メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『どうする“住まいの貧困”』@週刊ニュース深読み

2015-06-06 16:09:58 | テレビ・動画配信
『どうする“住まいの貧困”』@週刊ニュース深読み
 



 


【身近な例】


  
「公営住宅」は全国に4%しかない。都内では15年間新築していない

 


最後のセーフティネットの生保でさえ・・・
 

 
役所から「簡易宿泊所」を斡旋するケースもある


「ドヤ」は、「宿」のこと。
戦後、港を造ったり、建築現場で日本の復興を支えていた日雇い労働者が泊まっていた。

今は高齢者ばかりに変わっている。
「うつ病などになり、職をなくして、住宅を追い出された」というケースも少なくない。
電気代・水道代も込みで1泊2000円。宿泊所なので保証人がなくてもOK。
生保受給者も「住所」として認めてもらえる。


脱法ハウス

若者に増えているとニュースになったが、今や国民全体の問題


戦後の政策は「自分で家を買いなさい」

若い世代に「家を持ちたい」という意識が低い。「建てたくてもムリ」という現状もある

低所得:バブル後の低所得で、若い世代で家を買うのは無理。
非正規雇用
核家族化
独身者が増えた。※結婚しないと家を買わないのは、日本人の特徴。
20~30代になっても実家に住み続ける人も多い。


逆に「空き家」が増えているという現状

【“危険な空き家”急増のワケ@ZIP!】
 

 

「防犯面では、ガラスが割られて、そのまま中に入られて、
 最終的には放火という犯罪まで引き起こしかねない」(防災都市つくり部)

空き家が増加した要因
人口が減少する中、核家族化が進んで、親の世代の家を引き継がない若者が増えたこと。
「節税」お金をかけて取り壊すより、そのままにしておいたほうが「固定資産税」が軽減される。

 

法改正
 




********

【対策例@福岡】
賃貸も空き家が多いという「ミスマッチ」を、市区町村&民間業者が介入することで大家さんの不安を減らした。
「葬儀」なども請け負い、高齢者に不安なく住んでもらう。

 

ネットワークが必要


「核家族化」が進んで、実際にはこうした例は全国的にまだまだ少ない。
「家賃補助」は、会社がやっているのは日本の特徴の1つ。財政難で、逆に「家賃補助」を減らす方向にある。


【対策例@ヨーロッパの「社会住宅」システム】


日本の「公営住宅」はすべて税負担だが、ヨーロッパでは低い利子で建てて、家賃を半額に抑える。
マーケットで競争するため、家賃が下がるシステム。これらは、生活困窮者だけではなく、皆が利用できる。


ドイツ

 
フランス


「住宅人権法」
 


「アフターハウジングインカム」(家賃を差し引いた手取り収入のこと)
日本では月収が16万円に対して、家賃が10万円近い。ローンの負担も大きい。

【住居に対する意識の違い】
日本:「お金(給料等)を渡すから、自分で家を買って」「家は買うもの」「住み潰してしまう」
海外:「長く使う」「20年でローンが終わる(日本は約30年)」「メンテも充実している」「中古住宅の利用が多い」


今が意識を根底から変えるターニングポイント

火災が起こって→問題視され→忘れ去られるという繰り返しがつづいている

・高齢者は増えつづける
・所得は下がっても、持ち家は残る(管理費のみ)


「住生活基本計画」


(この数字、大手の不動産業者さんにも見てもらいたい。
 SUUMO、エイブル、CHINTAIとかのサイトで、ちょっと検索すれば、安い物件はあるけど、フツーに「7m2」とかあるもの・・・→here


「“セーフティネット”を社会がどう考えるかというコンセンサスの問題が大きい」
(ヨーキンさん、コンセンサス出てきましたよ!

