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メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『女と男の熱帯』(2013 全6話)

2018-06-25 15:52:05 | ドラマ
『女と男の熱帯』(2013 全6話)
監督: 生野慈朗

出演:
宮部苑子 藤原紀香 TV局報道記者
野村修平 永山絢斗 部下 フリー

松橋亮 二階堂智 局長
曽根正臣 安田顕 社会部

ハセベ 内部告発の被害者

白木ルミ YOU 親友 料理人
白木ハナ 刈谷友衣子 ルミの娘

進藤悟史 渡部篤郎 京永商事NY支局 商社マン
妻・麻美、娘・美月 死
坂本裕貴 小林海人 息子
祖母 市毛良枝

尾上賢吾 山本圭 京永常務社長
富樫渉 吉田栄作 常務取締役
西岡 阿部進之介 トガシの手下
ほか


ビデオパスの「見放題プラン」を終了する前に観ておこうと渡部篤郎さん出演作をチョイス
政治屋の汚職絡みが込み入ってて、ストーリーメモが曖昧で間違ってたらスミマセン/謝

渡部さんは、野生的なタイプではないけれども、静かな色気がある貴重な俳優さん
日本人でこうした激しいラヴシーンを演じられる俳優さんは減った気がする

進藤と会う時の宮部が着る、無地のシンプルなニットもドラマで女性が着るあるある
一体、何色持ってるんだってくらい何パターンも着てるシーンがあったけど
実際着るともっさりしてしまうから、スタンダードだとしてもあまり着ない


あらすじ(ネタバレ注意

第一夜

【2005 NY クリスマスイヴ】

イタリアンレストランが突然爆破された
レイプされかけてまで必死でとってきたネタだと局長・松橋亮に食いつく記者・宮部苑子



ミ:留学生の行方不明1人より、テロで邦人4人が巻き込まれた緊急ニュースのほうが大事ってことっすか?
局長:悔しかったからもっとデカイネタとってこい!
(もっと大勢が死んだほうがニュースになるってことか


【2012 夏】

<編集会議>



社会部・曽根正臣:
小枝市だけで2年間で560人が「無月経症」の女子高校生がいて
小枝市には2008年に設置された大きな焼却場があり、
その大量のダイオキシンが原因ではないか
施工会社の手抜き工事で予算を大幅に浮かせたせい



テレビでもコメンテーターの尾上賢吾(京永常務社長)が「ダイオキシン問題に強い関心を持っている」と話す

ミに「進藤悟史という男が妻子を殺された復讐に人殺しを計画している」と情報が入る
いったん断るが、情報屋から写メが送られてきて調べ始める

成田で待ち、同じバスに乗り、マンションに入るのを確かめる
身元調査の連絡が来て、京永商事NY支局に勤務後、7年前に退社 その後の記録はない

7年前の爆破事件の被害者リストにシの妻子の名前がある 妻・麻美、娘・美月は死亡
息子もいたはずだが名前がない

局長から調査を止められるが「お前やるつもりだろ? 野村修平を連れてけ」

シのマンションの正面にある部屋で張り込みをするミとノ





ミ:まずはシが銃を持っているか確認しないと
ノ:射撃場で撃った時スカッとした 人を撃ち殺すのってどんな感じだろう

昼間は精肉工場「昭和ハム」で働くシ



定期的に宅配便が届く マンションの監視カメラの映像とリンクさせたノ
夜中に悪夢で起きて泣いている様子に同情するミ

ゴミ袋まで持ち込んで調べるって! どこまで報道の自由が守られてるの?
シュレッダーで徹底して細かく裁断しているシ


尾上賢吾は都知事選に出馬する予定で当選は確実と言われている
常務取締役の富樫渉は有能



またシに宅配が届き、誰かに電話する
ノ:1927て何の数字だ?
ミ:盗聴してたの? やっていいことと悪いことがある

ノ:もともとあったんですよ盗聴器 たまたま電波拾っただけですから
ミ:私たちの他にも彼を監視してる人間がいるのかも

翌日出かけるシ 1927ナンバーのクルマを見つけて乗る

警視庁旭中央警察の木崎にクルマの身元を調べてと頼むミ


キレ者だったミは2年前、スクープを握り、内部告発者ハセベを説得
放送直前で「すでに怪しまれているからやめる」と断られて焦るが
大手・成宮建設に耐震偽装疑惑浮上のニュースは流れてしまう

その後、経営が傾き、逆恨みされて階段から突き落とされたハセベは意識不明のままずっと入院している
妻から「あなたのせいだ」と責められたことを引きずっているミ


クルマの持ち主は京永常務取締役・富樫渉
2000年から6年間NY勤務 食肉関係 今は尾上社長の片腕的存在 シとは上司と部下の関係

無月経症と診断された少女の映像が流れる
結婚も子どもも産めないと泣く



ミが張り込んでいると、シと目が合う





1927ナンバーのクルマが来てトガシが男の子に208号室に届けるよう荷物を渡す
少年を部屋に入れるシ そのまま一緒に暮らし始める
寂しそうな少年はシの息子・坂本裕貴



親子でお祭りに行く 後をつけるミ
ヒロキが落としたスーパーボールを拾って渡そうとすると逃げる少年 息子を追うミ
「誰だお前?」と口をシにふさがれる





第2夜
シュレッダーで刻んだ宅配便の伝票の切れ端を集めて、送り主が分かったというノ/怖
フィリピンからの国際貨物

ノ:
シュレッダーは宅配便の伝票のような粘着性に弱いから切れ味が悪い
その下2ケタをシラミ潰しに調べたんです
最初の5、6ケタは商品種別とかだから楽勝です
(これから気をつけよう・・・

結局、送り主はダミー会社だった


<オノウエ都知事選挙出馬会見>

「東京を世界一のクリーンタウンにする」と公約に掲げている



コンビニでシに会い、スーパーボールの事情を話す
明日、ここでスーパーボールを返したいと名乗る



ミはお弁当を差し入れてシと親密になるため、ルミに作ってもらう
ルミの娘で女子高生ハナが好きなのはサッカー部のエース・オオクラくん
なにか悩んでいる様子のハナに気づくミ

ハナ:
初潮が来てない 無月経症って言うんでしょ?
小枝市には行ってない 母には言ってない 病院にも行ってない
このままじゃオオクラくんに嫌われちゃう



店の前でシと会いスーパーボールを返し、お弁当を渡す
容器は返しに伺うと言うと、明日もここで会おうと約束する
息子にスーパーボールを返すと喜ぶ

夜中にシを尾けて偶然会ったフリをし、玄関で容器を返すシ
ミ:また作りましょうか? 私一人暮らしでいつも余るんです
木曜日に来ると約束する


ソネ:なんで政治部に口出しされなきゃならないんですか!
どこからか圧力がかかり、無月経症のネタを潰されて激怒している

知り合いに小枝市在住じゃないのに初潮がないことを話すミ


ミがシの家に行くとヒロキは待っていた様子
シ:よかったら一緒に食べませんか?



ヒロキは喋れない 他にもいろいろと聞くミ
すかさず連絡先を教えて、シのも聞く
シ:ケータイはないから自宅のですが・・・

ヒロキはミの使うハンドクリームの匂いが気に入る
まるで母のようにミになつくヒロキを悲しげに見るシ



街頭演説するオノウエ 聞いている人の中に怪しい男がいる





ミは約束の時間に公園で待つが、シが来ないため、張り込み部屋に帰るのをシが尾ける
ミが入ったビルに監視カメラがあるのに気づく

シはミに電話する「今度、ウチでカレーを作ってください ヒロキの大好物なんです」

料理下手なミは焦るがなんとか作っていると宅配便が届く
ワインが終わり、買ってくると家を出るシ



家の中を散策し、宅配の箱の中は空
シ:何を探してる? 誰なんだお前は?

拒みきれずシと関係をもつミ 夏の熱さが伝わるようなシーン







第3夜(タイトルが夜なのもなにか意味あり?
シの背に無数の傷があることに気づくミ
出て行く時、バッグを置いていってしまい、IDカードでTVスタッフだとバレる

次の夜もシを訪ね、ヒが眠り、バッグを返すシ
音楽を流して筆談で“盗聴器が仕掛けられている”と伝える
流したのは♪ボヘミアン・ラプソディー/クイーン って!





シ:あの部屋から出ていけ もうオレたちにつきまとうな と筆談


ミ:張り込みは終わり バレてた 引くしかないわ とノに伝える

トガシが来て、盗聴器を外すシ(仕掛けたのはトガシじゃないの?


ハセベを病院に見舞いに来て花を置いて一礼するミ
ハセベの妻:気持ちは有り難いが最後にしてほしい もうあの事件のことは考えたくないんです


ルミを訪ねるミ(ルミって誰かにひっかけてる?w
「カレシが出来たの?」と聞かれる

ハナの部屋に入るミ
ミ:無月経症の原因は突き止めるからもう少し待ってて


病院にヒを連れていくシ
退院した祖母がヒを迎える





ソネ:小枝市以外でも患者が広範囲で増えてる このネタは思ったよりデカいのかも

ノ:
見せたいものがある シのフリをして宅配便を受け取った
荷物はNYからフィリピン経由で日本に来た 中身は銃の弾倉 誰かが死ぬかもしれない
(人の荷物とったり、盗み見たりすることも充分な犯罪だと思うけど


貸金庫ってこんななのか/驚 こんなに一杯、中に一体何が入ってるんだろう???
その1つに弾そうを入れるミ 箱は小さいから大きなモノは入れられないなあ





ミ:
荷物を預かっている 質問に答えたら返してあげる あなたは誰を殺そうとしてるの?
復讐の邪魔はしない スクープが欲しいだけ

シはオノウエを殺すと答え、暗証番号を教え、カギを渡すミ
2005年 クローン牛の流通をしていたシ BSEは2000年

ミ:
シが逮捕されればすべて明らかになる 警察と取引して逮捕の瞬間をスクープする
都知事候補の暗殺未遂はすごいスクープよ


演説にいた男に封書を渡すトガシ 中には食肉センターの社員証がある
工場に侵入し、肉の中から拳銃を取り出す男・西岡


大家から電話があり、シは急に引っ越して、ヒが1人で部屋にいたとミに話す
ヒを自宅に連れて来る

ヒ:お父さんに会いたい と筆談
ミ:お父さんを連れて帰るからここで待ってて


工場視察へ向かうオノウエ
社員に紛れる西岡とシ
取材は1社で1組と規制があるからと警備室に呼ばれて中に入れないミとノ



第4夜
加工室では1頭ずつ検査していると説明する工場スタッフ 仕分け室に西岡がいる

(生々しい現場だなあ どうせならから見学させればいいのに





工場から出て、選挙も絡めた冗談まじりの挨拶をするオノウエ
シはポケットから銃を出そうとしてトガシが間に入って止める



トガシ:
計画は中止だ 銃を嗅ぎ付けてる奴がいる 息子はどうでもいいのか?
お前が勝手なことをすれば、オレも約束は守れない


ミはヒを祖母のもとに帰す

祖母:
NY爆破事件でシの妻子は亡くなり、ヒは奇跡的に助かったがショックで話せなくなった
シから引き取って欲しいと言われた その後7年間連絡もなかった
私が体調を崩して入院している間だけ一緒にいてもらった
山形にある妻子の墓参りにも来た様子がないし

シは工場を辞めた


ノ:小枝市の無月経症に関するスレの中に気になるものがある

「小枝市に住んでいる高一男子
 田部小学校では、俺らが1年と2年の時だけ、給食に青い目の牛の牛乳が出てた あれが原因なんじゃない?」



牛乳パックの牛のイラストの目が一時期青かった その前は黒い
NY爆破事件後、京永商事は初めてのクローン牛の牛乳を給食に導入したのと関連があるのではというノ



書き込みをした男子を訪ねる
「2003、2004年度 あの牛乳を飲んだ女子だけが病気になった」

ソネに無月経症者リストを送ってもらい、子どもらに聞き込みすると、出身校はまちまち

ロイヤル牛乳に行くミ
担当者:デザイン変更の試作 評判がイマイチで全国展開はしなかった

担当者はその後トガシに連絡 「適当に答えておいた」
社内に西岡もいる


ミ:
7つの小学校に青い目の牛乳が出された
小枝市でなにかの実験が行われていたとすると
今後、日本中が無月経症の生徒であふれるかもしれない

蔵王SAでバス運転手の居眠り運転で21台の多重衝突事故のニュースを見て
ミはその映像にシが映っているのを見つける

トガシはハセベを見舞いに来る



津瀬駅にあるシの墓参りに来るミ 新しい花が供えてある
タクシー運転手にシの写真を見せて探すがいない

写真館の写真を見ていると、そこの主人から「国体に出場したスキー選手」だと言われる
「旅館で毎年合宿していた アサミという看板娘がいて選手の一人と結婚した」



写真館主人の妻は、シが来たを見て、その後スキー場行きのバス停に歩いていったと言う

高岩スキー場に行くミ
こんな山奥でも電波が入るのか 非通知で電話が入る

シ:クローン牛のことを嗅ぎ回るのを止めろ
ミ:どうしてオノウエを撃たなかったの? 迷いがあったから? 私、あなたのこと・・・ 電話は切られる
あなたのことをもっと知りたい


ハナが朝倒れていて、軽い栄養失調だったが、初潮が来てないと初めて知りショックのルミ

都知事選が迫る

局長:お前当分来なくていいぞ ハセベの妻がミを告訴した
ソネ:2年も経って、和解の姿勢を見せていたのに あいつ何を掴んだんだ

オノウエは当選確実を祝う
西岡:次はいつですか?
トガシ:近々就任式がある

選挙事務所に来ているミの腕を掴み、クルマに乗せるシ

ミ:
あなたの画像が送られてきた時、胸がザワついた
それを突き止めたい オノウエの圧力があっても諦めない

シ:あのクローン牛は普通じゃない 京永商事が・・・

クルマの後ろが燃えている 西岡が火をつけた



第5夜
クルマから出て、撮影するミ シと逃げる
シはミだけをクルマに乗せ、また連絡すると言って去る

西岡がトガシに電話すると「勝手なことをするな! 今度余計なことをしたらクビだ!」

局長:
ハセベの妻が訴えてきたのは、夫と愛人関係にあるという理由から
内部告発させるために記者が女を使ったと主張している

ハセベの妻と会うミ
「愛人関係なんて信じていないが、トガシが夫の医療費を最後までもってくれると言ってくれたので取引した」

ノ:新社長のお披露目パーティでトガシが新社長になる シが狙う可能性が高い
ソネ:すぐ警察に通報したほうがいい スクープにはなるが行き過ぎじゃないか?


ホテルに入るシとミ

シ:
火をつけた原因がオノウエと関係がある可能性は高い
オレがこれから話すことをすべて記録するんだ



あのクローン牛は遺伝子組み換えで大量生産された非合法のクローン牛だ
そこから搾取された牛乳が給食に導入された
専門家を買収して100%安全だと書かせた

オノウエがいくつかの学校に2年間出した結果、健康被害の報告はなかった
人体実験だとトガシに言うと
トガシ:大丈夫だ こんなことはどこの企業もやってる 上がGOを出してる オレは止められない

オノウエに直談判するため帰国することにした

NYの最後の夜、家族で食事に行った
ヒロキが風船が欲しいと言い、ヒとシが外に出た時、爆発が起きた
何をするか分からない相手ということだ





ミ:殺したいのは分かるけど、ヒはどうなるの?

シ:もう誰も巻き込みたくない 今まで通り計画を進める

ミ:トガシは本当にあなたの味方なの?

