※「ジュヴェナイル」カテゴリー参照
タイトルを見て、怪人とはルパンものなのか
それとも怪人二十面相と明智小五郎の対決なのかと思ったら違っていたが
探偵と妹を明智小五郎と小林少年に置き換えれば
「少年探偵団シリーズ」ととても似通った話になる
昭和40年代の探偵ものはみんな
江戸川乱歩の少年探偵団シリーズに習ったのだろうか?
でもこちらの一角仙人は怪人二十面相よりずっと怪人らしいw
逆に孔雀の被り物をつけている絵面には笑ってしまった
インド人少年の活躍がとても面白い
毎回見せるインドの手品というのが
爆弾の1種類しかないことに後で気付いたw
片言の日本語がカタカナで書かれていて
「シマショ」とか独特の言い回しが伝染る
ヒロインと親友の名前がよく似ていて
途中からどっちがどっちだか混乱してしまった
この「ジュニア探偵小説シリーズ」も全部面白そうだが
巻末にある「世界 科学・探偵小説全集(全24巻)」もかなり良さげ
小 B 6判(トランジスタ版)とある
先日ゲームアプリで出てきたドイル著による
「名探偵ホームズ バスカヴィルの犬」も入っている(!
その他、ジュール・ヴェルヌや H.G. ウェルズ『宇宙戦争』まである
これもやはり入手困難なんだろうな
でも、また調べて探してもらおう
とても読みやすく
スピーディーな展開に夢中になって
2、3時間で読み切ってしまった
その後にいくつかの短編が入っていた
裏側の絵をよく見たら、バックがヒエログリフ風で
2人の男性には時刻表のコラージュがしてあり
「つばめ」「しおじ」という名前が分かるのも秀逸
ブロガーの方が書いていたが
一つ目のように見える表紙画のロゴマーク?も謎めいてドキドキする
裏は大きな?マーク
杉並区立中央図書館の「保存庫」というシールが貼られて
相当読みこまれて崩れそうな本書は
もう閉架にされていることが分かる
【内容抜粋メモ】(ネタバレ注意
■怪人と魔人
ユリ子は夜、5年前に亡くなった母の夢を見ている
明日は12回目の誕生日
奇妙な羽音で目が覚める
庭を見ると全身金色に輝く孔雀人間がいて驚く
美しい声で「私は黄金孔雀 お嬢様を守る騎士です」と名乗る
(恐ろしいというより、ツッコミどころ満載ww
もう1人、気味の悪い一角仙人と名乗る怪人も現れる
黄金孔雀からは大きな幸せを呼ぶ贈り物が届き
一角仙人からは大きな悲しみを呼び寄せる贈り物が届くと予言する
■あやしいおくり物
父の小玉博士からは真っ赤なビロードの服を贈られる
他にもばあやのお常、博士の秘書の高峯千世子、助手の大杉京平も祝う
みんなに大人気の素人探偵、香月、その妹で親友のルミ子も来る
昨夜の怪人の話をすると明らかに動揺する小玉
■博士の秘密
誕生会には同級生20人ほどが集まり
香月が盛り上げて、プレゼント公開になると
黄金孔雀から黄金の鎖の下に孔雀石の宝石が届く
一角仙人からは「約束の時は近づいた」というカードが来て
ユリコは大勢の前で姿が見えなくなる
父はショックのあまり倒れて、医師から脳溢血と診断され
そのまま応接間に寝かされる
香月は誰も外に出ていない密室犯罪だという
博士からいろいろ聞きたくても口がきけない状態
香月と大杉は警視庁の友人・正宗警部を呼び
その間、みんなで3時間交代で小玉を看病することにする
孔雀石はルミコが預かる
■すすり泣く声
最初の看病はルミコ
小玉の寝ている長椅子から泣き声がする
紅茶を持ってきた次の番のお常は
紅茶に入れられた眠り薬で寝てしまう
眠ったフリをしているルミコ
一角仙人が現れて、長椅子の中からユリコを出す
孔雀石を持っていないことに悔しがりながら
いまに孔雀王国に連れてってやると言う
そこに黄金孔雀も現れて決闘となる
ルミコが助けに入ろうとすると
「ワタシ、バンド・ランガ アナタ、オヨシナサイ」と止めたのは
ターバンを頭に巻いたインド少年
一緒に孔雀石とユリコを連れて王国に行こうという一角仙人を拒む黄金孔雀
香月が来た時には2人の怪人は消え失せる
■かさなる不思議
大杉はまだ帰らず
チヨコは部屋でやはりクスリを飲まされて寝ている様子
正宗警部が遅れたのは、ユリコが帰ってきたとニセの電話をもらったから
庭の樹に大杉が縄でくくられているのを見つける
■孔雀王のやくそく
黄金孔雀の根城に連れてこられるユリコ
壁には一面に孔雀の絵が描いてある
(部屋中が孔雀模様って凝りすぎw
黄金孔雀:
10年前、小玉博士はインドの山奥で熱病にかかり
土人に囲まれたところを王様に助けられた
2000年以上続くインドの王国で
たった一人の王女を亡くされて悲しんでいた国王に
小玉博士はお礼に自分の娘が12歳になったらさしあげると約束した(ひどいよ/汗
■異人ガ原の怪人
大杉は赤屋敷のある異人ガ原で
一角仙人に頭を殴られ、樹につるされたと話す
■赤屋敷の秘密
明治の中頃、金持ちの外国人が住んでいたという赤屋敷だが
今では荒れ放題の空き家
正宗警部ら警官と香月らは
2手に分かれて屋敷からユリコを救う作戦にかかる
そこにまた一角仙人が出る
■のびる魔の手
赤屋敷の地下室が黄金孔雀の根城でユリコもいる
屋敷に侵入者が入るとベルが鳴り
ランガはガンドウ返しの秘密通路を抜けて見に行く
ランガ:マルイ、マルイ、オマワリサン
地下道を通ると、屋敷のイチョウの根本に出る
それを見ていた一角仙人
屋根に黄金孔雀が現れる
■空飛ぶ仮面
(この目次を読んだだけで、これから何が起きるか分かった
怪人二十面相と同じ手口!
