メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『写真でわかる小学生の社会科見学 福祉施設』

2015-02-27 13:23:29 | 
『みぢかなくらしと地方行政7 写真でわかる小学生の社会科見学 福祉施設』(リブリオ出版)
羽豆成二/監修

みぢかだけど、案外知らないことを児童書で勉強するシリーズ。
今回は、地元の長野の「特別養護老人ホーム アザレアンさなだ」が紹介されていて、
「高齢者福祉」について取り上げている。

私の両親も高齢になって、いろいろ知らないことがあって勉強になった。
それにしても、こんなにいたせり尽くせりな施設ばかりじゃないだろうし、
どのくらい費用がかかるのか、税金などでどれだけ補助を受けているかも気になった。


【内容抜粋メモ】

【2025年には国民の4人に1人がお年寄り】
福祉といっても「児童福祉」「身体障害者福祉」などいろいろある中、今回は「高齢者福祉」を取り上げる。
「老人福祉法」という法律に基づいて設置された「特別養護老人ホーム」について、
「アザレアンさなだ」のさまざまな取り組みを紹介する。


「アザレアンさなだ」


●四季折々の行事
年に1度「敬老の日」に文化祭が行われ、地元の人も多数参加して、屋台が出たり、
入居者によるお芝居が熱演されたりする。


●宮島渡施設長さんにインタビュー~大切にしていることは3つ

1.快適さ
それまでの生活感を尊重して、職員のほうが合わせていく。
落とすと危ないからとプラスチック容器にするのではなく、慣れた瀬戸物の食器にするなど

2.その人らしさを支える
にいるように、その人らしく過ごしていただく。

3.便利さ
1日中寮母さんが近くにいて、1日3食用意される。定期的にお風呂にも入れる。
スタッフは40人くらい。朝9時~午後4時までの2交代制。


Q:「福祉」とは?
体に障害がある、困っている人を助けるというイメージが強いが、
「その人らしく活き活きと生きる」ことだと思っている。


「お座敷(擬似家庭療法の部屋)」
 
日中だけ来て、ゲームなどをして過ごすお年寄りもいる/それぞれの部屋には暖簾があり、目印となっている

施設に入ることで、それまでの人との関係が途切れてしまう+与えられるだけの「受け身」が増える。
この部屋では、認知症のお年寄り6人でグループをつくり、一般家庭を再現し、各自で役割をもってもらう。



【職員の仕事内容】

●こまめな打ち合わせで入居者の健康管理
 
会議風景/部屋の入り口には、個人別の郵便受けがある

勤務の交代時は「○○さんがお腹を壊しているから、おかゆにしてね」など報告する会議がある。

・総括主任の黒岩さんにインタビュー
私はおばあちゃん子でした。それと、小さい頃から看護婦みたいな仕事がしたい夢もあって、応募しました。
職員は、体力ではお年寄りの世話ができるが、精神面などで逆にお年寄りに助けていただくこともあります。


●衛生管理も重要な仕事

入居者は約50人。洗濯物は毎日かなりの量になる


●食事は1人ずつの好みに合わせて
 
献立表/食事を間違えないよう、お膳には名札が付いている

厨房には7人の職員がいて、交代制で、毎日4~5人が食事をつくっている。
栄養士が1カ月分の献立表をつくる。
おもに主食は、食べたいものを変更できる。例:そば、うどん、カレーなど
食堂のテーブルは、クロスがあるものないもの、高さなどを自由に選べる。


作業が終わった職員は、お年寄りといっしょに混ざって食べるようになり、意見を交わす機会にもなっている


●お風呂
「浴室」と「特別浴室」がある。どちらも週2回。希望があれば増やせる。

「浴室」には、温泉がひかれていて、専用の車椅子で入れるよう傾斜がついている。


「特別浴室」は、関節が曲がりにくい方が利用する。
 


【グループで生活する部屋】


施設内には、台所や家具のある部屋がある。
平日の午前10時~午後7時まで、6人のグループが共同生活をしている。


【民家を改造した「大庭の家」】


施設からクルマで約5分のところにある「大庭の家」は、老夫婦が引っ越して空き家になった民家を借りた。
庭で花や野菜を育てている

 
自分の役割を果たして、仲間の役に立つことは、はりあい、喜びにつながる


【真田町の「老人福祉センター」】

アザレアンから歩いて3分にある

地元の60歳以上のお年寄りが気軽に利用できる施設。温泉のお風呂も無料
火曜以外の平日は「ふれあいバス」が無料で送り迎えする。

 
右写真は「機能訓練室」手前に「全身マッサージ器」がある


【真田町の「希望の家」】
 

「老人福祉センター」の近くに、障害者と、60歳以上が利用できる「希望の家」がある。
手づくりの木工品を創る作業場で、定員10名ほどの福祉施設。販売もしている。


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東京都福祉機器総合センター@飯田橋
(あら、“平成14年3月末で廃止されました”って 本書は平成16年(2004)第4刷なのに???