シ:
無月経症事件からトガシに協力してもらってる
オノウエを抹殺したいという点で一致している
この映像は流すなり、警察に届けるなり好きにしろ
生きていても死んでいても大差はない
オレにとって過去を乗り越えるための唯一の手段なんだ あんただけには分かってほしい


オノウエの密着ドキュメンタリーの企画を局長に見せ、一緒に辞表も出すミ

ノ:
張り込みとか尾行とか馬鹿馬鹿しいと思ってたけど
ミと取材して心で相手の心を見つめることが取材だと分かった

ミ:
彼はすべてを話した
京永商事はBSEにのっかってビジネスを拡大した
それで大勢の少女たちが犠牲になった
私はどうしてもシの怒りを視聴者に伝えたい

ミはまた張り込み先に行くと、シが向かいにいる
急いでマンションに行き、再び愛し合う2人

その後、競馬場に行く
ミ:あなたが思いを遂げる瞬間を見届ける
シ:君は何も知らなかった この瞬間からオレたちは顔も名前も知らない他人になる



第6夜
今日の番組に都知事暗殺未遂事件を生中継しようという企画を出すミ
トガシはテレビ取材の名簿にミの名前を確認

中継車で待機していると、電話が入り、ヒの声で「助けて・・・」
家で祖母が倒れて電話してきた

祖母は入院 意識が戻る ヒが喋ったと伝える

祖母:
私は末期がんで余命わずか
私が死んだらヒは一人になってしまう


ソネと局長は火のついたクルマの映像で西岡を確認
調べると地下鉄ホーム刺殺事件の前科一犯
半年前からトガシが斡旋したロイヤル牛乳に就職している オノウエの信奉者

トガシと直接話すミ
ミ:取引しませんか 私を追い出せばすべて暴露します

トガシ:
私は上司から命令されただけです 私には私の正義がある
科学の進歩にはある程度の犠牲は必要だ
これで日本経済がどれだけ救われたか


オノウエは私利私欲で生きている
シのために殺し屋を頼み、無関係な人たちまで犠牲にした
そうして知事までのぼりつめた男だ
そんな男が日本を救えますか? これから私の時代になるんです

ミ:あなたも同じね 自分に不利益な人間を殺そうとしている


トガシは新社長スピーチ後、オノウエが急遽来場しないと聞いて驚き、シに連絡
「オノウエは上野の美術館に向かった これを逃したら次はない」

オノウエが登場





シ:オレを覚えてるか? 銃を向ける
オノウエ:待て! マスコミの前で謝ろう 肩を撃つシ(急所を外した?
去ろうとするシを刺す西岡

ノはカメラを担いでシを撮る(救急車が先じゃないの?
何か言うが言葉にならないまま死ぬシ

シの告発がスクープされて大きな反響を呼ぶ
トガシはオノウエの共犯、西岡の保護士として逮捕される

ミは改めて辞表を出す

京永商事は会見で謝る
「責任を重く受け止め、今後総力をあげて無月経症治療薬の開発にあたり、被害者説明会を行わせていただきます」

(この風景、毎日だから見慣れてしまった 謝っては忘れられる繰り返し



祖母も亡くなり、シの遺骨をヒと一緒に骨壷に入れるミ
ヒ:ありがとう


コメント

朝ドラ「半分、青い」 第12週 「結婚したい!」

2018-06-25 13:04:57 | ドラマ
朝ドラ「半分、青い」 第12週 「結婚したい!」

原作・脚本:北川悦吏子

出演者:
永野芽郁、佐藤健、松雪泰子、滝藤賢一、原田知世、谷原章介、中村雅俊、余貴美子、
豊川悦司、井川遥、清野菜名、志尊淳、河井克夫、猫田直、中村倫也 ほか

ナレーター:風吹ジュン
主題歌:♪アイデア/星野源


あらすじ(ネタバレ注意

2年目、20才でデビューしたス
「私はボの代わりで複雑だ」と言っていると豪華なケーキが届く
ボは他の雑誌でメジャーデビューすることにした





実家ではスの載った雑誌を何十冊も買い
家族は友だちとせっせと「読者アンケート」を書いてスを応援
年齢とか変えてるけど、全部同じ住所にならない?w

スの担当はイイノ 「先生」と呼ばれる
読者アンケートはスが頼んだのか みんなにバレバレ



編集部でも評価が高く、東京からもたくさんのアンケートが来ていると、連載の話も依頼される
今度はユが焦る



秋風:ここからが勝負 連載が決まってからが漫画家だ


東京からのアンケートはボのお蔭
100冊買い、100通りの感想を書いて、2丁目の友だちに配り、いろんなポストから出してもらった

ボ:
アンケートはがきだけじゃデビュー出来ないよ
僕、ほんとにスのマンガが好きなの

ボは丸山出版の月刊『リリー』に「持ち込み」を始めた 江口編集長は曲者との噂

江口はまたプロデューサー風?ファッションの軽いノリの男
心配になった秋風は電話をかけ、ボの援護をする






月刊『ガーベラ』社の北野編集長が青年誌『ビッグ・イヴニング』に異動



秋風はユの『5分、待って』を『ビッグ・イヴニング』で連載しないかと熱烈プレゼン
秋風:あれは、少しやわらかめな男性誌に向くのではと思ってました

ユ:私はこれを連載にして、やがてゴールデンタイムのテレビドラマにする 最終回は映画だ


『ビッグ・イヴニング』で連載が決まるユ
今度の担当者はフジマユミで彼女も太鼓判を押す



ユとスはライバル意識を燃やして頑張るが焦るばかり
気分転換はまたあのグルグル定規

この歌は知らないな シナロケ! ♪You may dream
こんなにガーリーな頃もあったのか/驚 オールディーズっぽいメロディ カッコいい

今度は朝ドラを見ている秋風
『おんなは度胸』



(なんだか分からんがすごいキャスティング
 橋田壽賀子脚本×泉ピン子さん主演作にはどうもひっかからないなあ

秋風:やはりユの連載はドラマに合っているから研究している


ユ:ほんとは看護婦になりたかった

「ここは海!」 突然絵を描き出す2人

ユ:フィギュアスケート靴を履く 集中すると海の上を滑る 昨日見た夢なの 夜の海は深~い緑



律と受験勉強したことを思い出すス
やっとネームが終わるユとス

ユ:
私、スズメ好きだ なんでも喋れる 私とボは自分の心を喋れないコだった
スが心を柔らかくしてくれた

ス:
私は朝日がキレイな日に生まれた
今日が漫画家になった第二の誕生日にしよう
漫画家としてはユと一緒に生まれた

2人でネームを読み合い「天才!」と呼び合う
デビューしても5年後に続けている割合はわずか1割


【1995】

もう3年も経った/驚
秋風ハウスをリフォームし、スとユはそこで仕事し、その代わりに売り上げの何割かを上納するシステム(殿様?



スの『一瞬に咲け』は連載3年目 4冊のコミックも出た
2人にはもうアシもついてる! ス(24歳)にアシ2人も! ユカとマル?
こんなに寝不足でよく死なないな 好きなことをしているからか!



ユは『5分、待って』が『ビッグ・イヴニング』の後ろから2番目でショック
マンガ雑誌の掲載順=人気順(初めて知った 買わないからなあ

いっぱいいっぱいだと認めるユ
担当者から「あと3回で完結させて欲しい」と言われる 「打ち切り」
一度はブレイクしたが、アンケート結果も、コミック数も落ちていた


1995年に阪神淡路大震災が起きたのか
バブル崩壊後からずーーーーーーーっと不景気だもんね





化粧してすっかり見違える美人になるユ
サラリーマンのおじさんと付き合ってる



ユ:誰かの心に届く作品を1作でもちゃんと描けたら辞めてもいいんだけどな
(『シンデレラ・コンプレックス』か・・・

女性へのプレゼントはブランドのバッグやジュエリーが定番
私はこういうのが全部苦手で、20代でもボロボロのずだ袋を提げてたのを思い出す

自分からお礼のキスをして、家で口を洗い流すユ
毎日お酒を飲んで帰るユを心配するスにも「ほっといてよ!」
ユ:ニセモノ買ってきやがって とバッグを投げつける


やっと律が出てきた
宇佐川教授のロボット研究のために京大大学院に入った
あ、ロボットが銀色に進化してる!
机上には月刊『ガーベラ』 ずっとスのマンガを読んでいて、教授にも勧める




秋風:メインキャラもアシに描かせましたね
ユ:これが私の限界です 誰も私のマンガなんか読んでないんです





ボと「おもかげ」で会うス ファンにサインする
『女光源氏』は映画化されてロングランとなり時代の寵児



スのストーリーは高校3年間の話なのに3年も連載してる(『サザエさん』よりは短い




ス:先生はもっとユを引き止めるかと思いました(この設定は何?!

秋風:
彼女が求めているのは居場所だと思った 家に居場所がなくここにやって来た
マンガでなくてもよかったんだろう 彼女が幸せになってくれたらそれでいい

ス:私はここでマンガ頑張ります

ユは結婚したのか! せっかくキャリアを積んでも「寿退社」てもったいない



カエルのワンピを着てるス
ス:カエルは私のおばあちゃん 守護神だからユも守ってくれる

ハ:結婚しても続けたらいいのに
草太:姉ちゃんも売れてるうちに結婚したほうがいいんじゃない?

引き出物は、もらって一番困る写真入り時計
あれ? さっきのサラリーマンのおじさんじゃない 浅葱洋二って誰?




岡田医院のキミカは還暦 お祝いパーティをやろうというハルたち



キミカ:
赤いちゃんちゃんこなんて嫌だから、赤いスポーツカーを買う
免許はこれから取るから、みんなも乗せてあげる
(高齢者ドライバー・・・



中野:
知人でユのオフィスを使いたいという人がいる
『ヴェルサイユ宮殿の乙女たち』を連載しているオトハリカ

秋風:いつユが帰ってもいいように、部屋はあのままにしておこう

秋風らにお礼を言うユ スは泣いている



ユ:
君、頑張れよ 私の人生は私のもの みんな自分の分しか頑張れない
スは私と熱量が違う 私はスになれなかった
スはきっと成功する みんなが憧れるものをきっと作る


あ、「ともしび」だ!



ブッチャーはなぜかオールバックw
大学を卒業後、名古屋の建設会社に就職
ナオは服飾専門学校を卒業後、名古屋デパート勤務



キミカの還暦パーティにスを誘うと
ス:締め切りが・・・
ナ:律も来るよ と言われて戸惑う

別れてからもう5年 それきり一度も会っていない


久しぶりに帰省したス
草太は名古屋の大型チェーンのレストランに勤務
国道沿いにチェーン店が増えて「つくし食堂」の経営が厳しいことを話す草太



草太:遠く行って夢を叶えるのはちょっと羨ましい 遥かな感じがして
ス:家族みんなみとってくれてありがとな


【パーティ当日】



着て行く予定のブランドのドレスを洗濯してくしゃくしゃにしてしまったハルを怒るス
洗濯機を回した草太と大ゲンカの末、行くのを止める
(まっ黄色もどうなのか? 中華街?





真っ赤っかな還暦パーティ
これまでとりあげた子どもの写真を撮らせてもらいアルバムにしてもらった
その中にスの写真もあり、遅れてお祝いに行く



キミカ:
律も来たが、今日、京都に帰るそう
ロボット研究で賞を取って冊子に載った
「スの夢やから叶えた」ってゆってた 19の七夕に書いたから



夏虫駅から帰ると聞き、ナオのクルマに乗せてもらう
“どんな雑踏の中でも君の声が聞こえた 君の声が私を包む”
(また新しいマンガのアイデアが生まれちゃうんじゃない?

可愛い電車来た



また電車で会えないパターンか? 咄嗟に笛を吹くと、ちゃんと来てくれる律






来週は、スも連載切られちゃうのか?



コメント

吾妻光良&THE SWINGING BOPPERS×バンバンバザール@渋谷クアトロ(2018.6.23)

2018-06-24 19:30:28 | 音楽&ライブ
SHIBUYA CLUB QUATTRO 30th ANNIVERSARY“QUATTRO STANDARDS”
吾妻光良&THE SWINGING BOPPERS@渋谷・CLUB QUATTRO ゲスト: バンバンバザール

【出演】

吾妻光良& THE SWINGING BOPPERS

バンバンバザール:
福島康之(Vo,Gt)、黒川修(Ba)、丸山朝光(banjo)、Fuming(Pf)、桃井裕範(Dr)

open 17:00 start 18:00
前売 4000円 当日4500円(+1drink order)

“渋谷クラブクアトロの30周年をお祝いして、豪華なライブが決まりました!
 吾妻光良& THE SWINGING BOPPERSのライブに、バンバンバザール一同、ゲストとして出演させていただきます!やったー!
 バンバンのメンバーは、バンジョーの丸山君と、ピアノフーミン、そしてドラム桃井君、
 これまた最高のバランスですね! SWINGIN'にお届けしますよ!"


クアトロは去年の、天才ハッチさん以来だった

ハッチハッチェルバンド・ワンマンショー@渋谷クラブクアトロ(2017.2.8)

今回は吾妻さん×バンバンてことで混むこと間違いなしだから、開演前10分前ほどに入った
時間きっかりには始まらないし 入ったら案の定もう人、人、人!
知ったミュージシャンの顔もちらほら


バンバンバザール

クアトロ前に、渋谷タワレコで六角精児さんとインストアライヴがあり
その様子の画像をアップしてた方がいた/感謝 これも見たかったなあ




今夜のドラムとギターの方は初見かも?
丸山さんのバンジョーには島んちゅう的なかほりがした

君微笑めば

夏だったのかなぁ

Stranger

<クアトロの思い出>

福島さん:
たくさん思い出がありすぎて、感慨深い
ドクター・ジョンもここで観たし(驚 いいなあ!

吾妻さんのライヴを真ん中辺で見ていたら
「今日は有名な芸能人が来ております」て言うから
渡辺満里奈さんが隣りにいて彼女のことかと思ってたら
「バンバンバザールの福島康之くんです」オレて思って

吉祥寺のストリートライヴの話は毎回出てくるw
「演奏後、ギターケースに1000円入れてくれた」
→「1万円入れた」に変わってて、今夜は「5000円」てハンパな額を言われてたw

(アンコールの時にもこの話が出て
吾妻:オレが話を盛るなら“1万円”てゆってるよ!(2人とも記憶が飛んでいるようでw

福島さん:
その時、「あ、吾妻さんですね」ってゆったら「いえ、違います」て言って去って行った
よく考えたら、自分が20代で、吾妻さんは35歳くらいだった
ひと回りしか違わないのに、すごい貫禄ww


今日は福島さんの愛息さんの7歳の誕生日だそうでおめでとうございます!祝×5000

福島さん:
吾妻さんから誘いの電話があった時、嬉しくて二つ返事で引き受けたらかぶってた
さっき、テレビ電話をかけても出てくれないんですよ

Fumingは前日、仕事があってリハなしで演奏って、言われなきゃ全然分からない/驚
これこそこれまで積み重ねきた関係性と、演奏力の賜物
ところどころすごいエキサイティングなピアノ演奏もあった


吾妻さんも福島さんのご近所に住んでいたのか

俺とタシロと校庭で
福島さん:似たようなタイトルを聞いたことがあるかもしれませんが、別物です

家庭教師2003
「大きな2月の空に飛び出していけばいい」ってところが好き
今夜はいろんな季節の入った曲を歌った気がする

奥様 どうぞご勝手に
バンバンバザールが誇るDJ&ミュージカルスター、黒川さん登場
松たか子さんと共演?したつながりでみんなで♪Let it go をしつこいまでに合唱/爆
歌詞の中にも何度も挟んで、そのたびにコール&レスポンスを要求ww
終わりに「ありのままの~!」と歌いきって大盛り上がり
後ろのほうから「声量がすごい オペラ歌手みたい」と男性の声

ニューオリンズにて
この曲名がいつもすぐに出てこない

マフラー
クアトロで聴くと、また違った良さが出て聴こえて、泣きそうになる


あっという間に終わってしまった
吾妻さんたちが登場するまで、お客さんを盛り上げる役目をきっちり務め上げるのはさすがプロ

休憩時間がけっこう長かったな

この間に、ある理由から他の場所を探した(後述


吾妻光良&THE SWINGING BOPPERS
いつものバンド演奏が始まり、ビッグバンドはやっぱいいなあと堪能しつつ
どこから吾妻さんが登場するのか、みんなソワソワ

出入り口付近をチラチラ見ている人が多いから、まさかの?!
出入り口付近から出てきたのは、「3」と「0」のバルーンをつけた吾妻さん/爆







最後まで楽しもう
ちょっとムリのある(失礼)ラップ部分が毎回可笑しい


(タイトルの分からない昔のナンバーもたくさんある これも貴重 名曲は何十年経っても名曲
白髪のおじさま方とは思えない激しい演奏 ソロパートも熱い


前にいる大きなウィグを着けた方のツッコミがハンパなくて
かなりMCの際にリズムを崩されてた感じ

吾妻:
バルーンは3日しかもたない
最初はカツラにしようとして「それは痛い」と言われてしまいまして

ウィグの方:可愛い~

吾妻:
「可愛い」は犬猫に言う言葉だと思ってる

カッコ悪いを私は一番気にしてる
以前、田島貴男さんのライヴで「世界一カッコいいギタリストを紹介します」と紹介されて出て行ったら
「カッコ悪い~!」と言われて、それを30周年のコメントに書こうと思ったら
「それはもう25周年の時に書いてます」と言われました

(それ持ってるかも 赤い四角いやつだ



吾妻光良&THE SWINGING BOPPERS×ブラサキ@渋谷クアトロ25周年


大人はワイン2本まで
MCでもワインを飲んでる吾妻さん

来年結成30周年のバッパーズ!祝×5000
1989年の敬老の日に結成って!
それを言おうとして「2019年」てゆってる時点で記憶が怪しい/爆

栃東の取組みを見たか?
リモコンで殴られた事件の話に歌詞が変わってるwww
「頭のホチキス見たかい? 死んじゃう!」

日馬富士関暴行 リモコン、灰皿で殴打 個室、モンゴル勢のみ

吾妻さんは、曲の歌詞を時代に合わせた時事ネタに変えるんだけど
角界のいざこざには事欠かないもんね

吾妻:
1988年に帯広に初めてツアーに出た そこに出た人?
(メンバの半分くらいが手をあげる)名取さん来てるよw(みんな記憶が曖昧ですww

この大所帯で結成当時からのメンバが7人? 一緒に演り続けているってスゴイなあ!

