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メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『白ゆき姫殺人事件』(2014)

2015-06-14 14:21:09 | 映画
『白ゆき姫殺人事件』(2014)
原作:湊かなえ 監督:中村義洋 劇中曲:芹沢ブラザーズ
出演:井上真央、綾野剛、菜々緒、金子ノブアキ、小野恵令奈、谷村美月、染谷将太、貫地谷しほり、生瀬勝久 ほか

湊かなえさんが原作ということで借りてみた。
ドラマのマイベスト

現在、大河ドラマ『花燃ゆ』で主役を張ってる井上真央ちゃんの別の顔が観れる。
いろんな役に挑戦している綾野剛さんが通しで出ていてお得だったv

 

今作のメインテーマは、犯人探しよりも「ネット炎上」
誰だか素性の分からない不特定多数のハンドルネームで、
テレビの安っぽいワイドショー番組の釣りに乗っかって、
いろいろな憶測、主観を書き込むことで、日々のストレス解消をしている現代の闇。

以前はおばちゃんの井戸端会議の範囲だったが、ネット上では世界中にタイムリーで広がり、半永久的に残ってしまう。
それでも、ついつい首を突っ込みたくなるのは、人間の習性なんだろうか?


story(ネタバレ注意
しぐれ谷の山奥で、めった刺しにされた上、焼死体で発見された美人OL三木典子。



ワイドショー番組のディレクターで派遣社員・赤星雄治は、「RED-STAR」というハンドルネームで
グルメレポをつぶやくしか能のない男だったが、女友だちの狩野里沙子から電話がきて、「私、被害者と知り合いなの」と言われ、
電話をしながらつぶやき続ける。それに反応するネット住民たち。



化粧品メーカーの新人社員・狩野のパートナー(仕事を教える先輩)が三木。
死亡推定時刻の先週金曜日は、社内の女性社員マヤマの送別会で、三木は風邪気味だからと一次会で帰った。

「犯人は城野美姫じゃないかと思う」



城野は目立たない社員。
彼女も同じく一次会で早退し、東京行きの特急に乗るために階段を猛ダッシュするところを同僚が見たという。
翌日から「母が危篤だ」とウソをついて会社を休んでいる。

「城野さんは、篠山係長と付き合っていたが、三木にとられたのが動機かも」

篠山「付き合ってなんかいませんよ!」


疲れていた篠山に、城野が一方的に手づくり弁当を作ってきた。篠山は三木と付き合っていたという。

狩野の同僚・満島栄美の証言。


「しょっちゅう盗難事件が社内で起きていた。城野さんがやったと思う。
 三木さんが大事にしていた芹沢ブラザーズのヴァイオリニストの5000円もするボールペンも盗まれて大騒ぎになった」

カキコミ「芹沢ブラザーズのマサヤは、(事件当日の)ライヴ前、誰かに突き落とされて大怪我をしたんです」

ワイドショーでは、再現シーンもつくって、いかにもありがちな憶測だらけの番組を流して、視聴率を取り、赤星は初めて褒められるが、
自宅に帰ると、ネット上では「城野が犯人だ」「こんな所でつぶやいてるのはおかしい」と自分も叩かれる。

 
何気になじんでる生瀬さんw



前谷みのり(城野の大学の同級生)の証言。

「城野さんは優しい人です。篠山さんのことを聞いて「まずは3日間、胃袋をつかむ」作戦をアドバイスしたのもみのり。
「篠山さんとは本当に付き合っていました」と怒りの抗議文を書く。

中学時代の同級生の証言。
「サッカー部の男子生徒が蹴った雑巾が城野さんの頭にのってしまい、呪いをかけられて、その後事故に遭ったんです!」

地元住民の証言。
「呪いの儀式をしていて、明神様を祀っている森ごと焼いちゃったんですよ」

城野の母「やさしい娘です」、父は土下座して謝った。


谷村夕子(小学校時代の親友・ひきこもり)の証言。


私は小学校時代、1番の美人と呼ばれていたが、アカネという可愛い女子にイジメられ“タコ”とあだ名をつけられた。
 ミキちゃんとは愛読書の『赤毛のアン』から、アンとダイアナと呼び合い、雑誌に載っていた呪いの儀式をしていたら、
 火が燃え移って森ごと焼いてしまい、それから親同士がモメて、会えなくなってしまった。
 人の記憶ってのは捏造される。人は自分の都合のいいようにしか記憶を語らねぇ。大切なことを見逃すな、RED-STAR!

