メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

1990 Australian Open

2004-01-09 14:29:23 | テニス
全豪オープンが終了した。女子はグラフ、男子はレンドルが優勝。
サバティーニが試合途中、ひどい捻挫で棄権、伊達がシュライバーを敗って、
スコバには負けたけど、日本選手初のベスト16入りを果たした。

準決勝でスコバが予想以上にグラフを攻めて、一時はまさか、まさかの声もあったが、
そこは第1シードのグラフ、本当に強い選手っていうのは、どんなピンチにも対処出来て、
なんだかんだいっても、いつうのまにか勝っちゃうものなのよね。

メアリー・ジョー・フェルナンデスが初めて決勝進出。
この妙に粘着気質の、18歳とは思えぬ少女は、あまり敵ではなかった。
グラフの優勝は分かりきってるくらい当たり前になってたけど、問題は男子シングルス!


なあんと、やってくれますマッケンローが3回の注意で、4大大会で初の退場を食らったのだ。
いやあ、4回戦まで来て、女性のミスジャッジがやたらあったのが運の尽き、
もっと勝ち進む実力は当然持っていたのに、そんな星の巡り合わせだったってことかしらね。

それから、こんなこともあるのかと驚いたのが、優勝候補のベッカーが調子が悪かったのか、
ビランデルが絶好調だったのか、準々決勝で消えちゃったのよね。

そこで準決勝に残ったのはエドバーグ×ビランデル、レンドル×ノア
これからテレビ放送だったのにも関わらず、深夜の3時、4時をやっと1時間ちょっとばかり借りてきて、
思いっきりカットしまくったゲームと、変な進行役の2人組を使ってのOA。

今回の朝日新聞では、他に目新しい記事がなかったのか、テニス記事を比較的大きく載せていたけど、
スポーツとしてちょっと見くびられてるんじゃないかと思う


ところでビランデルは、うって変わって大不調に変身して、エドバーグが決勝進出。
一方、ノアもあまりよくなく、レンドルが上がって、素晴らしい決勝戦となったわけなんだけど・・・。

決勝戦 エドバーグ×レンドル

レンドルがよくあるダブルフォルトをまた連発して、決して調子はよくなかったんだけど、
そこはタイブレイクの王者、第2セット目のタイブレイクを見事ものにして、
第3セットもなんとかペースを取り戻せるかな、と感じた頃、エドバーグの様子がなんか変?!

彼は背中の次は、腹筋を傷めていたそうで、そんなこととは露知らず、
不調さなどこれっぽっちも表に出さなかったところなど、プロフェッショナル根性持ってるよね。
決勝の第3セット目にしてとうとう苦々しい棄権。

レンドルも優勝者コメントの中で「あまり後味のいい勝ち方じゃなかった」と言っていた。
でも勝ったことには変わりなし。

昨年は全豪しか取れなかった第1シードの座も危ぶまれていたこともあるし、
グランドスラムを8つも取った昔を思い出して、完璧なプレーと、
あの目が覚めるショットの数々なんかまだ衰えてなんかいないぞ、
レンドル健在というところをバシッとファンに見せてほしい。

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以前、エドバーグが「女子優勝賞金を男子と差をつけるべきだ」なんてゆって、
こわーい(けど大好きな)ナブラチロワさんを怒らしたことがあって
意外にお固い性格だなと思ったけど、あんなにロボットのように強いグラフでさえ、
男子の世界ランキング200位や、300位の選手に及ばない力の差があるらしいなんてビックリ。

じゃあ、幼なじみのベッカーとグラフなんか、もし対決させたもんなら・・・
エドバーグの意見もまんざらきつすぎるわけじゃないわけだ。


20歳やそこらで年間何十億円も稼いでしまうトップテニスプレーヤーたち。
幼少の頃から生活のほとんどを賭けて練習するだけの見返りはあるものだね。

これがまずグランドスラムの第一歩となるわけだけど、ベッカーが予想した通り、
「グラフのグランドスラムには大いに期待が持てるし、彼女はきっとやれると思うけど、僕にはあまり期待出来ないな」
うん、確かに


また暖かくなるにつれて、今年もテニスシーズン'90の幕開けとなる。
テニスファンは目張りを入れて、今年も各選手の鮮やかなプレーを手に汗握って観戦しようと
再び決心を新たにした次第であります。

追。
手に汗握る試合にするには、やはりレンドル、エドバーグ、チャン、ベッカー、マッケンロー、
サバティーニ、ナブラチロワ、モニカ、グラフの面々が揃わないことには、ドラマは始まらない。

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