吾妻:
が出たりしてね(ウィグの方が「自分じゃん」て/爆
その時一節出来たが、こないだやっと曲になった

焼肉 under the moonlight
曲が出来た時、メンバからメールが来て「パパ出来たよ!」「焼肉出来ました」てワケが分からないw
とってもステキな曲で感動 何度も泣きそうになった

俺たち相性いいぜ(この曲も好きv

吾妻:
お気づきの方がいらっしゃるかどうか分かりませんが
今日はSEに雨の曲を集めて、次は亡くなったミュージシャン(名前不明)、その後ビッグバンドをかけさせて頂きました
(そんな粋なはからいもあるのかあ

マンボでツイッター
ロック調のハードなアレンジでかっちょよかった!
ツイッタももう古いから、インスタかfacebookの替え歌もありでは?w

吾妻:規定ではこれで最後の曲になります

誕生日には俺を呼べ
私の誕生月でもあるから、勝手に有り難く聴かせてもらいました/礼


【encore.】



この2バンドのセッションも大きな楽しみの1つ

吾妻さんが福島さんに「バンバンバザールは何周年?」て聞いたけど、数えてないよね
福島さん:ギターのFコードがおさえられるようになったのがちょうど30年前くらい

前半は吾妻さんいわく「頑固者」のバッパーズメンバは控えて、バンバンの黒川さん&Fumingが演奏
バッパーズのpf.はピアニカを吹いてた

後半はバッパーズのピアノとベース
吾妻さん「Fumingはピアニカ吹かないの? 汚いから?」って/爆


風呂屋
吾妻:バンバンバザールと言えばこんにちわ(それでもよかったけど
「静かに演るんだぞ!」とメンバに伝えてから始めた 優しい気遣い
福島さんが歌っている間中、横でずっと歌詞のパントマイムをしてる吾妻さんに爆×5000

福島さん:いつかブラスバンドで歌いたいという夢が叶いました

吾妻:
歳をとると新しい曲を演るのが面倒になるので古い曲をやりましょう ナマステ~
(あれは挨拶では?とツッコまれて)ありがとうでもなんでも使えるんじゃないの?

調べたら挨拶だけだった
ネパール語で「ありがとう」は「ダンニャバード」だって 意外と難しかった 現地で教わったっけ?

ON THE SUNNY SIDE OF THE STREET
バンバンver.の秀逸な和訳歌詞と、吾妻さんの堪能な英語で歌った これがないと締まらない

ほんじゃね
この曲も大好き バンバンが好きになったきっかけの曲 これが聴けたのも貴重


大団円で終わった 今回も楽しかったあ!
吾妻さんも言う通り、お互い体に気をつけて、これからも永遠にSWING&ROCKしてくださいませ

その後、流れてきたSEが♪味噌、味噌、味噌 って声が
いつか一度観て強烈な印象に残ってるメリー☆チャンに似てたけど???

ボガルサ@高円寺@MOONSTOMP

ライヴ後の画像を福島さんがポストしていたv




ブログ内検索をしていたら、最初にバッパーズを見たのは2004年と判明!

LIVE REPORT:Blue Beat Bop! 2004@渋谷O-EAST 2004.10.3



<今日もらったチラシ>

前回は2連でスカパラだったのか!
クアトロで汗まみれでもみくちゃになったことを思い出す
今は絶対ムリです

 

 











 

 

 

 

 



追。

背が高いとスタンディングで嫌な思いをすることがよくある

私はパニ障になってから、ライヴハウスの高さとキャパ、スタンディングで、絶対混むと分かっている場合は
なるべく遅めに入って、混み具合を確かめてから、隙間を見つけることにしている
以前のように開場後すぐ入って、場所取りして1時間待つのは体調的に難しいし、1人参加だと時間を潰せないし

私の前も、私より大きな男性が何人もいたから、けして見やすい場所ではなかったけど
その後ろに隙間があったから入ったら、後ろの女性がずううううううううううっと文句を言ってた

「背の高い人は後ろで見ればイイのに」「常識がないよね」「ジコチュー!」

そのうち、ライヴが始まると、脚の間にビニール傘が入ってきて、誰かのが当たってるのかと思ったけど
後ろの女性の嫌がらせだった
随分ガマンしてたけど、気になるから、よけて立つと、また脚の間に入れてくる これは確信犯・・・

バンバンが終わって、これ以上いるのは不快だから場所をかえようと振り向いて
「前に来ますか?」と言ったら、「いいです」てビニール傘を向けながら断った
後ろにある柱にもたれることが出来る位置を離れたくなかったのかも?

「スタンディングでも場所が決まっちゃうと、みんな動かないじゃない?」とも言っていた
友だちの「下におりる?」という提案も嫌みたいで、
あくまで今の位置でミュージシャンの顔も見たいのか

どちらを選ぶかは自分の選択

スタンディングは、自由に場所を移動できるのが利点だから
それがムリという自分の選択に気づけば、
あれほどライヴ中ずっとお互い不快な思いをせずに済んだのに

スタンディングでもキチンと同じ位置に立ち続けて動かないのは、日本人の国民性なのか?


最近はずっとカフェライヴが多かったから、こういういざこざも久しぶり
カフェライヴでも座る位置によって見えづらいことは多々あるけれども
席を変えるとか、立って見るとかしてどうにかなる時もある

カフェライヴに慣れてしまうと、チケ取りとか、混むハコは面倒臭いと思ってしまうようになった
あ、30周年に言うことじゃないか 失礼しました/謝

私が文句を言うとしたら、ペットボトルのお茶に600円のドリンク代をとられること
入場料+出演者への料金を人数分で割ってチケット代にして、
飲みたい人だけお酒を買うシステムにして欲しい

お酒を飲まない日本人が増えてるなんてニュースも聞いたし
以前は500円で、それでも高いと思ってたのに、どんどん上がっていくのか?


カフェライヴと言えば、バンバンが九州に作ったハコは居心地良さそうだなあ!
行きたいけど、新幹線もムリです・・・

LIV LABO(リブラボ)



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必見! フィギュアスケート演技集2

2018-06-24 16:40:57 | フィギュアスケート
必見! フィギュアスケート演技集1

同じタイトルだからダブったかと思ったけど違うのか?

これもGPファイナル前の番組
ピョンチャンオリンピック代表選考対象競技会も兼ねた戦い

まずはユヅくんの2015年からの快進撃から







宮原知子は左股関節の疲労骨折を乗り越えて復活なるかという場面
その後、宇野昌磨のカナダ大会、三原舞依、樋口新葉、本田真凛も登場








羽生結弦(22)オータムクラシック SP
♪ショパン バラード第1番



2シーズンぶりの曲 後半に4回転という挑戦もある
4サルコウ バタフライからフライングキャメルスピン
ウィンドミルから足換えシットスピン トリプルアクセル

アナ:2年前より構成を上げて“これがマックス”と語りました

4トゥーループ×両手をあげて3トゥーループ 余裕がある着氷
緩急のついたステップシークエンス スポーツと芸術の混合を見事に表現している
足換えコンビネーションスピン まあ、こんなものさという顔
キス&クライではプーさんもバンザイ






羽生結弦 2015 GPファイナル FS
♪SEIMEI
これはダブるのでスキップ


宇野昌磨(19)ロンバルディア杯 2017 SP
♪ビバルディの四季より「冬」



これは初見か? 画像が粗い 昨シーズンから入れた4フリップこらえた
フライングキャメルスピン 「バレエのようなキレイなプログラム」(宇野)
観客席が少ないな ステップシークエンス 偶然か2人の女性の前で決めポーズw
後半、4トゥーループ×3トゥーループ イーグルからトリプルアクセルそしてまたイーグルへ
足換えシットスピン シーズン初戦とは思えない完成度


宇野昌磨(19)ロンバルディア杯 2017 FS
♪トゥーランドット
FSでは4回転を5つ入れた構成 2シーズンぶりの曲
4ループはちょい崩れた 4サルコウ イーグルからトリプルアクセル×3トゥーループ
すべて自信をもって跳んでいる フライングキャメルスピン 足換えコンビネーションスピン

シニアシーズンデビューの曲なのか まるで別物に見えるのがフシギ
ステップシークエンス 後半、4フリップ決めた 3種類目 4トゥーループ×2トゥーループ
これで4種類 4トゥーループ トリプルアクセル×1×3フリップ 3サルコウ
スピードも落ちない 笑顔も見える クリムキンイーグル コンビネーションスピン






樋口新葉(16)ロンバルディア杯 2017 SP
♪「ドンキホーテ」より「ジプシーダンス」



彼女も同じロンバルディアにいたのか てか、ロンバルディアてどこ?
最初のつかみから勢いがある ダブルアクセル 「前半は力強さを表現したい」
フライングキャメルスピン コンビネーションスピン カメラは定点か?
後半、3ルッツ×3トゥーループ 3フリップ
「後半は、楽しいイメージで軽やかに演じたい」
ステップシークエンス 手のひらひらが特徴的だった
いい表情で体を存分に使っている レイバックスピン 笑顔で演技を終えた


樋口新葉(16)FS
♪映画『007』より「スカイフォール」
妖しい色気もあるプログラムが合ってた ダブルアクセル 3ルッツ×3トゥーループ
コンビネーションスピン 銃を撃つポーズ 3サルコウ
「スパイでありながらも女性らしさを出したい」

 

後半、3ルッツ×3トゥーループ 3ループ ダブルアクセル×2×2
3フリップ ステップシークエンス レイバックスピン 完璧



日本人のスポーツ選手は、注目度の低い大会では実力を発揮して思わぬ優勝をすることが多々ある
そのニュースが世界中に回って、注目され、期待がかかると
プレッシャーに萎縮して、本来の実力を出せずに悔しい結果になるというパターン

私が好きなテニスでは、それで昔から散々悔しい思いを噛み締めてきたから
フィギュアスケートで日本男女が常に表彰台に乗る姿が見られるのは嬉しくて誇らしい


三原舞依(18)オータムクラシック2017 SP
♪リベルタンゴ



シーズン初戦 いい笑顔 3ルッツ×3トゥーループ スピン この時はまだ前髪作ってない
ダブルアクセル 「大人の演技に挑戦したい」 3フリップ ステップシークエンス
目力も効いてる 左右上下大きな動きで魅せる レイバックスピン・ビールマンスピン


三原舞依 FS
♪映画『ミッション』より「ガブリエルのオーボエ」



初披露の衣装 手先まで神経が行き届いた演技 3ルッツ×3トゥーループ 安定している
スパイラル ダブルアクセル コンビネーションスピン フライングシットスピン

後半、5本に増やしたジャンプ 3フリップ ダブルアクセル×2×2
3ループ 3ループ×3トゥーループここにも入れた
2サルコウ ステップシークエンス テーマはエンジェル 感情がこもる
足換えコンビネーションスピン ビールマンスピン

アナ:これが今年のオリンピックを狙う三原舞依のプログラムです


本田真凛(16) 2017 USインターナショナル FS
♪トゥーランドット



3ルッツ 歓声が上がる 3フリップ×3トゥーループ スピン
ジュニア時代から定評のあるステップシークエンス 生き生きとした表情 
シニアデビューでいきなりオリンピック狙うってスゴイ ダブルアクセル×3トゥーループ
3フリップ 2サルコウ 疲れが出たか 「標高が高いため、後半は自分との戦い」
3ループ ダブルアクセル×2×2 ウィンドミルからレイバックスピン・ビールマンスピン 根性で滑りきった






番組はここで突然終わり
普段観られないGPシリーズ以外の大会の様子が垣間見らたのは貴重



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連続ドラマW『沈黙法廷』(2017)

2018-06-23 13:12:46 | ドラマ
連続ドラマW『沈黙法廷』(2017)
原作:佐々木譲 『沈黙法廷』(新潮社刊)
監督:村上牧人、東田陽介

出演:
山本美紀・ナカガワアヤコ 永作博美
高見沢弘志 市原隼人

伊室真治 杉本哲太 赤羽南警察の警官
西村敦子 臼田あさ美 警官
鳥飼達也 大倉孝二 本庁刑事
新庄正男 金田明夫 管理官
国広富之 一課長

北島徹也 菅原大吉 埼玉県警大宮中央署 刑事

矢田部完 田中哲司 弁護士

高井陽介 甲本雅裕 テレビ局員
立花亮子 藤本泉 テレビ局員

馬場幸太郎 北村総一朗 絞殺死 赤羽
馬場昌樹 尾上寛之 息子
丸山香織 菜葉菜 丸山不動産

大津孝夫 焼死 大宮
熊倉典夫 溺死 埼玉県戸田市
ほか


永作博美さん主演のサスペンス&法廷もので観たかったが、これまたWOWOWで動画配信にはなし
『翳りゆく夏』と合わせて5枚で1000円のセット割引で借りた
哲さん出演ドラマを観るのも久々v 弁護士役として、かなり見応えのある役を演じている

「田中哲司さん出演作まとめ」に追加します

まず、まるで悪女のように見えるポスターから騙された
人々の「先入観」の力は強大なんだな
「常識」「一般論」「イメージ」「印象」もあてにならない 「真実」は常に1つだけ

法廷劇が面白いのは、追い詰められた人物が、最後の最後で真実を獲得するところにある

私たちが日常で、ネットやテレビなどを通して目や耳にするニュースの裏側はまったく見えない
その影響力は絶大なのに 無意識なんだ

今回、裁判員裁判の様子も詳しく描かれていて
日々、こんな風に人が裁かれているのかと勉強にもなった

インパクトの強い事件のほうに意識が向くけれども、
いつも思うのはヒトがヒトを裁く難しさ
そこにあるシステム、駆け引き、場の雰囲気でどうにでもなる怖さがある


あらすじ(ネタバレ注意

1話





高見沢弘志はナカガワアヤコに電話をかけるとつながらない
連絡をとりたいと職場に電話すると「そんな従業員はいない」と言われる
乗ろうとしていた船は出る
山本美紀は一人で屋上にいる




【1年後 東京 赤羽】



「ライフアプラ」の2人は「点検」と称していろいろ売りつけるつもりで前にも来た馬場宅に来る
誰もいない様子で、戸が開くので勝手にあがると
イスに座ったまま死んでいる初老男性・馬場幸太郎を発見



警察官・伊室真治、西村敦子(新人の部下)が駆けつける
イムロ:23年間勤務して、変死体を見たのは30ほど そのうち殺人は4件

遺体は首を絞められている 周りは花の写真 鑑識が入る

近所の女性:不動産をいくつか持ってる 一人暮らし 時々女性が来ていた 地味で30,40代

そこに息子・馬場昌樹が来て事情聴取する
20年前に両親は離婚 マサキは母と暮らし、母も亡くなり、父宅にはフラっと来るくらい



丸山不動産の丸山香織が来る(あら、『翳りゆく夏』にも出てた女優さんだ
馬場の不動産を一手に管理していて、今日、馬場と打ち合わせる約束をしていた

カオリ:300万ありました? 先週手付けで渡したんです 現金は出てこないと聞いて怒る
マサキ:あの女を信用しないでください 親父の財産をずっと狙ってた気がしていた



弁護士・矢田部完(哲さんもう出てきたv)は、依頼人の金が返ってないから詐欺事件にしてくれと何度も刑事に頼む
刑事:年寄りを騙して、弁護士費用をふんだくるつもりじゃないのか?



