときどき味の濃いものや、こってりしたものに目がいくこともあるが、いつも止めておいたほうがよかったと後悔する。

 昔、学生の頃に雇ってくれたアルバイト先で、私の担当となった親方が「体力を使う運転助手、土木・建築・造園などの職人は昼飯をおごってくれた。しかし「細い学生は使い者にならん」と「かつ丼」のご飯を私が残したのを見て、怒っていた。それでも夕食にお酒を飲みながら私がせっせと食べているのを見て、少しは見直してくれたらしい。
 そこの仕事はとてもきつくて、一週間の約束が終わった時点で辞めてしまった。50年前、仙台にいたときのことだ。当時重労働のアルバイトは一日1500円が相場。そのだけもらっても体が持たない、割に合わないと思うほどきつい仕事であった。翌年も生協に求人の貼り紙があったが応募しなかった。
 就職したときにも、職場に出入りしている土木会社のたたき上げの社長も同様のことを私に話していた。「昼食をたくさん食べる奴は体が持つから、何回も雇ってやりたい。だから大飯食いでもおごってやればまた来てくれる」とのことだった。
 しかし食事で人の特性を見極めたり、それで人をつなぎとめる、というのはもはや1970年代では時代遅れだと私は思っていた。いつの間にか、その会社は消滅していた。仕事はきちんとしていたのでもったいなかったが、やはり時代に乗り遅れてしまったようだ。

 隣で小気味よく特盛のつけ麺を平らげる小柄な女性を見て、ふとそんなことを思い出した。外歩きの仕事なのであろう。小気味よく食べて颯爽と席を立って足早に去るその女性を見て、何となく頼もしく思えた。同時にこんな味の濃いものを常食にしていたら、体を壊すよ、と余計なお節介も頭を過ぎった。そして私なら、午後は眠くなって寝てしまうだろうな、と情けない感想も持った。



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2 コメント

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大食漢ではない‼ (通りがかり人)
2022-10-13 14:29:05
コロナ前は、もう少し、ともに飲んだり食べたりしていましたが、すっかりご無沙汰してます。
 私は、証明します。氏は確かに、大食漢ではありません。but、外での飲み食いの回数では、中くらいであり、少なくはありません。なあんちって…
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通りがかり人様 (Fs)
2022-10-13 17:58:08
二人で飲む機会がなくなってしまいましたね。
そろそろいいのかな?
お酒を飲むと食べ過ぎる癖があります。それを止めないといけないのですが、50年間成功したことがありません。
だれか、止めてほしい・・・・。
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