1977年重版 白木茂/編著 山下一徳/カバー図案 石田武雄/カバー絵・口絵・挿絵
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作家になりたいではなく、困っている人に寄付するお金を作りたくて
初めて小説を書いたのが、あの名作『ハイジ』ってスゴイな!
今作も夢中で一気読みした
このシリーズはどれも秀逸で、心が温まる物語ばかり
【内容抜粋メモ】
登場人物
ドーラ
父 ファルク少佐 ドイツの軍人
母 リリ 亡
叔父 ティトス 学者
叔母 ニネッテ
ビルケンフェルト家
父母
ユル、パウラ、ロルフ、ビリ、リリ、フンネ
●ドイツ カルルスルーエ町
ドーラは毎日、同じ時刻に父と散歩する
母リリはドーラを産んですぐ亡くなった
以前はハンブルクに住んでいたが、戦争で胸に弾丸を受けた父は
医師から治る見込みがないと言われ、姉の近くの家に越してきた
叔父は学者でいつも部屋にこもって本を書いている
ニネッテ叔母は心配症でいつも口うるさい
●かなしい別れ
ある朝、父は穏やかに笑ってこの世を去る
生前書いた手紙には、ニネッテ叔母にドーラを頼むとある
ドーラは叔母夫婦の屋根裏に越し
午前は塾で勉強、午後は仕立て屋で腕に職をつける練習をする
小さな窓から5つの星が見えて、悲しい時もそれを友だちと思って慰められる
●おじさんの旅行
1年後、叔父は急に倒れ、医師からすぐに山のキレイな空気を吸わないといけないと言われる
ドーラの母の親戚がスイスにいるため、手紙を書いて
未亡人のクルト夫人の家で静養することにする
ドーラは仕立てやの奥さんが面倒をみる予定だったが
医師からひどい貧血だと言われて、一緒に連れて行く
●丘の上の家
初日に、隣りのビルケンフェルト家から6人の子どもたちの元気な声が聞こえてくる
叔父は音を避けて、部屋に閉じこもる
遠くに旅行していた父が帰ってきて、大騒ぎの家族
リンゴの木の下で歓迎パーティーが開かれるのを
屋根裏の窓からこっそり見るドーラ
イタズラ好きな双子のリリとビリは
ボール紙に火をつけて火事さわぎを起こす
ニネッテ叔母は怒って、明日にでも引っ越そうと言い出すが
ここよりいい場所はないと止めるクルト夫人
長男のユルが夏休みで帰郷し、さらに賑やかになるお隣り
ロルフは毎日なぞなぞを作るが、家族はウンザリ
長女パウラは同じ年ごろの友だちがいないことを嘆き
ドーラは親しくなりたいと切望する
ビルケンフェルト夫人は、幼い頃の親友リリの話を聞かせる
父親が悪い人に騙されて、アメリカに行くといって別れてしまった
●恐ろしい出来事
リリとビリは洗濯小屋でノアの箱舟をしていて、溺れそうになる
それに懲りず、父がロルフにお土産に買った矢で遊び
垣根から様子を見ていたドーラの右腕に刺さってケガをする
ニネッテ叔母は一生“かたわ”になるかもしれないと嘆く
双子は隣りの子どもを殺してしまったかもしれないと思い、家族に告白
ビルケンフェルト夫人は謝りに行く
ティトス叔父が騒音を嫌うと聞いて、風通しのいい東屋を使ってほしいと提案
ドーラには子どもたちの相手をしてほしいと言って、ドーラは大喜びする
●歓迎攻め
隣家に行くと家族全員で迎えてくれて感激する
リリはドーラにピラノを教えるため、嫌っていたピアノがぐんぐん上達する
末っ子のフンネはいつもきょうだいが忙しくて相手にしてもらえないが
ドーラが遊び相手になってくれて上機嫌
ロルフはドーラの好きな5つ星がカシオペア座で女王さまのイスだと教える
ティトス叔父はロルフのなぞなぞを解く相手となる
陽気に鼻歌を歌う叔父を見て、驚くニネッテ叔母
パウラはドーラと親友になり、時間を忘れて話す
ドーラの腕の傷も治り、毎日、リリからピアノを教えてもらう
●別れの日
叔父はもう2週間滞在を延ばす
ニネッテ叔母の泣き言も減った
その2週間もあっという間に過ぎて、最後の日
リリはもうピアノなんか弾かないと言い出す
ドーラは昔のアルバムを見せると
昔、母とビルケンフェルト夫人が別れの際に交わした詩が出てくる
あなたの手と わたしの手
しっかりと にぎりしめて
いつまでもねと ちかったのに
わたしはいってしまう・・・
ドーラが親友リリの子だと分かり、どこか面影があるとフシギに思っていた謎が解ける
ビルケンフェルト夫人はニネッテ叔母にすべて話し
家族として迎えたいと言うと、叔母も賛成する
家族に話すと、みんな感激して盛大なお祝いを開く
■解説
本書の原題は『ティトスおじさんの夏の転地』
ヨハンナ・スピリ
1827年スイス生まれ 74歳で死去
父は村の医師
たくさんのきょうだい、叔父、叔母のいる大家族で楽しく育った
フランスとプロシア(ドイツ)が戦争になり
そこに挟まれたスイスは中立を守り、両国の人たちが続々と避難してきた
スピリは小説を書いてお金をつくって助けてあげようと思い
少女時代を思い返し、美しいアルプスの山の暮らしと少女を書いたのが『ハイジ』
『コルネリの幸福』
『ビルデンシュタイン城』
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作家になりたいではなく、困っている人に寄付するお金を作りたくて
初めて小説を書いたのが、あの名作『ハイジ』ってスゴイな!
