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メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

岸恵子さんがゲスト@あさイチ

2015-06-27 15:02:34 | テレビ・動画配信
岸恵子さんがゲスト@あさイチ
 

ウチの母もクラシック映画好き(&白人至上主義)だから、
岸恵子さんと言えば「フランスの監督と結婚して・・・」といかにも羨ましそうに話す女優さんのイメージだけれども、

横浜空襲での話、日本に二度と戻れないと決心してフランスに渡った話、
再び日本に戻ったら、映画出演オファが次々と来て、結局離婚に至った話、
ジャーナリストとして紛争地で何度も死にかけたとか、尊厳死を認めなかった大統領を嫌いになったとか、

しかも、初めて「あさイチ」を見たのは、前回書いた「女のホケン室 なったらどうなる?閉経@あさイチ」を見て大感動!
「こういうプログラムは素晴らしい!!」と大絶賛!

含蓄のある深い話を、あの優雅な笑顔で話される、とってもステキな方だった。
短縮版なのが残念。くだらない国会中継などよりずっとココロ豊かになる話がまだまだあったろうに。

その後に出た3人の陽気なオペラ歌手もホントに楽しかった♪♪♪
ユーモアって大切v


【内容抜粋メモ】

・2人お孫さんに夢中
上のコは「日本はノーベル賞を受賞する科学者が多い。研究費にお金が使えるから、戦争はやらなくていい」なんてことを言う/驚

 




・『わりなき恋』
4年をかけて書き下ろした小説を、自らの脚色・出演で朗読劇として上演している。

 



Q:ヒロインが岸さんと重なるのでは?


「私は、OLを全然知らないから、主婦もちゃんとやってないし、職業、性格的なものは自分のまま。
 でも、クキはよく考えた。飛行機での出会いだけは実話。

 なにが素敵だったかというと、ビジネスマンなのに『プラハの春』という、
 人間の顔をした社会主義に胸を熱くしたというところに興味を持って、この人を主役にしようと決めた。
 真面目なだけじゃつまらないから、少しエグサントリックな男にした」
(エグサントリックて何だろう?て思ったけど、エキセントリックのフランス語発音か?

世界中の男がやっぱり『自己肯定症候群』に罹っている。女にはちょっと引いてもらいたい。
 日本人は特にそうです。マナーとしては女をたてるけれども、芯の奥のほうでは、
 自分主体に事が運ばないとっていう、女から見ると“ちょっと・・・”というところも入れて、
 男の嫌さも入れて、でも良さのほうが多い男にしたかった」


「女のホケン室 なったらどうなる?閉経@あさイチ」を見て大感動!
自分も小説を書く時、4~5人にインタビューして、婦人科の医師にも取材した。
自分は婦人科に行ったことがないから、あの先生に診察してもらいたい。とてもためになりました。

“ホルモン剤の服用はがんになる”とフランスで聞いていた。
フランスでは45歳ぐらいからホルモン剤を飲まない女はいないというくらいだったんです、一時。
性的なことではなく、女として底力がなくなるから。

とくに私は子宮筋腫の手術をした時に、全摘出してしまった。取っちゃいけないんですって、ほんとは。
子宮筋腫だけを取ればよかった。そういう知識もない。
だから、ああいう番組は素晴らしいです。


・成熟した男女の恋愛を、敢えてこの時期に書こうとしたのは?
私、怒るんです。どのメディアを見ても寂しい高齢者のことばっかり!
ご自身は意識がなくて、パカっと口開いちゃったお年寄りを映して、
ひい孫みたいな人が「おばあちゃん、コレ食べて」なんて言ってると、
ムラムラっと怒りが湧いてくるんです。そういう人ばかりじゃないよと。
そういうものを映すべきではない。

それだったら、こないだオランド首相に訴えた人がいるんです。「尊厳死を認めてくれ」と言って。
世界中の何か国かは認めているけれども、フランスではまだ認められていない。

60歳ぐらいのキレイな女性で、でもいろんなもの(チューブなどか)をくっつけて、
「私は、苦しくて、痛くてしょうがない。これを抜いてください」と訴えて、
娘さんが「どうぞ、母をラクにしてあげたい」と言って、国会で取り上げたが、
オランド首相は「NO」と言ったので、私、キライになっちゃいました。

次の選挙のことを考えているのかもしれないけれど、フランスはカソリックの国ですから、
「最期まで家族で温かく見守ってあげてください」っていう話で、なにゆってんだ、
家族のない人はどうするのって私は思って、「尊厳死」は絶対認めるべきだと思いました。


有働「私はジャーナリストの頃から存じてますが、思ったことをバンとおっしゃりますよね」

私、どこにも所属していませんから、NHKでこんな話しちゃいけないのかもしれないけれども、
私、個人の話をしているのでお許しください。
私はやる事がなくなったら、サッサと死にたいです。

