■朝ドラ「スカーレット」
■第17週 涙のち晴れ
■第18週 炎を信じて
キミコは幼い頃に薪でお風呂を沸かしたことを思い出し
薪を細くすれば燃えるのが早くなり、温度が上がるのではないかと思いつく
ようやく目標温度の1200°に到達
ミツはハチロウが眠っている間にキスしようとして目を開け、気まずい雰囲気となる
穴窯が冷えるまで4日かかる
鮫島はナオコに電話でプロポーズする
鮫島:お兄さんとお姉さんみたいな夫婦になろうな
ミツは穴窯が嫌だからやめると話す
ミツ:
時代に逆行しています
これからは食器は人間じゃなくて機械が洗うようになるんです
食器洗い機と言って一家に一台が当たり前になるだろうって
機械でも洗える陶器を作らなきゃ
ここに来る前に何軒も工房を回ってきました
弟子にしてくれと言っても断られて
陶芸は男やないと務まらんでと言われた
ここで初めて思いました 男だったら良かった
赤いマフラーをあげるユリコ
ミツは工房を去る
翌日、柴田さんが新聞記者とカメラマンを連れて穴窯の取材を受ける
穴窯から作品を取り出す日
作品は焼きが甘く、望んでいた色は出なかった
初めての窯焚きは失敗した
タケシはメグミから少女漫画を読んで
男と女の違いを知れと言われた
タケシ:女はよく泣く ほんで男が慰める
(マンガもそう洗脳してきたか・・・
それこそ『シンデレラ・コンプレックス』だ
佐久間:奥さんに穴窯を任せるのはやめたほうがええな
ハチロウ:
そもそもキミコがやりたいと話したことです
次は必ずうまくいきます
佐久間:
奥さんの作品は売れへん
奥さんは無名 しかも女
陶芸は男の世界や
ハチさん抜きでは、ただの陶芸好きのおばさんや(まだ30代だよね!?
世の中はそういう風に見る
(物知り顔の“専門家”がそう評価するからでしょう
渡された新聞には窯の前に立つハチロウの写真が載っている
キミコの名前はどこにもない
キミコ:
今回使用した薪は420束 金額は15万円
次はざっと見積もって600束 25万円
貯金を下ろしてギリギリ 失敗は許されない
ハチロウ:
キミコは陶芸展に応募し
金賞とって世の中に認めてもらおう
女性陶芸家・川原喜美子という名前を世の中にもっと知ってもらうのが先
マスコットガールの時、深野先生のフの字も出なかった
売るための名声が必要
キミコ:そんな名声いらん 八さんが作ったって売ったらええ
ハチロウ:
10人いたら10人がいいという作品はない
いいかどうかは主観 評価は曖昧なもの
キミコ:
1回目に失敗したのは気持ちがよそにいったから
ミツと仲よう寝てるところを見てしまった
うちも男だったら良かった
次は失敗しない やらせてもらいます
(こういう博打的な考え方って父親似かもねw
♪ファイト!/中島みゆき みたい「私、男だったら良かったわ・・・」
2回目の窯焚きもヒビが入り失敗した
キミコ:
急激な温度の上昇が起きて割れた
次はじっくり焼くよう調整したらいい
ハチロウ:
次はない 積み立てたお金はタケシが高校、大学に行くために貯めた
借金してまでやることじゃない
一旦やめよう もう諦め
母はミシンを借りて子供服を直す内職を始めると言う
キミコ 40万飛んだ
母:次はうまくいくとええな
キミコ:
お金がないことに負けたらあかん
昔フカ先生が言うてた
ハチさんの言うことに納得はできないけど受け入れました
(近くに廃木とかないのかな?
シンサクはまだユリコと結婚する話をみんなにできていないw
どさくさに紛れて結婚話をキミコにする
シンサク:穴窯やめたんだって どないしたん?
泣き出すキミコ
その後、2人の結婚をあっさり承諾するキミコら
ハチロウ:なんで泣いたん?
(相変わらず優しいいい声だなあ
みかんのむき方が違うことに気づき
ハチロウ:結婚して10年経っても知らないことがいっぱいあんねんな
キミコ:
今やから言うけど穴窯やりたい
次こそは成功させる
薪は山に行って拾ってくる
積立のほんの一部だけ使わせて
やらせてください お願いします
ハチロウ:タケシ連れて出て行くわ
ハチロウは本当に出ていく(どこへ?
キミコは山で木を拾って薪をためる
タケシはテルコの家にいる
テルコ:
タケシはうちが育てたほうが幸せや
離婚なんて選択肢ないで
ハチさんに頭下げて謝ればいい
旦那があかん言う事やるのは悪いことや
ハチさんを立ててやり
(なんで選択肢がないの?
テルコはまた妊娠している
跡取り息子が欲しいのはテルコなのか、それとも家族なのか?