黄金孔雀が屋根から飛び去るのを茫然と見る香月ら
残ったのは首のない怪人
(鳥は風船、首のない怪人は服を棒にかけただけのトリック
屋敷の上下左右からあやしい音がして
いろんな仕掛けがしてあると気づく
ユリコとランガはまだ地下室にいて
悠長に荷物を風呂敷に詰めている
そこに地下道から一角仙人が来る
相手が子どもだと油断していたが
ランガは爆弾を投げつけ、煙の中、ユリコと逃げたと見せかけ
ここにはもう1つ隠し部屋があった!
一角仙人が博士の家を見張ろうとつぶやくのを聞く
■インド手品師
家に帰れない2人は、食べ物を買うために路上で手品を見せる
ユリコはインド服を着て、顔も布で隠しているため分からない
ロープがひとりでに立ったりすると
人々が集まり、たちまちお金が集まる
香月の家に泊まろうと行くと正宗警部がいて
捕まりたくないランガはユリコと逃げる
香月とルミコはすれ違った2人に気づかない
■夢の姫ぎみ
2人は観音寺の土の上で眠る
孔雀王国にはたくさんの果物、宝石があると話して喜ばせるランガ
ユリコはすっかりランガが好きになる
■消える怪人
夜、黄金孔雀が現れて、障子になにか熱心に穴を開けている(w
香月が戻り、黄金孔雀を追いかけると
庭で見ていた一角仙人は
黄金孔雀がなにか手紙を置いていったのではないかと探すが見当たらない
■魔人の笑い声
四つ角を曲がると黄金孔雀はぷっつり姿を消して驚く香月
障子の穴をよく見ると「かんのんじのユカシタ ユリコ」という文字が浮かぶ
(すごい時間がかかっただろうなw
香月は先に向かい、ルミコは着物からセーラー服に着替えて
参考書をくり抜いた中に隠した孔雀石を靴下にしのばせる
ユリコが観音寺にいると聞き耳をたてていた一角仙人
■ルミ子の危難
ルミコから孔雀石を取ろうとするが
靴下に隠していることを言わない
一角仙人は、あるあばら家にルミコを連れて行く
■一ツ目行者
中は獣の臭いが充満していて
せむし(※所々に今では使われない差別用語がある)で片目の老婆が出て来る
大きなサルを「サル神さま」と呼んで崇めている
観音寺はここからすぐと分かり燈台下暗しと驚く
ルミコはサルのカゴに閉じ込められる
■観音寺の血闘
老婆は一心不乱に祈りはじめ
横に置いたカゴのカギで遊ぶサルを見て
サルの気を引いてカギをとって開けるルミコ!
