メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

フィギュアロシア杯

2008-11-23 16:13:19 | フィギュアスケート
フィギュア第5戦ロシア杯(動画あり
昼から急に眠気が出てきて、せっかく楽しみにして2時にめざましまでかけたのに、
テレビをつけつつ30分ほど眠ってしまったっ!
こないだのフランス杯に比べたら、なんだか地味ィ~な感じで終わってしまった気がするのはなぜ?
村主もジャンプを強化して臨んだのに3位。
いつもドラマティックなあの独特の表情がトレードマークだったのに、ジャンプをちゃんと飛ばなきゃ得点につながらないからふつーのスポーツになってるのが観てるほうとしては物足りない。
次はいよいよ日本大会(11/27・30)。ん?これってNHK杯のこと?今度はちゃんと見ようかな。
OA予定
・11月25日(火) 総合 20:00 ~ 20:45 間もなく開幕 2008NHK杯フィギュア みどころ
・11月28日(金)総合 19:30 ~ 20:43 女子シングル ショートプログラム 生中継
・11月29日(土)総合 19:30 ~ 20:43 女子シングル フリー 生中継

ps.外国選手のBGMになんとっ!あいでっぷの♪Rainbow が流れてた!ラララの部分v


■松尾部長が年賀状のCMに出るって本人の日記にも書いてたけど、初見!
パートⅠ
パートⅡ
ほんの一瞬すぎて「お父さん」とゆーより、家に居る変な人っぽい・・・爆


今日も1日いいお天気。晴れるととりあえずお布団を干したくなるv
それから、送ってくれた野菜の中からジャガイモを揚げてポテチにして食べたら、美味いっ!!!
揚げてゆくそばから食べてゆくから、ついつい小玉2コ分もペロッとたいらげてしまった。
厚切りポテチとか好きでよく買って食べるけど、1袋食べたら一体ジャガイモ何個分なんだろ?!
カロリー高いわけだ・・・



ヤラれた1曲コーナー。

Ex-Factor/Lauryn Hill

もっとももてはやされてた時じゃなく、もしかしたら『WOMAN 2』みたいなコンピで聴いたのが最初かも。
アルバム『The Miseducation Of Lauryn Hill』は、なにかスクールの出席点呼からはじまる。
何遍聴こうと色褪せないカンペキなコンセプトアルバム。
圧倒的な歌唱力と、歌詞の持つパワーが人を惹きつける。
後にMTVアンプラグドライブを収録したアルバム『Mtv Unplugged』の中で
「変な奴だと思われてもいいから、マスコミから放っておいて欲しかった」と風邪声のまま涙をふり絞って荒削りに歌ってるのが感動的。
頂点を極めたスターの苦悩とはわたしたちの想像を超えるのかもしれない。

To Zion

ボーナストラックとして、わたしの大好きな曲が入ってるv
Cant Take My Eyes Off Of You

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『古都』

2008-11-23 11:42:00 | 映画
『古都』(1963)
原作:川端康成 監督:中村登
出演:岩下志麻(2役)、吉田輝雄、早川保、長門裕之、環三千世、中村芳子、宮口精二、東野英治郎 ほか

trailer

監督ほかスタッフの美意識が1場面1場面の画面のすみずみにいたるまで行き届いている。
この頃の邦画には今にない品の良さがあって、観ていて心が豊かになる思いがするなぁ
産まれてすぐ離れ離れになって、暮らしぶりも正反対な双子姉妹を岩下志麻が2役こなしている。
化粧の仕方や着ているものも違うけど、育ち方からくる表情や動きなど細部にわたって見事な演じ分け。
2人が並ぶシーンも多いけど、まったく違和感を感じられないカメラワークも素晴らしい。

storyはgoo参照(ラストまで書かれてあるので注意)

千恵子は目に入れても痛くないほど呉服問屋の一人娘として大事に育てられ何不自由ない生活、
苗子は両親を早くに亡くして北山杉の麓で小さな頃から激しい労働とともに逞しく育ってきた。
昔は今よりもっと「身分」てことにこだわりと隔たりがあったのだろう。
卑下しすぎでは?って思えるくらい、苗子の言動には遠慮が見られるのがむしろフシギ。

機織り職人の息子で千恵子に憧れの想いを抱く秀男役に長門裕之。これがまたイイ。
あのなめらかな機織りの動きは相当練習したんだろうか?
身分の差を越えても抑えられない想いを帯に込め、苗子を知ってからは千恵子への想いを重ねる。
苗子もそれをよく知りながら女心を悩ませる微妙な関係も見ていて切なくなる。