キミコ:
薪を拾いに行くのに誰にことわりを言わんでもよかった
子どもの頃、やりたいことがあったらお父ちゃんにお願いしますって言ってきた
結婚してからはハチさんにお願いしますって言ってきた
そうやってずっと生きてきた
それが必要なかった
一人もええなと思った
テルコ:目を覚ませ!
キミコ:次うまくいったらハチさんを迎えに行く
3回目の窯焚き
火の流れを考えて作品の置き方を変えた
ゆっくり時間をかけて温度を上げる
(薪の他にはどこにお金がかかるんだろう? 土代?
望んでいた色は出なかった
宝物のカケラを壊そうとすると止めるタケシ
タケシ:通信簿は4と5ばかり お母ちゃんの通信簿は1やな
(子どもは全部わかって言っているんだよな/涙
ユリコ:
ハチロウは役場の近くにいる
穴窯終わったし、ちゃんと会うてな
キミコ:ハチさんには会えへん
ユリコは動物園のチケットとタケシのお小遣いを渡す
シンサクをポパイ、自分をオリーブと呼んでいる
ユリコ:ポパイ言うてたで 信楽出て、外の空気吸ってこれからのことを考えて来いって
タケシと大阪の動物園に行き、チヤコのアパートに来る
チヤコは週末に集まって幼児保育の時間延長や
学童保育所新設の署名運動の地域活動をしている
「働く母の会」を紙面で取り上げてもらった
女性:
みんな共働きで子どもの預け先に苦労している 鍵っ子を減らしたい
女が声をあげてもなかなか取り上げてくれない
いつかこの運動のことをまとめて、チヤコさんに本にしてもらう
美術館の職員の女性が入って来て、市会議員が請願書に記名してくれたと喜ぶ
(この頃から子どもの預け先が少なかったって全然解決してないじゃん
世の中を変えるのは政治屋じゃなく、人々の意識
私もカギっ子だったけど、帰るとおやつが洗濯機の上に用意してあって
毎日、親友の家に遊びに行って、楽しい思い出がある
キミコ:気持ちがぐしゃぐしゃで何て言ったらいいか分かりません
チヤコは仕事で2時間ほど出かけなきゃいけないから絵を描いていてと道具を渡す
今は政治家を追いかけている
荒木荘は更地になり、今新しい建物を建てている
さださんは京都の服飾専門学校の校長先生をやっている
夜10時になったらラジオを聴くように言って出かける
ラジオ:
年が明けるといよいよ大阪万博が3月から開催
本日のゲスト今話題の曲♪さいなら
歌うのは信楽太郎(荒木荘のユウタロウ 芸前を思いついたのはキミコ
挫折に次ぐ挫折、歌手になってからもさっぱり売れず、最後のやけっぱちで出した歌
流しでずっと歌っていた
キミコは歌を聴きながら、母子だけだった絵に夫を加えて泣く
チヤコはフリーランスで独身
チヤコ:
色恋はスカートみたいなもんや
スカート履いたら取材対象にいざという時にわーっと立ち向かっていかれない
共感するキミコ
ユウタロウが後ろに来ていて生で歌い出す
オオクマさんも一緒
喫茶さえずりのマスターも杖で来る 喫茶ももうない
マスター:やっと売れたな!
ユウタロウは売れたらテレビを買う約束を覚えていて、その代わりに現金をくれる
ユウタロウ:半年家賃をためて追い出されても仕方がないのに内職のお金で助けてくれた
オオクマ:家の中の仕事ができる女は何でもできる 家の中の仕事は生きるための基本だから
キミコはすっきりした顔で実家に戻る
キミコは穴窯を続けるために借金することを決意する
タケシにハチロウのことが好きだと言うと「良かったあ!」と大喜びする
キミコ:
お父ちゃんはお母ちゃんのことを心配して穴窯をやるかやらないかで言い合いをした
しばらくは離れて暮らす
(こうして大人の事情も子どもにきちんと話すってとても大事だと思う 後はハグ
4回目は火の流れを再度考え直し、置き方を工夫したが、まだ思うような色は出ない
穴が大きすぎて灰が煙突から抜けてるのではないかとレンガで穴を小さくする
土の配合も変えてみる
5回目の挑戦
試し焼きをした中に色が少し出ていた
それも逐一ノートにメモする
色の出た土を使い、試し焼きを続ける
どの場所におけば灰がうまく被るのか6回目の挑戦
焚き口に近い場所でより多くの灰が被ることがわかってきた
さらにもっと灰をかぶせるために薪をたかなければいけない
それを実行するにはお金が足りなくなった
ハチロウと別居していることが信楽中に知れ渡り
キミコに仕事が回ってこなくなった
(小さなコミュニティって自然豊かで住みやすい反面
こうした昔の慣習に縛られた考え方も根強いところがデメリット
うちの母も「あの人の旦那は早く死んだ」とか
私にとっては関心のないことだが、名前を出すたびに繰り返すし
橘:
注文持ってきました
主人の会社の納涼お祭りで川原さんの話が出た
部長の奥さんが姪っ子の結婚式で絵付け小皿をお願いしようかしらって
5枚組を今度は200組
ただ一つこらえてほしいことがある
ご主人が女のお弟子さんと“あれ”して出ていったという噂を真に受けて可哀想やなって注文した
キミコは有り難く引き受ける
(同情は「自分は違う」っていう上から目線なんだよね
サニーに来るハチロウとタケシ
ユリコが手伝っている
ヨウコは来週退院
ユリコはハチロウらと同様、式は挙げずに写真だけ撮ると言う
柴田が来て、ハチロウにもミツとの関係を聞く
柴田:
京都の陶磁器研究所に空きが出た
京都なら電車ですぐや 信楽離れ
草間が来る 母が手紙を書いて呼んだ
(みんな全然変わってない タイムトラベラーみたい
草間は今は貿易の仕事で神戸にいる
台湾は去年の暮れに引き払い、猫と暮らしてる
キミコは穴窯の話を始める
カケラも見せて、2週間かけると話す
キミコ:
薪はなんとかなるが、窯が崩れるかもしれない
次が最後や でもやってみます
草間:
思ったより元気そうで安心した
どう励まそうか本当は迷ってた
(信楽を離れる時に吉野川さんがくれたタヌキを渡す
小さな焼き物だけど敬意を表して
見守ってもらおう また会おうね
草間:
土の配合を変えるって言ったけど
吉野川さんに初めて会った時、土を掘ってた!