観音寺に来た香月に床下にユリコがいると教えるランガ
ルミコが連れ去られたと聞いて助けに行くランガ
一角仙人は黄金孔雀のロープに首を縛られて葛藤している
■金色の短剣
一角仙人は短剣でロープを切るが
得意の柔道で一角仙人を投げ飛ばす香月
そのまま逃げ去る一角仙人
ユリコは父が心配でいったん家に寄ると
母の形見のフランス人形を持ち、父を見舞う
うわごとで娘を呼ぶ博士はだいぶ言葉が回復していた
香月に言われてチヨコの部屋を覗くと
布団に寝ているチヨコと化粧を直すチヨコ、2人いて驚く
■サルのたすけ
カゴを出た所を老婆に捕まり、ランガが助けに来る
そこに一角仙人が帰って来る
■煙の手品
ランガは老婆が番をせずに寝ていたと話すと激怒する一角仙人
香月に投げられたりして弱っていた一角仙人は
すばしこいランガに勝てない
また爆弾を使い「カジデス!」と叫ぶ
■宝石のゆくえ
大騒ぎになる町
怪人の姿を見られてはいけないと逃げる一角仙人
ランガはルミコを荷車に乗せて運ぶ
そこに正宗警部が来て逃げる
靴下が破れて孔雀石をとられて悔しがるルミコ
■ユリ子のねがい
老婆の家を探してももぬけの殻
夜中に孔雀石を取り返しに行こうとするルミコを止めるユリコ
孔雀石を持ってインドへ行くと
孔雀王国の王女になれると言われても
どうしていいか分からないと話すユリコ
黄金孔雀が来て
「お迎えの船が明日、東京に着く
王国の人々はみなツルのように首をのばして待っています(ダジャレ?w
孔雀石は王女のしるしなのです」
また香月に追われて、同じ四つ角で消える黄金孔雀
郵便ポストに化けるトリックだと気づく
■博士のむかえ
博士が香月に話があると呼ぶ
チヨコはクスリを取りに行くと屋敷を出る
■第二の千世子
香月はまたチヨコの部屋に入り
寝ているのはチヨコに似せた人形の首だと明かす
一角仙人が目を覚ますと
サルが孔雀石を持っていることに気づく
そこにランガが現れる
■屋根を飛ぶ魔人
明日の船でユリコを連れて行くと話す黄金孔雀
秘密の隠れ場所に入った一角仙人と老婆
そこに爆弾を入れるランガ
逃げ出した者を捕らえるが
着物を着せられたサルと分かる
(そんなにヒトに似てるのかなww
屋根づたいに器用に逃げる一角仙人
■博士の昔ばなし
博士:
黄金孔雀はインドの山奥にいると言われる
それを手に入れたくて
鳥飼の名人・大杉孫兵衛(助手の父)とインドに行った
そこで一角仙人に捕われ、大杉は毒矢で殺され、私は一人で逃げた
土人に囲まれたところを孔雀王に救われた
あまりに嬉しくてとんでもない約束をしてしまった
12歳の誕生日に贈り物が来て
王女になれば、王からたくさんの宝石をもらえる
(娘を売ったも同然じゃん/汗
一角仙人とはインド神話に出るシカのお化け
あれは日本製のニセモノだ
■黄金孔雀の正体
京平を雇ったのは去年
チヨコを雇ったのは1年半前
英語とヒンズー語の分かる秘書を募集して来た
香月はチヨコが黄金孔雀だと明かす
ユリコを影ながら守り
博士が約束を守るか見張り
孔雀石を渡したのもチヨコ
紅茶に眠り薬をしこんだのもチヨコ
警官が来て、赤屋敷で一角仙人が20人ほどの黄金孔雀に囲まれていると報告
■異人ガ原へ
一角仙人は京平だと明かす香月
樹には自分からぶらさがった
みんなで異人ガ原へと向かう
■最後のたたかい
老婆もサルも全員が揃っていて愉快がる香月
黄金孔雀が一角仙人の髪を引っ張ると仮面が取れて
やはり京平だとバレる
イチョウの抜け穴に入った一角仙人と老婆とサル
仕掛けておいた爆弾が爆発する
■港のわかれ
ユリコと父はインドの豪華客船に乗る
赤屋敷から一角仙人の遺体は出てこなかったことから
逃げたのかもしれないという香月
ユリコはルミコらにさようならと手を振り
船はインドへ向かって出航する
『ミレーの少女』
■美しき贈り物
パリー(長音が入るのね)の安彦おじさんと名乗る
見知らぬ人からサクラのもとに突然荷物が届いた
サクラは両親を失い、亡き父の兄・太郎吉叔父の家に引き取られたが
太郎吉、叔母、いとこのマリ子から女中と同じ扱いを受けている
荷物をほどくとミレー作「少女の像」とある
パリのお酒や服じゃなくてガッカリする叔父ら
■ふしぎな客
日仏美術連盟会長・高松と名乗る老紳士が訪ねてきて
ミレーの絵を見せて欲しいと言い、応接間に通すと
200万円で売ってくれと頼む
叔母が驚いて「げっ!」て言ってるのが可笑しい
意外に昔からある感嘆詞?なのね
何が語源なのかチコちゃんに教えてもらいたいw
叔母:
サクラを養うのに1日1000円かかる
高等学校まであげて、お嫁入りの費用も考えると
300万円で売りましょうよ
3人が金の算段をしている間
サクラが応接間に戻ると
老紳士:随分、長い年月だった これから楽をするのだ
と泣くような声がして
老紳士は額の上に手を伸ばすが届かず
代わりに窓に細工をするのを見てしまう
太郎吉はサクラがこの絵を売りたがらないとウソをつき
350万円と値を吊り上げる
老紳士は明日までに金を用意するから
誰にも絵のことは話さないでほしいと頼んで去る