今作も夢中で一気読みした
このシリーズはどれも秀逸で、心が温まる物語ばかり
【内容抜粋メモ】
登場人物
ドーラ
父 ファルク少佐 ドイツの軍人
母 リリ 亡
叔父 ティトス 学者
叔母 ニネッテ
ビルケンフェルト家
父母
ユル、パウラ、ロルフ、ビリ、リリ、フンネ
●ドイツ カルルスルーエ町
ドーラは毎日、同じ時刻に父と散歩する
母リリはドーラを産んですぐ亡くなった
以前はハンブルクに住んでいたが、戦争で胸に弾丸を受けた父は
医師から治る見込みがないと言われ、姉の近くの家に越してきた
叔父は学者でいつも部屋にこもって本を書いている
ニネッテ叔母は心配症でいつも口うるさい
●かなしい別れ
ある朝、父は穏やかに笑ってこの世を去る
生前書いた手紙には、ニネッテ叔母にドーラを頼むとある
ドーラは叔母夫婦の屋根裏に越し
午前は塾で勉強、午後は仕立て屋で腕に職をつける練習をする
小さな窓から5つの星が見えて、悲しい時もそれを友だちと思って慰められる
●おじさんの旅行
1年後、叔父は急に倒れ、医師からすぐに山のキレイな空気を吸わないといけないと言われる
ドーラの母の親戚がスイスにいるため、手紙を書いて
未亡人のクルト夫人の家で静養することにする
ドーラは仕立てやの奥さんが面倒をみる予定だったが
医師からひどい貧血だと言われて、一緒に連れて行く
●丘の上の家
初日に、隣りのビルケンフェルト家から6人の子どもたちの元気な声が聞こえてくる
叔父は音を避けて、部屋に閉じこもる
遠くに旅行していた父が帰ってきて、大騒ぎの家族
リンゴの木の下で歓迎パーティーが開かれるのを
屋根裏の窓からこっそり見るドーラ
イタズラ好きな双子のリリとビリは
ボール紙に火をつけて火事さわぎを起こす
ニネッテ叔母は怒って、明日にでも引っ越そうと言い出すが
ここよりいい場所はないと止めるクルト夫人
長男のユルが夏休みで帰郷し、さらに賑やかになるお隣り
ロルフは毎日なぞなぞを作るが、家族はウンザリ
長女パウラは同じ年ごろの友だちがいないことを嘆き
ドーラは親しくなりたいと切望する
ビルケンフェルト夫人は、幼い頃の親友リリの話を聞かせる
父親が悪い人に騙されて、アメリカに行くといって別れてしまった
●恐ろしい出来事
リリとビリは洗濯小屋でノアの箱舟をしていて、溺れそうになる
それに懲りず、父がロルフにお土産に買った矢で遊び
垣根から様子を見ていたドーラの右腕に刺さってケガをする
ニネッテ叔母は一生“かたわ”になるかもしれないと嘆く
双子は隣りの子どもを殺してしまったかもしれないと思い、家族に告白
ビルケンフェルト夫人は謝りに行く
ティトス叔父が騒音を嫌うと聞いて、風通しのいい東屋を使ってほしいと提案
ドーラには子どもたちの相手をしてほしいと言って、ドーラは大喜びする
●歓迎攻め
隣家に行くと家族全員で迎えてくれて感激する
リリはドーラにピラノを教えるため、嫌っていたピアノがぐんぐん上達する
末っ子のフンネはいつもきょうだいが忙しくて相手にしてもらえないが
ドーラが遊び相手になってくれて上機嫌
ロルフはドーラの好きな5つ星がカシオペア座で女王さまのイスだと教える
ティトス叔父はロルフのなぞなぞを解く相手となる
陽気に鼻歌を歌う叔父を見て、驚くニネッテ叔母
パウラはドーラと親友になり、時間を忘れて話す
ドーラの腕の傷も治り、毎日、リリからピアノを教えてもらう
●別れの日
叔父はもう2週間滞在を延ばす
ニネッテ叔母の泣き言も減った
その2週間もあっという間に過ぎて、最後の日
リリはもうピアノなんか弾かないと言い出す
ドーラは昔のアルバムを見せると
昔、母とビルケンフェルト夫人が別れの際に交わした詩が出てくる
あなたの手と わたしの手
しっかりと にぎりしめて
いつまでもねと ちかったのに
わたしはいってしまう・・・
ドーラが親友リリの子だと分かり、どこか面影があるとフシギに思っていた謎が解ける
ビルケンフェルト夫人はニネッテ叔母にすべて話し
家族として迎えたいと言うと、叔母も賛成する
家族に話すと、みんな感激して盛大なお祝いを開く
■解説
本書の原題は『ティトスおじさんの夏の転地』
ヨハンナ・スピリ
1827年スイス生まれ 74歳で死去
父は村の医師
たくさんのきょうだい、叔父、叔母のいる大家族で楽しく育った
フランスとプロシア(ドイツ)が戦争になり
そこに挟まれたスイスは中立を守り、両国の人たちが続々と避難してきた
スピリは小説を書いてお金をつくって助けてあげようと思い
少女時代を思い返し、美しいアルプスの山の暮らしと少女を書いたのが『ハイジ』
『コルネリの幸福』
『ビルデンシュタイン城』