【ブログ内関連記事】
『さよならエルマおばあさん』(小学館)
ドラマ『風のガーデン』(2008) (1~11話)



井ノ原「それって、これまで何度も戦争や死と向き合ってきたことと関係しているんですか?」

戦争で死ぬ思いをしましたし、イランでも、イスラエルでも、過激派に襲われて、今日で終わりかと思った日もありました。



「横浜空襲」の時に、12歳で、一人で横浜公園に避難しなければならず、階段に若い女性が座ってて、防空頭巾が燃えていた。
「逃げなきゃ!」ってゆすったら、もう亡くなっていたんです。爆風で。

私は動けなくなっていたら、腕章をつけた大人が助けてくれて、「子どもが一人で何してる。防空壕に入れ!」と言われて
入れられた防空壕が、急ごしらえの、見るからに、そこにいたら死ぬだろうなと思うような所で、
私はそこを出て、地獄の中へ飛び出したんです。外は地獄でした。その防空壕にいた人は全員死にました。

私は助かったので、私は松の木に登って自宅が燃えているのを見て、“ああ、12歳の今日で子どもを止めた”と思いました。
もう大人の言うことは聞かないと。皆さん、土砂崩れと、爆風で死んでいました。


・あの小説を書いている時はパソコンも全然使えなかった
すごく詳しい人は、オタク的だから、自力で新米の人、秘書ですけど、その人から教わったんです。


・女優を捨てて渡仏
 

当時は旅行が禁じられていたので、日本は貧乏で、日本人は海外に行く切符が買えない時代だった。

主人が「一人っ子をもらうんだから、1年に1回は親孝行をしに帰りなさい」と言ってファーストクラスの切符を買ってくれた。
帰ったら、映画会社の人が待っていてくだすって、どんどん仕事が延びてしまって、結局は離婚になってしまった。

日本のジャーナリズムの悪いところは、なにしろけなすことが好きで、
「人気女優が、わざわざ青い目のじいさんのところに行かなくてもいいじゃないか」とか
「出稼ぎに来たんだ」とか言われて、そういう日本がちょっと嫌になりました。

 

 


・見送りには、大勢の俳優陣!
池部良さん、「にんじんくらぶ」の有馬さん、久我さん(チラッと映ったのに録画しそびれてしまった!)とか来てくれた。
池部さんに言われました「本当に行っちゃうの?」て。


・池部さんと共演した30年前のトークショー


有働「池部さんのステキさはどんなところ?」
あの人、ウィットがあるんですよ。ユーモアがあって、優しいし、教養があってとってもステキでした。

 

「ユーモアがない人はダメ。それがなくなったら、人間は滅ぶ、老けると思う」

有働「今の若い男女はどうご覧になっていますか?」

格好はいい。でも、何を思っているか分からないし、男か女か分からない。

日本の男性の女性の趣味って「可愛いコ」でしょ? ヒラヒラした。
どうして、もっとイイ女を好きにならないのか。

有働「女は40からですよね~?」

いや、50~60がステキですよ。潮が満ちてくる感じで。
20~30代は、キレイだけど、私はコンプレックスを持っていて、細いという。
その頃は、京マチ子さんとか、マリリン・モンローとか豊満な女性が人気で、私は割り箸みたいでしたので。

*************

この後、グッチさんのエンタメコーナーに「ソレ・ミオ」の3人組が出演。
芸風的には、ポカスカみたいな?(違うかw

 

有名な♪オー・ソレ・ミオ も、歌詞を改めて見たら、とてもステキな曲で、元気が出た。

素晴らしきかな 太陽輝く一日
嵐の後の爽やかな空気

休日にそよ吹く新鮮な空気
素晴らしきかな 太陽輝く一日

更に美しいのは
もう一つの私の太陽

君の瞳に輝く僕だけの太陽

君の瞳に輝く

君の瞳に輝く


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『吉祥天女 上』(小学館)

2015-06-27 14:12:46 | マンガ&アニメ
『吉祥天女 上』(小学館)
吉田秋生/著

てっきり大島弓子さんのなんらかのつながりで借りたと思っていたけど、違った。
じゃ、一体、なにをキッカケに見つけたのかな??? 図書館か? 謎。

なにかオカルトのようなイメージを勝手に持って読み始めたけれども、学園ミステリーだった。
悪を成敗して、おとがめなし。勧善懲悪じゃない。
なぜ、これほどまでに家系を憎むのかも、ちょっと薄く感じるのは、『風と木の詩』の後に読んだせいか?