■深夜の人影
サクラは絵の額を調べると、ポロっと外れて
中からピンポン玉くらいのダイヤが出て来る
老紳士は絵ではなく、これが目的で
今夜窓から盗みに来るに違いない
その通り、老紳士は窓から入り、額を調べるがダイヤはなく
誰かに横取りされたと怒る
彼が安彦の変装だと見破るサクラ
安彦:
昔、フランスから密輸入したダイヤも盗られてしまった
これから立派な画家になるため勉強する
この次、サクラに会う時は堂々と来るから待っていてくれ
とつぶやいて去る
サクラは翌日、教会に行き
ダイヤをみなしごのために使って欲しいと牧師に譲ると
100万円はすると知って
老紳士を待ちわびている3人を思って笑ってしまう
『ばら色の朝』
■ハワイの便り
ハワイの太郎左衛門おじが40年ぶりに来るというしらせを受けて
大慌てになる3人
太郎吉:大地主になったが子どもがいないため相続人を決めに来るんだぜ
叔母は洋服、洋食を用意し、ハルミは急に英会話を習い出す
同時に広島の片田舎から太郎左衛門の兄・太郎右衛門が上京するというしらせが入り
サクラは太郎右衛門の係にさせられる
■いなかじいさん
汽車からおりたのは、紋付き袴、山高帽子、兵隊靴
自分の名前を大きく書いた旗を持った太郎右衛門
サクラにマッカーサー司令部と皇居に案内してほしいと頼み
二重橋前で帽子を脱いで
「陛下もえらいご苦労遊ばされたじゃろうなあ」とつぶやき
司令部前では
「元帥、日本を立派な国に育ててください」と言ってから
家を目指す
叔母らは、太郎左衛門は乗船の申し込みはしても取り消したため
会えなかったとぼやく
その晩、トンカツやサラダを作るが
太郎右衛門は刺身や豆腐の味噌汁が食いたいと言って夫人は不機嫌になる
太郎右衛門は毎日サクラとともに見物に出かける
郊外のお百姓の仕事ぶりを見たりして
2人でお弁当を食べて仲良くなる
叔母とハルミは叔父の歓迎のために用意した
帝国劇場、東京劇場、新橋演舞場の芝居見物に毎日出かけた
2人で過ごす夜、サクラは♪浜辺の歌 ♪宵待草 などを歌って聞かせる
■別れの朝
突然帰ると言う太郎右衛門にホッとする3人
サクラは寂しさをおさえて横浜まで送る
横浜駅に着くと、実は自分が太郎左衛門だと明かす
くにで太郎吉の評判が悪く、兄に扮してきた
太郎左衛門:
あなたのお蔭で楽しかった
財産はあんたに譲ることにした
毎年2000ドル(約70万円)を送るから
うんと勉強して立派な女性になっておくれ
『獅子舞の秘密』
■謎の符号
好子と弟の三郎は叔父の家に使いに行く途中
正月から10日も過ぎたというのに獅子舞と太鼓叩きが来て驚く
獅子の面をかぶった人が、出てきた家の外に何か書くのを見て
不審がった2人が見ると〇、△、□、☆、
亀の子(細長い六角形! こんな字があるのか/驚×5000
これはこの家々に住む人の数だと当てる好子
■赤獅子の仮面
叔父の家で楽しく過ごして、獅子舞のことをすっかり忘れていた2人
暗い帰り道で獅子舞の2人から「あの印を見ただろう?」と言われて捕まる
ネズミと呼ばれた太鼓叩きは
三郎を捕まえて川へ放り込もうとするので
印を見て、それが家人の数だと分かったことを話す好子
2人は泥棒で、きょうだいに仲間になって
この辺でお金持ちの家に案内しろと迫る
■おじょうさん泥棒
弟を助けるため、好子は自分の家の住所と名前を教えて案内する
愛犬メリーの通り道を教えて
メリーが慣れているのもフシギと思わない泥棒
■かくした貯金帳
好子は子ども部屋に泥棒を入れて
ネズミは風呂敷に高価そうなおもちゃを詰める(w
獅子は金が欲しいから金庫の場所を教えろと言うが
金庫は父母の部屋にあるから
それは知らないと通す
代わりに父がわざわざアメリカで買ったバイオリンをさし出す
それも断る獅子に、ベッド下に隠した貯金帳を出すと
獅子は面を取って参ったと言う
獅子の正体はおじいさんだった
おじいさん:
わしはあんたに負けた
この家は自分の家だね
お父さんやお母さんのものを出さず、自分のおもちゃを出すなんて
わしはくらべものにならないバカ者だったよ
今日から真面目に働きます
好子:おシシのおじいさんさようなら と手を振り見送る
追記。
246ページに「おじいさん」の誤字で「おんいさん」とあった
図書館で借りた数冊の中で誤字を見つけるのは2回目
昔は写植だからこうしたことも起きたのだろうが
偕成社のちゃんとした書籍で見つけるのはなんだかショック
短編は、なんだか落語の使いまわしみたいな話だったなw
今は生臭いサスペンスやスプラッターホラーが溢れていて
昔の「恐怖」と段違いなため、そんな印象になるのかも
誰も死ぬことなく、孔雀のかぶりものの怪人なんてステキ
タイトルを見て、怪人とはルパンものなのか
それとも怪人二十面相と明智小五郎の対決なのかと思ったら違っていたが
探偵と妹を明智小五郎と小林少年に置き換えれば
「少年探偵団シリーズ」ととても似通った話になる
昭和40年代の探偵ものはみんな
江戸川乱歩の少年探偵団シリーズに習ったのだろうか?