女子大生の事故死のニュースをチェックする高井陽介
タカイ:もっと視聴率の取れる事件を探してる もっとキャッチーなのはないですか?

赤羽の事件を見せても
「じいさん1人死んだだけじゃなくて、パッと見て“オッ!”ていうのがいいんです」


馬場のケータイ履歴に1件ずつ電話をかけるイムロとアツコ
死んだと聞いて驚く女性を訪ねる
家事代行をしている山本美紀は高級マンションに住んでいる



ミキ:
金曜も馬場の家に呼ばれて行った 午後4時頃 留守だったから帰った
キャンセルされるとお金にならないので、1時間待って電話しても出なかった
仕事は5年目くらい ネットの掲示板に書き込みして、連絡をもらったのは去年の春頃
馬場さんについて詳しいことは分かりません いつも寂しそうでした

まるで抜け殻みたいだと思うイムロ


ヒロシはアヤコを1年間も探し続けている



ネカフェで倒れた人に心臓マッサージをして
「救急車を呼んでください! あなたに言っています!」とヒロシに言うアヤコ
(「あなたに言ってます」て言うのがポイントなんだよね じゃないと誰も積極的に動かないから

名前を聞くとナカガワアヤコと言い、その後親しくなる



アヤコ:どこか遠くに行きたいな
ヒロシ:一緒に来て下さい 久里浜から千葉 オレの故郷です
アヤコ:船って怖い 一度乗ったら降ろしてもらえないもの


仕事仲間に写真を魅せると板橋だと言われる
「板橋 煙突」で画像を調べると画像がたくさん出てきて、早退させてもらい、早速調べに行くヒロシ
ヒロシは煙突の見える家を探し、アヤコを見かけるが電車が通って見失う
(ドラマあるある パソであんなに簡単に居場所が分かるって怖い


【捜査会議】



イムロと組む本庁の鳥飼達也は威圧的で強引
「この会議で新しい情報など出ないから現場を見に行きましょう」

現場を見て、ミキにイスに座らせ

トリガイ:
ベルトを後ろから首にかければ抵抗も出来ずに窒息死させられる
被害者は犯人にどうして気づかなかったのか 知人だった可能性がある 普通の服装だから犯行は昼間
最後に来たのはミキ 近所の人が一緒に仲がよさそうに出かけるところも見たと言う

パソコンの閲覧履歴を見たら、女性用のバッグの通販サイトを見ていた 70代が見るサイトじゃない
通帳から何度も数十万ずつおろされている

ミキに容疑がかかる ミキのスマホには馬場の誕生日の写メがある


イムロらがマンションに行くと、別の警察とかちあう
埼玉県警大宮中央署の刑事・北島徹也ら ミキに任意同行を求めるという



トリガイ:こちらに渡してもらいたい 警視庁の管轄です(そんな争いが起きるわけ?
北島:こっちが先です

そこにミキが帰ってくる
ヒロシは警察に連れていかれるアヤコを見る
連続殺事件のクロと話し、名前が違うことを知る

大宮が追っているのは、2014年に起きた大津孝夫(67)の不審死 原因不明の出火による焼死
なんの抵抗もなく警察署に入るミキ




第2話
トリガイ:もっと早く押えていればよかった 別件でもなんでもいいんだ!

ヤタベはカオリから事情を聞く



ヒロシは大宮警察に来てミキのことを聞くが教えてくれない



北島に事情聴取されるミキ
オオツは家事代行の依頼者

ミキ:
亡くなったのは新聞で見た 前日に伺ったばかりで驚いた
事件当日は午後1時、5時に行った 個人的なお金はもらってない
マンションの家賃は9万5000円

家事代行は1日1万円 年収は200~250万円ほどと見積もる北島
通帳からは600万円が行方不明
ミキ:貧乏は犯罪ですか?

上司:別件逮捕はダメだ! 今日中に本件で逮捕状を請求だ!

一方、トリガイは「手頃な詐欺の別件でいく 誰でも叩けば何か出るだろう」と強引

タカイも連続殺人と聞くと動き始める




ヤタベはヒロシとおでん屋で詳しい事情を聞き、ヒロシも事件について知る

ヒロシ:
アヤコさんが人殺しなんてするわけない!

去年、派遣を切られて、ネカフェに寝泊りしてた
そこにアヤコがいた あの年代の女性客は珍しくて気になった

翌日、老人客が倒れて、「時々ハラペコで気を失う人がたくさんいるから」と店員は救急車を呼ばない
アヤコは迷わず心臓マッサージして、ヒロシに救急車を呼んでと叫ぶ
老人は救急車で運ばれた その後、アヤコと話すヒロシ



アヤコ:
こういう所は、警察が来ると困る人がいるから救急車は呼ばないんです
ネカフェは3日目 仕事を探している

ヒロシ:どっちか先に仕事が決まったらお祝いしませんか? オレの連絡先だけ伝えます
スマホに番号を入れるヒロシ 名前を教え合う ひと目惚れだった

職探しは全滅したが、アヤコから電話が来て、お祝いに一緒に飲む
アヤコ:あなたならすぐ決まるわよ 真面目そうで好感が持てるもの

ヤタベ:
どうして救命処置が出来たのか 資格があるなら職に困るはずない
要するに彼女のことは何も知らないんだな

その後深い仲になったのか? 男女なんていやらしいもんだよ
欲望を満たして、孤独を埋めあう 恋だの愛だのは建前だ
こういう稼業なもんでね 自分でも嫌になる


翌朝、ヤタベの事務所で目が覚めるヒロシ
バイク加工の工場で働いている
オオツ事件でミキを逮捕したニュースが流れる

ヒロシ:弁護士ならなんとかならないの?
ヤタベ:この人金持ってなさそうだしな
ヒロシ:最低だな! といって出て行くヒロシ




タカイ:他に抜かれる前にいかないと 常に一歩前にアクションを起こすんです!

大宮の情報を待つという上司に
トリガイ:こっちでも大宮の件を調べよう 向こうに知られなきゃいいんですよ

手強くて有名なフジワラマリ弁護士と面会し、犯行を否認するミキ



マリ:
では、向こうの質問にはすべて黙秘してください
相手は少しの言葉尻をとらえて調書を書いてしまいます
やってないなら黙秘です

証拠はあがらない 上司:なにがなんでも起訴にもちこめ!


<ヒロシの回想>
ヒロシに職が決まった時は、アヤコが飲みに驕った
もう少し一緒にいたいとダメ元で家に誘う
アヤコ:私でいいの? 年上だし 後悔するよ

その日から恋人関係になり、同居
(やっぱ料理作らなきゃいけないんだ・・・で、美味しくなきゃダメだし






ヤタベに「アヤコさんを助けてやってくれ 金はオレが払う」と土下座するヒロシ
ヤタベは、大宮で当番弁護?をしているフジワラマリに電話するが
マリ:あなたみたいにいい加減な人には何も言いません




北島は目撃者にミキを確認させるが「夜だったからよく分からない・・・」




大津孝夫の娘に事情を聞くイムロら

「火災の後、通帳を見たらお金が出されていて、“女がいたんじゃないか”と知人に言われて
 警察に言ったほうがいいかと思って・・・」


ミキは釈放される イムロ:逮捕状執行だ

マリ:なぜこの事件に興味があるの?
ヤタベ:とんでもなく大きな事件になる気がする
マリ:名前売りたいわけ? でもどうかな 何を考えてるかサッパリ分からない




ミキと会うヤタベ 今度は赤羽のパトカーが来て、馬場の殺人容疑で逮捕される
ヤタベ:黙秘を続けてください あなたを弁護します



その様子を隠し撮るタカイ



今度は、埼玉県戸田市の熊倉典夫(75)が行方不明 家族が警察に来たとタカイに電話が入る
やはり時々ミキに家事代行を頼んでいた
タカイ:警察もマスコミもまだ気づいていないネタだ すぐ裏を取ってください!



第3話
トリガイは馬場の件で事情聴取する

ト:
あなたは彼とねんごろになっていた だから300万円も奪った
まとまった額の出金記録がある あなたが受け取ったのでは?

ミキ:お金はお借りしただけ 返却はまだ 男女関係はなかった

西村:冤罪で逮捕された人たちはどんな思いで生きてるんでしょう?
管理官・新庄正男:その話、イムロの前でするなよ

ミキが馬場宅に行く前日、ブティックで買い物をしたレシートが出て来る(こんなものまで調べられるのか!
買ったのはベルト これが凶器?
ミキ:粗悪品で捨てました さすがのトリガイも打つ手なし

ワイドショーでは、もうミキの事件が報道されている タカイの映像か?



ヤタベはミキと面会する

ミキ:なぜ私の弁護を?

ヤタベ:
社会正義です 料金はとらない 私の善意です あなたは殺害してないですよね?
送検されるまでは私以外に会えません 家族や恋人とかは?

ミキ:いません


事務所に戻るとヒロシが待っている
逮捕から72時間は弁護人以外とは誰とも面会できない
ヤタベ:何を考えてるかサッパリ分からない!



「来週から土日も出勤するから」と金を渡すと

ヤタベ:
これじゃ着手金にもならないw
彼女が釈放されたら、まとまった金額で払ってくれ
ミキが大金を借りていた このままだと難しい

一番怖いのは先入観だ
釈放されたらワイドショーや週刊誌が待ってましたとばかりに彼女を叩くだろう



タカイらは熊倉の娘に取材する



「ナカガワアヤコの名で家事代行をしていた あの女は父を誘惑していたんです
 遺言書の遺産を残す欄にあの女の名前が書いてあった(偽名のほうだからもらえないよね?
 父もこの女に殺されたんです

タカイは完全にミキを「毒婦」呼ばわり
(初めて聞く言葉 週刊誌ではよく使うのか? こういうキャッチーなあだ名をつけるのもマスコミならでは



タカイ:
警察が動いてくれないとなると、ミキは法廷で嘘八百、泣き落としも出来る
世間に伝えることが僕らの役目だ!


赤羽駅の防犯カメラにミキが映っている ゴミ箱にベルトを捨てた?
時刻は被害者宅に行った後 「これで落とせる」というトリガイを止めるイムラ

馬場の息子も涙ながらにテレビに出ている
成増のキャバクラで短期間働いていたことがあり、年配男性に人気だった
その後、看護師として勤務していた


中傷するたくさんの匿名の書き込みの中に「栃木の聖雲堂病院で見た」とあり宇都宮に向かうヒロシ

ミキを事情聴取するイムロ
事件当日のことを何度も聞く
イムロ:私はあなたのことをもっと知りたいんです 玄関の戸を開けたのは右手か左手かまで

馬場宅の写真を撮るヤタベ 現場に簡単に入れるの?


ヒロシは病院スタッフに聞くと、

看護師:
他にもいろいろあるのよ!
ミキさんが担当していた男性老人の容態が急変して亡くなって
遺族が見つけた遺書の遺産受取人がミキの名で、その後、スパっと辞めた したたかよねえ~!


他の看護師に聞くと

あれは事故です ミキさんは無口だけど有能だった 医療ミスをかぶったんです
 遺言書の件で妙な噂がたって、看護師免許も返してしまった
 離婚して子どももいたが、小さい頃に亡くしたそうです」


イムロ:借金までして今のマンションにしたのはなぜか?
ミキ:台所のコンロが2口あるから・・・

48時間でタイムアウト 自白は取れなかった
イムロ:オレたちはあの女のことをまだ何も分かっていない


ヒロシはタカイを選び、モザイクなし、実名で取材を受ける
付き合い始めたきっかけから熱く話す
ヒロシ:一番印象に残っているのは、手 荒れてるがそれがイイなと思った 真っ直ぐに生きてきた人なんだな


ミキに面会するヤタベ



ヤタベ:
同じ事を何度も聞くのは、少しでも違うと、
“証言がコロコロ変わる信用できない女”とかキャラクターを作りたいから
マスコミ、裁判官にも刷り込もうとしてる
あなたは馬場さんを殺していないんですよね?
なぜ家事代行の仕事を選んだ?

無言

ヤタベ:
起訴されれば法廷に立ち、強盗殺人で無期懲役、死刑もあり得る
私はあなたの味方です

速報でヒロシの映像が流れるが、
「純朴な若い男性をたぶらかすのもお手の物だったんですねえ」

切り口が全然違うとタカイを責めると「騙されてる人は気づかないんですよ」
3人目の熊倉の事件も流れて、刑事らは動揺する







(マスコミも週刊誌も、それを見たがる野次馬の需要があるから成り立ってるんだよね
 退屈な日常を紛らわせるための 一時的な刺激 他人の不幸は蜜の味

河から熊倉の服が発見される



第4話
東京拘置所って、これは本物?! 初めて見た マンションみたい/驚



ミキと面会するヤタベ

ヤタベ:
起訴されたから裁判が始まる まだ状況証拠だけ
熊倉が遺体で発見された なぜ偽名を使った? 栃木の病院では何があった?

ミキ:家事代行の同業者の名前をたまたま使った もう終わったことです

熊倉の遺体は死後相当経っていて死因は分からない

ヤタベ:それより本人の態度が問題だ 心を開いてもらえない


ヒロシはタカイの助手・立花亮子に呼ばれて謝罪される
リョウコ:傍聴に行ってみてはどうですか? そっと応援することは出来ます


裁判所「公判前整理手続き」(傍聴席ががら空きなのは、前の手続きだからか





裁判長カシマ、検察官オクノ(あ、朝ドラの落語家さん役の人だ!
ヤタベ:無罪を主張する オクノはニヤっと笑う

ヒロシ:明日からしばらく休みたい
主任:この忙しい時に いっそ辞めてもいい 代わりの者を雇うから!
ヒロシ:じゃ、辞めます



タカイは「無期懲役か死刑か ついに明かされる毒牙の真実!」と見出しをつける
リョウコ:判決が出るまでは“推定無罪”ですよね?
タカイ:そんなことで数字が取れますか? 裁判が始まれば注目度はグっと上がります


護送車内でも他の犯罪者から「死刑だね」と言われる
クルマを必死で追う大勢のマスコミ



傍聴席に入りたい人も大勢で入りきらない
抽選制なのか こうしたことも全然未知の世界
ヒロシは当選する 受験発表みたい



部屋に入る手前に事件のあらましが書かれている






【第一回公判】
(中に入れる人数はそれほど多くないんだな 親族は抽選なく入れるのか?





