メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

少女名作シリーズ30 少女のいのり ポーター 偕成社

2024-06-06 15:58:21 | 
1976年重版 山本藤枝/編著 山下一徳/カバー図案 田村耕助/表紙絵・口絵・挿絵

「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します


たくさんあった「少女名作シリーズ」も残りわずかとなった

読んだ感じだと少年が主人公だと思うけど、本の表紙の中心は少女の絵
今作も親のない設定が使われ、最後は貴族でお金持ちだったというハッピーエンディング

森の木が高価に売れる商売があるんだな
悪人でもいい人でも、木を伐り倒すことには変わりないと思うけど


【内容抜粋メモ】

登場人物
そばかす 孤児院で育った片腕の少年 リンバロストの森の番人となる
マックリーン 木材会社の支配人
御者長ダンカン
妻セイラ
鳥のおばさん 博物学者
エンゼル
ブラック・ジャック



●名のない少年
そばかすだらけの顔、右手のない少年が仕事が欲しいとやって来る
支配人マックリーンは危険な森の見張りに1人必要だが少年にはムリだと言う









以前、解雇したブラック・ジャックという男が
常に森の木を狙っていることも伝えるが諦めない少年

孤児院で育ち、名前もなく、どこも断られてしまい、死ぬ気で働くと言う少年を見込んで
5年前に亡くなった父の名ジェームス・ロス・マックリーンの名をあげて雇うことにする

御者長ダンカンの家に下宿させてもらい、次第に仕事にも慣れ
鳥や獣と友だちになることで寂しさを紛らわせる







ある日、大きな黒い羽が落ちてきて、どんな鳥か気になり
リンバロストの森の鳥、花などについて勉強したいとマックリーンに相談すると
本と標本箱を買ってくれる
調べると、クロハゲタカという鳥だと分かる


●わるだくみ
ウェスナーはマックリーンを批判し、カンタンに500ドル稼げる仕事をしないかとそばかすを誘う
リンバロストの森の沼地には1本1000ドルもする木があると教える
そばかすはウェスナーとケンカして、マックリーンが手当する








翌朝、マックリーンは大勢の人夫を連れて
盗まれそうになっていた木を伐り倒して馬車で運ぶ









人夫は珍しい鳥をカメラで撮って世界中を回っている“鳥のおばさん”を紹介してくれる
鳥のおばさんと一緒に美しい少女がやって来て、そばかすはエンゼルと呼ぶ









マックリーンはそばかすを息子だと紹介し、とても自慢し
みっちり勉強させたら、本当の息子に迎えたいと話す

鳥のおばさんはウェスナーとブラック・ジャックを見つけ
3人で別の方向からピストルを撃って木を守る







そばかすは森に落ちていたエンゼルの帽子を届けに行く
エンゼルの父の会社に行き、礼儀正しいそばかすに感心する父

そばかすがいない間、沼地を見回りに行ったセイラは
ガラガラヘビを見て逃げだし、失神したところを見つける

あんな恐ろしい所にそばかすをやらないでくれとマックリーンに頼むが
人を増やそうとしても断固として1人でやると言い張るそばかす

歌が上手いそばかすを励まし、頑張れば音楽家にもなれると励ますエンゼル







リンゴの切り株から出た液が発酵し、それを飲んだ虫が酔っぱらっている様子を見て
鳥のおばさんに教えに行くと、エンゼルのパーティーをしている











境界線の見張りに行くと、自転車が針金に引っかかり
転んだそばかすを縛りあげるウェスナー
4人の男は木を伐り始め、そばかすに罪をなすりつける計画







エンゼルが来て、ブラック・ジャックが男前だと褒めそやし
すぐダンカン、マックリーンを呼びに行く









現場に戻ると、鳥のおばさんがピストルでジャックとウェスナーを狙っていた
ウェスナーを縛る間にジャックは逃げる

森には新たに4人の番人をおくことに決める
ジャックがエンゼルに騙されたと知って復讐に来るのを怖れたそばかすは寝ずに番をして
すっかり死人のようになり、心配したセイラはマックリーンに話す