西陣織ほか、祇園祭などの季節ごとの京都の祭り事、人々の暮らしぶりや、
清水寺ほかの観光地も紹介されガイドのような解説もついている。
わたしの叔母も11月の連休に京都へ毎年行くらしいんだけど、もう紅葉は素晴らしいんだろうなあ!
DVD特典にはやはり「シネマ紀行」なるローカル番組風味の観光ガイド兼当時の撮影に関わりある人たちのインタビューなどを収録。

この川端康成原作の映画化シリーズの予告編も3本入っていて、今作と昨日観た『雪国』のほかに
もう1本、加賀まりこ主演の『美しさと哀しみと』があるみたいだからそちらも要チェック。



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銀杏

2008-11-22 19:04:34 | 日記
金曜、もう一度耳鼻科に行って、再び聴力検査したら低音の聞こえは前回とあんまし変わらず
じゃ、これは昔からなのでは?(低音の楽器や声が好きなだけにこれはちとショック
ほかに思い当たる原因も分からず、とりあえずマズイゼリー薬はやめて、自律神経系のだけにしてもらった。
なんだかなぁ・・・

夜は実家からまたたくさんの野菜&果物が届いた(感謝×3000
ご近所さんが作った無農薬のキャベツなんてシャキシャキでやわらか~!!!
母が最近ハマってる洋ナシもたくさん入ってたのはいいけど、熟して柔らかいと運んでるうちに当たったところが茶色く傷んじゃうんだよね/涙
ここのところ宅急便を装った事件のニュースばかりでちょっと不安がよぎった。

連休1日目はステキな天気美容院にやっと行ってきたv
図書館に行く道でカワイイ看板を見つけてパソで調べたら、以前行った手が傷だらけの店長さんのお店の姉妹店だった(驚)から初めて入ってみたら、とってもオシャレで明るい雰囲気、サービスも良しで気に入ったv
傷んだ毛先を切って、見た目はほとんど分からないくらいなんだけど。

その足でひさびさ近くのお寺さんにお参りに。銀杏がすっかり黄色に染まってキレイ!
ここは連休ってゆってもいつも数人の人がいるくらいで静かで好き。


毎年、このくらいの時期からもう連休や晴れた週末を使って普段届かない部分の掃除をはじめる。
年末はそれなり忙しくなって、まとめて大掃除!!!なんて元気も出ないから、できる時にやっちゃう。
今日も気持ちのいい昼間のうちに、好きな音楽を流しつつ、けっこーまとめて出来たv


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『雪国』

2008-11-22 18:45:42 | 映画
『雪国』(1965)
原作:川端康成 監督:大庭秀雄
出演:岩下志麻、木村功、加賀まりこ、沢村貞子、早川保、柳沢真一 ほか

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。。。」

この一文で有名な同名の小説の映画化。日本文学はほとんど読んだことがないからほぼ初めて触れた。
真っ白い雪景色、湯煙があがるひなびた温泉旅館、煙をあげて走る蒸気機関車。
どの場面を切りとっても匂いたつような美しさと叙情があるこのロケ地はなんと信州・野沢温泉だとか。

そこで繰り広げられる妻子ある男・島村と、貧しい家の出で複雑な事情を背負った19歳の駒子。
温泉場に愛人を作るなんてほんといい身分だ。のらりくらりと翻訳なんかしながら人間観察をして、
またふらりと東京へ帰ってゆく。
駒子が泣きそうになりながら「あんたは一年に一度しか来ない男なんだわ」と二度もゆっても
その奥にある熱い想いに気づいたのか、気づかないのか???
やっとこさだいぶ経ってから責任の大きさに気づいたって、
女がなにか意を決して言うまでの長い時間を考えたら鈍感すぎやしないか
こないだ観た『秋津温泉』みたいに女が発作的に身を投げてしまわないか心配したが、
盛り上がった場面であっけなく「終」の文字(え゛えっ?!!驚×3000

storyはウィキ参照

髪を結い上げ芸者となった駒子が「客のお見送り」として島村と駅にいる。
「今度いつ来れるなんて分かったもんじゃないもの。わたし待ってるから」と、
いかにも寒そうな待合室で、着物の上に赤い肩掛けが雪の白さに映えてなんとも美しい。
岩下志麻もカンペキだけど、ちょっとフシギちゃんを演じてる加賀まりこの個性も強烈。