でもこちらの一角仙人は怪人二十面相よりずっと怪人らしいw
逆に孔雀の被り物をつけている絵面には笑ってしまった
インド人少年の活躍がとても面白い
毎回見せるインドの手品というのが
爆弾の1種類しかないことに後で気付いたw
片言の日本語がカタカナで書かれていて
「シマショ」とか独特の言い回しが伝染る
ヒロインと親友の名前がよく似ていて
途中からどっちがどっちだか混乱してしまった
この「ジュニア探偵小説シリーズ」も全部面白そうだが
巻末にある「世界 科学・探偵小説全集(全24巻)」もかなり良さげ
小 B 6判(トランジスタ版)とある
先日ゲームアプリで出てきたドイル著による
「名探偵ホームズ バスカヴィルの犬」も入っている(!
その他、ジュール・ヴェルヌや H.G. ウェルズ『宇宙戦争』まである
これもやはり入手困難なんだろうな
でも、また調べて探してもらおう
とても読みやすく
スピーディーな展開に夢中になって
2、3時間で読み切ってしまった
その後にいくつかの短編が入っていた
裏側の絵をよく見たら、バックがヒエログリフ風で
2人の男性には時刻表のコラージュがしてあり
「つばめ」「しおじ」という名前が分かるのも秀逸
ブロガーの方が書いていたが
一つ目のように見える表紙画のロゴマーク?も謎めいてドキドキする
裏は大きな?マーク
杉並区立中央図書館の「保存庫」というシールが貼られて
相当読みこまれて崩れそうな本書は
もう閉架にされていることが分かる
【内容抜粋メモ】(ネタバレ注意
■怪人と魔人
ユリ子は夜、5年前に亡くなった母の夢を見ている
明日は12回目の誕生日
奇妙な羽音で目が覚める
庭を見ると全身金色に輝く孔雀人間がいて驚く
美しい声で「私は黄金孔雀 お嬢様を守る騎士です」と名乗る
(恐ろしいというより、ツッコミどころ満載ww
もう1人、気味の悪い一角仙人と名乗る怪人も現れる
黄金孔雀からは大きな幸せを呼ぶ贈り物が届き
一角仙人からは大きな悲しみを呼び寄せる贈り物が届くと予言する
■あやしいおくり物
父の小玉博士からは真っ赤なビロードの服を贈られる
他にもばあやのお常、博士の秘書の高峯千世子、助手の大杉京平も祝う
みんなに大人気の素人探偵、香月、その妹で親友のルミ子も来る
昨夜の怪人の話をすると明らかに動揺する小玉
■博士の秘密
誕生会には同級生20人ほどが集まり
香月が盛り上げて、プレゼント公開になると
黄金孔雀から黄金の鎖の下に孔雀石の宝石が届く
一角仙人からは「約束の時は近づいた」というカードが来て
ユリコは大勢の前で姿が見えなくなる
父はショックのあまり倒れて、医師から脳溢血と診断され
そのまま応接間に寝かされる
香月は誰も外に出ていない密室犯罪だという
博士からいろいろ聞きたくても口がきけない状態
香月と大杉は警視庁の友人・正宗警部を呼び
その間、みんなで3時間交代で小玉を看病することにする
孔雀石はルミコが預かる
■すすり泣く声
最初の看病はルミコ
小玉の寝ている長椅子から泣き声がする
紅茶を持ってきた次の番のお常は
紅茶に入れられた眠り薬で寝てしまう
眠ったフリをしているルミコ
一角仙人が現れて、長椅子の中からユリコを出す
孔雀石を持っていないことに悔しがりながら
いまに孔雀王国に連れてってやると言う
そこに黄金孔雀も現れて決闘となる
ルミコが助けに入ろうとすると
「ワタシ、バンド・ランガ アナタ、オヨシナサイ」と止めたのは
ターバンを頭に巻いたインド少年
一緒に孔雀石とユリコを連れて王国に行こうという一角仙人を拒む黄金孔雀
香月が来た時には2人の怪人は消え失せる
■かさなる不思議
大杉はまだ帰らず
チヨコは部屋でやはりクスリを飲まされて寝ている様子
正宗警部が遅れたのは、ユリコが帰ってきたとニセの電話をもらったから
庭の樹に大杉が縄でくくられているのを見つける
■孔雀王のやくそく
黄金孔雀の根城に連れてこられるユリコ
壁には一面に孔雀の絵が描いてある
(部屋中が孔雀模様って凝りすぎw
黄金孔雀:
10年前、小玉博士はインドの山奥で熱病にかかり
土人に囲まれたところを王様に助けられた
2000年以上続くインドの王国で
たった一人の王女を亡くされて悲しんでいた国王に
小玉博士はお礼に自分の娘が12歳になったらさしあげると約束した(ひどいよ/汗
■異人ガ原の怪人
大杉は赤屋敷のある異人ガ原で
一角仙人に頭を殴られ、樹につるされたと話す
■赤屋敷の秘密
明治の中頃、金持ちの外国人が住んでいたという赤屋敷だが
今では荒れ放題の空き家
正宗警部ら警官と香月らは
2手に分かれて屋敷からユリコを救う作戦にかかる
そこにまた一角仙人が出る
■のびる魔の手
赤屋敷の地下室が黄金孔雀の根城でユリコもいる
屋敷に侵入者が入るとベルが鳴り
ランガはガンドウ返しの秘密通路を抜けて見に行く
ランガ:マルイ、マルイ、オマワリサン
地下道を通ると、屋敷のイチョウの根本に出る
それを見ていた一角仙人
屋根に黄金孔雀が現れる
■空飛ぶ仮面
(この目次を読んだだけで、これから何が起きるか分かった
怪人二十面相と同じ手口!