キミコはその場所に行き、昔を思い出す
吉野川:信楽の土はええ土や
土を掘り、布袋に入れてリヤカーで運ぶ
退院したヨウコはシンサクとユリコの結婚写真に喜ぶ
ここでも先に家に帰るハチロウ
タケシとは週に1回か2回会っている
火の番を交代でお願いしたいとナオコ、鮫島、母に頼む
そこにハチロウが来る
ハチロウ:
1150°で2週間なんて窯がもたない
下手すると火が燃え移って火事になる
僕にとってキミコは女や 陶芸家やない
ずっと男と女やった これまでもこれからも
危ないことをせんといてほしい やめてほしい
キミコ:
心配してくれてありがとう
うちはハチさんに会ってやりたいことを見つけてほんまに幸せです
幸せやから作品を作りたいんです
うちは陶芸家になります
7回目の挑戦
シンサクも手伝い、テルコとトシハルは差し入れを持ってくる
温度は1200°近くで2週間目 煙突から火が出る
(このドラマが始まった最初のシーンか?
母:火事や!
キミコ:消したらあかん もっともっと火を焚くんや!
煙突を塞ぎ、さらに薪を加える
(本物のアート、少なくとも私好みのアートはこうした狂気じみている面が好き
翌朝、出してみると、ゴツゴツした緑がかった作品が出来る
夢が叶い、泣きながら笑うキミコ
チヤコへの手紙:
いつかこの道を選んでよかったと笑って会える日が来ますようにと手紙に書いたことを覚えていますか
どうなるかわからない道を歩き出すのはえらい勇気がいりました
勇気を出したあの時の自分に見せてやりたいです
ええ色が出ました
誰にも出せん うちにしか出せん自然の色です
チヤコさん、取材に来て大きく取り上げてください
陶芸家 川原喜美子です
早速信楽に来るチヤコ
昭和53年(1978年)
タケシくん、もうこんなに大きくなって高校2年生
てか ZIP!ファミリーの俳優さんじゃん/驚
友だちの宝田学、永山大輔が家に来る
後援会会長・住田秀樹はキミコを「先生」と呼ぶ
キミコ:テレビや雑誌に顔出しするのはいい加減に堪忍してください
マナブらはアイドルのサインをもらったお礼を言う(ピンクレディー的な?
灰と土が反応してできる自然釉の作品は、陶芸家・川原喜美子の代名詞となった
穴窯は4ヶ月に1度火の番をするアルバイトさんを雇ってたいている
母:めでたしめでたしの話をしてくれる?