最初から「オバン」とか「スケバン」とか、当時の言葉が今読むと可笑しい。
女性蔑視を深いところから描いているのがポイント。
こればっかりは生まれ変わってみないと、なかなかお互い分かりにくいものなんだなぁ・・・

あまりに人間関係が複雑だから、家系図を書いてしまった

【飯干恵子(タレント)コメント抜粋メモ】
吉田さんは、なぜか学生服が大変好きな方のようです。
しかし、この学生服は、外国人の目には、ニッポン7不思議にされるくらい、奇妙キテレツに映るらしい。
「だって、皆同じ顔に見えるじゃないですか、あれ、おかしいよ。ニッポン変、個性とか認めてない」

私の好きな秋生さんの作品に『桜の園』があるけど、その色合いがホントに嬉しい作品だった。
どこにでもいそうな女子高生たちが醸し出す、色に例えるとピンクとグレイの中間のような空気。

だけど、いかんせん秋生さんは気が多い、というよりは飽きっぽい。

皆さんにも覚えがあると思う。
「男」という存在を変に恐れたり、憎んだりした日。
いつまでも少女のままでいたいのに、いつまでも少女のままでいなくてはいけないのに、
だんだんと変わってゆく(かもしれない)自分自身をなぜか許せない、あの感じ。

変化し続ける吉田秋生、そしてその底に流れる日本人的なやわらかな輪郭。
それが一番の魅力だ、と私は思います。制服を着てなくてもね。


あらすじ(ネタバレ注意
浅井由似子は、小学生の頃チカンにあったことから男性恐怖症になった高校生。
親友は大野真理。クラスの不良でプレイボーイの遠野涼が好きだが、涼はスケバンの今井久子と付き合っている。

 

ユイコのクラスに編入生としてやって来た叶小夜子は、才色兼備で、あっという間に人気者となる。
5歳まではこの街に住んでいたが、事情があって叶家の分家にあたる片平家に10年間預けられていた。



遠野涼の従兄弟・遠野暁は、叶家の亡き長男の妻・浮子の兄を父に持つ。
父は遠野建設社長で、市長と浮子と組んで、土地開発計画を名目に、叶家の山林資産数億を乗っ取ろうと企んでいるが、
叶家を仕切る祖父・叶泰三は断り続けている。

  

叶家は代々、女系家族で、長女に婿養子をとって家を継がせている。
亡き長男には、2人の娘がいて、小夜子の存在は、これまで伏せられていたが、呼び戻される。
サヨコは、片平家の養子・小川雪政といっしょならという条件で叶家に来た。
浮子は、サヨコの父と浮気をしているが、母はドロドロしたことはなにも知らずにいる。

  


久子の仲間が、目立つサヨコを集団リンチしようとして失敗。
腹いせに、今度は男子生徒に集団暴行させようとすると、大野は腕を折られる。



「人間の体には、いくつか急所と呼ばれるところがあって、
 男の人にとって、のどボトケはその1つ。そこをつぶされると命がない・・・そうよ」(ほんと!?

リョウの両親は交通事故死。妹・水絵が病気がちなため、遠野家に世話になっている。



アキラは自分より出来のいいリョウを気に食わず、佐原美子(リョウが好きだった)を利用してレイプ事件と見せかけ脅しているため、
リョウは遠野家から出られないばかりか、アキラの言いなりにならざるを得ない。

以前、自殺者が出たという屋上は出入禁止で、そこで話していたリョウとサヨコを見かけて、
粘着気質の教師・根津は、サヨコを呼びつける。

 

そこで、サヨコは肌もあらわに逃げ出してきて、根津に乱暴されそうになったという。
理事長の娘婿として新婚ホヤホヤの根津は謹慎処分になった上、その後、自殺してしまう。


サヨコはしばらく学校を休み、お見舞いに来てくれたユイコやリョウらをお花見会に誘う。
それは、実質、サヨコをアキラと結婚させる浮子らのお膳立ての会だと知りながら。

アキラはサヨコに興味を持ち、別に互いに嫌い合っていても構わないといって襲おうとして、リョウの機転で失敗する。

「男のディフェンス(防御)と、女のディフェンスは違うのよ。それからオフェンス(攻撃)もね」

腕を折られた大沢は頭に血がのぼり、どうしてもサヨコに仕返しをしないと気が済まないと言う。
アキラはそれを利用して、大沢にサヨコをレイプさせようと目論む。

リョウ「学校は“密室”だからな。なにかことが起きても、学校は必ずそれを隠そうとするだろう。とくにウチみたいな私立校は。
    一見逆に見えるけど、学校はいくらでも密室がつくれる。ちょっとした聖域だね」