エンゼルにも護衛をつけると約束するマックリーン
そばかすは撃ち殺したカワウソでエンゼルのマフを作ることにする

マックリーンは沼地の大ヘビを撃ち殺すと
そばにブラック・ジャックの死体を見つける



●黄色いリボン
ウェスナーは12本の木にしるしをつけたと話していたが
大きなカエデの木にそれらしき印を見つけて
エンゼルは髪のリボンをといて木に結ぶ

マックリーンは感謝して、エンゼルに化粧机をつくると約束
そばかすは声楽の勉強をさせてくれと頼む

大きな木を伐り倒す先にエンゼルがいて、そばかすは彼女を救って、木の下敷きになる








ひどい怪我をして、このまま死なせてくれと言うそばかすを
特別列車でシカゴの病院に運び、手術が行われる


●生きよ、そばかす
手術は成功したのに、生きる気力がないために助からないかもしれないと言う医師
そばかすはエンゼルを愛しているが、身分の差があるからムリだと知っている事情を話す







エンゼル:
私もそばかすを愛している
私も父も孤児のことは前から知っていた
父もそれが理由で断るような人じゃない

孤児院へ行って、そばかすを包んだベビー服を見れば
母親がどれだけ愛していたか分かる
赤ん坊が大事ならミシンなどかけず、ひと針ずつ縫ってあるに違いない


●貴族のおじさん
孤児院を訪ね、ベビー服を欲しいと言うと、叔父が来て持っていったばかり
叔父は下院議員のモーア卿で、一流ホテルに訪ねるとそばかすとソックリ









ベビー服は白く、縫い目は細かかったとそばかすに見せて、ワケを話す

アイルランドにお金持ちの年寄りがいて、2人の息子がいた
次男は貧しい牧師の娘との結婚を反対され、娘は歌手になり、アメリカに渡った

次男も後を追い、2人は結婚し、赤ちゃんが生まれた
そばの工場で火事があり、赤ちゃんの手を奪った
両親が助けに入り、天井が落ちて2人とも亡くなった

赤ちゃんの世話を頼まれていた近所のおばさんは
赤ちゃんを放っておいたのを恨まれると思い、近くの孤児院に置いていった

それを老人に打ち明けた手紙は読んだ後、隠していたが
老人が3か月前に亡くなり、長男が手紙を見つけて、赤ちゃんの行方を探していた

そばかすの名前はテレンス、住所はアイルランド
エンゼルの父は2人が立派な大人になったら結婚することを許す









マックリーンが見舞いに行くと、これまで隠していた右手を堂々と出しているそばかす

リンバロストの森とエンゼルは切っても切れない関係だから
これからもマックリーンのもとで働きたいと言う

エンゼルからのプレゼントは、黒い羽
そばかすが見つけた鳥が生んだヒナが成長していたことを知る



解説

ジーン・ストラットン・ポーター
1868年 アメリカ生まれ 小説家、博物学者 1924年死去

本書の原題は『そばかす』

その他の作品
『リンバロストの乙女』
『ラディ』
『白い旗』
『蜜蜂を飼う人』

コメント

映画『てんやわんや』(1950)

2024-06-06 15:30:59 | 映画
監督:渋谷実

出演
犬丸順吉:佐野周二
花輪兵子:淡島千景
鬼塚玄三:志村喬
玉松勘左衛門:三島雅夫
越智善助:藤原鎌足
田鍋民平:薄田研二
あやめ:桂木洋子
ほか



【内容抜粋メモ】
社長は給料値上げを無視して消えた
病気で休んでいた犬丸順吉が出社する
社員:ストライキしても探すぞ!