めでたしめでたしの話:
もう7年になるかな
お母ちゃんと窯焚きを交代した夜のこと
穴窯の崩れたところから火が憤き出て
お母ちゃんが「火事や!」ゆうて
うちが「消したらあかん」ゆうて、それでやっと成功しました
チヤコさんに記事を書いてもらって
自然釉を生み出した陶芸家・川原喜美子として
婦人雑誌、新聞も取り上げてくれて
テレビ局の取材もやってきました
そっから早かったな
注目を浴びて、作品があっという間に売れるようになって
順調に注文もいただけて、借金もおかげさまで綺麗に返すことができました
テレビジョンも買うことができました
母:
夢枕にお父ちゃんが立った
うちの手を取って言うてくれた
「ようやった キミコのことよう支えてくれたな
キミコの作品5万、10万円で売れた でかしたキミコー!」
話が終わったばかりなのにまた同じ話をせがむ祖母を心配するタケシ
母は加賀温泉のツアーを計画した
信楽老人会の皆とバスの中で歌う歌のしおりも作った
今日だと思い出して慌てて出かける
タケシは美術部に入り、シンサク夫婦の娘2人に絵を描いてあげる
ユリコは専業主婦になり
キミコにミートソーススパゲッティの作り方を教える
進学の話をしていると、課長補佐になったシンサクが
酔っ払って入ってきてタケシになにか封筒を渡す
母:
お父ちゃんは川原家の家訓で「女子に学問は必要ない」といってたけど
「本当は学問は必要だ」って言ってた
キミコに高校、大学も行かせてあげたかったなって
キミコがタケシに大学に行かせたいのはそういう気持ちがあるからやろ
自分ができんかったことを子どもにしてほしい思うねん
タケシはタケシの好きにしたらいい ちゃんと話しし
高校に入ってすぐキミコはタケシから陶芸を教わりたいと言われた
お皿を作れるまでに上達しているが作ってすぐ壊す
タケシ:陶芸楽しいな
キミコ:陶芸やりたいの?
タケシ:
なりたい言ってなれるもんやないやろ
そんな甘い世界じゃないって子どもの頃から見てて分かってる
キミコ:やりたいことがあるんだったらやったらええ
タケシ:
テレビジョンが来た日
俺は寝てて、お母ちゃんが来て俺を起こして「やっと来た!」って
飛び起きて駆けてった
やっとお父ちゃんが来たと思ったんや
その後も帰ってきいひん
知らぬ間に離婚してた
今やったらわかる
お母ちゃんは陶芸家としてやりたいことをやった代わりに大事なものを失った
そこまでしてやっていけるか分からん
作品が成功した日、ハチロウも見に来た
ハチロウは夫婦ノートに「すごいな すごいな すごいな キミコ」
と書いて信楽から京都に移った
その後、四国の愛媛に渡ったと聞いたのは何回目かの個展会場
「陶芸家 川原喜美子展 自然釉の輝き」
離れて暮らして2年が過ぎ
柴田:ハチロウが京都を引き上げたのは一週間くらい前 一から出直すと言ってた
受付の女性:前は男女半々ぐらいだったが、先生が来てから女性客が増えた
来場者ノートに「十代田八郎」と住所が書かれているのを見つける
その後、キミコから離婚届を送った
友だちから励まされるタケシ(ここはゲーセン的な?
永山は名古屋大学教育学部、学は大阪大学経済学部に決めている
2人とも進路のことは父と相談した
友:お前も相談に乗ってもらえや 手紙のやり取りしてるんやろ?
父からの手紙に書かれた住所は名古屋市
中部セラミックに電話をかけて、5年ぶりに父と話し
キミコには友だちに会うと言って学生服を着て出かける
大野夫婦に相談すると
大野:思春期や そっとしとき
キミコ:
シンサクが時々届け物をしてくるんですよ 5年も続いている
何かと聞いてもふざけてばっかりで
忠信:
わしが助言した 離れてても父親として・・・
シンサクが父親代わりとして と慌てて言い直す
タケシが夜遅く帰りウソをつく
タケシ:高校卒業後の進路決めたで
キミコ:誰と会ってきたん?
タケシ:
決めたのは俺や 京都の美術大学を受験します
そこの陶磁器学科で学んで陶芸家を目指します
死に物狂いで勉強して絶対合格してやる!
タケシが目指す大学は学力だけでなく
美術の実技試験を行うため、デッサンや水彩画も描く
昭和54年3月 タケシの合格発表の日
スミダ:百貨店断ったら大損しますよ
キミコ:うちは白いご飯と味噌汁があれば十分
キミコはタケシが絶対合格すると信じてお赤飯を炊いている
暗い表情で入ってくる時って絶対合格してるんだよねw
タケシ:サクラサキました! 来月から京都の学生寮に入る
キミコ:
まずは大学生活を有意義に過ごし 陶芸家はその後や
お母ちゃんは信楽で待ってる
報告したん? 進路の相談に乗ってもらってたやろ
受験勉強の時も時々電話してたやろ
タケシ:
お父ちゃんと同じ大学やから話を聞いてもらった 今は名古屋にいる
ずっと手紙貰ってた シンサクおじさんが届けてくれてた
大したことない手紙や
今勤めてる名古屋の会社で新しい釉薬の配合がどうしたこうした
俺も美術部が入った 文化祭やりましたとか
5年ぶりに会った時は最初はちょっと緊張したけど
顔見た途端、「おう!」って飯屋入ってたぬきそば黙って食った
昔と何も変わらん よう話した
キミコ:なんで5年も離れていたのに昔と変わらんでいられるの? そういうもん?