 


ワイドショーOA2回目を見て、赤星の同僚・長谷川は「コレって、みんなホントのことゆってるんですかね?」とつぶやく。



「私は私が分からない」

ホテルのテレビで三木の死を知り、自分がネット上で犯人扱いされているのを見て、城野は手記を書いてから、自殺を図ろうとする。

「辛い時は想像の世界に入る。アンみたいに」

「大人になっても、結局アカネみたいな女が得するんだ」と言ったユウコに、城野は「大人になってもイイことあるよ」と慰めた。


三木はアカネに似ているところがあった。
しぐれ谷でのキャンプで「一番キレイなのは、幼なじみのユウコ」と言ったのを聞かれてからイジメが始まった。

城野が芹沢ブラザーズのファンだと知った三木は、ボールペンを自慢し、マサヤと付き合っているとも言った。



 


「お前が辛い時、頭の中で想像したことは、誰にも奪うことはできない」

 

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topics~渡辺謙さん主演「王様と私」、トニー賞4冠 ほか

2015-06-14 14:02:35 | 日記
最近の気になるトピックス。主に「ZIP!」より。

渡辺謙さん主演「王様と私」、トニー賞4冠 日本人初の快挙
 
演劇界のアカデミー賞と言われる「トニー賞」

 



 

渡辺さんは、ミュージカル初挑戦で、不安を抱えたスタートだった

上演時間は2時間55分、100ページ以上のセリフで、1日10時間以上の稽古をした

「ミュージカルをしたこともない男に、なんで無謀なオファーをするんだろう?と最初は思った。
 今までの英語力等の精度を上げて、深めていかないと、この役に立ち向かえないなという気がすごくしました」

これまで何度も映画化やミュージカル化で大人気の「王様と私」
ユル・ブリナーは、王様役で「トニー賞」「アカデミー賞」も受賞。

 
ユル・ブリナー大好き

演出家のシャーが謙さんを起用した

「『硫黄島からの手紙』で知った。力強く、リアルな演技の一方で、優雅さ、ユーモアがある」

現地のミュージカルファンも大絶賛
 




訪日外国人のお金の使い方とは?
アジア系は電気製品、欧米系は民芸品などを買っている。

 

 


「日本の文化はミステリアスで惹かれる」

「欧米人は、日本のサブカルチャーを学びに秋葉原を知って来ていただいている」
 

 


園子温監督が尊敬するジョージ・ミラー監督(『マッドマックス』シリーズ)と対談
 


名優クリストファー・リー氏が死去
 

 


羽生くん、来シーズンは、演技後半での4回転に挑戦
 
「(後半で)体力がない状態で、精神的にも辛い状況で、後半に合った4回転の跳び方を探せればいい」


♪いのちのリレー/さんご
「あさイチ」のゲストで、キロロ×HYのユニット「さんご」として歌った♪いのちのリレー に感動した。
玉城千春さんは、「読谷村」の出身だそう。

もっと沖縄を知りたい(後編)@あさイチ

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『風と木の詩』7巻(小学館叢書)

2015-06-14 13:26:56 | マンガ&アニメ
『風と木の詩』7巻(小学館叢書)
竹宮惠子/著

「マンガ感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。


【内容抜粋メモ】

[第6章 陽炎]
庭師は、セルジュがジルベールと同室だと聞くと血相を変える。
ワッツに聞くと、2年ほど前、優秀だった庭師の甥アーネスト・ブリエがジルベールに狂い、
沼で心中事件を起こして、正気をなくして退学したという。

 


庭師は、ジルベールを見て、鉢植えで殴り殺そうとする

「あのじいさん、何度も僕を殺そうとした。そして毎度失敗するのさ。アーネストと同じようにね」

セルジュは、沼にアーネストの怨霊がいると信じ込んでいるジルベールを安心させるために沼で泳いでみせる。




セルジュとジルベールの元にボウから「マルセイユに来ないか」と誘いが来る。


すっかり自分を取り戻すジルベール

「君はこことはまるで正反対の人間だ。君が太陽なら、私は暗黒の星。
 ジルベールは、太陽の惑星であろうとすることに思い迷う冥王星のようなものだ」(ボウ


セルジュがジルベールに勧めた本はヴェルヌの『月世界旅行』!

ジルベールを好きかね? それは困った。私も彼を愛している。むろん単に肉親としてではない。
 それゆえ少し変わった子になった。だから彼を学校にやったのだ。普通の子どもにするために。
 だが、君のせいで呼び戻さねばならなくなった。君には渡さない。それを知らせるために君を呼んだ。
 彼は求める。私は満たす。他の者には代わりは出来ない。私はこの世でただ一人の彼の相手だ」

「愛しているっておっしゃいました。でも信じられないんだ。あれは、人間の扱いじゃない!」

そう、彼は私のペットだ。そう育てたよ。私の権限と責任において。こんな話を誰かにしておくのもいいかもしれない」

セルジュは、クスリ入りと知りながら、ボウから勧められたワインを飲み、レイプされる。
「そう。これが君の欲しがった答えだ。忘れなさい。学校へ戻って健康な毎日を過ごすがいい。君にはそれが似合っている」

 
“知っていた。知っていて、僕はあの液体を飲んだのだ”