黄金孔雀が屋根から飛び去るのを茫然と見る香月ら
残ったのは首のない怪人
(鳥は風船、首のない怪人は服を棒にかけただけのトリック
屋敷の上下左右からあやしい音がして
いろんな仕掛けがしてあると気づく
ユリコとランガはまだ地下室にいて
悠長に荷物を風呂敷に詰めている
そこに地下道から一角仙人が来る
相手が子どもだと油断していたが
ランガは爆弾を投げつけ、煙の中、ユリコと逃げたと見せかけ
ここにはもう1つ隠し部屋があった!
一角仙人が博士の家を見張ろうとつぶやくのを聞く
■インド手品師
家に帰れない2人は、食べ物を買うために路上で手品を見せる
ユリコはインド服を着て、顔も布で隠しているため分からない
ロープがひとりでに立ったりすると
人々が集まり、たちまちお金が集まる
香月の家に泊まろうと行くと正宗警部がいて
捕まりたくないランガはユリコと逃げる
香月とルミコはすれ違った2人に気づかない
■夢の姫ぎみ
2人は観音寺の土の上で眠る
孔雀王国にはたくさんの果物、宝石があると話して喜ばせるランガ
ユリコはすっかりランガが好きになる
■消える怪人
夜、黄金孔雀が現れて、障子になにか熱心に穴を開けている(w
香月が戻り、黄金孔雀を追いかけると
庭で見ていた一角仙人は
黄金孔雀がなにか手紙を置いていったのではないかと探すが見当たらない
■魔人の笑い声
四つ角を曲がると黄金孔雀はぷっつり姿を消して驚く香月
障子の穴をよく見ると「かんのんじのユカシタ ユリコ」という文字が浮かぶ
(すごい時間がかかっただろうなw
香月は先に向かい、ルミコは着物からセーラー服に着替えて
参考書をくり抜いた中に隠した孔雀石を靴下にしのばせる
ユリコが観音寺にいると聞き耳をたてていた一角仙人
■ルミ子の危難
ルミコから孔雀石を取ろうとするが
靴下に隠していることを言わない
一角仙人は、あるあばら家にルミコを連れて行く
■一ツ目行者
中は獣の臭いが充満していて
せむし(※所々に今では使われない差別用語がある)で片目の老婆が出て来る
大きなサルを「サル神さま」と呼んで崇めている
観音寺はここからすぐと分かり燈台下暗しと驚く
ルミコはサルのカゴに閉じ込められる
■観音寺の血闘
老婆は一心不乱に祈りはじめ
横に置いたカゴのカギで遊ぶサルを見て
サルの気を引いてカギをとって開けるルミコ!
