■『星野道夫と見た風景』(新潮社)
星野道夫、星野直子/著
夫が急逝して数年後に奥さんが書いた本。
2人の出会い、息子の誕生、様々な取材旅行などが書かれていて、写真も素晴らしい。
道夫さんの姉の紹介で実質見合いでもあった家族の集いで出会った2人。
その後、手紙や電話のやりとりがあって、母親とアラスカに呼ばれて行ってみて不安はなくなり、プロポーズを受けた直子さん。
自分とそれほど歳が離れていない直子さんの、それほど昔ではない数年間の思い出話は、
自分とはあまりにかけ離れたもので不思議。
短大を出たばかりの、まだ自分が何をしたいのか、そもそも自分てなんぞやと模索している真っ只中で結婚し、
日本とほど遠い地、アラスカに移り住み、最初は英語もままならない生活に変わるって!
すでに家を持って住んでいた夫との生活は毎日が驚きの連続。
慣れない環境であっても、いちいちさりげない優しさ、言葉でもって包み込む道夫さんの愛情がひしひしと伝わってくるステキな文章だった
きっと、道夫さんにとっては、ニンゲンも自然の一部で、敬意を払って対し、
丁寧に育てていくものの一つなんだな。
自ら狩ったカリブーを見事にさばいてゆく友人を見て、
「大げさではない死」について考えさせられる場面が印象的。
(『ハント・リバーを上って』『イニュニック』所収)
大草原の小さな家そのまんまなログハウスでの生活は、
とっても羨ましい一方で、厳しさもハンパないかも?と想像する。
息子「翔馬」くんの誕生(『巨人の星』の星飛雄馬からとった)。
自分の家族がずっと欲しかったという道夫さんは、とっても子煩悩で微笑ましい
そして、ふつうに見送ったカムチャッカへの撮影旅行。
道夫さんはヒグマの事故で帰らない人となる。
これだけ愛情深い人を急に失った、その喪失感とは一体どんなだったろう?
今では、息子さんと日本に住み、春夏の休みにアラスカに行く生活をしているという直子さん。
事務所をきりもりして、夫の作品を整理し、紹介しているのだそう。
ムース=ヘラジカ
ワタリガラス
ピトログラフ(岩絵)
デビルスクラブ
星野道夫、星野直子/著
夫が急逝して数年後に奥さんが書いた本。
2人の出会い、息子の誕生、様々な取材旅行などが書かれていて、写真も素晴らしい。
道夫さんの姉の紹介で実質見合いでもあった家族の集いで出会った2人。
その後、手紙や電話のやりとりがあって、母親とアラスカに呼ばれて行ってみて不安はなくなり、プロポーズを受けた直子さん。
自分とそれほど歳が離れていない直子さんの、それほど昔ではない数年間の思い出話は、
自分とはあまりにかけ離れたもので不思議。
短大を出たばかりの、まだ自分が何をしたいのか、そもそも自分てなんぞやと模索している真っ只中で結婚し、
日本とほど遠い地、アラスカに移り住み、最初は英語もままならない生活に変わるって!
すでに家を持って住んでいた夫との生活は毎日が驚きの連続。
慣れない環境であっても、いちいちさりげない優しさ、言葉でもって包み込む道夫さんの愛情がひしひしと伝わってくるステキな文章だった
きっと、道夫さんにとっては、ニンゲンも自然の一部で、敬意を払って対し、
丁寧に育てていくものの一つなんだな。
自ら狩ったカリブーを見事にさばいてゆく友人を見て、
「大げさではない死」について考えさせられる場面が印象的。
(『ハント・リバーを上って』『イニュニック』所収)
大草原の小さな家そのまんまなログハウスでの生活は、
とっても羨ましい一方で、厳しさもハンパないかも?と想像する。
息子「翔馬」くんの誕生(『巨人の星』の星飛雄馬からとった)。
自分の家族がずっと欲しかったという道夫さんは、とっても子煩悩で微笑ましい
そして、ふつうに見送ったカムチャッカへの撮影旅行。
道夫さんはヒグマの事故で帰らない人となる。
これだけ愛情深い人を急に失った、その喪失感とは一体どんなだったろう?
今では、息子さんと日本に住み、春夏の休みにアラスカに行く生活をしているという直子さん。
事務所をきりもりして、夫の作品を整理し、紹介しているのだそう。
ムース=ヘラジカ
ワタリガラス
ピトログラフ(岩絵)
デビルスクラブ