久しぶりに陽射しの中を歩いた。15時過ぎでまだ陽は高かった。杖を突いて、のんびりプラプラと歩いた。プラプラ歩きはいつ頃したか、ほとんど記憶にない。いつもスタスタどころか何かにせかされるようにせわしく、わき目も降らずに歩くのが私の歩き方であった。
膝を痛めてから、まわりを見渡しながら、景色を堪能しながら歩いている。空には、真夏の入道雲と秋の雲が混在していた。
これまでならば10分のところを20分近くかけて歩いて、サイフォンで淹れるコーヒーを飲ませてくれる喫茶店で、一服ののち、30分ほどの読書タイム。
17時の閉店までのんびりして、再び同じコースをやはりぶらぶらと歩いて帰宅。最高気温の31.4℃は16時少し前で、喫茶店にいるときであった。
いくときも帰るときも、日陰の道を選んだつもりだが、カーブごとに西日を浴びてかなりの汗をかいた。
どんなにゆっくりとした歩き方でも、家の外を歩いてかく汗はやはり格別である。汗と共に体の内部の毒が出ていくような気分になる。
さいわいにも右膝の痛みは今のところ出ていない。眩暈もおこらなかった。