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メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『ジゴロ・イン・ニューヨーク』(2013)

2015-06-16 11:58:06 | 映画
『ジゴロ・イン・ニューヨーク』(2013)
監督・脚本・:ジョン・タートゥーロ
出演:ジョン・タートゥーロ、ウディ・アレン、ヴァネッサ・パラディ、リーヴ・シュレイバー、シャロン・ストーン、ソフィア・ベルガラ ほか

「愛とは痛みを伴うもの」


ウディの監督作品だと思って観ていたら、タトゥーロだった/驚
それなのに、小粋な音楽(ジャズは少なめな感じはしたけど)、含蓄のある粋なセリフの数々、
ブルックリンを撮った色彩の鮮やかさ。どれもウディタッチ。

今作は、恋物語りというより、ユダヤ教をメインとした宗教の特殊性、差別などが強く描かれている。
それも、ユダヤ系のウディをパートナーにして!

独特な衣装や髪型、生活習慣、儀式などなど、時々分からない単語がいろいろ出てきて興味深い。

「ラビ」ユダヤ人が宗教的指導者に対して用いる敬称。ユダヤ教の聖職者。

「サウダージ」昔のことをなつかしく思いだすこと。郷愁。


story(ネタバレ注意
父から古書店を継いで廃業させたフィオラ。
親友のマレーは、

「ボクが通ってる皮膚科の女医パーカー(レズビアン)が、パートナーとの間に1人男を入れたいと言ってるんだ。
 君を紹介したい。昔からモテただろう?」

「親友を男娼にするつもりか? 病院に行ったほうがいい」
「もう週2回通ってるよ」ww

 

結局、家賃も払えないフィオラは1000ドルで引き受けて、パーカーは大満足。
マレーは、ポン引きとして手数料をもらうことにし「6:4」、チップもちゃっかり分け、
金持ちの中年女性にどんどん声をかけて営業する。

モラルに悩むフィオラに

「モラルは捨てろ。ボクはバーテンダーは嫌いだ。客の不幸を食い物にしてる。でも、君は彼女たちを幸せにしてるんだ。
 君は汚い仕事を恐れない。前向きに汚らしいんだ」w

商売用の名前を考えようと思いつき、フィオラは「ヴァージル・ハワード」、マレーは「ダン・ボンゴ」。


子どものシラミ取りを頼んだ、敬虔なユダヤ教徒のアヴィガルは、夫を亡くしてからすっかり落ち込んでいるのを見て、
懸命に恋愛の情熱を説くマレー。「自分から動き出すんだ、前へ!」

マレーは、アヴィガルを外出させることに成功し、早速、フィオラのもとに連れて行く。
アヴィガルをずっと好きだった幼なじみの警官ドヴィは不審に思ってあとを尾ける。

そんなことも知らずに、2人がいっしょに過ごす間、公園で子どもたちと野球をしているマレー。



「混合チームだ。“虹の連合”だぞ。人種思想は関係ない。どのユダヤ人とチームを組みたい?」
(親から何気なく受け取る差別意識。子どもは柔軟な感覚で、正しい価値観を体で受け取っていく


 

あまりにも清楚なアヴィガルを見て、フィオラは優しくオイルマッサージをすると、泣き出すアヴィガル。
「結婚生活は18年間。6人の子どもがいる。夫が亡くなってから、長い間、誰も私の体に触っていないの」

その後、アヴィガルは明るくなり、オシャレをして、自らフィオラを訪ね、
フィオラはユダヤ系の飾りつけをして待ち、料理をふるまう。

自分はスペイン系のユダヤ人だとウソをつき、「母は幸せとは縁のない人だった」

「時間がないの」
「ゆっくり急いで」


 
結婚した女は外で髪を見せてはいけない戒律がある

(女性はどこの国でも迫害されてるねぇ・・・ジョンの歌を思い出す♪Woman Is the Nigger of the World


 

再びパーカーに呼ばれる。「あなたは高い棚ね。そこがイイの」
パートナーのセリマと楽しもうとするが、集中できずに謝るフィオラ。

一方、マレーはドヴィによって「審議会」に呼び出され、「ユダヤ法」で裁かれる。



「ソロモン王は、次の罪を禁じた。姦淫、殺人、近親相姦、女装、偶像崇拝、獣姦、ポン引き(!)。
 罪人は命で償う。石打ちの刑で!」「長いことやってないけどな」

そこにアヴィガルがやって来る。
「私は外で髪を見せました。肌も触らせました。私は泣きました。寂しさのために」


フィオラは町を出ると言い、マレーは止める。

「チュニジア人のクラブ歌手の所へ?」
「さあ・・・彼女とはカタコトでしか話せない」

 
「相手の言葉が分からないのは、かなり好都合なんだ」

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景気のカギは中小企業@週刊ニュース深読み

2015-06-16 11:37:00 | テレビ・動画配信
稼ぐ力に注目!! 景気のカギは中小企業@週刊ニュース深読み
 

 

 
これまでは中小企業が大企業を後押ししていた


円安などは大企業をうるおしたが、中小企業との格差を生んだ


中小企業の定義は意外に広い
 

「工務店」材料を海外に依存している分、一番厳しい。
「写真店」いろいろなところで現像サービスを始めたため閉店が相次いでいる。


「IT」も中小に含まれる。年に6万社増えているが、廃業数に追いついていない

 


中小企業が苦しい理由
・中小企業経営者の4割が70歳を超える高齢者
・大企業は、人員削減、給料引き下げで新しく設備投資できるが、中小企業は切る人材がないため、競争できない。
・大企業は「現地で作って、現地で売る」方向になっている。
・「借金猶予」は有効な措置ではない。中小企業が日本経済を支えてきていたのが、今は足を引っ張っている。


今が「経営を変化させるタイミング」
・失業者が増える失保の負担が増加+生保受給者の増加
「連鎖倒産」1社が倒産すると、関連会社も倒産してしまう。


経営の支援と起業
 


【具体策例その1@富士市】
紡績工場に部品を納めていた伊藤さん。その工場が海外移転等で売り上げが減り、経営が困難に
 

あらゆるプロに相談、アドバイス、提案を受けて、主婦向けの商品にして売り上げアップ
 

 


小規模企業は334万社
 





ポイントは経営者の相談にのること
経営者は意外と一人で抱え込んで、従業員にも、配偶者にも言えないでいる。一緒に考えることがもっとも重要。
 相談窓口は全国にあることが知られていないのが問題。「商工会議所」「よろず支援拠点」(コーディネーターが無料で相談に乗る

・税金など経営の知識が少ない。「経営計画」がどんぶり勘定のケースが多いので、教えると伸びる可能性がある。
 経営やデザイナーなどのプロと雑談することからはじめる。

・起業するというと、親が反対する気風が強い日本。チャレンジが大切。
・起業のリスクも高いため失敗者も多い。長期的な支援して準備させること。
・失敗しても大丈夫なシステムをつくること。例:金融業はすでに変わり始めている


【具体策例その2@台東区】
台東区はものづくりが盛んだったが、斜陽が続いている状況。

廃校を利用
 

製作・展示も廃校内でできるし、仲間同士で情報交換も可能
 


つながりが大切


廃業=人生の失敗者のイメージが強い日本


日本の高い技術力+納期を守るなどの特性は有利。
だがこれまで提案したり、海外との取引をしたことのない中小ばかりだった。

「日本特有の風土はなかなか変えるのは難しいが、哲学を変える。
 起業の8割が“自己実現のため”。継続的支援が大事」

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