ヤタベは傍聴席にヒロシがいるのを見つける
ミキが手錠をはめられて入り、解錠される 皆起立して裁判員が入る

裁判が始まり、証言台に立つミキ

裁判長:
質問に答えることも、終始黙秘することも出来る
答えたことはすべて証拠となり、利益・不利益にもなり得る

控訴事実に対して述べることは?

ミキ:馬場さんを殺していません お金も盗っていません

検察官は「強盗殺人事件」と言い、革ベルトを買ったこと、ミキが貧困状況にあったことなど証拠に出す
弁護人は「ミキは犯人ではない 証拠は間接的でしかない」

(“貧困”も1つのキーワードでは?


【証人尋問】

1.イムロ(刑事も聞かれるのか/驚
近所の聞き込みのことを聞かれる
ヤタベ:10~20人は少ないのでは?

2.鑑識官
殺人方法について、小柄な女性でも力を込めれば可能
ヤタベ:革ベルトが凶器と決め付けている と異議を唱える
鑑識官:他にはカメラのストラップなども考えられます

3.丸山香織
馬場の不動産を管理していた
300万円については、土地を売りたいと言われ、買い手が見つかり、その手付金だった

ヤタベ:かなり強引に土地を買ったと聞いた この金が欲しい他の人物がいた可能性については?
カオリ:うちは信用第一ですから!

スケッチする男(森本レオ)はヒロシに気づき、一緒に食事する(こういう場所もあるのか



「話題の裁判の傍聴席を当てたのは強運がある
 最近の裁判は地味で、被告が事実を認めたところから始まる 正直、量刑の駆け引き
 反省してるからちょっとでもまけてくれとか、弁護士が頑張ってるからと評価する


(こういう裁判オタクがいるのか? 仕事か? よくテレビでもスケッチが出るし


ミキに面会するヤタベ
ヤタベ:検察は何も立証できていない 希望はある
ミキ:ありがとうございます 私のために と頭を下げて去る

刑務所?はワンルームくらいある こんな部屋で暮らす一般人もたくさんいるよな
病院で亡くなった老人、子供を亡くしたことを何度も思い出すミキ






【第二回公判】
また大勢が集まり、今度は外れるヒロシ

証人尋問4.馬場昌樹
月に2、3回父を訪ねていた 父は花の写真を撮るのが好きだった
事件前後は、明るくなって、身なりもよくなり
女でも出来たのではと思ったが干渉はしなかった

ヤタベ:検事から聞かれて、ああそういえばと感じたということですね? 警察誘導の確認


イムロは事件をもう一度調べることにする

イムロ:
昔、逮捕した窃盗犯の男が無罪を主張したが有罪になり服役した
その後、強盗で別の男が自白した
自分が逮捕した男は、出所後仕事を探したが雇い先はなく、心労と病気で倒れた
病院に見舞いに行ったが会ってもらえなかった

馬場がよく来ていた店のママに聞く
「紳士的だが、寂しげな感じだった
 お金がかかってしょうがないと言ってた 好きな女に貢いでる感じだった」


おでん屋で会うヒロシとヤタベ(美味しそうにお酒を一気飲みする哲さん あ、お茶かw



ヤタベ:
判決は裁判員の心象次第
問題はミキの被告人質問だ 裁判員にいい印象を与えるよう誠実に答えることが重要




検察が馬場とミキが手をつなぐ写真を見せる
(この部屋は裁判所内? 裁判中でもこうして会って話し合うのか



検事:それは観光地です 特別な関係を示すもの

ミキに聞くヤタベ



ヤタベ:情報の共有が必須 裁判員にウソつきだと思われたらおしまいだ
ミキ:これは一緒に泊りがけで箱根に行った時です
ヤタベ:話してくれませんか 私にはすべて


【第三回公判】

また外れたヒロシに傍聴券をあげる男

「あんた被告人の関係者だろ? テレビで見た
 今日は本人の答弁だ オレみたいな野次馬よりあんたが見るべきだよ」
(逆になぜこの人は毎回当たるの? やっぱり仕事?

ヤタベ:
写真のことを聞かれたら、昨日話したことをキチンと話しましょう
昨日の話を聞いて、あなたという人間がやっと分かった気がします

ヒロシが傍聴席にいるのを見て驚くミキ
ヤタベ:あのバカ・・・




【被告人質問】



検察:家事代行以外に60万円もらったのはどういう主旨ですか?
ミキ:借りただけだが、まだ返していない

間柄を問い、箱根の写真を持ち出し、モニターに映るとどよめく会場

検察:男女の仲だったのでは?
ミキ:答えたくありません

何を聞いても、涙を流してそう繰り返すミキ



最終話

ヤタベ:
あなたは理不尽な罪状を晴らさなければならない
馬場さんとの間にあったことを話していただけませんか?

ミキ:答えたくありません

ヤタベ:
黙秘権はあります
でも黙秘で守られることが、有罪より大事だなんてことがあるんですか?!

今日の公判は終わりにし、改めて被告人質問をしたいと裁判長に訴えるヤタベ
「被告人は精神が不安定です もう一度機会を」
次回続行となる


【面会室】

ヤタベ:
男女の間には人に話せないこともある しかしこれはすべて法廷で話そうと言いましたよね
あのバカのせいですか? 彼はあなたの無実を信じています 今どき珍しいバカです

あなたはとっくに彼を巻き込んでます 仕事まで辞めて、ずっと傍聴していた
逃げていては何も解決しない 高見沢も苦しめる 馬場さんも望んでいないはずです


【事務所】

ヤタベ:
1つだけ挽回する方法がある
君(ヒロシ)が証言台に立つことだ 君が知る本当の彼女を話す
裏目に出る可能性もあるが、それしかない気もする


イムロはカオルと会い300万のことを聞く
カオル:大金をせがまれて本当に悩んでいたのかも
イムロ:もしかしたら・・・ 罪状が全然足りてない!

リョウコ:まだ分からないのに「連続殺人」ておかしい 間違ったことは間違っている

タカイ:
出て行きなさい そんな人は要りません
ここはテレビ番組を作っているんです その信念に基づいて私はここにいるんです


【証人尋問】

誓いの文書を読んで証言台につくヒロシ
弁護人が質問して出会いから聞く

ヒロシ:
ネカフェでひと目惚れしました
彼女といると幸せだった 温かい手 なにもかも
たぶらかされてはいない 全部本物です 断言します

検察:ウソをつかれたことは一度もなかった?

ヒロシ:
名前が違っていた 人にはそれぞれ事情があるでしょ
言葉にウソがあっても、人を助けた時の目をあなたにも見せたい
彼女はいつでも真剣だった そうですよね? どうか諦めないで




【被告人質問】

ヤタベ:出会った時から順を追って話してください

ミキ:
私は仕事がなくてネカフェ暮らしで、ネットに家事代行しますと書くことしか生きる手立てがなかった
その時返事をくれたのが馬場さん

<当時の回想>
真面目に仕事をするミキに、馬場は代金を払い、お礼に寿司を一緒に食べようと誘うが断る
「待って!」と腕を掴まれ逃げるようにして帰る 寂しそうな馬場が見える
ミキ:これまでも同様のことがあったため一線を引いていました(セクハラか

また依頼の電話があり、謝る馬場 ミキも花の写真を褒める
馬場:ラベンダーの花言葉は沈黙 息子が小さい頃、花が好きだったが今はもう・・・

徐々にうちとけていろいろ話すようになった
馬場:日帰りで花の写真を撮りに行くからいっしょに行きませんか?

その時、高見沢さんと付き合っていて悩んだが、一緒に行くことにした
馬場さんは両親が亡くなった後、親身になってくれた祖父に似ていた

別れ際に馬場は急に具合が悪くなり、部屋をとる 「帰ってもいい」と言われるが同行する

馬場:
この歳になるとこんなに寂しいのかね 人生すべて失敗だったと思う 仕事も結婚も子育ても
でも君のお蔭で・・・ どうしてそんなによくしてくれるの?

好きだと告白されて、一緒に布団に入る

ミキ:私は恋人を裏切ってしまった もう会ってはいけないと思った 質問を終えるヤタベ



【論告求刑】(早いな もう刑を決めるの?驚

検察:強盗殺人の罪で無期懲役にすべき


【弁護人最終弁論】

ヤタベ:
犯行の直接的な証拠がない
ここにいる多くの人が「悪女」「毒婦」と思っている だがこれは偶然です
ミキさんは孤独な老人に寄り添っていただけ ではなぜ被告人席にいるのか?

警察と検察が大した証拠もないのに「見込み捜査」に特化し、
さらに埼玉警察との「競争意識」で強引に逮捕、起訴したからです

そこにマスコミが便乗し、メディアスクラムを組んで悪女の報道を繰り返し、イメージが一人歩きした
この裁判が状況証拠と偏見で有罪判決を下せば、また大きな「冤罪」が生まれます
みなさんが最後の砦です 周囲に惑わされず、常識に従って判断してください
有罪に少しでも疑問があるなら、無罪としなければならないのです


【被告人の最終陳述】

裁判長:最後になにか言っておきたいことはありますか?

ミキ:
私は馬場さんを殺していません

私はこれまでたくさんの人を不幸にしてきました
幼い頃両親を失い、若い時家族が出来たが、それもなくなった
大切な人たちはどうしていなくなるのかと思いながら生きてきた

病院で担当していた患者さんが亡くなった時「お前のせいだ!」と言われて、ああ、そうなのかもしれないと
だから反論もせず黙って逃げるように去りました

私と出会う人たちは次々亡くなった 熊倉さんや、大津さんも私のせいだと思っていました
生まれてはいけない人間なのではないかと

寂しくて、生きることが辛くてたまらない時にウソの名前を使いました
この名前で新しい自分に生まれ変われるかもしれない でもそんなことはありませんでした
そう名乗ることで本当の人生から逃げていた

でも高見沢さんはそんな私と「一緒にいたい」と言ってくれた
嬉しかった 生きてきてよかったと思った でもそれを裏切りました
この人も不幸にするのではと怖くなり、彼からも逃げたんです

私はこの手で馬場さんを抱きしめた でも、私の手は馬場さんを殺していません
もし私が罰を受けるとしたら、高見沢さんが示してくれた希望を捨てたことです

(ここまで泣きはらしても、毎日同じ仕事をしている裁判官、検察官、
 情報過多の日常に暮らす人々の心の底に届いたかどうかは疑問
 うがった見方をする人は、どこまでも世界を斜めに見るし、野次馬は野次馬
 人はすぐに変われない


【判決】

裁判長:無罪





(そりゃそーだ 決定的証拠がないんだから
 これがアメリカとかなら、弁護士・検察官の腕や金次第でどっちに転がるか分からないけれども

マスコミは争うように無罪を伝える 何も変わらない これも視聴率の1つ そしてすぐに忘れられる

イムロがマサキを警察に呼び、池袋にメイドカフェを出したことを突きつける(そっちかい!
馬場は開店準備のための金を何度か口座から引き出して渡していた


タカイ:検察は控訴する 裁判はまだ続く 「ミキは美談で裁判員を騙した」これでいきましょう!

リョウコ:
警察は馬場昌樹を父親殺害容疑で聴取しているそうです 本人が自供を始めました
それから、局長はタカイさんに今後のことを話したいと言っています
(タカイのような強引なやり方も、もう視聴者は飽きてきてるのかも



トリガイを「誤認逮捕」として群がるマスコミ
裁判所?に入ろうとしてつまづく哲さんの細かい演技ww

ミキ:海ってこんなに広いんだね ようやく笑顔が戻る





【特典】

インタビュー&メイキング

永作博美:



これまでやったことのない領域をもってきてくださり有り難かったが難しい本だと思った
ハッキリした意志のないシーンが多く、“謎めいた”に悩まされた
裁判が見どころ 最後の結論がどう出るか その前でどれほど惑わされるか


市原隼人さんは、インスタに載せる番宣用に現場を撮影していた



永作博美:
市原さんとの共演は初めて いつもジムの大きなバッグを持ってるw
優しい、じっくり取り組む人
ヒロシとアヤコのシーンは天国のようだったと思う

杉本哲太さんは、やんちゃな親戚のお兄ちゃんのイメージでいつもワクワクする


<哲さんメイキング>
(たとえ私生活で禁煙しても、喫煙シーンで吸わなきゃならないから止められないね





永作博美:
哲さんは相変わらず真面目だなと思います やっぱり数々のことをやっているからかなあ
1コ1コのことをすごく丁寧に役に向かわれているなと思う


<哲さんは随分前から法廷シーンの準備をしていた>
(また山登りとか散歩してセリフを叩き入れたのかな?

永作博美:
そうですよね 喋ることが多いからw 私が喋らないからw
いつも準備が早くてすごいなと思います



完成披露試写会
(哲さんも来たのか イイなあ!



司会:観終わったばかりのお客さまから拍手が鳴り止まないですね まずは自己紹介をお願いします

永作博美:感想が気になりますが、来て下さってありがとうございます



市原隼人:本日は足を運んでくださってありがとうございます よろしくお願いします



田中哲司:
僕は永作さん演じます山本美紀の弁護士を演らせていただきました(もう噛んでるw
今日も午前中撮影してまして、なんかいいシーンがいっぱい撮れてて、いい作品になるのではないかと確信してます
ぜひOAでご覧下さい



(WOWOWで流す前に映画館で試写会したのか?驚

司会:
今作は、原作の佐々木譲さん初の法廷小説のドラマ化した作品で、本のほうも非常に評判がよく
オファーを頂いた時のお気持ちを伺いたい

永作博美:
嬉しかった お話を頂いてから本を読んだら、とても難しかしい役だった
普通は原作を読むとヒントが生まれることが多いが
佐々木さんは余計なことを書かない作家さんなので
この役を出来るのかと不安になったことを覚えています

司会:あと4話観るとさらに分かっていくわけですね?
(え、みんなまだ1話しか観てない状態?

永作博美:
薄い紙が1枚ずつめくられていくように徐々に見えてくる珍しい作品だと思います

市原隼人:
多面性がある 観る人を試すような 僕自身本で拝見した時そんな気がした
ミキの笑顔、行動、言葉は善なのか悪なのか、観る方の人生観で変わると思う

改めて、自分はこういう目で世の中を見ていたんだなと思うきっかけになればと思う
観終わった後、生々しい、人間臭い感情の余韻を残す作品

セリフとセリフの間、沈黙に考えることがたくさんあるのが今作の醍醐味
早く現場に入ってそれを感じたくなりました
(撮影も途中なのか!驚 それでコメントするのは難しいねえ ネタバレもアウトだし


田中哲司:
僕はオファー頂いた時、台本がなかったので、小説から読んだんですが、泣いてしまいまして(泣き虫さんw
ただちょっとひっかかったのは僕の弁護士役がすごくカッコいい役で、出来るかな、これと思って
撮影に入ったらダメ~な感じの台本に変わってて、あ、コレなら僕でも出来るなと思って(会場からも笑いが起きるw



ちょっとホッとしましたね 1話ご覧になって分かると思いますが、ほんとダメな感じで
これからますます弁護士の腕を上げてきますんで、そこもちょっとご期待ください


司会:実際撮影されて、容疑者を演じられて、お芝居の上での苦労は?

永作博美:
セリフが少ない分、1つの言葉にすべて込められてしまうので怖くて怖くて
目線1つでもだいぶ意味が出てしまうので、ドキドキしてます


司会:そのミキを愛する役を演じられた市原さんはどうでした?

