もう男子はベスト4、女子はファイナルの2人が出揃っているんだけれども、簡単にこれまでの経過を説明すると・・・。
やっぱり、今年は、松岡修造と伊達公子を先頭に、日本勢がやんやと盛り上がっている感じ。
松岡は、な・な・なんと、この前のグラスコートの大会「クイーンズ」で、
イワニセビッチとエドベリを敗ってファイナル進出。
フェレーラっていう選手になぜか力尽きて負けたものの、ツアーでも2度も優勝している好調ぶり!
いやあ、日本人プレイヤーでやっと出てきてくれたなあと実感。
今回は2回戦止まりだったけど、これからもっと期待できそう。
伊達は、そう調子が良くなかった分、沢松奈生子と、平木理化がずんずん3回戦まで上がってベスト16!?
って思ったけど、やっぱり残ったのはおなじみの顔ぶればかり。
例によって例のごとくテレビではセミファイナルからで、途中全くいやな雨が中断させたり、翌日までのサスペンデッド。
グラスコートの王者であるはずのエドベリが、なにがどうなったか、今年は1つの優勝しかないらしく、
今回もイワニセビッチに敗れてベスト16止まり。
途中、腰を痛めて、イワニセビッチは思い切りカッコ悪いコルセットをつけてのプレーだったにも関わらず、
あのファンキーだったヘアスタイルも普通に戻って、とにかくここまでのサーヴィスエースの数が100本超えちゃう
とんでもない選手で、ポンポンポーンって感じで終わってた。
レンドルも、このイワニセビッチに負けて、というか腰を痛めてリタイア!
ウィンブルドンを狙えるチャンスは、もう少ししか時間が残ってないのに・・・仕方ないけど
一方、あの白い帽子のNo.1 player、クーリエは、やっぱり芝のコートは向いてなかったのか、いつの間にやらいなかった。
だから・・・というワケでもないけど、われらがアガシは順調に勝ちあがってベスト4入り。
で、セミファイナルの相手は誰だと思う?
なんと今年35歳、バリバリ頑張るマッケンロー
すっかり美人に成長して3児のママになってるテイタムが見守る中、
あの本当に奇妙キテレツなフォームと、フェザータッチの数々でここまで来たってワケ。
もう片方のセミファイナルは、これもフシギ、サンプラス×イワニセビッチ。
サンプラスは、これまたノータッチエースの数が多くて、昨年の劇的な優勝者シュティッヒを難なく敗ってのベスト4入り。
この4人が4人揃って、ウィンブルドンベスト4は初めてでは?
まあ、今年はこんな奇妙なマッチが観れてハッピー。
ただ、雨、また、雨・・・準決に来て、これはないでしょう
**************
女子は、ナブラチロワ×カプリアティは、最も年齢差のある17歳違いのゲームになって、
ベテランの勝利という結果になったんだけど、これまた差のあるセレスとセミファイナルで顔合わせ。
「Nothing to loose」と言って、信じられない女子のプレーで競ったんだけど、
今のセレスの存在はまさしく神がかり的な集中力と、自信の固まりなんだよね。
でも、なぜかセレスとプレーしてるナブラチロワって、すっかり少女みたいに見えた。
ゲームは、これぞトップ同士の素晴らしい掛け合いで、言葉も出ない。
今は解説者のエバートをリタイアに追い込んだ、このスーパーガールは、
次はナブラチロワを追い込む気かしら?
もう片方は、サバティーニ×グラフで、グラフが上がったから信じられる!?
全仏決勝のあの物凄いカードが、このウィンブルドンでもう一度楽しめるなんて
これも今晩10時pm。
噂によれば、今回、グラフはものすごい調子のいい状態でファイナルに上がってるらしいから、
さてさて、グラスコートのカップは一体、どちらの女王に輝くのか!?
■女子決勝戦 セレス×グラフ
雨、雨、雨・・・
昨年も散々最初から雨続きのウィンブルドンだったけど、
今年は後半、それも準決勝、決勝で長雨にたたられるなんて
この伝統あるテニス最大の大会の会場なら、せめてセンターコートとNo.1コートくらいはドーム式にすべきじゃない?