観音寺に来た香月に床下にユリコがいると教えるランガ
ルミコが連れ去られたと聞いて助けに行くランガ
一角仙人は黄金孔雀のロープに首を縛られて葛藤している
■金色の短剣
一角仙人は短剣でロープを切るが
得意の柔道で一角仙人を投げ飛ばす香月
そのまま逃げ去る一角仙人
ユリコは父が心配でいったん家に寄ると
母の形見のフランス人形を持ち、父を見舞う
うわごとで娘を呼ぶ博士はだいぶ言葉が回復していた
香月に言われてチヨコの部屋を覗くと
布団に寝ているチヨコと化粧を直すチヨコ、2人いて驚く
■サルのたすけ
カゴを出た所を老婆に捕まり、ランガが助けに来る
そこに一角仙人が帰って来る
■煙の手品
ランガは老婆が番をせずに寝ていたと話すと激怒する一角仙人
香月に投げられたりして弱っていた一角仙人は
すばしこいランガに勝てない
また爆弾を使い「カジデス!」と叫ぶ
■宝石のゆくえ
大騒ぎになる町
怪人の姿を見られてはいけないと逃げる一角仙人
ランガはルミコを荷車に乗せて運ぶ
そこに正宗警部が来て逃げる
靴下が破れて孔雀石をとられて悔しがるルミコ
■ユリ子のねがい
老婆の家を探してももぬけの殻
夜中に孔雀石を取り返しに行こうとするルミコを止めるユリコ
孔雀石を持ってインドへ行くと
孔雀王国の王女になれると言われても
どうしていいか分からないと話すユリコ
黄金孔雀が来て
「お迎えの船が明日、東京に着く
王国の人々はみなツルのように首をのばして待っています(ダジャレ?w
孔雀石は王女のしるしなのです」
また香月に追われて、同じ四つ角で消える黄金孔雀
郵便ポストに化けるトリックだと気づく
■博士のむかえ
博士が香月に話があると呼ぶ
チヨコはクスリを取りに行くと屋敷を出る
■第二の千世子
香月はまたチヨコの部屋に入り
寝ているのはチヨコに似せた人形の首だと明かす
一角仙人が目を覚ますと
サルが孔雀石を持っていることに気づく
そこにランガが現れる
■屋根を飛ぶ魔人
明日の船でユリコを連れて行くと話す黄金孔雀
秘密の隠れ場所に入った一角仙人と老婆
そこに爆弾を入れるランガ
逃げ出した者を捕らえるが
着物を着せられたサルと分かる
(そんなにヒトに似てるのかなww
屋根づたいに器用に逃げる一角仙人
■博士の昔ばなし
博士:
黄金孔雀はインドの山奥にいると言われる
それを手に入れたくて
鳥飼の名人・大杉孫兵衛(助手の父)とインドに行った
そこで一角仙人に捕われ、大杉は毒矢で殺され、私は一人で逃げた
土人に囲まれたところを孔雀王に救われた
あまりに嬉しくてとんでもない約束をしてしまった
12歳の誕生日に贈り物が来て
王女になれば、王からたくさんの宝石をもらえる
(娘を売ったも同然じゃん/汗
一角仙人とはインド神話に出るシカのお化け
あれは日本製のニセモノだ
■黄金孔雀の正体
京平を雇ったのは去年
チヨコを雇ったのは1年半前
英語とヒンズー語の分かる秘書を募集して来た
香月はチヨコが黄金孔雀だと明かす
ユリコを影ながら守り
博士が約束を守るか見張り
孔雀石を渡したのもチヨコ
紅茶に眠り薬をしこんだのもチヨコ
警官が来て、赤屋敷で一角仙人が20人ほどの黄金孔雀に囲まれていると報告
■異人ガ原へ
一角仙人は京平だと明かす香月
樹には自分からぶらさがった
みんなで異人ガ原へと向かう
■最後のたたかい
老婆もサルも全員が揃っていて愉快がる香月
黄金孔雀が一角仙人の髪を引っ張ると仮面が取れて
やはり京平だとバレる
イチョウの抜け穴に入った一角仙人と老婆とサル
仕掛けておいた爆弾が爆発する
■港のわかれ
ユリコと父はインドの豪華客船に乗る
赤屋敷から一角仙人の遺体は出てこなかったことから
逃げたのかもしれないという香月
ユリコはルミコらにさようならと手を振り
船はインドへ向かって出航する
『ミレーの少女』
■美しき贈り物
パリー(長音が入るのね)の安彦おじさんと名乗る
見知らぬ人からサクラのもとに突然荷物が届いた
サクラは両親を失い、亡き父の兄・太郎吉叔父の家に引き取られたが
太郎吉、叔母、いとこのマリ子から女中と同じ扱いを受けている
荷物をほどくとミレー作「少女の像」とある
パリのお酒や服じゃなくてガッカリする叔父ら
■ふしぎな客
日仏美術連盟会長・高松と名乗る老紳士が訪ねてきて
ミレーの絵を見せて欲しいと言い、応接間に通すと
200万円で売ってくれと頼む
叔母が驚いて「げっ!」て言ってるのが可笑しい
意外に昔からある感嘆詞?なのね
何が語源なのかチコちゃんに教えてもらいたいw
叔母:
サクラを養うのに1日1000円かかる
高等学校まであげて、お嫁入りの費用も考えると
300万円で売りましょうよ
3人が金の算段をしている間
サクラが応接間に戻ると
老紳士:随分、長い年月だった これから楽をするのだ
と泣くような声がして
老紳士は額の上に手を伸ばすが届かず
代わりに窓に細工をするのを見てしまう