タケシ:
いつも手紙の最後には必ず同じことが書いてあった
「いつか会いたい」
5年間お父ちゃんは書き続けた
キミコは大事なものを失ったのだと思った
(土曜日の放送後は、次の週の予告であらましが分かってしまうからスキップしている
チラっとハチロウが映ったのは見えたけど
■第17週 涙のち晴れ
■第18週 炎を信じて
キミコは幼い頃に薪でお風呂を沸かしたことを思い出し
薪を細くすれば燃えるのが早くなり、温度が上がるのではないかと思いつく
ようやく目標温度の1200°に到達
ミツはハチロウが眠っている間にキスしようとして目を開け、気まずい雰囲気となる
穴窯が冷えるまで4日かかる
鮫島はナオコに電話でプロポーズする
鮫島:お兄さんとお姉さんみたいな夫婦になろうな
ミツは穴窯が嫌だからやめると話す
ミツ:
時代に逆行しています
これからは食器は人間じゃなくて機械が洗うようになるんです
食器洗い機と言って一家に一台が当たり前になるだろうって
機械でも洗える陶器を作らなきゃ
ここに来る前に何軒も工房を回ってきました
弟子にしてくれと言っても断られて
陶芸は男やないと務まらんでと言われた
ここで初めて思いました 男だったら良かった
赤いマフラーをあげるユリコ
ミツは工房を去る
翌日、柴田さんが新聞記者とカメラマンを連れて穴窯の取材を受ける
穴窯から作品を取り出す日
作品は焼きが甘く、望んでいた色は出なかった
初めての窯焚きは失敗した
タケシはメグミから少女漫画を読んで
男と女の違いを知れと言われた
タケシ:女はよく泣く ほんで男が慰める
(マンガもそう洗脳してきたか・・・
それこそ『シンデレラ・コンプレックス』だ
佐久間:奥さんに穴窯を任せるのはやめたほうがええな
ハチロウ:
そもそもキミコがやりたいと話したことです
次は必ずうまくいきます
佐久間:
奥さんの作品は売れへん
奥さんは無名 しかも女
陶芸は男の世界や
ハチさん抜きでは、ただの陶芸好きのおばさんや(まだ30代だよね!?
世の中はそういう風に見る
(物知り顔の“専門家”がそう評価するからでしょう
渡された新聞には窯の前に立つハチロウの写真が載っている
キミコの名前はどこにもない
キミコ:
今回使用した薪は420束 金額は15万円
次はざっと見積もって600束 25万円
貯金を下ろしてギリギリ 失敗は許されない
ハチロウ:
キミコは陶芸展に応募し
金賞とって世の中に認めてもらおう
女性陶芸家・川原喜美子という名前を世の中にもっと知ってもらうのが先
マスコットガールの時、深野先生のフの字も出なかった
売るための名声が必要
キミコ:そんな名声いらん 八さんが作ったって売ったらええ
ハチロウ:
10人いたら10人がいいという作品はない
いいかどうかは主観 評価は曖昧なもの
キミコ:
1回目に失敗したのは気持ちがよそにいったから
ミツと仲よう寝てるところを見てしまった
うちも男だったら良かった
次は失敗しない やらせてもらいます
(こういう博打的な考え方って父親似かもねw
♪ファイト!/中島みゆき みたい「私、男だったら良かったわ・・・」
2回目の窯焚きもヒビが入り失敗した
キミコ:
急激な温度の上昇が起きて割れた
次はじっくり焼くよう調整したらいい
ハチロウ:
次はない 積み立てたお金はタケシが高校、大学に行くために貯めた
借金してまでやることじゃない
一旦やめよう もう諦め
母はミシンを借りて子供服を直す内職を始めると言う
キミコ 40万飛んだ
母:次はうまくいくとええな
キミコ:
お金がないことに負けたらあかん
昔フカ先生が言うてた
ハチさんの言うことに納得はできないけど受け入れました
(近くに廃木とかないのかな?
シンサクはまだユリコと結婚する話をみんなにできていないw
どさくさに紛れて結婚話をキミコにする
シンサク:穴窯やめたんだって どないしたん?
泣き出すキミコ
その後、2人の結婚をあっさり承諾するキミコら
ハチロウ:なんで泣いたん?
(相変わらず優しいいい声だなあ
みかんのむき方が違うことに気づき
ハチロウ:結婚して10年経っても知らないことがいっぱいあんねんな
キミコ:
今やから言うけど穴窯やりたい
次こそは成功させる
薪は山に行って拾ってくる
積立のほんの一部だけ使わせて
やらせてください お願いします
ハチロウ:タケシ連れて出て行くわ
ハチロウは本当に出ていく(どこへ?
キミコは山で木を拾って薪をためる
タケシはテルコの家にいる
テルコ:
タケシはうちが育てたほうが幸せや
離婚なんて選択肢ないで
ハチさんに頭下げて謝ればいい
旦那があかん言う事やるのは悪いことや
ハチさんを立ててやり
(なんで選択肢がないの?
テルコはまた妊娠している
跡取り息子が欲しいのはテルコなのか、それとも家族なのか?