屋上で水着で日光浴してる秘書ハナワ






水着でダンスしてる女性
社長は酔っぱらってる







順吉:
私は北海道に帰ります
東京の生活は私には激しすぎます

社長:
この名刺を持っていけば、君の面倒をみてくれるはずだ
四国のほうがあったかくていい
わしも後から行くかもしれん

機密書類を渡して、なにかあったら燃やせと託す








ハナワ:
お別れに一杯飲まない? 行きつけのところがあるの
ぐずぐずしてられない もう24だもの
社長を利用してやるのよ
女だってじゃんじゃんやれる世の中なんだから
相棒にならない? 2人でスクラム組んで

順吉:社長には学校の頃から世話になってるんだ

ハナワ:私と結婚して!







バスは禁煙
バスガイド:相生町でございます~









“僕はここで心の安住を見出すだろう”

勘左衛門:今、まんじゅう食い競走の最中
1人マラソンしてる間にまんじゅうを50個たいらげる









順吉は書類を木の下に埋める

タナベ:先生は民主主義をどう解釈してる?
求心運動のモットーを語る







四国独立を企てている
同志は4人

女将はバスで出会った女性



朝起きると書類を埋めた木が伐り倒されている

勘左衛門:
この土地では時々こうする習わしがある
和尚らとは付き合わないほうがいい
非常識な人間だから気をつけなさい

順吉は書類を額の裏に隠す すごいあるあるな


和尚:四国の民よ、団結せよ!







床屋では次の選挙候補で二派に分かれて張り合って賭ける
東京のダンナに社交ダンスを教えてくれと言う床屋

和尚はうなぎをとって生計を立てている
女将:先生は若いからいいおなごを紹介しなきゃ

無理やり迫る女将







みんなで登山して、頂上の宿に泊まる







主人は泡盛を出す
主人:日本は本当に戦争に負けましたか?
順吉:壇ノ浦以上の敗戦ですよ








娘アヤメがお酌し、寝室にも入ってくる








社長とハナワが四国に来る
ハナワ:私が社長になったら、順吉を編集長にする
順吉:僕にはハナワちゃんの性格が激しすぎるんだ









闘牛 日本でもこんな賭け事があったんだなぁ・・・
ものすごい人だかり







今度は切り株の上に魚が乗ってる
勘左衛門:犯人が謝りに来た そういう習わし



社交ダンスの練習
ハナエはスカートをたくし上げて見本を見せてあげる








切り株の上にさらに大きな魚を乗せて三本締め





勘左衛門:
あのハイカラ女はほんとに秘書ですか?
東京では妾と言うんでしょ?

社長:
選挙活動がイヤなら東京に帰ってこい
あの書類も持ってこい



和尚らに演説してほしいと頼まれる

順吉:
出ましょう 僕はこの町で仕事を探したい
もう一度アヤメさんに会わせてください

和尚:毎年1度町に来る 来月だからそれまでの辛抱だ



求心運動大演説会





馬が川にいて、河童のせいだと騒ぎになる
河童が馬を引っ張る伝説がある
和尚:敵側の陰謀に違いない

求心教という宗教にしようと画策



年に一度の祭り
大ウナギを巡ってケンカ
上、下で民のケンカが絶えない



道後温泉
ハナワが病気だと電報して順吉が駆けつけると仮病






ハナワ:
あいつはタヌキに角が生えた鬼よ
さんざん働いたのに追い出して

順吉:明日の祭りに会う人があるんだよ
ハナエ:それじゃ仕方がないわ

順吉が握手で差し出した手に噛みついて泣くハナエ








町会議員:
アヤメさんは止めたほうがいい
あの村には旅人をああして歓待する習わしがある
先生をこの町に引き留めようとして和尚らに口止めされていた

順吉:僕にアヤメさんをください
父:子どもの頃からの許嫁がいて、来月、土佐に嫁に行く

和尚が求心教を広めているのを殴りつける
気味の悪い山車が来て、順吉も山車を担いで張り合い
しまいには大ゲンカになる








病院で目が覚める順吉
和尚:もう求心教は懲り懲りです

順吉:
僕も東京へ帰ろうと思う
結局、田舎でも同じことでした

勘左衛門が秘密書類を持ってきた
開けたら女の下着写真がどっさり
ぶちギレる順吉



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