とくに悲惨だった女子ファイナル。
恨みでもあるのか1セット目はグラフが取り、2セット1ゲーム目で雨の中断。
40分ちょっと待って、5ポイント再開しただけで2度もの中断。
その間、つまらないアナウンサーの雨の話や、すでに終わった準決勝のVTRなんか延々と流して、
また40分ちょいの中断
結局、グラフが2連覇を果たしたワケだけど、2人のコメントによれば
「雨は全然気にならなかった」とか。
あれだけの悲惨な中断と再開の繰り返しが全然関係なかったってのは信じられない話。
だけど、後半は、あのゴールデングランドスラムをとった当時の“憎らしいほど強いグラフ”が完全復活して、
回り込みの速さといい、1本1本のショットがコーン、コーン!と物凄い音を鳴らして弾丸のように降り、
ゲーム中、一度も隙も乱れもあったものじゃなかった。
なんと「昨年の9月にちょっと、今回は全仏から全英まで10日間、芝で練習しただけ」で
決勝まで危なげなくトントン上がってきたセレスも、グラフの強打を前に得意のバックのダウン・ザ・ライン等のミスや、
ファーストサーヴも入らず、いいとこなしだったから、雨がなくても結果は同じだったかな、という気もする。
レヴェルの高い、この2人のゲームが5時間にも渡って、実質は1時間ちょいだったにも関わらず、
これからもいろんな場所でもっと観たいなと感じた。
**************
■男子決勝戦 アンドレ・アガシ×ゴラン・イワニセビッチ
こちらはうって変わって、涙、涙の新星誕生のウィンブルドンだった
過去4度もファイナルに進出しながらも、クーリエらによって準優勝に終わっていたアガシが、
1992年のウィンブルドンで初の4大大会タイトルをもぎとった
これって、運命的な響きじゃない?!
ちなみにアメリカ人プレーヤーでウィンブルドンを制したのは、マッケンロー以来8年ぶりだそうで、
当人が見守る中、アガシはジョンを尊敬しているそうだし、「サンダーサーヴァー」と呼ばれて手のつけられない
イワニセビッチのサーヴィスを「リターン出来るのはアガシしかいない」と予言したジョンは、やっぱ鋭い
信じられる? 昨年、ゴランのノータッチエースの総数は500、フォルジェに続いて第2位で、
今大会だけでも200を超えたんだから 一体全体どうなってるんだ、あいつの体は!?
このファイナルでも、1試合、最高の36本を超えた。サーヴィスの化け物みたい。
でも、試合前にゴランは「サーヴィスがこの調子なら軽い」と言っていた一方、
アガシは「彼はサーヴィスがスゴイ。それだけの選手だ」とインタビューに答えていた。
この答えは名文句。
ファイナルで一番フシギで驚いたのが、あの誰一人として、ただ見過ごすだけだったゴランのサーヴィスを
アガシがとってもイイ感じに(負けないくらい速く)リターンできてたってこと。
実際、120km/hでフォルジェに続いて2番目の超高速球サーヴィスなのに(アレ?今って200km/h超えだよね???
初ウィンブルドン決勝進出で緊張して、なかなかコースや角度が甘かったのもあったかも知れないけど、
でも、30~40本のノータッチエースがあったにも関わらず、最初は7-6のタイブレイクで落として、
2、3セットは6-4で取り戻し!、4セット目はなぜか6-1。
まあ、3セットも続けて集中するのはデカい舞台ではなおさら仕方ない。
ファイナルセットは、キープ、キープで、またタイブレイクになったらどうしよう!?と思ったのに、
信じられない 突然アガシのマッチゲームで自分のサーヴィスゲームなのに気づいて、
とんでもないプレッシャーが襲ったのか、2回のダブルフォルト、2つのノータッチエース、
それからアガシのすっごいパッシングショットが決まって、30-40のマッチポイント!
とうとう、とうとう、そのプレッシャーゆえか、自らのミスショットで、
かの幻の金色カップは、やっとアガシの手に
こんな劇的な優勝シーンは久々。
コーチも、兄さんも、GFも、皆総泣き!
観客は総立ち、ラインパーソンの目にまで感動の涙が浮かぶほど
本人が言ったとおり「これまでの1~2年の不調がウソのよう」
すっかり晴れ渡ったウィンブルドンに似て、1992年、今年22歳のヤングアメリカンが
自らのスランプを脱して、晴れ晴れと優勝を手中におさめた、感動の記念すべき決勝戦だった。
アガシがかぶっていたキャップ
(この試合は、ベストに入る。あの腕白で破天荒なアガシが、まさか伝統のウィンブルドンで
初のグランドスラムを手にするなんて、こんなドラマチックな展開があるだろうか。
アガシの目から大粒の涙が何滴もこぼれ落ちたのが、カメラ越しでもハッキリ見えたのを、今でも覚えている。
やっぱり、今年は、松岡修造と伊達公子を先頭に、日本勢がやんやと盛り上がっている感じ。
松岡は、な・な・なんと、この前のグラスコートの大会「クイーンズ」で、
イワニセビッチとエドベリを敗ってファイナル進出。
フェレーラっていう選手になぜか力尽きて負けたものの、ツアーでも2度も優勝している好調ぶり!