キミコ:
薪を拾いに行くのに誰にことわりを言わんでもよかった
子どもの頃、やりたいことがあったらお父ちゃんにお願いしますって言ってきた
結婚してからはハチさんにお願いしますって言ってきた
そうやってずっと生きてきた
それが必要なかった
一人もええなと思った
テルコ:目を覚ませ!
キミコ:次うまくいったらハチさんを迎えに行く
3回目の窯焚き
火の流れを考えて作品の置き方を変えた
ゆっくり時間をかけて温度を上げる
(薪の他にはどこにお金がかかるんだろう? 土代?
望んでいた色は出なかった
宝物のカケラを壊そうとすると止めるタケシ
タケシ:通信簿は4と5ばかり お母ちゃんの通信簿は1やな
(子どもは全部わかって言っているんだよな/涙
ユリコ:
ハチロウは役場の近くにいる
穴窯終わったし、ちゃんと会うてな
キミコ:ハチさんには会えへん
ユリコは動物園のチケットとタケシのお小遣いを渡す
シンサクをポパイ、自分をオリーブと呼んでいる
ユリコ:ポパイ言うてたで 信楽出て、外の空気吸ってこれからのことを考えて来いって
タケシと大阪の動物園に行き、チヤコのアパートに来る
チヤコは週末に集まって幼児保育の時間延長や
学童保育所新設の署名運動の地域活動をしている
「働く母の会」を紙面で取り上げてもらった
女性:
みんな共働きで子どもの預け先に苦労している 鍵っ子を減らしたい
女が声をあげてもなかなか取り上げてくれない
いつかこの運動のことをまとめて、チヤコさんに本にしてもらう
美術館の職員の女性が入って来て、市会議員が請願書に記名してくれたと喜ぶ
(この頃から子どもの預け先が少なかったって全然解決してないじゃん
世の中を変えるのは政治屋じゃなく、人々の意識
私もカギっ子だったけど、帰るとおやつが洗濯機の上に用意してあって
毎日、親友の家に遊びに行って、楽しい思い出がある
キミコ:気持ちがぐしゃぐしゃで何て言ったらいいか分かりません
チヤコは仕事で2時間ほど出かけなきゃいけないから絵を描いていてと道具を渡す
今は政治家を追いかけている
荒木荘は更地になり、今新しい建物を建てている
さださんは京都の服飾専門学校の校長先生をやっている
夜10時になったらラジオを聴くように言って出かける
ラジオ:
年が明けるといよいよ大阪万博が3月から開催
本日のゲスト今話題の曲♪さいなら
歌うのは信楽太郎(荒木荘のユウタロウ 芸前を思いついたのはキミコ
挫折に次ぐ挫折、歌手になってからもさっぱり売れず、最後のやけっぱちで出した歌
流しでずっと歌っていた
キミコは歌を聴きながら、母子だけだった絵に夫を加えて泣く
チヤコはフリーランスで独身
チヤコ:
色恋はスカートみたいなもんや
スカート履いたら取材対象にいざという時にわーっと立ち向かっていかれない
共感するキミコ
ユウタロウが後ろに来ていて生で歌い出す
オオクマさんも一緒
喫茶さえずりのマスターも杖で来る 喫茶ももうない
マスター:やっと売れたな!
ユウタロウは売れたらテレビを買う約束を覚えていて、その代わりに現金をくれる
ユウタロウ:半年家賃をためて追い出されても仕方がないのに内職のお金で助けてくれた
オオクマ:家の中の仕事ができる女は何でもできる 家の中の仕事は生きるための基本だから
キミコはすっきりした顔で実家に戻る
キミコは穴窯を続けるために借金することを決意する
タケシにハチロウのことが好きだと言うと「良かったあ!」と大喜びする
キミコ:
お父ちゃんはお母ちゃんのことを心配して穴窯をやるかやらないかで言い合いをした
しばらくは離れて暮らす
(こうして大人の事情も子どもにきちんと話すってとても大事だと思う 後はハグ
4回目は火の流れを再度考え直し、置き方を工夫したが、まだ思うような色は出ない
穴が大きすぎて灰が煙突から抜けてるのではないかとレンガで穴を小さくする
土の配合も変えてみる
5回目の挑戦
試し焼きをした中に色が少し出ていた
それも逐一ノートにメモする
色の出た土を使い、試し焼きを続ける
どの場所におけば灰がうまく被るのか6回目の挑戦
焚き口に近い場所でより多くの灰が被ることがわかってきた
さらにもっと灰をかぶせるために薪をたかなければいけない
それを実行するにはお金が足りなくなった
ハチロウと別居していることが信楽中に知れ渡り
キミコに仕事が回ってこなくなった
(小さなコミュニティって自然豊かで住みやすい反面
こうした昔の慣習に縛られた考え方も根強いところがデメリット
うちの母も「あの人の旦那は早く死んだ」とか
私にとっては関心のないことだが、名前を出すたびに繰り返すし
橘:
注文持ってきました
主人の会社の納涼お祭りで川原さんの話が出た
部長の奥さんが姪っ子の結婚式で絵付け小皿をお願いしようかしらって
5枚組を今度は200組
ただ一つこらえてほしいことがある
ご主人が女のお弟子さんと“あれ”して出ていったという噂を真に受けて可哀想やなって注文した
キミコは有り難く引き受ける
(同情は「自分は違う」っていう上から目線なんだよね
サニーに来るハチロウとタケシ
ユリコが手伝っている
ヨウコは来週退院
ユリコはハチロウらと同様、式は挙げずに写真だけ撮ると言う
柴田が来て、ハチロウにもミツとの関係を聞く
柴田:
京都の陶磁器研究所に空きが出た
京都なら電車ですぐや 信楽離れ
草間が来る 母が手紙を書いて呼んだ
(みんな全然変わってない タイムトラベラーみたい
草間は今は貿易の仕事で神戸にいる
台湾は去年の暮れに引き払い、猫と暮らしてる
キミコは穴窯の話を始める
カケラも見せて、2週間かけると話す
キミコ:
薪はなんとかなるが、窯が崩れるかもしれない
次が最後や でもやってみます
草間:
思ったより元気そうで安心した
どう励まそうか本当は迷ってた
(信楽を離れる時に吉野川さんがくれたタヌキを渡す
小さな焼き物だけど敬意を表して
見守ってもらおう また会おうね
草間:
土の配合を変えるって言ったけど
吉野川さんに初めて会った時、土を掘ってた!
