メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

革命

2009-08-16 20:39:57 | 日記
結局、つづきが気になって仕方がないので連日TSUTAYAに行って借りてきてしまった(日曜が半額だったしv

はぁ~~~泣いた!泣きはらした!たっぷりティッシュ5、6枚は鼻をかんだ/涙×5000
フランス革命を題材にしている限り、オスカルたちには悲劇が待っていることが分かっているだけに余計胸が締めつけられて、
見終わった今では、みんながまだ華やかに王宮生活を過ごして笑いあっていた最初の巻からまた借りて、この心に残された大きな穴を埋めたいくらいだ。
でも、人々を魅了し、長く語り継がれる物語は大体悲劇なんだ。

■『ベルばら』(7、8巻)
あらすじ:
衛兵の班長アランの大事な妹は、貴族との愛に傷つき首を吊る。
ついに貴族、僧侶に市民を加えた三部会が開かれ、王政保守派と国民代表との連日会議は衝突を繰り返す。
そんな中、アントワネットの第一皇子がわずか7歳足らずで病死する。

アンドレは右目の視力も失いつつあり、オスカルもまた吐血し、結核を発症、余命半年を宣告される。
養生を諦め、衛兵隊長を辞して、今こそ民衆とともに闘うことを誓うオスカル。
反逆罪で裁判もないまま銃殺されようとする12人の部下を救うため、革命派のベルナールに頼んで3万人の民衆を集め抗議をし、部下は全員釈放される。

アントワネットはついに外国の兵力援助を要請、オスカルとも永遠の別れと知りつつ「オールボワール(また会いましょう)」と挨拶を交わす。

民衆は食糧庫や武器弾薬庫を占拠し、ついに軍隊と武力対決となる。
決戦を前にしてオスカルは本当はずっと前からアンドレを愛していたことを告げ、2人はやっと結ばれた。
だがその翌日、軍隊から民衆を守るため突破した際、アンドレが撃たれて命を落とす。

「この闘いが終わったら、田舎の小さな教会で式を挙げて欲しい」
「もちろんだ。だが何故泣く?全てはこれから始まるのだから。俺とお前の愛、新しい時代の夜明けも。」

失意に浸る間もなく、オスカルは隊に戻り、国に逆らった者を葬り去ってきたバスティーユ監獄での民衆と軍隊との衝突で全身に銃弾を浴びる。
「とても疲れている。ただ静かに休みたい。味方の大砲はどうした?撃つんだ!」

オスカルの最期の言葉は誇り高い貴族らしく「アデュー」。

革命後は貴族が次々とギロチンにかけられ、フェルゼンは最後の勇気を振り絞って国王家族を国外へ逃亡させようと図るも失敗。アントワネットもまた処刑された。
その最後の日々を世話したロザリーは「わたしはアントワネット様からオスカルの好きな薔薇の色は?と尋ねられましたが、知らないのです」
今は田舎で農業をするアランは「オスカルはどうか知らないが、アンドレなら白がいいと言うだろう」と答えた。


現代、わたしたちが当たり前に享受している自由な生活や、様々な選択肢があるのも、
こうしてその昔、各地でギリギリの生活から立ち上がって闘って血を流して勝ち取ったものだとわかる。
いまだに貧困の差が存在して、数パーセントの富裕層に支配されている国があっても、
大衆を騙し続け、その自由意思を長年にわたって圧迫し続けるということは無理なんだろうと思う。
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『デルス・ウザーラ』(1975)

2009-08-16 12:58:14 | 映画
■『デルス・ウザーラ』(1975) 日露合作
監督・脚本:黒澤明
出演:マクシム・ムンズーク、ユーリー・サローミン ほか

先日、たけしが「『デルス・ウザーラ』は映像詩だ」とゆっていて、そいえば数ある黒澤作品の中で今作だけずっと避けて観てなかったことに気づいた。
時代劇じゃなく、現代劇でもなく、いつもVHSしかなくて、パッケージには特に説明もないからなかなか借りる気にならなかったから。

