メランコリア

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少年探偵シリーズ26『二十面相の呪い』

2009-10-19 20:36:07 | 
■少年探偵シリーズ26『二十面相の呪い』江戸川乱歩/作 中村英夫/カバー絵・挿し絵

あんまり話が似通いすぎてて、なにがなんだか混ざって分からなくなってきた
呪いの伝説があるエジプトの貴重な巻物を狙って二十面相がまた透明人間になりきる。
今回は鏡のトリックだったり、よくお祭りで売ってるようなビヨーンて伸びるオモチャで花瓶を持ち上げてみせたり。
いったん捕まっても警官の扮装をした仲間に助けられて、今度は黄金のゾウを狙う。
変装や手錠抜けを二十面相から伝授された1番弟子も大活躍してる!
また小林くんが可愛い女中に化けたり、ポケット小僧が逃走車のトランクに忍び込んだりして結局また捕まる。
この挿し絵の昭和感がたまらないなあ!

『黄金の虎』
この話はもっとフシギ。魔法博士と名乗る男が、少年探偵団相手に挑戦をいどむ。
黄金のトラの美術品を最初探偵団が隠して魔法博士が盗み、それを2ヶ月以内に取り返せたら探偵団の勝ち。
これには明智も「やってみたまえ」なんて許可を出してて、やり口がどう見ても二十面相ぽいのに、
普段命を賭けて闘ってるライバル同士が、なんでこんなに平和に探偵ごっこ???
犬のおもちゃに入れて持ち歩いてたのに、探偵団の少年がニセモノだったからトラは魔法博士のもとに。
それを尾行して鍾乳洞に入って着ぐるみのトラにまた騙されて、探偵団の負け。
でも、意外と優しい魔法博士は、「隠したいものは、みんなの目の前にさり気なく置いておくものさ」
なんて教えてくれて、また探偵団の手にゆだねる。

2回目は、アドバイス通り、オモチャの動物と一緒に店頭に置いておいたけど、やっぱり盗まれてしまって、
また尾行した小林少年は、海に潜ったりして、とうとうアジトまでたどり着くが、番犬に見つかる。
ここでも優しい魔法博士。「監禁された状態で5日間でトラを取り返せたら勝ちにしてやろう」
小林少年はなんとネズミを飼いならし、外の団員とモールス通信をして見事トラを取り戻し、
思わず魔法博士も「えらい!わしの負けだよ。明智探偵には少年探偵団が勝ちました、おめでとうと言っておくよ」
て、ふつーにいいおじさんだ。

こうなると、いつかネットに書いてあった、魔法博士=二十面相=実は明智探偵って構図もまんざら外れてないのかも?!



「ヤラれた1曲コーナー」。
ブラックミュージックもいろいろ聴いた中で、今回はレイ・チャールズです。
最初に見たのは、やっぱり『ブルース・ブラザース』かな。
Whatd I Say/Ray Charles

Hit the road Jack!
「オレは、ナットコールみたいには歌えないからね」てどこかでゆってたのを思い出す。

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