小千谷ちぢみ
ちぢみ織の場面が二度ほど出てくる。派手さはないけど着やすく丈夫そうなつくり。
DVD特典は予告編と、ロケ地探訪みたいな映像(なんだかローカル番組みたいな雰囲気

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『ただのいぬ。』

2008-11-19 20:49:48 | 日記
ランチ友はとにかくテレビが大好きで、お昼中ずっと昨晩見たバラエティ番組の話をしてることが多い。
テレビを見ないわたしはそんな時は完全聞き役。お笑いはネタ番組は好きだけど、
タレントの私生活とか、だらだら流してるだけのバラエティやクイズ番組は正直どーでもいいし。

こないだは、かなり話題らしいこの人の話をしてたのでチラっと調べてみた。
養老町の星 幸ちゃん
シャ乱Q『いいわけ』@のど自慢大会

それより、こんな素人さんがカラオケで歌ったものを投稿するサイトがあってビックリした。
GYAOうたブロ


バンバンラジオのサイトがオシャレにリニューアル♪♪♪


富士丸サイトでこんなリンクを知った。

『ただのいぬ。』
『ただのいぬ。プロジェクト』

そっか、こんなサイトがあったんだ。
地方自治体による動物愛護活動リンク集
長野県・動物の飼い主さがし
「迷い犬情報ページ」にもしかしてみーちゃんがいるんじゃないかって思ったけど、歳の近いとっても似たコがいた。
わんことにゃんこの1年間の処分数の数字を見て愕然。
自分の払う税金がこんなことに使われてるかと思うとゾッとする。
ペットショップでペットが売られてることや、血統書付きのコたちにこだわる人たちがいることも深く関係してるんだ。
危険だから、邪魔だから、病気や雑菌を持っているからって理由で捕われては消されてゆく生命。
わたしたちの住むこの町は、人間だけのモノなんだろうか?

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SAKEROCKインストアイベント@新宿タワレコ

2008-11-17 23:55:55 | アート&イベント
SAKEROCKインストアイベント@新宿タワレコ
11/17(月)20:00 SAKEROCK 出演:星野源、浜野謙太

またなんだかフラフラしてきて、Mさんに教えてもらったタワーの10階の長いベンチで座ってライブ友待ち。
これってきっとクスリで症状抑えられてるだけで、なんら治療になってないんじゃないかな
売ってる雑誌をゆっくり読んだり出来て休むにはいいスペースv
劇場で観た『ファクトリーガール』のDVDが発売されてて、ずっと流してたから思わず観入ってしまった。

1時間以上も前から柵前キープの女子がいるほど源くん大人気!(いやいやハマケンファンかもw
ライブ友と落ち合って、前から3、4列目をキープしたけど、気づけば大勢の人垣、しかも9割方女子!
苦手な立ちっぱ状態で、すでに足先が痺れて感覚なし。しかもモーレツ暑くてハンカチであおぎながら滝汗で見てた

現れたハマケンは、以前源くんから「髪型の面白さにハマケンのよさが全部吸い取られてる」
ってゆわれたのを気にして、爆発パーマをかなり切ってスッキリ!
わたしとサケ友が好きな以前の短い七三が源くんも好きで、それに近くなって嬉しいけど、
まだ前髪のパーマのなごりにダメ出しw

源「ハマケンはいつもシャツのボタンは頑なに上まできっちり留めてるよね?」ってすっかりオシャレ話で盛り上がる。
源くんはなんとっ!ぶくろのパルコでよく服を買うんだとか。靴はABCマート。下着はユニクロ。
一方、ハマケンのパンツはGAP。シャツを買った面白い店の名前なんだっけ?爆

最近はスチャダラとつるんでるらしく、BOSEくんの真面目なプロデューサーっぷりとかANIとの下ネタトークとかの話。
最近サケがU字になって演奏してるワケは、以前なにかで見た沖縄のバンドが海の神様に演奏を捧げて、
その姿を客が見るってスタイルに感動してからだとか。普段着でライブをやりたいともゆってた。

話題はサブカルに移って、源「ハマケンの一番のサブカル話は何か教えて」
ハ「だって、オレのサブカルは全部星野くんで構成されてるんだよ!」てw
映画『お葬式』『タンポポ』を激勧めてた。ハ「これから映画もっと観るよ!!!」

