昨日から日大の改善計画が報道されている。私が一番気になるのは、理事会ですべてが決められているような様子に強烈な違和感を持つ。
まず大学の構成員である教授会や教職員組合との擦り合わせ、協議が行われている様子がない。それを指摘する報道もない。学生への説明もない。理事会だけですべてが決められるというのは大学関係者の意見をまったく聞く気がないという、それこそ理事会の独断専行ではないのか。
教職員の労働組合があれば、不当労働行為として提訴できるのではないか。協議を求めたり、内容を周知するよう求める教官も、教職員も、学生もいないのだろうか。このほうが問題ではないのか。それが今の日大のもっとも核心の問題点ではないのか、と思っている。大きな組織が改善⇒再建するには多くの軋轢がある。組織が大きくなるほど時間と丁寧な合意形成が必要である。スピードがあたかももっとも大切な価値のような風潮があるが、それは私に言わせれば大きな間違いである。
もう一つはオスプレイの事故の昨日の政府発表の「不時着水」。犠牲者が出ているのに、さらに火を噴いて逆さになって落ちたのに、あたかもコントロール出来ている程度の事故という「安全神話」にすがりたいらしい。そして本日当の米軍が「墜落」と公表してそれにならった。忖度か追従でしかないと誰もが思う情けない政府である。あまりにみっともない。