いやあ、日本人プレイヤーでやっと出てきてくれたなあと実感。
今回は2回戦止まりだったけど、これからもっと期待できそう。
伊達は、そう調子が良くなかった分、沢松奈生子と、平木理化がずんずん3回戦まで上がってベスト16!?
って思ったけど、やっぱり残ったのはおなじみの顔ぶればかり。
例によって例のごとくテレビではセミファイナルからで、途中全くいやな雨が中断させたり、翌日までのサスペンデッド。
グラスコートの王者であるはずのエドベリが、なにがどうなったか、今年は1つの優勝しかないらしく、
今回もイワニセビッチに敗れてベスト16止まり。
途中、腰を痛めて、イワニセビッチは思い切りカッコ悪いコルセットをつけてのプレーだったにも関わらず、
あのファンキーだったヘアスタイルも普通に戻って、とにかくここまでのサーヴィスエースの数が100本超えちゃう
とんでもない選手で、ポンポンポーンって感じで終わってた。
レンドルも、このイワニセビッチに負けて、というか腰を痛めてリタイア!
ウィンブルドンを狙えるチャンスは、もう少ししか時間が残ってないのに・・・仕方ないけど
一方、あの白い帽子のNo.1 player、クーリエは、やっぱり芝のコートは向いてなかったのか、いつの間にやらいなかった。
だから・・・というワケでもないけど、われらがアガシは順調に勝ちあがってベスト4入り。
で、セミファイナルの相手は誰だと思う?
なんと今年35歳、バリバリ頑張るマッケンロー
すっかり美人に成長して3児のママになってるテイタムが見守る中、
あの本当に奇妙キテレツなフォームと、フェザータッチの数々でここまで来たってワケ。
もう片方のセミファイナルは、これもフシギ、サンプラス×イワニセビッチ。
サンプラスは、これまたノータッチエースの数が多くて、昨年の劇的な優勝者シュティッヒを難なく敗ってのベスト4入り。
この4人が4人揃って、ウィンブルドンベスト4は初めてでは?
まあ、今年はこんな奇妙なマッチが観れてハッピー。
ただ、雨、また、雨・・・準決に来て、これはないでしょう
**************
女子は、ナブラチロワ×カプリアティは、最も年齢差のある17歳違いのゲームになって、
ベテランの勝利という結果になったんだけど、これまた差のあるセレスとセミファイナルで顔合わせ。
「Nothing to loose」と言って、信じられない女子のプレーで競ったんだけど、
今のセレスの存在はまさしく神がかり的な集中力と、自信の固まりなんだよね。
でも、なぜかセレスとプレーしてるナブラチロワって、すっかり少女みたいに見えた。
ゲームは、これぞトップ同士の素晴らしい掛け合いで、言葉も出ない。
今は解説者のエバートをリタイアに追い込んだ、このスーパーガールは、
次はナブラチロワを追い込む気かしら?
もう片方は、サバティーニ×グラフで、グラフが上がったから信じられる!?
全仏決勝のあの物凄いカードが、このウィンブルドンでもう一度楽しめるなんて
これも今晩10時pm。
噂によれば、今回、グラフはものすごい調子のいい状態でファイナルに上がってるらしいから、
さてさて、グラスコートのカップは一体、どちらの女王に輝くのか!?
■女子決勝戦 セレス×グラフ
雨、雨、雨・・・
昨年も散々最初から雨続きのウィンブルドンだったけど、
今年は後半、それも準決勝、決勝で長雨にたたられるなんて
この伝統あるテニス最大の大会の会場なら、せめてセンターコートとNo.1コートくらいはドーム式にすべきじゃない?