それから、源くんが近所のファミマで声かけられた話。
リアディゾンが妊娠したニュースが書かれたスポーツ紙を見て「チッ!なんだよ!」て愚痴った瞬間に
店員から「サケロックの星野くんですよね?」て言われて恥ずかしかったらしいw
ハマケンは逆に「サケロックのメンバーの方じゃ・・・ないですよね?」て言われたらしい爆×3000
西荻の住所まで言わされてたけど、住所はハッチさんも毎回ゆってて、だからって別に何もないらしい/爆
ファンにゆっても「あ、そうなんですか」みたいなふつーのリアクションだとか。

でも、今日の最大のヒットはやっぱ「テル」だな/爆×5000
ペンギンハウスかどっかでライブした時の対バンで、ファンがたくさん見に来てて、
そのメンバの一人の真似をしてたんだけど、もしやこれかな?↓↓↓

AN'S ALL STARS(アンズオールスターズ)
テルはいないけど、話聞いた時のテルのイメージに近い!w
ちなみにめっさポジティブなヒップホップ系みたい。
いろいろ話してて、源くんが「ハマケンはテルと同じ立ち位置なんだよ!」って笑った~!!!爆爆爆


新譜『ほにゃらら』秘話のはずがアルバムの話題はちょびっとだけでほとんど覚えてないw
そうそう細野さんが「脱ロックだ」ってゆってくれた経緯とかいい話だったけど。。

事件はこの後起こったわけですw

来年1月末頃発売予定の曲を今レコーディング中で「大物女性シンガーとコラボ」って源くんが伏せた名前をついゆっちゃったハマケン。
客から「あ゛~あ」みたいにゆわれて、角張さんは「やっちまったあああ」的表情だし、
そっから一気にハマケンテンションダウン
そんなに大変なことなのかねぇ、発売前に名前ゆっちゃうって。
大丈夫、大丈夫、優しいサケファンはネットに流出なんてしないからw
そのお詫びに名物の即興歌を披露。「一つだけお願いがあるんだ~ゆわないでっ♪ゆわないでっ♪」
源「こんなにテンパってる人が見れて今日はよかったよ」
ハ「耳が真っ赤だもん」

小1時間話して、アルバム買った人は引換券持ってステッカー?をもらってたけど、
スイマセン、まだ買ってません。てか、サケ友が買ってくれることに期待大v
ああ、楽しかった!久々笑い転げて元気出たv

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フィギュアフランス杯

2008-11-16 22:47:51 | フィギュアスケート
フィギュアフランス杯~浅田真央2位(演技の動画あり
久々テレビに張りついてフィギュアスケートを見た。
ルール改正や大会の仕組みはよく分からないけれども、スポーツであると同時に芸術でもあった
フィギュアがなんだか技術面にばかりプレッシャーがかかって、選手たちの表情も硬くなって、
見ているほうも以前のようにアートな眼で見られなくなった気がするな。

ショートプログラムのドビュッシー「月の光」では氷の妖精のような水色の衣装もステキだったけど、
「女王のためのプログラム」と名付けられたノンストップ、息を整えるスローテンポの部分がない
フリー演技「仮面舞踏会」でセクスィな黒の衣装に身を包んだ真央ちゃんは、すっかり大人の女性に成長して見えた。
それとは逆に子どもっぽかった頃の天真爛漫さが消えて、世界から注目され、追われる立場のプレッシャーが感じとれて、
本番前はこっちまで心臓が痛くなって、演技が終わっても苦悩の表情がなんだか痛々しかったな。

それにしてもなぜスケート選手って皆美女&イケメンだらけなんだろう???
それぞれのお国柄な特徴があって、衣装も趣向を凝らしていたりしてそれだけ見てても楽しい。


追記。
日本生命 大塚愛 CM 「愛」from「Love Letter」 アカペラ篇
番組の途中にはさまれたこのCMが流れた瞬間、思わず「えっ?!canaちゃん???!」て思ったら、大塚愛だった。
前から思ってたけど、すごい似てるんだよね。髪型のせいもあるだろうけど。
いつかcanaちゃんもCMに出たりするかもね♪

photo:
先週、図書館に行く途中の公園の木々。まだ紅葉はちらほらだけど、いろいろイベントが催されたりして
ビニルシートを敷いてランチを食べてたりする家族らでやけに賑わっていたな。

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『へそくり社長』

2008-11-16 22:13:11 | 映画
『へそくり社長』(1956)
監督:千葉泰樹
出演:森繁久彌、越路吹雪、小林桂樹、八千草薫、三好栄子、三木のり平、古川緑波、司葉子 ほか

