メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『絹の靴下』

2008-02-25 20:28:05 | 映画
『絹の靴下』~SILK STOCKINGS (1957)
監督:ルーベン・マムーリアン 音楽:コール・ポーター/アンドレ・プレヴィン
出演:フレッド・アステア、シド・チャリシー、ジャニス・ペイジ、ピーター・ローレ、ジョージ・トビアス ほか

『踊らん哉』『有頂天時代』『トップ・ハット』『イースター・パレード』などなど
アステアの出演作は大体観たと思ってたけど、まだまだあるね。

story
旧ソ連の有名な作曲家がパリに渡ったきり帰らないことから、彼を連れ戻すべく
派遣された共産党員3人組もすっかりパリの魅力にとりつかれ、滞在を延ばしていた。
女性ながら多数の実績を持つ同志のニノチカは、4人全員を連れ戻すべくパリへ。
そこで興行主アステアと出逢い、ガチガチのお堅い性格がすっかり恋する乙女に変身するというお話。

ちょっと政治色が強すぎて、資本主義はスバラシイ~♪みたいに偏ってるのが
ミュージカル映画としては残念なんだけど、それ抜きにすると、アステアの優雅なダンスにはただただウットリ
チャリシーが灰色の鎧のような制服を脱いで、タイトルどおり絹のストッキングを履いて、
肌を露出した白いドレスに着替えてゆくダンスシーンが見どころ。

一方ショービジネスどっぷりなペギー(元水着の女王)役のペイジと歌う
Stereophonic Sound で「テクニカラーとシネスコとステレオ音響があればいい~」て曲はなんとも楽しい。
もっとペイジのショーシーンが観たかったな。


ここのサイトいいかも。
サントラ・パラダイス 映画音楽

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『ブロードウエイのバークレー夫妻』

2008-02-25 20:27:55 | 映画
『ブロードウエイのバークレー夫妻』~The Barkleys of Broadway(1949)
監督:チャールズ・ウォルターズ 音楽:レニー・ヘイトン
出演:フレッド・アステア、ジンジャー・ロジャース、オスカー・レヴァント ほか

ミュージカル史に名を残したこの名コンビを基にしたフェリーニの映画
『ジンジャー&フレッド』てゆうのがあったことを思い出した。
演じたのは、これまたイタリア映画界の名コンビ、M.マストロヤンニとジュリエッタ・マシーナ。

エラ・フィッツジェラルドも歌ってた、ガーシュイン作曲のロマンティックな曲
They Can't Take That Away from Me は、『踊らん哉』からの再使用なんだ。
ピッタリと息の合ったステップ、ダンス、歌、惚れ惚れするようなシーンの連続で
思わずハッピーな笑顔になる、MGMミュージカルの素晴らしさはそこにある。
でも、今作が「アステア&ロジャース復活作であり、最後のアステア&ロジャース映画」とのこと。

おしどり夫婦が些細なことで仲たがいをして、アステアが一人で踊るナンバー
Shoes with Wings on では、勝手に踊り出す靴との絡みが素晴らしい。
ブルースクリーンで撮りましたって感じがありありなのが時代を感じさせるし。
ロジャースがターンするたびに翻る、生地をたっぷり使ったゴージャスなドレスも華やかでステキ。

実際、この2人がプライベートではどんな関係だったかって想像するのも夢があるけど、
こうしてフィルムの上で踊りつづけるその芸術的なステップが永遠に残っているだけでも
ファンには嬉しいことこの上ない。

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