とくに悲惨だった女子ファイナル。
恨みでもあるのか1セット目はグラフが取り、2セット1ゲーム目で雨の中断。
40分ちょっと待って、5ポイント再開しただけで2度もの中断。
その間、つまらないアナウンサーの雨の話や、すでに終わった準決勝のVTRなんか延々と流して、
また40分ちょいの中断
結局、グラフが2連覇を果たしたワケだけど、2人のコメントによれば
「雨は全然気にならなかった」とか。
あれだけの悲惨な中断と再開の繰り返しが全然関係なかったってのは信じられない話。
だけど、後半は、あのゴールデングランドスラムをとった当時の“憎らしいほど強いグラフ”が完全復活して、
回り込みの速さといい、1本1本のショットがコーン、コーン!と物凄い音を鳴らして弾丸のように降り、
ゲーム中、一度も隙も乱れもあったものじゃなかった。
なんと「昨年の9月にちょっと、今回は全仏から全英まで10日間、芝で練習しただけ」で
決勝まで危なげなくトントン上がってきたセレスも、グラフの強打を前に得意のバックのダウン・ザ・ライン等のミスや、
ファーストサーヴも入らず、いいとこなしだったから、雨がなくても結果は同じだったかな、という気もする。
レヴェルの高い、この2人のゲームが5時間にも渡って、実質は1時間ちょいだったにも関わらず、
これからもいろんな場所でもっと観たいなと感じた。
**************
■男子決勝戦 アンドレ・アガシ×ゴラン・イワニセビッチ
こちらはうって変わって、涙、涙の新星誕生のウィンブルドンだった
過去4度もファイナルに進出しながらも、クーリエらによって準優勝に終わっていたアガシが、
1992年のウィンブルドンで初の4大大会タイトルをもぎとった
これって、運命的な響きじゃない?!
ちなみにアメリカ人プレーヤーでウィンブルドンを制したのは、マッケンロー以来8年ぶりだそうで、
当人が見守る中、アガシはジョンを尊敬しているそうだし、「サンダーサーヴァー」と呼ばれて手のつけられない
イワニセビッチのサーヴィスを「リターン出来るのはアガシしかいない」と予言したジョンは、やっぱ鋭い
信じられる? 昨年、ゴランのノータッチエースの総数は500、フォルジェに続いて第2位で、
今大会だけでも200を超えたんだから 一体全体どうなってるんだ、あいつの体は!?
このファイナルでも、1試合、最高の36本を超えた。サーヴィスの化け物みたい。
でも、試合前にゴランは「サーヴィスがこの調子なら軽い」と言っていた一方、
アガシは「彼はサーヴィスがスゴイ。それだけの選手だ」とインタビューに答えていた。
この答えは名文句。
ファイナルで一番フシギで驚いたのが、あの誰一人として、ただ見過ごすだけだったゴランのサーヴィスを
アガシがとってもイイ感じに(負けないくらい速く)リターンできてたってこと。
実際、120km/hでフォルジェに続いて2番目の超高速球サーヴィスなのに(アレ?今って200km/h超えだよね???
初ウィンブルドン決勝進出で緊張して、なかなかコースや角度が甘かったのもあったかも知れないけど、
でも、30~40本のノータッチエースがあったにも関わらず、最初は7-6のタイブレイクで落として、
2、3セットは6-4で取り戻し!、4セット目はなぜか6-1。
まあ、3セットも続けて集中するのはデカい舞台ではなおさら仕方ない。
ファイナルセットは、キープ、キープで、またタイブレイクになったらどうしよう!?と思ったのに、
信じられない 突然アガシのマッチゲームで自分のサーヴィスゲームなのに気づいて、
とんでもないプレッシャーが襲ったのか、2回のダブルフォルト、2つのノータッチエース、
それからアガシのすっごいパッシングショットが決まって、30-40のマッチポイント!
とうとう、とうとう、そのプレッシャーゆえか、自らのミスショットで、
かの幻の金色カップは、やっとアガシの手に
こんな劇的な優勝シーンは久々。
コーチも、兄さんも、GFも、皆総泣き!
観客は総立ち、ラインパーソンの目にまで感動の涙が浮かぶほど
本人が言ったとおり「これまでの1~2年の不調がウソのよう」
すっかり晴れ渡ったウィンブルドンに似て、1992年、今年22歳のヤングアメリカンが
自らのスランプを脱して、晴れ晴れと優勝を手中におさめた、感動の記念すべき決勝戦だった。
アガシがかぶっていたキャップ
(この試合は、ベストに入る。あの腕白で破天荒なアガシが、まさか伝統のウィンブルドンで
初のグランドスラムを手にするなんて、こんなドラマチックな展開があるだろうか。
アガシの目から大粒の涙が何滴もこぼれ落ちたのが、カメラ越しでもハッキリ見えたのを、今でも覚えている。