森繁久彌の大ヒットシリーズの記念すべき第1作目とのこと。
DVD特典として三木のり平の長男・小林のり一が見所解説をしていて、
後のシリーズと初回作との微妙な違い(配役やシチュエーション)がポイントとのこと。
宴会芸でどじょうすくいを演らなきゃならなくなった森繁が隣りのスタジオで撮影していた
三木のり平に教えてくれと頼み、寒い現場で「酒でも飲まないとやってられん」とゆったところ
監督が本当に酒を飲ませて撮った上、三木のり平はそれからレギュラーメンバーになったって秘話が面白い。

story
明和商事を継いだ社長・田代善之助は、毎日、妻の厚子の言いなりで気を遣う日々。
なにかと言うと先代社長のやり方重視で、社長室にも「仕事を愛し、会社を愛し、妻を愛せよ」みたいな言葉が掲げられてる。
ある日、先代社長の娘・未知子が株主総会会議に出席するのを口実に上京。
「男の世界が見てみたい!」と芸者遊びに付き合わされ、大好物のお寿司をドカ食いする田代。
厚子は実家の母親から「妻がちゃんと教育しなきゃいけない。泥鰌すくいなんて下品な芸はやめさせて、
社長たる者、小唄でも習わせなさい」と小言を言われたことから早速お師匠について稽古を始める。
そのお師匠から今度飲み屋を始めたいから出資して欲しいと頼まれ、座敷に呼ばれ初の浮気??!
・・・のはずが、師匠は途中で馴染み客が店に訪ねてきたため帰ってしまう。
待ちに待ったボーナス支給日。慰労会で社員におだてられ、田代はまた泥鰌すくいを披露しているところへ
なにやら慌てて上京してきた先代未亡人と妻、義妹が現れる。

やっぱり若い頃の森繁久彌って色気があってカワイイ!
恐妻家でちょっと頼りない実直だけが取り柄な婿入り社長で、同じサラリーマンの悲哀をネタにしてても
以前観た植木等の大ヒットシリーズのお気楽極楽な無責任男とは真逆なんだよね。
奥さん役の越路吹雪がちとコワイ(パンチのせいか?w
「米食はカラダに悪いってテレビドクターがゆってたから・・・」と毎日サンドイッチやら生のニンジンやらジューサーミキサーで作った野菜ジュースとかをイヤイヤ飲まされてる。
今じゃ欧米食がカラダに悪いってゆうのが定説だから、時代によって健康法も変わってるってことだね

冒頭、社長夫人がダックスフンドを散歩させてるシーンがあって、今と違ってミニダックスじゃなくて
毛の短い大型タイプなのが時代を感じさせる。わんこにはゴハン(だけっ?!)を食べさせてるのが変w

タイトルには第一部って書いてあって、解説にもあった通り、この頃は2部作で創られていて
それぞれ独立しても観られるようにはなってるらしいんだけど、奥さんたちが宴会に乗り込んできて
「社長存続の一大事だ!」ってセリフがあったからやっぱりこの後の話が気になるハンパ感が残った。

社長秘書の小林桂樹とタイピスト司葉子の仲も気になるところ。
今でゆったらOAオペレータの元祖?昔のタイプライターみたいのを打ってるのが面白い。

TSUTAYAにこの社長シリーズがずらっと揃ってたから他も観てみたい。

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『祇園の姉妹』

2008-11-16 10:15:43 | 映画
『祇園の姉妹』(1956)
監督: 野村 浩将
出演:小野道子、木暮実千代、中村玉緒、勝 新太郎、進藤英太郎、万代峰子、浪花千栄子 ほか

じぃーーんとするええ人情噺やなぁ~・・・
昔の女性は今みたいに自由に職業を選べなかったんだな。
芸者の娘は芸者になるしか道はなく、安定した生活を手に入れるには旦那を持つ、
つまり金を持ってるお客の愛人になるしかなかったってことだ。
前回の『夫婦善哉』の大阪と同様、京都の文化にもまた古い歴史があって、京都弁もステキ。
ただし、どちらも本当の意味で馴染むにはなかなか、ここで生まれ育った人間にしか分からない部分があるんだろうな。