「大事なのは、貸し手の不安、リスク要因を肩代わりして、減らすこと」

「空き家バンク」
(いきなり“東京都は、空き家バンクに参加している自治体は少ないです。”て書いてあるけど・・・

「議論の中心がどうしても所得にいきがちだが、まず住宅の話が重要。
 キレイな住まいが決まれば、頑張ろうという気持ちも出てくる」

「若い時は一生懸命働いて病気になったら住むところがなくなる。
 生保へのバッシングは、一部の不正受給者から発して、全体のイメージとなってしまっている」


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図書館で借りたCDシリーズ~ニーナ・シモン ほか

2015-06-06 15:49:59 | 音楽&ライブ
図書館で借りたCDシリーズ。
今回も、ブラック中心に、ジャケ借りしてみました。

This Here Is Bobby Timmons/Bobby Timmons
ピアノの早弾きが多いジャズアルバム。

【ライナー抜粋メモ~青木和富】
人がノスタルジーを感じるのは、ほとんど“テクノロジー”に対してだ、という興味深い説を最近知った。
音楽鑑賞で言えば、古いSP装置や、管球式アンプなどだろう。

イギリスのある富豪が、未だに電気を使わない大仕掛けのSP再生装置で音楽を楽しむために、
海外から取り寄せた竹をみずから削って針を作っている話を聞いたことがある。

CD拒否者が、古くからのジャズファンに意外に多い。
しかし、多くはレコードという物質へのノスタルジックなこだわりなのだ。

僕もこうしたこだわりはあったが、初めてCDを手にした時、新しいデジタル技術のすごさに目を見張った。
さらに古い録音のCD化で、決定的だという感じ受けた。
本当に音楽を聴くファンなら、SPよりLPを選んだように、このCDを選ぶだろう。

【ライナー抜粋メモ~小川隆夫 1984】
ハードバップがNYのミュージックシーンを席巻しつつあり、
若きティモンズがその洗礼を受けたことは、その後のキャリアに重要な意味を持つ。

1957年、ハードバップを代表する名門コンボ、アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズに参加。
1958年、ブルーノートに吹き込んだ『Moanin'』によってティモンズの名は永久にジャズファンの心に残った。
ここに「ファンキージャズ」と呼ばれる一連の作品の原点があり、
以後、ティモンズは、ファンキージャズの代表的ピアニストとして一世を風靡する。

1959年、ピアニスト・作曲家としての地位を不動のものとした。本作品は、ティモンズの初リーダー作品。

1961年に来日。この日が、我が国「モダンジャズ」の夜明けとなった。
彼らが一夜にして日本のジャズシーンを一変させてしまった。


Jo Jones Trio [Fresh Sound]/Jo Jones-Ray Bryant
♪My blue heaven ほか知っている曲もかなりアレンジしてあるから新鮮に聴こえる。

【ライナー抜粋メモ~岩浪洋三】
ジョー・ジョーンズは、かつてカウント・ベイシー楽団でならした名ドラマーで、
カンザスジャズの雄であり、中間派ジャズの中心人物の一人だった。
モダンドラミングは中間派のドラマーだったジョーが、トップシンンバルで4ビートを刻んだのもキッカケになって生まれた。

ジョーはかつて、ジャズドラムスの教則本とも言うべき2枚組アルバム『ザ・ドラムス』を録音したことがある。

♪My blue heaven は、戦前日本でも流行ったヒットソング。ウォルター・ドナルドソンが1927年に作曲した(日本の歌かと思ってた
「ジャイヴ」は1930年代に黒人スイングとしてッキャブ・キャロウェイらによって生み出された
ハーレムスイングで、ハーレムスピーチのことでもある。ジャンプし、スイングする快調な演奏だ。

「レガート奏法」


Baltimore/Nina Simone
先日「図書館で借りたCDシリーズ~メンフィス・スリム ほか」でニーナ・シモンの名が気になって借りてみた。
いきなりレゲエでビックリ/驚 レゲエの人なのかと思いきや、あらゆる曲を彼女のものにしている。
ライナーにもある通り、男性かと思えるような低音で、独特な歌唱法。

【ライナー抜粋メモ~池上比沙子】
現代人の特色は、“情報量の多さ”と“物分りのよさ”に集約されるという。
それは管理社会に生きる人間なら、誰もが持っていなくてはならない才能であり、現代を生きる技術である。