太郎吉はサクラがこの絵を売りたがらないとウソをつき
350万円と値を吊り上げる
老紳士は明日までに金を用意するから
誰にも絵のことは話さないでほしいと頼んで去る
■深夜の人影
サクラは絵の額を調べると、ポロっと外れて
中からピンポン玉くらいのダイヤが出て来る
老紳士は絵ではなく、これが目的で
今夜窓から盗みに来るに違いない
その通り、老紳士は窓から入り、額を調べるがダイヤはなく
誰かに横取りされたと怒る
彼が安彦の変装だと見破るサクラ
安彦:
昔、フランスから密輸入したダイヤも盗られてしまった
これから立派な画家になるため勉強する
この次、サクラに会う時は堂々と来るから待っていてくれ
とつぶやいて去る
サクラは翌日、教会に行き
ダイヤをみなしごのために使って欲しいと牧師に譲ると
100万円はすると知って
老紳士を待ちわびている3人を思って笑ってしまう
『ばら色の朝』
■ハワイの便り
ハワイの太郎左衛門おじが40年ぶりに来るというしらせを受けて
大慌てになる3人
太郎吉:大地主になったが子どもがいないため相続人を決めに来るんだぜ
叔母は洋服、洋食を用意し、ハルミは急に英会話を習い出す
同時に広島の片田舎から太郎左衛門の兄・太郎右衛門が上京するというしらせが入り
サクラは太郎右衛門の係にさせられる
■いなかじいさん
汽車からおりたのは、紋付き袴、山高帽子、兵隊靴
自分の名前を大きく書いた旗を持った太郎右衛門
サクラにマッカーサー司令部と皇居に案内してほしいと頼み
二重橋前で帽子を脱いで
「陛下もえらいご苦労遊ばされたじゃろうなあ」とつぶやき
司令部前では
「元帥、日本を立派な国に育ててください」と言ってから
家を目指す
叔母らは、太郎左衛門は乗船の申し込みはしても取り消したため
会えなかったとぼやく
その晩、トンカツやサラダを作るが
太郎右衛門は刺身や豆腐の味噌汁が食いたいと言って夫人は不機嫌になる
太郎右衛門は毎日サクラとともに見物に出かける
郊外のお百姓の仕事ぶりを見たりして
2人でお弁当を食べて仲良くなる
叔母とハルミは叔父の歓迎のために用意した
帝国劇場、東京劇場、新橋演舞場の芝居見物に毎日出かけた
2人で過ごす夜、サクラは♪浜辺の歌 ♪宵待草 などを歌って聞かせる
■別れの朝
突然帰ると言う太郎右衛門にホッとする3人
サクラは寂しさをおさえて横浜まで送る
横浜駅に着くと、実は自分が太郎左衛門だと明かす
くにで太郎吉の評判が悪く、兄に扮してきた
太郎左衛門:
あなたのお蔭で楽しかった
財産はあんたに譲ることにした
毎年2000ドル(約70万円)を送るから
うんと勉強して立派な女性になっておくれ
『獅子舞の秘密』
■謎の符号
好子と弟の三郎は叔父の家に使いに行く途中
正月から10日も過ぎたというのに獅子舞と太鼓叩きが来て驚く
獅子の面をかぶった人が、出てきた家の外に何か書くのを見て
不審がった2人が見ると〇、△、□、☆、
亀の子(細長い六角形! こんな字があるのか/驚×5000
これはこの家々に住む人の数だと当てる好子
■赤獅子の仮面
叔父の家で楽しく過ごして、獅子舞のことをすっかり忘れていた2人
暗い帰り道で獅子舞の2人から「あの印を見ただろう?」と言われて捕まる
ネズミと呼ばれた太鼓叩きは
三郎を捕まえて川へ放り込もうとするので
印を見て、それが家人の数だと分かったことを話す好子
2人は泥棒で、きょうだいに仲間になって
この辺でお金持ちの家に案内しろと迫る
■おじょうさん泥棒
弟を助けるため、好子は自分の家の住所と名前を教えて案内する
愛犬メリーの通り道を教えて
メリーが慣れているのもフシギと思わない泥棒
■かくした貯金帳
好子は子ども部屋に泥棒を入れて
ネズミは風呂敷に高価そうなおもちゃを詰める(w
獅子は金が欲しいから金庫の場所を教えろと言うが
金庫は父母の部屋にあるから
それは知らないと通す
代わりに父がわざわざアメリカで買ったバイオリンをさし出す
それも断る獅子に、ベッド下に隠した貯金帳を出すと
獅子は面を取って参ったと言う
獅子の正体はおじいさんだった
おじいさん:
わしはあんたに負けた
この家は自分の家だね
お父さんやお母さんのものを出さず、自分のおもちゃを出すなんて
わしはくらべものにならないバカ者だったよ
今日から真面目に働きます
好子:おシシのおじいさんさようなら と手を振り見送る
追記。
246ページに「おじいさん」の誤字で「おんいさん」とあった
図書館で借りた数冊の中で誤字を見つけるのは2回目
昔は写植だからこうしたことも起きたのだろうが
偕成社のちゃんとした書籍で見つけるのはなんだかショック
短編は、なんだか落語の使いまわしみたいな話だったなw
今は生臭いサスペンスやスプラッターホラーが溢れていて
昔の「恐怖」と段違いなため、そんな印象になるのかも
誰も死ぬことなく、孔雀のかぶりものの怪人なんてステキ