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メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『クマよ~たくさんのふしぎ傑作集』星野道夫

2011-10-31 21:31:04 | 
『クマよ~たくさんのふしぎ傑作集』(福音館書店)星野道夫/文・写真

「見渡すかぎりの原野に
 ぽつんとおまえがいるだけで
 風景は なんだかもういっぱいだ」


どんなに群生地でも、ブルーベリーやグランベリーを籠いっぱいにして持って帰ることはできないそうな。
なぜなら、ほとんどが口の中へ消えてゆくからって話が面白い
本書ではなかったかもしれないけど。


ベアフラワー=夏の草地に咲く。クマはこの白い花を好んで食べる。

ハクトウワシ
猛禽類は総じて好きだ。
見た目のカッコよさと、バタバタ羽ばたかずとも風を読んで飛ぶ優雅さ。孤高さ。



「おまえは小熊と遊んでいる
 そっと話しかけるように そっと抱きしめるように
 おれもこのまま草原を駆け おまえのからだに触れてみたい
 けれども おれとおまえははなれている
 はるかな星のように 遠くはなれている」


道夫さんの撮るクマはイケメンだ。思わず惚れそうになる
これまで、こんなクマの表情を見たことがない。
道夫さんのクマに対する気持ちも、恋愛に似た狂おしいまでの情熱だったんじゃないだろうか。

それでもやっぱりクマとニンゲンの間には、野生の越えてはならない境界がある。
それでいいんだ。



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『姑娘(クーニャン)』水木しげる

2011-10-31 21:10:22 | マンガ&アニメ
『姑娘(クーニャン)』(講談社文庫)水木しげる/著
「姑娘」「海の男」「此一戦」「奇襲ツラギ沖」「戦艦比叡の悲劇」の5本が収録されている。
詳しい内容については、こちらのブロガーの方が書いていらっしゃる。

書評空間

なんとも艶かしい裸体の少女の表紙だが、
水木サンが実際聞いた話でとても印象深かったという。
その他は、史実に基に描いたもの。

中には貸し本屋時代のもあり、原画が残っていないため、
辛うじて入手できた貸本からコピーしたから、画質は悪いがとても貴重。
本人も「まさか、こんなものまで復刊するとは思っていなかった。
当時はまったく売れなかった」と振り返っている。

戦艦や銃撃戦を汗を垂らしながら必死の形相で描いていた様子が想像できるようだ。

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