キミコはその場所に行き、昔を思い出す
吉野川:信楽の土はええ土や
土を掘り、布袋に入れてリヤカーで運ぶ
退院したヨウコはシンサクとユリコの結婚写真に喜ぶ
ここでも先に家に帰るハチロウ
タケシとは週に1回か2回会っている
火の番を交代でお願いしたいとナオコ、鮫島、母に頼む
そこにハチロウが来る
ハチロウ:
1150°で2週間なんて窯がもたない
下手すると火が燃え移って火事になる
僕にとってキミコは女や 陶芸家やない
ずっと男と女やった これまでもこれからも
危ないことをせんといてほしい やめてほしい
キミコ:
心配してくれてありがとう
うちはハチさんに会ってやりたいことを見つけてほんまに幸せです
幸せやから作品を作りたいんです
うちは陶芸家になります
7回目の挑戦
シンサクも手伝い、テルコとトシハルは差し入れを持ってくる
温度は1200°近くで2週間目 煙突から火が出る
(このドラマが始まった最初のシーンか?
母:火事や!
キミコ:消したらあかん もっともっと火を焚くんや!
煙突を塞ぎ、さらに薪を加える
(本物のアート、少なくとも私好みのアートはこうした狂気じみている面が好き
翌朝、出してみると、ゴツゴツした緑がかった作品が出来る
夢が叶い、泣きながら笑うキミコ
チヤコへの手紙:
いつかこの道を選んでよかったと笑って会える日が来ますようにと手紙に書いたことを覚えていますか
どうなるかわからない道を歩き出すのはえらい勇気がいりました
勇気を出したあの時の自分に見せてやりたいです
ええ色が出ました
誰にも出せん うちにしか出せん自然の色です
チヤコさん、取材に来て大きく取り上げてください
陶芸家 川原喜美子です
早速信楽に来るチヤコ
昭和53年(1978年)
タケシくん、もうこんなに大きくなって高校2年生
てか ZIP!ファミリーの俳優さんじゃん/驚
友だちの宝田学、永山大輔が家に来る
後援会会長・住田秀樹はキミコを「先生」と呼ぶ
キミコ:テレビや雑誌に顔出しするのはいい加減に堪忍してください
マナブらはアイドルのサインをもらったお礼を言う(ピンクレディー的な?
灰と土が反応してできる自然釉の作品は、陶芸家・川原喜美子の代名詞となった
穴窯は4ヶ月に1度火の番をするアルバイトさんを雇ってたいている
母:めでたしめでたしの話をしてくれる?