市原隼人:
ヒロシは、社会的にすごく弱い人間なんです
そんな人間が多くの壁にぶち当たりながら、いろんな扉を開けていくところに着目してほしい

司会:田中さんは法廷のシーンを撮影されて、弁護士の存在感がだんだん・・・

田中哲司:
今はちょっとボーとしてますけど、題名が『沈黙法廷』ということで
やっぱり沈黙してる法廷 (永作さんが)喋らないんですよw

司会:すごい長ゼリフがあると聞きましたが

田中:
それ、明日なんですよ だから今もこの辺(胸)がザワついてるんですけど
今もこんなことしてていいんだろうかと いや、こんなことじゃない!(爆



接見室でも喋ってくれないし、なんかもうたまんないですね その分、弁護士が喋るという
今回、ほんと自分は試練だなと思って、どこまで出来るんだろうと思って頑張ってやってます
明日、その集大成が見せられたらなと思って、今日帰ってから頑張ってやります



司会:撮影じゃない時は永作さんとは喋っていますものね?

田中:喋ってます 大丈夫です(やっぱ面白いww

司会:
このミキのように、みなさんも相手から違ったイメージを持たれてしまうことがあると思います
共演者に対して、最初と違ってこんなイメージがあるなと思った方がいらしたら・・・

田中:
永作さんは昔から知ってて、イメージ通りのステキな
集中力がほんとに高い女優さんで イメージ通りです

市原くんは、みなさんもそうだと思うんですけど、
体育会系のマッチョで硬派なイメージだけど、繊細な部分を持ってて!
撮影現場で写真を撮ってて、こないだ屋台のシーンでチラっと見せてもらったら
めちゃくちゃ繊細でキレイな写真を撮ってて、インスタで観れると思うんですけど、そんな一面あるだあと思って

照れまくる市原さん 「ぜひ観てください」




永作:
ある時、いつも哲さんは人の面倒をみてるなと思って
私が初めてお会いした時もある有名な監督の面倒をずっとみてて
「飲みに行くぞ」て言われると必ずついて行くとか
最近も大御所の先輩の面倒をみてますよねw
だからすごく面倒見のいい方だな 先輩思いというか







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もふもふモフモフ

2018-06-23 13:11:46 | テレビ・動画配信
●働くモフモフ@「聴導犬」のマルコちゃん

「聴導犬」のいろいろなお仕事





マルコちゃんは、飼い主となる女性と訓練士の方と施設で訓練を重ねてきた
施設は普通のお宅と似た環境になっている



キッチンタイマーの音が鳴り飼い主に知らせに行く→おやつをあげて
→指をふって「何の音?」と聞くと→音のするほうに連れてってくれる!





次は飼い主さんのお宅でも訓練の成果が出せるように、また2人で練習する
最初は見慣れぬ場所に戸惑って集中出来なかったけれども
次第に慣れて、目覚まし時計の音を教えてくれる!






飼い主さん:
耳の代わりに教えてくれることが有り難い
マルコも私も同じように分からないことだらけだと思うが
一緒に暮らすようになったら、分かってくるんじゃないかなと思っています




もふもふいいね



3人の柴さんきょうだい





二男・蒼生さんのマイブームはカーテンをかぶること/爆





この写真でツイッタで8万いいねをもらった




この2人は私がいつもインスタで見ていたコたちでは?








●もふもふ図鑑 トイプードル





ヒトが商売のためにたくさん掛け合わせていると考えると複雑・・・


読書感想メモリスト4内の[働く動物]も参照



コメント

ドラマ『翳りゆく夏』(2015 全5話)

2018-06-22 10:54:55 | ドラマ
ドラマ『翳りゆく夏』(2015 全5話)
原作:赤井三尋 『翳りゆく夏』(講談社刊)
監督:波多野貴文
脚本:吉本昌弘

出演:
梶秀和 渡部篤郎 編集局調査部資料室 元記者
須川鮎子 板谷由夏 元妻
娘・ミワ 葵わかな

杉野俊一 橋爪功 東西新聞社社長

武藤誠一 時任三郎 東西新聞人事部長
妻・カオリ 鶴田真由 死
武藤俊治 菅田将暉 息子
チヨ 家政婦

朝倉比呂子 門脇麦 誘拐犯の娘
父 九十九昭夫 誘拐犯
春木佐智子 容疑者 ツクモの愛人

手塚壮一 戸田昌宏 被害者
手塚浅子 森口瑤子 妻
子・夏雄

大槻貞利 嶋田久作 院長
妻ヤエコ 中田喜子

井上周平 岩松了 スーパー警備員 元県警刑事

華原優/タジリテルヨ 前田敦子 目撃者

堀江淳二 滝藤賢一 証券マン
滝川絹江 内縁の妻 看護師

野村 佐藤B作 東西新聞 横須賀支社長
ほか


渡部篤郎さんが主演のサスペンスということでずっと観たかったが
WOWOWのドラマは動画配信におりてこないんだよな どういう仕組みなんだ?

TSUTAYAで久々DVDで借りたら、今って全5話を3巻(上中下)にまとめてるのね
なんともハンパというか???

まあ、それだけ値段は下がるし、持ち運びもラクだが
上、中は100分超えで、下は50分ちょいってバランスもおかしくないかい?

「かなたの子」「埋もれる」「天使のナイフ」「人質の朗読会」
「十月十日の進化論」、韓国ドラマなどの予告が本編前に満載に入ってた


あらすじ(ネタバレ注意

1話



「東西新聞が誘拐犯の娘を記者にする」という記事が週刊誌に出る
内定者の名前は朝倉比呂子 事情を知りつつ採用したのは武藤誠一(東西新聞本社の人事部長)
ハヤマ(葉山に住んでいる大株主のあだ名)から社長に電話が来る







ヒロコは試験で単独1位だった
「東西新聞」は昔からの慣習で面接に興信所を利用していて、そこから洩れた可能性がある


【1998年 夏】
事件当時、マスコミに囲まれるヒロコを守る母親の姿を見た梶秀和(当時 横須賀支局勤務の記者)





容疑者の九十九昭夫、春木佐智子は1995年の事件当日に死亡



ムトウはヒロコの養父母が経営する料亭を訪れて謝罪する



養父:
ヒロコは妻の妹の子です ツクモが死んで、母親もその年に亡くなった
私たちは子どもがいなかったから本当の娘のように育ててきた

中学の時に父親のことを話したら
「自分のお父さんとお母さんは目の前にいる2人だ」って言ってくれた
帰ってきたら私から話します


カジはヒマな編集局調査部資料室で碁をしていると社長が来る
社長:私が勝ったら難しいことをやってもらう 負けたら次の異動で社会部に戻してやる

碁に負けたカジに話す社長:
生まれたばかりの子どもが誘拐され、1億円を要求された事件を再調査してくれ
犯人は身代金を受け取って事故死している その娘がウチで内定された
記者でなく資料を集めていることにしろ


横須賀に来るカジ スーパー警備員の井上周平(元県警刑事)に久々会って家に招かれて飲む



社会部で干された理由を話すカジ:
2年前 取材した女性が逃げるようにクルマを走らせ、無関係な母子を轢死させた
査問委員会にかけられ、カメラマンは自分を責めた
「振り向いたカネシロユキコがキレイでシャッターを切った」と告白
「お前のせいじゃない」と慰めるが、カメラマンは会社のトイレで首を吊って死んだ






1995年の誘拐事件のことを聞く
井上は捜査の中心にいた 事情を話して協力を頼む

井上:
今さら何も出てきやしない と言いつつ当時の備忘録を渡す
オレの名前は一切出すな
もし真犯人が別にいたら冤罪事件ほど辛いことはない
万に一もないが、まったくのゼロってわけでもない



ムトウは自宅に帰り、まず妻の仏壇に手を合わせる
息子・俊治は法律家を目指して受験中
大学でヒロコの噂を聞いた 同じ大学、サークルの先輩で可愛いという




備忘録を読み始めるカジ


【8/23】
手塚壮一・浅子の生後1週間の乳児が行方不明になった
壮一:うちはそんなに金持ちじゃない





病院院長・大槻貞利の自宅に犯人から電話 自宅ポストから脅迫状が見つかる
「1億円用意しろ 子どもを大事にしないと病院の評判はガタ落ちだ」




【捜査本部設置】

上司:黒澤明の『天国と地獄』に似てる 犯人は病院関係者かも 
ムトウの子どもが産まれた病院と同じと分かる
妻の母が入院しているから見舞いを装って調査に行く


離婚した妻・須川鮎子と娘・ミワ3人で買い物するカジ
記者に戻れるかは不明 今は誘拐事件の再調査してると話す
(刑事や記者は離婚してるってドラマあるある 実際どうなの?





横須賀にいた頃、ムトウに世話になっている
ムトウの妻が亡くなる前は、よく一緒にバーベキューした仲




ムトウはヒロコと一流ホテルロビーで会うと「入社を辞退したい」という



ムトウ:君の立場は社が責任をもつ
ヒロコ:過去を知ってる環境でやっていけるかどうか自信がない
説得すると「少し考えてみます」




カジは当時の病院を訪ねる
当時の大槻院長は辞職し、あとを任された男性が対応する
大槻の連絡先を聞くと5年前に亡くなったと言われる

新生児室に寄り思わず笑みがこぼれるカジ





ツクモの愛人・サチコが乳児を連れ去る場面を想像してその姿を追う
階段をおり、そのまま外に出る その様子を見ている少女(超能力者みたい





ヒロコの記事を書いた「週刊秀峰」を持つ女性・華原優



エンディングの映像は輪転機 巨大なロール紙が運ばれてゆく様子はいつ見ても圧倒的





2話

ヒロコの部屋には事件当時の証拠品と同じ『キングの身代金』という本がある

大槻の妻ヤエコを訪れるカジ
当時のことを教えてほしいと頼むと家に入れる
出てきたのは、大槻貞利「生きてるよ」(加藤登場!←まだ『帝都物語』のイメージから抜けていない
当時のことを尋ねる




【1995 事件当日】



大槻は証券マン・堀江淳二と話していた
そこに新生児が行方不明との報告が入る

看護師:母は半狂乱で安定剤を打った 過去に何度もこういうことはありましたし
大槻:これは内密に ほかの患者に不安を与えるのはマズイ



新生児室には10人いた
誘拐されたナツオのお尻には「蒙古斑」、蝶々のような薄紫色のアザがある

お昼時で人の出入りが多かった
唯一人の目撃者が少女でサチコの写真を迷わず指した

大槻:少女はサチコは「小柄」と言ったが、160cm以上はあったと思う
大槻の妻:ツクモの声と顔が一致しないと感じた 写真は穏やかだが、電話は強くて神経質な感じ

脅迫状の「蒙古斑」だけは手書きだった



大槻はホリエを呼び、4500万の融資を頼む
カバンに発信機をつけ、指定された店に持って行く大槻
横須賀駅のコインロッカーのカギが封書に入っている
その後も何度も指示に振り回される刑事たち


【翌朝9時】
大槻は現金を持ってクルマで向かう
あらゆる所に警官が見張っている中、受け渡し場所の店に行くと
また封書を渡され カギと千円札が入っている

犯人からの電話 女性の機械じみた声
「イマ監視している 一人で行動シロ 警察ミエタラ子どもコロス」
脅しだと言われるがそのまま行く大槻 クルマを追う刑事たち

ある店に入り、クマのぬいぐるみを買い、紙袋とケースを持つ大槻
トイレの個室に入り、ぬいぐるみはトイレに置いてきた 紙袋が必要だったと分かる

【13時】
ケースをベンチに置いて、紙袋を持って歩き出す大槻
ケースを持っていこうとした男を確保したが犯人ではない

大槻は突然金をバラまく 群がる人々(病院への恨みか?



混乱の間にケースを持ち去るサラリーマン風の男
井上は気づくが混乱で捕まえそこねる

1000万円をまいて、その1/3が警察に戻った
「市民の良心指数は30%と言えるな」

身代金は戻ったが誘拐されたナツオは戻らなかった
大槻夫婦には子どもがいないため、今でも街中で同じ年頃の子どもを見ると悲しい顔になると妻

神奈川県警はその後も捜査した
探知機が反応し追尾し、井上はすべてのナンバープレートを伝える
その中に犯人がいたのに気づく 愛人も同乗 「レンタカーだから免許証を見せたはず」

追尾を逃れる2人 ツクモの身元が分かる
井上は「スピードを落とせ!」と呼びかけるがそのまま横転し、2人は即死
家宅捜索したが子どもはいない

ツクモにも2歳の子どもがいた 衣料品メーカー勤務で接待を受ける関係だった大槻
会員制クラブで愛人と出会った 佐藤ら競合他社の人間と仲良くやっていた
(これだけ周到な準備なら恨み説か?




図書館で勉強してるシュンジに近づくヒロコ




3話(中巻)
ヒロコを呼んだのはシュンジで、ムトウの息子だと名乗る
シュンジ:あなたが入社してくれたらオレも父も喜ぶ
ヒロコ:やっぱり入社は辞退すると決めた みんなの好奇心の的になるなんて耐えられない

井上に腑に落ちないことを伝えるカジ



カジ:
当時5歳のタジリテルヨに写真を見せ、大槻の身長の印象と違う
「小柄」という言葉自体、幼稚園児が使う言葉じゃない

声の違和感も警察に話したが「印象に過ぎない」と言われた
その後調べても共犯者は出てこなかった

ハルコの家から新聞の切り抜きと『キングの身代金』が置いてあった
なんかわざとらしい

井上:指紋はツクモしかない 小説には出たが書店店員だろう

カジ:犯人はなぜ新生児の真ん中を狙ったのか

井上:
一番ぐっすり眠っていた子を選んだのではということになった
もう1つ可能性がある 最初からナツオちゃんを狙った ネームバンドが巻かれていたから



カジ:共犯者がいてそいつが小説を置いた そこにツクモらが加わったならすべて説明がつく


社長にヒロコの入社辞退を伝える
ムトウ:彼女には記者の力がある 国際部が適していると思う
社長:彼女には必ずうちに入社してもらう


被害者の手塚夫婦を訪ねるカジ
子どもの誕生を待ち望んでいた夫婦



事件後、落ち着くまでに2人とも何年もかかった
ソウイチは東西新聞の配達をしている
共犯者の話を夫婦にすると激しく動揺する

ソウイチ:
当時警察にも聞かれて同僚の名をいくつか挙げたが皆アリバイがあった
犯人はツクモだ ツクモの家族はどうしてます? 2歳の子どもがいたはずだ

アサコ:私たちと同じ苦しみを味わってほしい

カジ:
ツクモの妻は事件の心労で亡くなった 娘さんには罪はありません
東西新聞に入社が決まりました

アサコ:ツクモを無実にしようとしている あなたたちには人の心がないの?! とお茶をかけられる
ソウイチ:お前たちは、あの時、俺たちを散々飯の種にしたくせに!

投げ飛ばされて、隣りの部屋にそのまま子ども部屋があるのを見る



ムトウに話すカジ
「あの2人の中でナツオちゃんはまだ生きてました」




東西新聞 横須賀支社を訪ねるカジ
支社長・野村(佐藤B作)が大歓迎する



サチコの正確な身長を聞く
野村:米兵の記事に飽き飽きしてたんだ 任しとけ!