 
「犠牲のことは考えるな。得たもののほうが大切だ。考えてごらん。おまえが得たものは? 得ようとしたものは?」

「君は将来何になりたい? 僕はピアニストになりたいんだけど」
「なんにもならない」

「じゃあどうするの学校を卒業したら」
「卒業なんかしないよ。学校なんかに帰らないもの。ずっとここで暮らすんだオーギュと」

「オーギュがもし結婚したら? 年とってオーギュが先に死んだら?」
「僕もいっしょに死ぬからいい」

「オーギュは卑怯だ。君を騙してる。君を愛していると言ったけどウソだ。
 愛していたら、ペットだなんて言うもんか! ペットとして育てたってそう言った!」

 


セルジュはボウが自分をなぶりものにしたことも告げる。
翌朝の一番列車で学校に戻るセルジュを追いかけるジルベール。



学校に戻ると、ジルベールはセルジュの言う通りに服を着て、聖歌隊にまで入ろうと努力する。
ブロウは、父親の考えで「婚約者を与えられちゃ、是が非でも卒業しなきゃならない」と彼女の写真を見せる。



セルジュは、毎晩、ボウの夢にうなされる。



長い夏季休暇の後は、部屋替えで上級生も下級生もごった返す。
セルジュとジルベールを別々の部屋に分けたワッツの元へ、セルジュは抗議しに行くが、同室になった生徒が先に文句を言いに来ていた。



「僕だって妙なことで疑われたくないもの。どっかの誰かさんと違ってしっかり者でもないしね。
 とにかく今までみんなが納得してたように、汚いものは隔離するのが一番いいんじゃないですか!

(他と違うものを排斥しようとする差別から、戦争も始まるんだ

カールが監督生を辞めて、自分の監督室を空けると言う。

ジルベールは、セルジュに好意を抱きつつも、体に触れてこないことに苛立ち始める。
「そうだ。これは病気だ。オーギュの。他人の肌に触れただけで総毛立つ。そして次には体が火照る」

更衣室で思わずセルジュにキスしているところを上級生に見られ、裸にされて辱められる。



パットは、セルジュに会いたいと兄パスカルに手紙を出す。
「パットと付き合ってみないか?」と言い出すパスカル。



パットに惹かれつつ、ジルベールを気にしているセルジュを見て、一緒に探そうと言うパット。
「人は誰でも気になることを一番に取り除かなきゃいけないの。そうしないと、そのうち息が詰まってきてよ」



ジルベールはずっとそんな2人を尾けていた。それを知っていたパット。

「あいつは八方美人で、嘘つきで、鈍感で、トンマなまぬけヤローさ」
「まあ、珍しい見解だわ。だって私はセルジュが大好き。誰もがそう思うと信じていたもの!」

「そんなこと、人前で言うなんてどうかしてるよ。女のくせに・・・」
「どうして? 女だから告白してはいけないの? そんな道理はどこにもないわ。
 私たち・・・とてもいい友だち同士になれると思うの」


「セルジュだ・・・セルジュがおまえに悟らせたのだ」


ジルベールは、ボウとアンジェリンの婚約記事を読んで、後先考えず学校を飛び出してマルセイユに向かう。
「脱走は体罰なんだぞ!」と止める仲間だったが、セルジュが聞かないのを知り、協力する。

 

カールは冷静に馬車に倍額を払ってセルジュを送り出す。

 
「オーギュは結婚なんかしない」「そうとも」


その後、セルジュはジルベールに学校での集団生活を学ばせようとするが、ことごとく失敗し仲間に相談する。



カール「親のない子ザルは、親のある子ザルより集団生活がヘタだって」

パスカル
「つまり、育てられてない子なんだよ。教えることをわざと放棄したのか、それとも知らないのか。

 ジルベールに今なにが不足してるかっていやあオーギュストなわけだ・・・
 えらいこったぜ。お前が代わりをやれるのか?」


ジュール「君は本気でボウとセルジュを取り替えるつもり? やめたほうがいい。セルジュには君を受け止める力はない。
     僕はああいう種類の人間は嫌いだ。知らない間に心の奥まで踏み込んでくるよ」

 

「君は知らないだろうが、僕の叔母は社交界の誰より派手好きな人だ。
 それが娘の婚約にお披露目もやらないなんておかしいんだ。
 きっとオーギュがそうさせたんだ。いざという時、いつでも婚約解消できるように。

 だからあの2人は絶対結婚しない。落ち着いて考えてごらんよ。みんなオーギュの策略じゃないか。
 君をいじめて、マルセイユへ帰る気にさせようっていう魂胆なんだよ

「触るな! お前なんか何も分かってやしない。何もできないくせにそばにいるな」

また満たされない思いを上級生相手に発散させはじめるジルベール。





[第7章 アニュス・ディ(神の子羊)]
「キレイだ。君はきれいなんだ。だからたまらない。君が自分をかえりみず、あんな男たちに身を任せているのは。
 どうしたら止められる。誰にも君を触らせたくない! きみが好きだ」

 

「知らなかった。人の体がこんなにもピッタリと合わさるものだったなんて。
 それに、抱き合っていることが、こんなに安心するものだってことも」


[巻頭のカラーページ・巻末イラスト集]
  

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