めでたしめでたしの話:
もう7年になるかな
お母ちゃんと窯焚きを交代した夜のこと
穴窯の崩れたところから火が憤き出て
お母ちゃんが「火事や!」ゆうて
うちが「消したらあかん」ゆうて、それでやっと成功しました
チヤコさんに記事を書いてもらって
自然釉を生み出した陶芸家・川原喜美子として
婦人雑誌、新聞も取り上げてくれて
テレビ局の取材もやってきました
そっから早かったな
注目を浴びて、作品があっという間に売れるようになって
順調に注文もいただけて、借金もおかげさまで綺麗に返すことができました
テレビジョンも買うことができました
母:
夢枕にお父ちゃんが立った
うちの手を取って言うてくれた
「ようやった キミコのことよう支えてくれたな
キミコの作品5万、10万円で売れた でかしたキミコー!」
話が終わったばかりなのにまた同じ話をせがむ祖母を心配するタケシ
母は加賀温泉のツアーを計画した
信楽老人会の皆とバスの中で歌う歌のしおりも作った
今日だと思い出して慌てて出かける
タケシは美術部に入り、シンサク夫婦の娘2人に絵を描いてあげる
ユリコは専業主婦になり
キミコにミートソーススパゲッティの作り方を教える
進学の話をしていると、課長補佐になったシンサクが
酔っ払って入ってきてタケシになにか封筒を渡す
母:
お父ちゃんは川原家の家訓で「女子に学問は必要ない」といってたけど
「本当は学問は必要だ」って言ってた
キミコに高校、大学も行かせてあげたかったなって
キミコがタケシに大学に行かせたいのはそういう気持ちがあるからやろ
自分ができんかったことを子どもにしてほしい思うねん
タケシはタケシの好きにしたらいい ちゃんと話しし
高校に入ってすぐキミコはタケシから陶芸を教わりたいと言われた
お皿を作れるまでに上達しているが作ってすぐ壊す
タケシ:陶芸楽しいな
キミコ:陶芸やりたいの?
タケシ:
なりたい言ってなれるもんやないやろ
そんな甘い世界じゃないって子どもの頃から見てて分かってる
キミコ:やりたいことがあるんだったらやったらええ
タケシ:
テレビジョンが来た日
俺は寝てて、お母ちゃんが来て俺を起こして「やっと来た!」って
飛び起きて駆けてった
やっとお父ちゃんが来たと思ったんや
その後も帰ってきいひん
知らぬ間に離婚してた
今やったらわかる
お母ちゃんは陶芸家としてやりたいことをやった代わりに大事なものを失った
そこまでしてやっていけるか分からん
作品が成功した日、ハチロウも見に来た
ハチロウは夫婦ノートに「すごいな すごいな すごいな キミコ」
と書いて信楽から京都に移った
その後、四国の愛媛に渡ったと聞いたのは何回目かの個展会場
「陶芸家 川原喜美子展 自然釉の輝き」
離れて暮らして2年が過ぎ
柴田:ハチロウが京都を引き上げたのは一週間くらい前 一から出直すと言ってた
受付の女性:前は男女半々ぐらいだったが、先生が来てから女性客が増えた
来場者ノートに「十代田八郎」と住所が書かれているのを見つける
その後、キミコから離婚届を送った
友だちから励まされるタケシ(ここはゲーセン的な?
永山は名古屋大学教育学部、学は大阪大学経済学部に決めている
2人とも進路のことは父と相談した
友:お前も相談に乗ってもらえや 手紙のやり取りしてるんやろ?
父からの手紙に書かれた住所は名古屋市
中部セラミックに電話をかけて、5年ぶりに父と話し
キミコには友だちに会うと言って学生服を着て出かける
大野夫婦に相談すると
大野:思春期や そっとしとき
キミコ:
シンサクが時々届け物をしてくるんですよ 5年も続いている
何かと聞いてもふざけてばっかりで
忠信:
わしが助言した 離れてても父親として・・・
シンサクが父親代わりとして と慌てて言い直す
タケシが夜遅く帰りウソをつく
タケシ:高校卒業後の進路決めたで
キミコ:誰と会ってきたん?
タケシ:
決めたのは俺や 京都の美術大学を受験します
そこの陶磁器学科で学んで陶芸家を目指します
死に物狂いで勉強して絶対合格してやる!
タケシが目指す大学は学力だけでなく
美術の実技試験を行うため、デッサンや水彩画も描く
昭和54年3月 タケシの合格発表の日
スミダ:百貨店断ったら大損しますよ
キミコ:うちは白いご飯と味噌汁があれば十分
キミコはタケシが絶対合格すると信じてお赤飯を炊いている
暗い表情で入ってくる時って絶対合格してるんだよねw
タケシ:サクラサキました! 来月から京都の学生寮に入る
キミコ:
まずは大学生活を有意義に過ごし 陶芸家はその後や
お母ちゃんは信楽で待ってる
報告したん? 進路の相談に乗ってもらってたやろ
受験勉強の時も時々電話してたやろ
タケシ:
お父ちゃんと同じ大学やから話を聞いてもらった 今は名古屋にいる
ずっと手紙貰ってた シンサクおじさんが届けてくれてた
大したことない手紙や
今勤めてる名古屋の会社で新しい釉薬の配合がどうしたこうした
俺も美術部が入った 文化祭やりましたとか
5年ぶりに会った時は最初はちょっと緊張したけど
顔見た途端、「おう!」って飯屋入ってたぬきそば黙って食った
昔と何も変わらん よう話した
キミコ:なんで5年も離れていたのに昔と変わらんでいられるの? そういうもん?
タケシ:
いつも手紙の最後には必ず同じことが書いてあった
「いつか会いたい」
5年間お父ちゃんは書き続けた
キミコは大事なものを失ったのだと思った
(土曜日の放送後は、次の週の予告であらましが分かってしまうからスキップしている
チラっとハチロウが映ったのは見えたけど