社長はヒロコの店を訪ねると店の手伝いをしている

養父:お口に合わなければ残してください
社長:戦中の父の影響で「3ない主義」でして

ヒロコが「英会話が出来ない、ダンス踊れない、ご飯を残せない」と知っているのに感心する

社長:入社後、研修のためにNYで英語を学んで欲しい じっくり考えていい返事を聞かせて欲しい
喜ぶ養父母


ムトウ家の家政婦チヨは「今度ヒロコに会う時、私も会わせてくれ」とシュンジに頼む


ミナミ製薬・営業部次長・佐藤に会うカジ

佐藤:
ツクモとはよく飲みに行った 当時は驚いた
愛人の店にも何度か行った 金に困っていた様子はなかった
ツクモは株をやっていた 絶対儲かる情報を内緒で教えると言われた
妙にひっかかるカジ

野村からサチコは160cm以上、目撃者の勤務先も分かったと電話がくる


また病院に来て想像するカジ



「内密に」と話している大槻まで見える
ホリエは身代金の担保の際にも呼び出された
この事件で唯一株に通じた人物

カジ:ホリエが客のお金を使い、ツクモが乗って借金を抱えたのでは?
野村:なにかのトラブルで取材したが思い出せない

PCで調べると、平成9年北海道 内縁の妻・滝川絹江を不倫疑惑で殺害した記事が出る



最初にナツオがいないと発見した看護師・滝川絹江を思い出すカジ
カジ:ホリエとキヌエがつながっていたとしたら? 2人が影の共犯者です


4話
セーラームーンになって遊ぶテルヨ



今はピンク色の薄暗い部屋にいる
アテンダントの格好でカジを迎える 風俗店か

タジリテルヨではなく、華原優と名をかえている
聞きたいことがあるというと、急に態度を変える



華原:
私たちが一番嫌がる客知ってる? 質問してくる客
田舎はどこ? 家族は元気? どうしてこんな所で? 余計なお世話よ


2ヶ月前、中学の同級生を客にしてテルヨの勤務先が分かった
事情を聞いて写真を見せられた当時を思い出す

「赤ちゃんを抱えていった女の人はどれ?」と聞かれて、女性警官が見ていた写真の女性を指す

テルヨ:
何の事件か知らなかった 誰も教えなかった
私は1時間前の客のことも覚えてないの

カジ:君に会えてよかった 心の中じゃ君は5歳のままなんだ

テルヨ:
セーラームーンの日で、あの日も早く帰りたかったからウソをついた 写真の中にはいなかった
私、もう一度あの時女見てる



ホリエについてPCで調べると空手道場? 易学組合? 無数に出てくるのをすべてメモるカジ

チヨはシュンジとヒロコとともに食事する



チヨ:
店を手伝ってるのは養父母に恩返ししたいからでしょ?
入社辞退の理由を聞きたくて呼んだ ぜひ聞いてもらいたい話があるの

私は中学の頃、看護婦に憧れていたが、父が会社の仲間とケンカになって殺めてしまい勉強どころではなくなった
父の出所を待ったが服役中に結核で亡くなった
その後、家政婦になり、知人のすすめで住み込みの家政婦としてムトウ家に来た

目の不自由な人の気持ちは、目を閉じただけでは分からない
私が果たせなかった夢をあなたに果たしてほしい
才能を生かさないのは大きな罪ですよ


カジ:キヌエの不倫相手は見つからなかった ホリエが口封じにでっち上げたのでは?
ノムラ:キヌエ殺人事件は誘拐から2年後 ホリエは服役してから八王子に移送された 肝臓がんだった

易学の学会を訪ねる
半年ほど易学の弟子にして一本立ちしたが、3ヶ月前病気で脱会した
誘拐の犯人の可能性があると話すと、条件を出される
「居所を教える代わりに、インチキ占い屋が増えて、私たちがとばっちりを受けてるので記事にしてほしい」


社会部のかつての同僚Kに頼みに行くカジ
カジが誘拐事件を調べてるのはみんな知ってる

カジ:都内のワンダージオという詐欺まがいの占いグループを調べて記事にしてほしい
K:すでに調べてる 幹部は2年前に追ってたカネシロユキコの愛人 逮捕も寸前だ


カジは定期的に元妻子と会っている



カジ:ホリエは末期がん 元妻もなぜ真ん中の子を選んだのがフシギ

鮎子:
ナツオの血液型はO型 両親がAB型でなければ生まれるタイプ
つまり、子どもが欲しい人に売れる(人身売買?


病院のICUに来るカジ ホリエは変わり果てているが意識はある
ICレコーダーで録音しながら質問する

カジ:誘拐を実行したのはあなたですね

ホリエ:
違う お前は全体像を把握していない 目的は病院を脅迫して大金を奪うことだった
キヌエから乳児が誘拐されたと聞いて、神が幸運を与えてくれたと感じた
借金がふくらみ命も危なかったから、以前から誘拐事件を計画していた

大事なのは誘拐に手を染めず、大金を手にすること
借金を帳消しにして、1000万やると言いツクモに協力させて
身代金の受け渡しをさせた 本は犯人に仕立てるために置いた
ツクモたちが死んだのは幸運だった

カジ:あなたはナツオちゃんをさらったのは誰か知っていますね

ホリエ:
知らん 身代金目的ではない何者か
オレはもうすぐ死ぬ これ以上何を隠し立てする必要がある 帰れ!

ICレコーダーを忘れて戻ると、ホリエはカジの名刺を見て泣き笑っている



キヌエが「あなたの子どもは誘拐されたナツオ」と手紙を書いて、配達される映像

新聞や週刊誌ってこうして印刷されて運ばれているのか




5話
いろいろなことをクルマの中で考えるカジ




同級生が客に来た当時のテルヨの回想



同級生:
ラッキー オレお前のこと好きだったんだよ
本番とかもあるの? 金なら出すよ
他の奴も来ると思うよ お前人気あったしさ(LINEを見せる



社長と碁を打つムトウ 社長に電話が入る

会議でカジの報告書が出される

「ここまで調べたカジには頭が下がるが、ネームバリューがあっても記事としては少し弱いと思う
 ホリエは昨日死んだ 指紋がある 『キングの身代金』はヒロコが持っている可能性があるから照合できる
 東西は最近ふるわないから、しっかり裏をとって、第一面にしたい」

ムトウ:人事はヒロコさんに波風を立てたくない 内定者を守るのも人事の職務です

社長:
私が一時預かる これで「週刊秀峰」に一矢報いることができる
ノムラは来年定年だ 社宅も取り壊しリゾートマンションになる

「週刊秀峰」スギノ社長:長いものに巻かれる 今回は黙って我慢する
「東西新聞」社長と政治家スキャンダル事件とを交換条件にした?


男が空き地を掘っていると人骨が出る そこにカジらが来る 掘っていたのはムトウ
ム:社宅の取り壊しなどなかったのか・・・

人骨はムトウの子 シュンジがナツオ???

カジ:
ホリエが笑っていたのは東西新聞に対するものだった
自分をムトウさんと勘違いしていた あなたを中心にするとすべての謎が解ける
O型なら自分の子として育てられる
テルヨにまた写真を見せるとカオリをさした

カオリは育児ノイローゼで子どもを殺してしまい、犯行を隠すため誘拐した
それに気づき、我が子を当時の社宅の庭に埋めたムトウ 社宅取り壊しの件はカジらが仕組んだウソ

ムトウ:
あれは事故だった 妻はあの日、美容院に出かけた
外は炎天下 部屋を締め切り、エアコンをかけて出た
その後、ブレーカーが落ち、帰ると息子は死んでいた
オレは毎日仕事に明け暮れていて、妻の異変に気づいてあげられなかった

O型のナツオをさらうカオリ



我が子の頭蓋骨に泣いて謝るムトウ(なんてこった・・・

社長から真実を聞いて泣くヒロコ
「父は子どもを殺してなかった」

テルヨは実家に帰る

ムトウはシュンジ(ナツオ)に話す
「これから話すことにショックを受けるだろうが、最後まで聞いてほしい」


家を出るとカジがいる

ムトウ:
あの日、カオリを殺したのはオレだ

仕事で忙しく、しばらく会わないと子どもは成長が早いからと言って気づけなかった
カオリが誘拐したのは、ムトウの家柄を重んじる母のせい

結婚にも反対していた カオリは母子家庭で高卒だったから
子育てにもののしることがあった その重圧でノイローゼになった

あの時言った言葉を今でも悔やんでる

仕事に空きができて「買い物でも行ってこいよ」と言った
おしめをかえる時、アザのあることに気づいた
家中を探して、庭を探すと掘った跡を見つけるが見る勇気はなかった

カオリが家に戻ると暗い部屋にいるムトウ
「お前のような軽はずみな女をムトウ家に迎えたオレがバカだった」

夜泣きする子どもを部屋から連れ出すカオリ

翌朝、「あなたへ 子どもをお願いします」という手紙があり
カオリは睡眠薬で自殺していた

月日が経つほどシュンジを我が子のように思った
そこにキヌエが書いた脅迫状が届いた
誘拐発覚を怖れたホリエはキヌエを殺した

ヒロコが最終面接に残り、ショックを受けたが尽力を尽くした


カジは珍しく元妻に電話する
その後、社会部に戻る ワシントンに勤めるヒロコからFAXが届く

手塚家を謝罪に訪れるムトウ

また輪転機の映像で終わる そこには第一面を飾る20年前の事件の真相 因果応報か





【特典映像】

メイキング(あまり裏側は見たくないが
初共演の渡部さんと時任さん


渡部さんインタビュー

Q:渡部さんから見た時任さんは?



「とてもステキな55歳の男性ですね
 あんな風にステキに歳がとれたらという夢が出来ました」


時任さんインタビュー(実は56歳)



「主役の渡部くんはすごくリーダーシップを発揮して
 和やかなコミュニケーションもよくとれたステキな現場だったと思います」


<波多野貴文監督と渡部さんの出会いは16年前>






渡部:波多野さんはいろんなアプローチをしてくれるのでいろんなことを話せます

前田敦子:(監督は)主演の渡部さんとすごく仲が良くて、それを見てて微笑ましい

門脇麦:
波多野さんの人柄が滲み出ていた ふわーんとしているような
明るいストーリーではないが、明るい現場で、やる時はビシっとしていた

菅田将暉:
初めて仕事する感覚じゃなく、はじめからちゃんと見てくれて、一緒に面白がってくれる
門脇さんは同い年で共演したかった 2人のシーンが多く、長回しが多かった


監督:
見ていただきたいのは、家族愛と、大人が守らなければならないもの
若者が受け入れる力が前に進んでいける辺りを感じ取ってほしい

渡部:
どこにもスーパースターがいなくて、みんな何か抱えて、ひた隠して日常生活をしている
ストーリーにちりばめられたミステリアスな部分も見どころですが、
心のひだをみんな演じているのを見てほしい


キャストインタビュー

渡部さん:
1人を掘り下げたら、きっと何千時間のドラマがあるはず
それがたくさん集まっている重厚感を感じた

僕で大丈夫かという不安がある
立場や内容に関わらず、みんながいて作り上げることに慣れてるので

カジはフツーのどこにでもいる記者だと思う
プライベートでも喜怒哀楽がある ごく普通の人

元敏腕という気がしない 光が当てられたら、みんなそういう力を持っている気がする
そう考えると不自然じゃなくなる


時任さん:
もう1回見直してみようというお客さんのためにも、
だからこのシーンでこういう表情だったんだと分かるように演じた

絡みが少なくて寂しかった
渡部くんとは20年前に飲んだきりで、かなり個性的な芝居するのでワクワク感があった
カジの目線でストーリーに入れば楽しいと思う


門脇:
ミステリーを読んでいるようにひきこまれて、最後はそんなんじゃない ジャンルにくくりたくない感じだった
ヒロコは劣等感もあるだろうけれども、軽やかさ、天然さもあるので意識しなかった




菅田:
誰が犯人で、この先どうなるか分からないから この先早く見たいという印象
シュンジは聞き上手 僕はそうじゃないけど
監督の撮り方は面白い ポイントを伝えてくれる ドラマと映画の贅沢な中間のような作品
(これからやってみたい役を聞かれて)メガネをかけて芝居をしたことがないw




前田:
いろんな登場人物がいて、影があって、犯人もなかなか分からない
いろんな心情がぶつかりあって 深い

役については、悪いコではないし、環境に身を置いているだけで、感情移入出来ないとは思わなかった
渡部さんとの共演は、悩みすぎず、その場の環境でやれたのはよかった
(WOWOWドラマ初出演について)題材が深いものが多いと思っていつも観ている




コメント (2)

もふもふモフモフ

2018-06-22 10:53:55 | テレビ・動画配信
鉄道もふもふ@茨城 ひたちなか海浜鉄道 湊線 那珂湊駅




駅ネコ おさむ(推定16歳) 2009年夏から駅に住み込む



【中井流撮影術】

驚かさないようにシャッター音を消す
(そんなこと出来るんだ 盗撮防止用はどうなった???

近くで動く相手には広角レンズを使う
画角が広い、ピントの合う範囲が広い

被写体間が離れている場合は望遠レンズ






もふもふクリニック




ペペロンさんは「逆くしゃみ」が止まらなくなった
「逆くしゃみ」人間のシャックリのような症状 はっきりした原因は分からない
普段はあまりしないという飼い主さん





診察中に止まったため
獣医:このまま本人の状態が普段通りでしたら問題ないと思います

ジニーさんは「誤飲誤食」した模様



獣医:
エコーに何か映っていますが、前のご飯の残りかもしれないし、心配でしたら「催吐処置」をしてみます



注射を打ち、しばらく歩かせてリラックスさせると
数分後に戻したのは、赤ちゃんのおむつの紙!
最近、飼い主さんが出産し、育児にヤキモチを妬いたのではないかとのこと

(私は嘔吐恐怖症なので、たとえ可愛いわんこでもケロった映像は超薄目


看板もふもふ@北千住



なるとさん(14歳)
店先で寝ているだけで、外国人観光客も含め、人だかりになる人気者!






看板もふもふ@世田谷のクリーニング店
店長のウニさん
お客さんの接待、店内の見回りなどで多忙な日々











温泉もふもふ@黒川温泉
旅人は、動物大好きな古川雄輝くん





前回のつづきか?

もふもふモフモフ 45分拡大スペシャル VOL.2

早速弁慶くん(16歳)を見つけて、ほっぺをマッサージすると
「めっちゃゴロってる」(ゴロゴロ音)「モミってる」(気持ちよくて手をもみもみすること)







抱っこしてから16歳と聞いて「ごめんね!」と慌てておろしてあげる
(高齢にゃんこは抱っこは負担?! 長寿の秘訣はストレスフリーか






モフモフがいる観光案内所
ピーさん、キナコさんほか約10匹の迷いネコを保護している









ユキさんは雪の日に現れた
保護された時は女の子だと思って名づけたが、後にオスと判明し「ユキオくん」になったw






コメント

『強いられた変身』  眉村卓/著(角川文庫)

2018-06-21 12:53:19 | 
眉村卓/著 カバー/木村光佑 (昭和63年初版)

「作家別」カテゴリーに追加しました。

[カバー裏のあらすじ]

人間は自分が認識できる世界で思考をめぐらし行動する。
しかし、突然そこに、まったく認識や理解を超えた非日常が出現したらどうなるのであろうか?
急激な価値観の変化に対応できるであろうか?
刻々と迫り来る“変身”へと貴方を導く―。
狂いはじめるさまざまな認識を見事に描く眉村SF、殊玉のオリジナル短編集7編。



初出誌一覧を見ると、本書の短篇はすべて『野性時代』の連載だと分かるが
眉村さんの多作ぶりには驚く これほど完成度の高い作品を毎月のように書いていたのか

そして、前回読んだ『深夜放送のハプニング』と本書の解説を読んで、
やっと眉村さんの貫いている「インサイダー文学」というものが
うっすら分かってきたような気もする

体制を変えるには、外部に訴えるより、内部から共感させて、
1人1人の意識を変えていくほうが有効で、早くて、確実、根本的だということ
それがまさに私が眉村作品に惹かれた理由かもしれない



あらすじ(ネタバレ注意

長い夢 初出誌『野性時代』1978.5月号
調査官・クラはこれから宇宙船に乗り、別の太陽系の惑星を巡るコースに同乗する
目的は、宇宙飛行士たちの心底にあるものを把握し、対策を練るためだ

任務を命令したの連邦は、彼らに反乱のきざしがあるという
今後さらに植民可能な新世界を発見するため、
今の宇宙飛行士3人1組勤務制を、ロボットと組む2人制しようとしたが反対された
理由は「幻夢」を失いたくないという

