本日目をとおしたのは、次の三篇。これにて「図書3月号」16編の内13編で読了。
・ダンスも孤独もない世界 プレディみかこ
「「体がなければ病気も怪我も老いもない。人間が体を持っていることは人間に苦しみしか持たもたらさない。」「だけど、体はなくとも脳が存在する限り、メンタルな病は存在するのでは?」「メンタルな病がひどくなったときの最悪の帰結は自殺でしょ。体が無ければ自殺できないから、大丈夫」 けれども、これはこれで地獄のような側面があるように思え、若い世代が当然のように人間の脳と体をきっぱり切り離して考えられることに驚いてしまう。」
・エンデさんのこと 堀内美江
・伊藤博文の独断専行でできた工部美術学校 新関公子
「明治九(1876)年に唐突に工部省工学寮内に工部美術学校が設置された。絵画、彫刻、建築装飾の三科を担うイタリア人画家フォンタネージ、彫刻家ラグーザ、建築家カペレッティの三名がイタリアから8月着任、11月には授業開始という驚くべき早業だった。‥特筆すべきことは、6人の女子学生を行け入れたということである。フランス国立美術学校が女性を受け入れたのは1897(明治三〇)年だから、21年も早い。もしかすると、世界一かもしれない。‥」
・フランス革命史とG・ルフェーブル 近藤和彦