「財団法人東京都福祉保健財団」(平成21年4月1日~

全国一の規模を誇り、車イスをはじめ、福祉機器が約1200点展示されている。
専門スタッフへの相談、「体験コーナー」もある。


【車イスの体験】
 
自走式/車輪の脇に手でつかむ輪があり、これを回して移動する

 
介助式/リクライニング式

車イスは、坂道、段差、やわらかい地面が苦手
傾斜6度(都内の坂の平均斜度)と、10度の坂道を自走式で実際体験してみる「体験コーナー」。
フカフカの絨毯、道の端が傾斜している「片流れ」の路面も、低いほうに流れて進みづらいと分かった。


【お年寄りの体を体験】
「筋力低下」を体験するために、両腕に各750g、両足に1kgの重りをつけ、1kgのチョッキを着る。
高音域が聞こえにくい耳栓、ぼやけて見えるメガネ、関節を固定するサポーター、つかみにくい手袋もはめて、日常の動作を体験する。

 
段数の少ない階段でも降りる時に恐怖感がある/ドアノブで一番開けやすいのは一番左


【使いやすい食事用具の体験】

とっての大きなスープカップ

「住宅関連・食事・調理用品コーナー」では、お年寄りや障害者が住みやすい家づくりの機器が展示されていた。
(以前読んだ『ユニバーサルデザインってなに?』(あかね書房)にも通じそう


【福祉機器を使ってお母さんをお風呂に入れる体験】


日本人はお風呂が大好きで、体ごとお湯につかりたいという人が多い
そこで開発されたのが、水圧を利用した「入浴用リフト」
お世話する人が1人で操作して、安全にお風呂に入れる。


【その他のコミュニケーション機器】
 
息を吐いたり吸ったりすることで、パネルの項目から希望することを選んで指示を出せる

ベッドの角度を変えたり、テレビを見たり、電話をかけたりが1人でできると、
コミュニケーションや、情報収集の可能性が大きく広がる。


・センター所長にインタビュー
センターでは、上手な福祉機器の選び方、使い方、購入方法などの助言も受けられます。
私は、「~がしたい」「できる」「支え合う」ということが福祉の基本にあると思っています。
新たに「こうしたい」ことが分かれば、メーカーに相談して、作る試みもしていきたい。

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宮沢賢治

2015-02-27 12:52:57 | 
主要作品(ウィキ参照 ※は既読。メモなし

[童話]

『銀河鉄道の夜』
『銀河鉄道の夜』 藤城清治/影絵と文
銀河鉄道の夜〈初期形〉ブルカニロ博士篇
『銀河鉄道の夜(画本宮沢賢治) 』

『風の又三郎』

ポラーノの広場 ミキハウスの絵本 宮沢 賢治/作 三起商行

『グスコーブドリの伝記』
映画『グスコーブドリの伝記』(1994)
映画『グスコーブドリの伝記』(ネタバレ注意
映画『グスコーブドリの伝記』2回目(ネタバレ注意

『狼森と笊森、盗森』

『注文の多い料理店』※
『烏の北斗七星』
『水仙月の四日』

『山男の四月』

『かしわばやしの夜』

『月夜のでんしんばしら』

『鹿踊りのはじまり』

『貝の火』

『よだかの星』※

『カイロ団長』
『洞熊学校を卒業した三人』(リンクは同上)

『フランドン農学校の豚』

『ツェねずみ』

『クンねずみ』

『鳥箱先生とフウねずみ』

『雁の童子』

『雪渡り』
『十力の金剛石』(リンクは同上)

『やまなし』

『氷河鼠の毛皮』

『シグナルとシグナレス』

『オツベルと象』

『ざしき童子のはなし』

『猫の事務所』
『猫の事務所』
『どんぐりと山猫』(リンクは同上)

『ビジテリアン大祭』

『土神と狐』
『土神と狐(画本宮沢賢治) 』

『楢ノ木大学士の野宿』
『マリヴロンと少女』
『タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった』

『虔十公園林』

『なめとこ山の熊』

『北守将軍と三人兄弟の医者』

『セロ弾きのゴーシュ』※

『さるのこしかけ』

『祭の晩』

『四又の百合』

『黒葡萄』

『気のいい火山弾』

『ひのきとひなげし』

『とっこべとら子』

『竜のはなし』

『若い木霊』

『めくらぶどうと虹』

『おきなぐさ/いちょうの実』

『蛙の消滅』 

『ひかりの素足』

『ガドルフの百合』

『チュウリップの幻術』

『紫紺染について』


『日本語を味わう名詩入門1 宮沢賢治』(あすなろ書房)

『宮沢賢治「旭川。」より』(BL出版)


[町歩き]

宮沢賢治記念館@花巻(1994.12.17)


[映像作品]
『雨ニモマケズ』 - (1958年の映画)監督:蛭川伊勢夫、脚本:猪俣勝人・柴英三郎、出演:重森孝・北山年夫・納谷悟郎、音楽:眞鍋理一郎
『宮澤賢治-その愛-』 - (1996年の映画)監督:神山征二郎、脚本:新藤兼人、出演:宮澤賢治=三上博史
『わが心の銀河鉄道?宮沢賢治物語』 - (1996年の映画)監督:大森一樹、脚本:那須真知子、出演:宮澤賢治=緒形直人
『イーハトーブ幻想 KENjIの春』 - (1996年のテレビアニメ)監督・脚本:河森正治


[イベント]
没後80年 宮沢賢治・詩と絵の宇宙―雨ニモマケズの心@世田谷文学館


[TV]
「宮沢賢治の音楽会」

影絵作家・藤城清治 89歳の“風の又三郎”@NHK 日曜美術館

100分de名著 宮沢賢治スペシャル 全第4回

先人たちの底力 知恵泉 「宮沢賢治“好き”こそ苦しみと生きる道」

宮沢賢治 遥かな愛 春と修羅より@こころの時代 宗教人生

宮沢賢治 銀河への旅~慟哭の愛と祈り@ETV 特集

花巻はなぜ宮沢賢治を生んだ?@ブラタモリ



[CD]
宮沢賢治 メンタルサウンドスケッチ~星めぐりの歌 メンタル・サウンド・スケッチ


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