story
美津次、美津ひろ、美津丸は京都の祇園で「三つ揃え」と言われて名の通っているる芸者美人三姉妹。
実は美津丸は美津次と旦那との間の娘なのだが、ある日10年も音沙汰なかった旦那・古沢が事業に失敗してやっかいになりに来た。
美津丸は「父ちゃんや!今日は何かいいことあると思ってた!ずっといてくれるんやろ?」と健気に大喜びするが、
美津ひろは自分の父もまた旦那で母と子をほったらかしにして、母の葬式にも来なかったことを恨み、
古沢と姉を二の舞にしまいと、自分を想ってくれてる呉服問屋の若番頭・木村に頼んで、
姉のために着物と帯を新調し、古沢の分家にあたる岡西に旦那になってもらうべく11万円を出させ、
古沢に渡して家を出ていってもらうが、姉と娘は怒って家を出て行ってしまう。
木村は主人に着物と帯の支払いがまだなワケがバレ、怒った主人は請求に行くがすっかり美津ひろが気に入ってしまい、彼女の旦那を申し受ける。
「自由になって、まともな家庭を作りたいとゆったのはウソだったのか?」と問い詰められ、
美津ひろは木村との口論の末に高尾の崖から落ちてしまう。。


中村玉緒って若い頃は(失礼)ほんとアイドルみたいに可愛かったんだ!驚×300
小顔でお人形さんみたい。家を出る時にぬいぐるみを叔母にとられ「これはくれるってゆったじゃない!バカ!」って本気でだだをこねる姿がまだ幼さが残っていてなんともいえない。
しかも共演してるのは、勝新太郎さん(若すぎてキャストを見るまで分からなかった!驚×3000

木暮実千代も艶っぽい女優さんで好き。どこか薄幸な役どころが多いな、いつも。
姉思いながらやりすぎてしまった妹に対して「わたしたちは涙とゆうものを知ってます。人間なんだから」(by京都弁で)ってセリフもイイ。
お櫃からゴハンをよそって、お茶をかけて、お新香をポリポリやりながらお茶漬けを流し込む。
こんな何気ない1シーンですら魅せる。畳文化、着物文化も改めていいなぁって思う。
足を捻挫した妹を背負うために下駄や足袋を脱ぐシーンもとっても丁寧に撮ってるんだよね。
フィルムの劣化によって画面がとっても暗いのがなんとも残念だけど。
溝口作品をもっと観てみたい。


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『ひめゆりの塔』

2008-11-15 17:59:43 | 映画
『ひめゆりの塔』(1953)
監督:今井正
出演:津島恵子、香川京子、藤田進、清水元、信欣三、河野秋武、岡田英次 ほか

戦後の現代に生まれて幸せだなぁ・・・
こんな風に3日3晩何も食べずに、雨降る泥だらけの中を負傷者を背負って歩きとおしたり、
爆弾がいつ頭の上に落ちてくるか分からない恐怖と闘ったりしなくて済んだだけ。
今のおばあちゃんや、おじいちゃん達は体験者だろうし、親だって戦後の混乱期を体験してるだろうけど、
わたしの周りにはそんな生々しい話をする人は誰もいなかった。
途中ところどころホッとするシーンもあるけど、始終眉間にシワ寄せて観終わったらぐったりしてしまった。

story
昭和20年。アメリカ軍が沖縄に上陸したとの噂。女学生たちは親と泣く泣く別れて
各々の部隊と共に最前線へ向かい、壕内に運びこまれた負傷兵らを看護したり、
おにぎりを作ったり、水を汲みに行ったり、戦死した兵を埋葬したり、
ロクに眠らず、満足に食べもせず。
追い込まれた軍は立ち退きを命じ、砲弾と雨降る中、まだ歩ける兵を背負いながら別の壕へと避難を続ける。
辿り着いた民家では多少の芋などの野菜を分けてもらい束の間の休息を味わうが、
失明した女子が「お母さんにもう一度会うまでは死ねない」と言ったひと言で皆号泣する。
村も爆撃され、いよいよ米軍に取り囲まれ、ついに軍は教師と学生らに解散を命ずる。
海から脱出する隊も、壕に逃げ込んだ隊も、銃弾や爆弾に次々と倒れ、手榴弾での自決を余儀なくされる。。


2大女優、津島恵子と香川京子は歳がそれほど違わないだろうに、
昔の邦画って学生役もスター俳優が実年齢関係なく学生服着て演じてたりするからなんだかフシギ。
今はダイビングやらですっかり南の楽園的イメージの観光スポットの沖縄にも、
こんな暗い歴史があったことをわたしたちはいつまでも忘れてはいけないんだ。
女学生たちまでが白ハチマキをして戦争に駆り出されるなんて狂気の沙汰は。

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