ロシアの探検隊が地図作成のための調査に出かけ、そこで地元民族のデルスに出会って案内を頼むという実話とのこと/驚

静かで淡々と進む厳しい自然との闘いの連続についうとうとしてしまったが、
平野で吹雪に遭ったり、盗賊に捕らわれた動物や人を助けたり、
生きるのに必要なもの意外は捕らないという、自然に溶け込んだ生活がすばらしい。

匂いや足跡で動物や人の動向を知り、兵士たちに敬意を払われていたデルスだったが、
老いから視力が落ち、すっかり自信を失ってしまったため、
街中の隊長の家に引き取られたが、「あれはダメ」「これもダメ」と法律や慣習にがんじがらめになった生活に馴染めず鬱のようになってしまう。
「山に戻りたい」という彼を隊長は引き留められず、新しい銃をプレゼントして別れるが、それが思わぬ悲劇となる。


街で生まれ、育った私たちには、すでに無意識に身についてしまった無意味なルールや慣習がどれだけ多いことか。

数も数えず、文明的な知識も、余分な財産も一切持たなくても、
自然と、自分以外の生命にも対等な優しさと敬意を払う生き方がすばらしい。
コメント

『ベルばら』(4~6巻)

2009-08-16 08:02:15 | 日記
先週は、このシリーズの続きが気になって、気になって、仕方なかったが、
半額じゃない時に借りるのも悔しいからガマンしてたけど、結局半額メルマガは届かず/苦笑
前回もらった半額クーポンを使ったら3本とも半額料金で借りれたv
(以下あらすじは長いので、興味のない方はスルーでよろしく/礼

■『ベルばら』(4~6巻)
オスカルに引き取られたロザリーは夜会にデビューして、ポリニャック夫人が母を轢き殺した敵だと知る。
そして、育ての親から聞いた本当の母の名もまたポリニャック夫人の旧姓だった。
夫人はまだ11歳の娘シャルロットを40代のロリコン伯爵(キモイ!)に政略結婚させようとして、幼い彼女は発狂し、塔から身投げする。

フェルゼン伯爵は老いた父のために結婚相手を探しに来たはずが、王妃となったアントワネットと再会し、恋が再燃。
2人の許されぬ恋話は宮廷内だけでなく民衆にまで広がる。

ジャンヌはなんとか宮廷内に入ろうと金持ちで女好きで有名なローハン大司教を操って、前国王がデュバリー夫人のために作らせた192億円もするいわく付きの首飾りを買う。
それは、後々有名な「首飾り事件」に発展し、裁判ではジャンヌだけが重い刑罰となり緋文字の刻印を押され、追いつめられて夫とともに爆死する。
この事件は民衆の反感をさらに煽り、革命への気運が高まる。


2人の秘密の恋の橋渡しをするオスカルもまた、フェルゼンを愛していた(ドレス姿も披露!驚
恋を清算するためアメリカ独立戦争に参戦し、6年ぶりに帰ったフェルゼンは、陸軍兵としてアントワネットに忠誠を誓う。


金持ち貴族から金品を盗み、貧しい者に与える「黒い騎士」が横行(まるでモンティパイソンのデニス・ムーアだっ!爆
アンドレが犯人では?と疑うも、実は宮廷に反感を持つパレスロワイアルに住むコルレアン公爵のもとにつどう革命家たちの中の一人だった。
彼を捕らえようとしてアンドレは片目を失い、頼りの右目まで霞む。

失恋の痛手から、近衛連隊長を退き、給料のために集まった民間人が主体の衛兵隊長となるが、女であり、貴族だとゆうことでまとまらない。
父は軍人としての役目もこれまでと、結婚話を進める(今更勝手な!
そして、アンドレはとうとうオスカルに長年の想いを告げ、同じ衛兵隊に入り、影ながら見守る。


シリーズは残すところあと2巻。
むーん…先が気になりすぎ。
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