テレビもラジオも放送はオリンピックばかり。たまに放送しているのは延々と続く通販、それもどう考えても誇大広告・怪しさ満点の「機能性表示」や「特定保健用食品(トクホ)」のコマーシャルとその合間に埋もれて放映されるミステリー番組である。
ということで、本日は久しぶりにジャズを聞きたくなった。取り出してきたのはソニー ロリンズの「サキソフォン コロッサス」。
収録されている「セント・トーマス」は知らない人は少ない、どこか聴いたことがあるはず、といわれるほど有名なアルバムである。学生時代に友人から「泥臭さがないジャズでつまらない」という評価を聞かされたことがあるが、確かにそうかもしれない。それでも静かに聞くには心地よい。1956年の録音。
サックスという楽器の音色の魅力を十分に聴かせてくれる。
そういえばこの三十数年、持っているジャズのCDは聴いたことがなかった。十数枚あるジャズのCDは宝の持ち腐れ状態。
学生時代にはジャズのLPは購入しなかった。喫茶店で聴くだけ。それも自分からリクエストする知識も好みもなく、流れている曲を聴くだけであった。購入しなかったのは、お金もなかっただけでなく、ジャズのLPが30分程度の録音で、もったいなく感じたことが原因。もっと長時間収録できるのにしないのは損した気分になっていた。
もっとジャズが好きになれば、そんなことは考えずに購入していたかもしれない。しかし今となっては、LPは廃棄してしまう運命だった。現在ジャズのCDも決して安価ではない。