ヒサコは、サヨコを化学教室に呼んで、大沢らが集団で襲うが、逆に大沢は片耳をナイフでサヨコに切り落とされる。
「女はね、血なんかこわくないのよ」

「奸計」(かんけい)=悪いはかりごと。悪だくみ。

リョウは叔父の息のかかった病院に大沢を運ぶ。
「まるで手術の跡みたいにスッパリと鮮やかなな切り口で、大沢の耳は二度とくっつかねえそうだ」
とアキラに話すと黙る。


ユイコの兄・浅井鷹志は、美術系の学校出で、叶家の古美術に興味があるから、土蔵を見せてほしいとサヨコに頼む。
タカシは「サヨコをモデルに絵を描きたい」と頼む。

サヨコは大沢を見舞いに行き、屋上に追い詰め、大沢が落ちるのをリョウとアキラは目撃する。
アキラ「ユリの花か。死者に送る花だな」




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『吉祥天女 下』(小学館)

2015-06-27 14:11:31 | マンガ&アニメ
『吉祥天女 下』(小学館)

『吉祥天女 上』


あらすじ(ネタバレ注意
アキラはサヨコの力を知って、やり方を変えるから、リョウには手を出すなと命じる。

ユイコや兄・タカシらを土蔵に招くサヨコ。お宝の中には、天女の羽衣まである。

「このボロはね、天衣山の神社のご神体なのよ。10年ほど前、あの神社で火事があって、1人死人が出たの」

『天人女房伝説』ですか。天女は結局、天界へ帰っちまうけど、この地方だと、そのまま地上に降りて、
 その土地の神官の息子と夫婦になっちまう。それでその家は末長く栄えてめでたし、めでたし。それが叶家のいわれでしょう?」

「昔から祭司は女の仕事だったから。この家の女は巫女になって、神さまにお仕えしたんですって。
 あなただったらどう? 天女と結婚したいと思う? いくら富を与えるからといって、生身の女のほうがよっぽどいいのに、
 天女を妻にした男は・・・幸福だったと思う? それとも不幸だったかしら?

天衣神社の祭りに誘われるリョウ。それがアキラの策略と見抜く。
スキンヘッドの男・飛葉がナイフでサヨコを脅して、建設現場に閉じ込めると、そこには学生じゃない雇われ集団がいた。

 

祭りに行くフリをして、メット集団に混ざり、サヨコを救うリョウ。それがアキラにもバレて集団リンチを受ける。
ヒサコは思わずサヨコに助けを求める。

「あなたは暁くんと涼の間のバランスを崩したのよ。
 あの2人は暁くんの打算と、涼の弱みでかろうじてバランスを保っているのよ。コンパスみたいに。
 そこにあなたがやって来て、力関係がおかしくなっちゃったのよ!」

サヨコは飛葉から倉庫を教えてもらい、パトカーを呼んで、リョウを助ける。
雪政は信大の医学部出で、リョウのケガを診る。
飛葉から、リョウの妹のことを聞いて、サヨコは家を訪ねて、水絵の見舞う。



叶家を取り仕切っていた泰三が危篤となる。
家の権利はすべてサヨコに譲ることになっている。

「遠野親子と手を組むか、別な道を選ぶか、お前の好きにするといい。
 両親の反対を押しきってお前を連れ戻したのは、(あき/泰三の妻、サヨコの祖母)が夢枕に立ったからだ」

 

リョウは、雪政から佐原美子との写真を渡される。アキラには、これで脅されていた。
レイプ騒ぎはアキラとヨシコとの策略と知る。

アキラは「大沢を殺したのはお前だろう?」と言われ、サヨコはアキラに身を任せる。



浮子叔母に「アキラと結婚してもいい」と告げ、酒になにかを盛って、風呂場に沈める。
警察は酔って溺死と決める。


アキラはすっかりサヨコに惚れ込み、リョウに猛烈に嫉妬する。
サヨコは、神社で見つかった焼死体は私が殺したとリョウに告げる。
6歳の時に、名を知らぬ男にイタズラされたのが理由。



サヨコはアキラの父にも近づく。
リョウの両親の交通事故の時、運転していたのは彼だった。



リョウが家に戻ると、アキラは父をペーパーナイフで刺していた。
サヨコは叔父がいきなり抱きついてきて、そこにアキラが来て口論となったという。

アキラは行方不明となる。
社長とアキラがいなくなったことで、経営者は早速リョウの元へ会社を引き継いで欲しいと頼みにくる。

「おじ貴は野心と行動力であっという間に財を築いた。失うのもまたあっという間ということか。
 男の野心なんて、所詮この程度のものなのか・・・」


ユイコ「あの人、私の理想だったんだ。きれいで、優しくて、女らしくて、なのに賢くて、強くて、
    男の人にも負けてなくて・・・あんな風になれたらなあって思ってたわ」


「人々に至福を与えるという愛の女神です。
 あなたは、ぼくに言いましたね。天女を妻にした男は、幸福だったか、それとも不幸だったろうかって。
 ぼくは幸福だったろうと思いますよ。きっと後悔はしなかったろうと」


 


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