あらゆるジャンルの音楽の流行を情報として入手して、物分りよく処理する。
その結果生まれたのが「クロスオーバーミュージック」というわけだ。

ニーナ・シモンというボーカリストは、こうした混乱する現代の音楽流通の中で、
わき目も振らずひたすら自分のスタイルで歌い続ける数少ない音楽家だった。

彼女が用いる素材は、ジャズ、フォーク、ブルース、ゴスペル、ソウルと幅広く、“不器用”という印象とは正反対の器用さを示していた。
そのため後年、ニーナは脱ジャンルの先駆的音楽家だといわれたりもしたが、1960年後期から強めた“アフリカ回帰”のラジカルな姿勢など、
私ははじめから“ノンジャンル”の音楽家だったと思う。

ニーナは、歌手の伴奏者としてプロ入り。音楽院で学ぶかたわら、
ピアニストとしてクラブの歌手オーディションで合格して、弾き語り歌手になった。

ベツレヘム時代から変わらないのは、社会性、精神性の強い歌を、その時代の状況に合わせて歌おうという姿勢。
だから彼女の仲間は、いずれも現代アメリカに新しいアフロアメリカン・カルチャーを根づかせようと試みている表現者ばかりだ。

私は彼女ほど“物分りのよさ”と“器用さ”が同居したミュージシャンを知らない。
それが、もっとも“物分りのよい”CTIに移籍したと聞いた時は「ホント?」と聞き返したほどだ。

ニーナのボーカルは、男声と間違えるほどハスキーで太く、一度聴いたら忘れられない特色がある。
彼女のピアノの上手さと、弾き語りの配列の上手さが、このCTIデビューアルバムをより深みのあるものにしている。

ランディ・ニューマンのヒット曲を、ニーナならではのアクセントをつけて淡々と歌う♪ボルチモア は、
ニーナの新しい世界が感じられて興味深い。

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井浦新 アジアハイウェイを行く

2015-06-06 15:33:34 | テレビ・動画配信
井浦新 アジアハイウェイを行く
BSプレミアムで始まるシリーズを地上波で宣伝してたのを予録して観た。

 

アジアハイウェイ
1956年、幹線道路を結んだネットワーク。トルコから東京・日本橋にまで広がる。
アジア全体の経済・文化の交流・発展・促進を図るのが目的。

 

 


「インスタンブール」
オイルマネーで経済が急成長し、高層マンションが建ち並ぶ


そこでレストラン経営をして成功した青年。


「父は鉱山労働者で貧しく、小学校しか出られなかった」

 



「バクー」
石油などの豊かな地下資源で急速に経済発展を遂げた(未だに地下資源に頼ってるんだなあ・・・





「オアハカ」

メキシコの中でももっとも貧しい地域の1つ

都市開発が予定されている地区では、廃墟がそのままになっているところに住む人たちもいる。

 
「でも仕方がありません。引っ越すしかないのです」


「誰のために経済発展を目指しているのかな」


 

井浦「その国に着いた瞬間、いつも大事にするのはニオイ。
   トルコはスモーキーだった。港でサバを焼いている出店のニオイなのか、
   建築ラッシュで町全体がホコリにまみれていたせいなのか」

Q:どういうスケジュールで撮影されたんですか?

井浦「まずはクルマに乗る。バザールを見れば、その国の文化が一番よく分かる」

 
「牧歌的な風景が続き、カスピ海が見え、急に大都会になってビックリした」

「他国から人を招くために町を整えていく。その裏には影がある」


難民キャンプで暮らす、故郷を追われた子どもたち

井浦「故郷を覚えていますか?」
「美しい谷で暮らしていました」

井浦「戻りたい?」
「はい」




「彼らには夢があります。国立舞踊団に入りたいとか、
 医者になって、貧しい人たちを診る病院をつくりたいとか」

「僕は旅が好きで、旅をしている時はほんとに元気で、細胞が活性している。
 だから体を癒やすとかは全く必要なかった。

 日本で聞いた情報は、情報でしかなくて、実際、そこに生きている人たちは、
 問題を抱えながらも、より生きるための生活がある。
 それを見ていると、僕自身も家族への想いなどをもう一度見つめ直したいと思いました。

 アジアの発展を目指した道には、何かを得るキッカケもあれば、何かを失うキッカケもある。
 この番組を見て、自分たちの日々の暮らしを考えるキッカケになれば幸いです」

 

 


6月まで月1~2本ずつOAされるそうな。観たいなあ・・・


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