Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

本日の購入本

2023年01月30日 18時47分28秒 | 読書

   

 午後に神奈川大学生協の書籍部で注文していた本を受け取った。手に入れたのは「この父ありて 娘たちの歳月」。
 この本は昨年の10月末に発行され、11月初めには有隣堂に並んでいた。
 何しろ表紙が林武の《うつむく女》である。始めは林武の伝記か、絵画作品の解説本かと思ったが、並んでいる棚が文芸評論の棚であった。
 手に取ってみたら、齋藤史、島尾ミホ、石垣りん、茨木のり子、石牟礼道子の名が並んでいる。すぐに購入しようと思ったものの「単行本は生協で割引価格で購入」という私なりの財布の事情と、その時に「読んでいた本を読み終わってから」、という理由で後回しにした。
 神奈川大学の生協に12月に入ってから注文したところ、「再版待ち」との連絡に驚いた。10月末に第一刷でもう再版待ちということはかなり売れているということらしい。本日手にしたら1月20日に第四刷発行となっていた。
 私としては珍しく「売れている本」にすぐに反応したことになる。またこのような本が売れるということもどこか「出版界も捨てたものではないな」という感想を持った。
 それと同時に《うつむく女》の魅力が広まることもまた面白いと思った。
 私が初めて林武の名を知ったのは洲之内徹の「絵の中の散歩」で林武の《星女嬢》を読んだ時。残念ながらモノクロの図版であったが、気に入った作品に思えた。ただし洲之内徹のこの文章には林武の作品についての言及はない。その次に林武の作品に接したのは横須賀美術館でこの《うつむく女》という作品に対面したとき。横須賀美術館の収蔵作品である。この《うつむく女》がたまたま展示されていた。とても印象深く感じた。いつの頃だったかは覚えていない。

 ただし、著者の梯久美子という著者のことは知らないし、内容も詳しく確かめたわけではない。それはあくまでも明日から読み始めての判断。新しい知見が得られ、刺激的な論考があることを期待している。



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