クラがリストから選ばれたのは、かつて予備訓練所にいて、飛行士の何人かと知り合いの
首席操縦士・キシは同級生がいるからだ

クラは小さい頃、ほかの子どもと同様、宇宙飛行士に憧れていたが
連邦経営機構の高官である父はいい顔をしなかった

クラは親に無断で予備訓練所の試験を受けてパスしたが成績がふるわず適性もないと分かった頃
父が連邦にあるサロンにいる高名な飛行士2人に会わせてくれた 彼らはひどく薄汚れて見えた

幻夢のことを尋ねると、「宇宙空間に実際出ないと分からない」と答えただけだった
英雄であるべき彼らの姿に幻滅し、成績はさらに下がり、父の声かけもあり、調査官となった

船長、乗務員がいる飛行士室に入るとキシが説明した
航行中は、1人は「生理機能加速装置」により加速され、1人は加速後の睡眠、もう1人は常態にある

クラはキシとともに加速して眠ることになったが、あまり仕事らしいことをしていないクラは早く目覚める
発進してから300時間経ち、すっかり飽き果てていた

これから第1回目の「跳航」に入る 亜空間に入り、一気に数光年先に出るのだ
だしぬけに体が軽くなり、吐き気もした 周りは不定形の色彩が拡散している

彼は夢を見た
異形のうす水色の細い生物たちが「我々は団結しなければならない」と叫んでいる
彼らは飛行体をつくりあちこち飛んだ

その先に黒い大きなものが待ち構えていて、何万という群れで、うす水色の世界を完全に焼き払った
最後の生き残りがクラに「復讐してくれ」と訴える 「我々の恨みを晴らしてくれ・・・」

キシ:
夢を見たか? うす水色の生きものが滅びる夢か? 加速され、心が受動的な時しか見ない
己が星々の一粒に過ぎないと自覚している人間だけが見る いわゆる飛行士の「幻夢」さ

これはかつて栄えて滅んだ種族の残存思念じゃないかと俺たちは考える
さまざまな異形の生物が出現するが、どれも未練を残していて、訴えかけてくるんだ

それはどの種族にも言えるんじゃないか 早晩滅ぶ人類の連邦が何になる?
すべて消滅して残存思念を漂わせるだけだ
幻夢は跳航中にしか見ない 亜空間のほうが生きものにとって本膳的なのかもしれないよ

クラは飛行士なりの諦観ではないかと推測し、むしろそんな幻夢を奪うために新しいシステムを考えようと思う
すぐに納得するには、彼はあまりに連邦経営機構の一員になりきっていた
連邦がその程度だと信じることは、調査官の彼にはとても耐えられないのだ



気楽なところ 初出誌『野性時代』1978.9月号
古橋はうんざりした K市の出張のたび使うビジネスホテルに予約したのに、受けていないと言われたのだ
折衝の末、薄汚れた部屋をあてがわれた

気を取り直して風呂に入ると、猛烈な上下動が襲った 地震
悲鳴をあげて、裸のまま部屋の外に飛び出した

十数階もある高層建築物だが、どこか工事に手抜きがあるに違いないと前々から思っていた
おまけにここはホテルの最上階だ

ビルの外壁が歪むのを見て、なにか身を支えるものを掴もうと、金属パイプらしいものを掴んだ
足元の非常階段の感触がなくなった もう駄目だ 観念したが依然とぶらさがっている

見ると彼は虚空を握っている たしかに金属パイプの感覚がある どうなってるのだ?
足で探るとそこにも金属棒があり、見えない梯子のようだが、その下には何もないと分かる

上に行ってみると、急に建物の中に入ったようだ その向こうに階段が上に伸びている
下を見ると、金属製の梯子があり、半分崩れたホテルが見えた なぜ今は見えるのだ?

とにかく階段をのぼり扉を開けると、想像もしない景色に出た
青空のもと、大きなドームがそそり立っている そこここには人間もいて、掘っ立て小屋もある

「おい、新参さんよ」40半ばくらいの男に声をかけられた
「そこの移送口から出て来たんだろ」と裸の彼に布切れを投げてよこした パンツ、ジーパン、Tシャツだった
「わしも移送口から紛れ込んだのさ 詳しいことはわしの巣で話そう ああ、またうるさい奴らが来たぞ」

見ると、10名ほどの男女が来る 髪を短く刈り、みな同じ派手なシャツを着ている

「安井さんよ、そろそろ我々の仕事を手伝ったらどうですか
 いずれドームのストックはなくなる
 その前に他の世界を襲撃して、必要なものを入手する組織を作らねばならない
 君は新参だな 君は我々と仕事をするべきだ!」

「タケオ、やめたら? 強引に連れて行くのはグループ間協定に反するわよ」

タケオという男は女を殴りつけ、どやどやと行ってしまった

安井:
わしは元はモーレツ社員だった しゃにむに働くのを止めれば、食えなくなる恐怖感のせいだろうな

が、とうとう体を壊して別のポストに回された わしはアホらしくなって、会社の金を持ち逃げした
パアっと使って死ぬつもりだったが、金はすぐなくなり、
ビジネスホテルの非常階段から飛び降りようとしたら、見えない梯子を掴んだ

ここは次元支配組織本部の廃墟らしい
世界は無数に重なっていて、そのいくつかには地球に似た星があり、中には我々そっくりな人間がいて
その何%かはよく似た歴史がある
 ここはそうした世界への侵略センターだった
移送口はみな別々の次元世界の日本に通じているらしいが、ここはかなり昔に放棄された

ここは天国だ あのドーム内には合成食品、衣料などがぎっしりある わしにはそれで充分だ

だが、近頃は、いくつかのグループの力が強くなり、ここに文明社会を築こうとか言ってドームの物資を管理しはじめた
物資を消費するには、仕事をしなきゃならんという わしも建物づくりなどの作業をしなければならん

ことにうるさいのは、さっきのタケオのグループだ 別の次元で掠奪するため、軍隊組織を作ろうとしている
こっちはまっぴらだ わしはのんびり生きたいだけだ
あんたもしばらく様子を見て考えたほうがいい 時間はたっぷりあるし

夜になっても寝つけなかった 彼は努力してまで元の世界に戻る気はなかった
面白くもないセールスマン稼業に戻る未練はない ここにとどまろうと決心した

「出て来い! 女をかくまっているだろう? 出せ!」

昼間のタケオだ 女が同志の約束を破って逃げたという
いくらいないと言っても暴力をふるい、小屋を壊してしまった

安井:
仲間で手分けして探しているのか? 一人で来たんだろう
グループリーダーのくせに、前の女に逃げられては、さまにならずに慌てているんだ

タケオは刃物を出した 安井も長い棒を出し、タケオを打った
安井:あの巣を作るのに、わしがどれほど苦労したか あんたには分からんだろう

殺しかねないと古橋は止めたが、息を吹き返したら仲間を連れて仕返しにくるだろう

安井:
始末するほかないな ここには警察などないがリンチは日常茶飯事で、みんな己の身を守らなきゃならん
わしがここに来て人を殺したことがないとでも? こいつらもだいぶ殺人をやっている
わしはどこか適当な移送口から他次元へ放り込むことにしている
地震で崩れた元の世界に落とそうじゃないか ごみ捨て場としては理想的だろ?

2人でタケオを開口に押すと地面に落ちる音は聞こえなかった

古橋:なるほど、元の世界も役に立つものですね

安井:
これでグループ力も少しは弱まるだろう この調子でうるさい連中を1人ずつ片付ければいい
じたばたしたって、どうなるものでもないんだ



セリョーナ 初出誌『野性時代』1979.2月号
加賀はだいぶ酔っていた 大学時代の同期・橋本と話し
「帰るか」と勢い良く立ち上がると、上の棚に頭を打ちつけそのまま気を失った

気づくと皆が心配そうに覗き込んでいる 騒ぎが大きくなる前に加賀は外に出た

失神はこれが初めてではない 昔、ハイキングコースからだいぶ外れた岩の横に倒れて
発見されるまでの3時間、何も覚えていない


後で検査を受けても異常はなく、なぜそんな所に倒れていたのか思い出せなかったが
なぜか、不意によみがえってきた

おかしな夢を見た 激しい揺れを感じ、何体かの影が必死になにか訴えて、自分は選択を迫られている
やるほかはないのではないか セリョーナを救うためには

今の夢はなんだ 加賀は、非現実世界も、実は現実のなにかの投影だと承知していた
忘れたこととか、無意識が夢に現れると読んだことがある
奇妙な夢を見た後は必ず分析するクセがついていた

あれは宇宙船のブリッジだった セリョーナとは何だ?
だが、あれこれ探索しても仕方ない 所詮、中年の疲れた男の迷妄の断片なのだ
それより、明日からの適当にやり甲斐もある仕事のほうが大事だ
平凡で陳腐だが、そっちが本物の生活なのだ

退屈な資料だったが、今日の企画会議までには片付けなければならない
その時、ふっと心が空白になるのを感じた またあれが滑り込んできたのだ

宇宙船内 これからバラバラに飛び出そうとしているが、敵は追尾し、成功の確率は極めて低い
それでもやらねば セリョーナのために

そばに部下の長井がいて「会議が始まります なんだかお体の具合が悪いようですが・・・」
加賀「そうかもしれない 少し熱もあるようだ」と誤魔化した

会議で全員の顔を意識すると、いつもと違って大きな熱いものがこみあげ、同時に視野がぼやけた

我々は最悪の事態を迎えた! 船は敵に破壊される 脱出しなければならない
 一人ひとりが出来るだけ生き延びて、最後まで敵に抵抗しなければ全滅だ
 生き抜き、再び戦列に復帰するために、しばらくのお別れだ!」

部下らは一斉に散り、脱出ボートのハッチへ走りだした

視界が戻ると会議の出席者の顔が白い
「加賀次長・・・今のはどこの言葉でしょうか?」

幻覚でも、自分が何を喋ったか内容は頭に残っている それは日本語ではなかったのか?
現実感が復帰し、体調が悪いと言って、会議を続けた

会社の医師に診てもらい、今後の勤務にさしつかえる診断になり、報告されては困るので
加賀は友人の医師・米山を訪ねた

米山:愉快じゃないか 宇宙船とか まあ、横になれ 催眠術をかける 君の心の中に何があるか探ってみよう

今度の戦いも失敗に終わった 一時は優雅な高度文明を誇った種族セリョーナも滅亡するだろう
だが、最後の一人になってもあくまで抵抗するぞ
自分が乗った脱出ボートは、なるべく母星を離れたところを漂っている そこから奇襲をかける作戦だ

惑星に引き寄せられたのは幸いだが、炭酸ガスが少なすぎて、着陸しても長く生きられない環境と分かる
非実体化して、原住生物の体を借りるしかない

原住生物が近づいてきた 目が脳に近いこと、頭部の大きさから、知力があると分かる
司令官の自分がまず乗っ取るのだ 相手が逃げるより早く脳の中に滑り込んだ

その後、誰も来ない ボートに引き返した頃には、仲間はもう全員死亡していた
救難信号器をセットし、発見されないような場所に埋めた
救助されるまで、ここで原住生物の一員として暮らさなければならない

目の前に追跡してきた敵がいた 慣れない体で射撃をよけきれず、その場に倒れた

加賀が目覚め、変な夢を見たと言うと

米山:
催眠術の時は夢は見ない 君は山歩き中に気を失ったと言っていたな
今聞いたことが事実なのか、異様な思い込みなのか判断がつかないんだ

米山は加賀の話を伝えた

加賀は山で歪んだ球体のようなものを見つけ、そこから緑色のかたまりが飛び出し襲いかかってきた
次にロボットのようなものとテレパシーで会話し、そいつは「君は人間でない種族に乗っ取られたから助けた」と言った

君に入った侵略者は、一度入ると、その生物を殺さぬかぎり外に出すことが出来ない
そいつはむやみに原住生物を殺したくないから、内部に閉じ込め、次第に力が衰え、消滅するのを待つことにした
そして、君が見聞きした記憶を消した

ドラマならよく出来た話だが、現実にはあり得ない
現実や人生は、もっと単調で退屈で、常識的なものなんだからな

加賀は、学生時代に来た駅に久々おりた
倒れていた場所に行き、土に埋めたという救難信号器を確かめるためだ

きっと、あのバーで頭を打った衝撃が、セリョーナの記憶を覚ましたに違いない
ふと気を抜くと彼の体を操ろうとする

世間は極めて日常的で、退屈だからこそ、ちょっとしたことが刺激になる
それ以上は空想の世界に属すると信じたかった


駅前の景観は記憶とまるきり違っていた
ここが!? 舗装された広い道と、びっしり並んだ建売住宅の群れ

よしんば埋めたにせよ、容赦なく土を掘り返すショベルカーやブルトーザーで押し潰されたか
どこかの家の下にあるだろう 結論は出なかった
自分は一生疑い続けながら日々を送るのだ



古い録感 初出誌『野性時代』1979.4月号
若い社員は録感テープの缶を十数個出してきた

「興味をそそられなかったわけではないですが、商品として使えるかどうかと問われると見当がつかないです
 1つ、2つ受感しますか?」

年配の社員:
この作者は知っている もとは作家でぱっとせず、そのうち消えた
この方面でも生き延びれなかったわけだ
活字と録感では、まるで違うということがまだ分かっていなかったんだ

若い社員:半覚醒常態の幻夢論なんて、この時代の技術では到底出来ないでしょう

実感装置のスイッチを入れた

曇った冬空 どうせ「心の帰郷」とやらをするなら、収入にしようとさもしい気持ちが働いた
自分を裏切るのにも馴れたというだけのことだ

知人が録感関係の会社員で

「あなたはこの辺りにしばらく住んでたでしょう
 太平洋戦争が終わる前後じゃないですか? そこが奇蹟的に残っているんです
 敗戦から四十数年も経ったのに、ほとんど変わっていないそうで タイムトンネルみたいなものです
 あなたに帰郷してもらいたいんです その感慨を録感させてもらえないでしょうか」

録感は初めてだった 己が感じ、考えたことがナマで他人に伝わるのは、裸になるようで嫌だったからだ
だが相手は強引で根負けしてしまった

私は目的意識を失っていた それより世の流れから逸脱しつつあった 私は浮いていた

過去の風景と出くわすことで、記憶が思いがけなくはっきり甦った
私はこの道を何度も行き来したのだ

戦後、半年あまり、私の一家はこの都市に引っ越して数年間過ごした
父の仕事の都合で田舎から出戻り、戦災をこうむらなかったこの辺に来たのだ

級友Dの家に来たが廃屋のようだ
Dは色白の繊細な少年で、実際病弱で、学校を休んでいた

私の家は長屋の一軒で、Dは己の優位を示すチャンスと思ったのかもしれない
邸内はやたら広く、堂々たる豪邸だったが、どこか荒廃した感じがあった
思うに、相当な資産家だったが、敗戦で痛手を受け、Dの父が亡くなり、家財を売って食いつないでいたのだろう

蔵には珍しいものが多かった 当時私は勲章やバッジの収集に興味があったため
「これもみな売るなら、僕に1つくれないか 売ったとしても安いものだ 惜しいのか?」

Dはたぶん勲五等か六等の瑞宝章を渡した その時、祖母が入ってきた
「それをあげたりしちゃならん! 出て行け!」
「ケチ! ケチばばあ!」

Dの祖母の顔が歪んだ Dは蒼白だった あれからDの家には行っていない
今では母屋は潰れそうに傾いている
喪失感が私を包み込んだが、それよりケチとののしった現場が永久になくなると思うと安堵感を強く感じた

歩き続けると、その頃の私の傷口を開きはじめた すでに過去を怖れているようだ
まだ何か出て来るのではないか


そこは教会で、あの時分、アメリカ兵が接収していたよく来ていた
そこは級友Qの家でもあった 父が牧師なのか聞いても言葉を濁した

Qは進駐軍からいろいろなものをもらっていた
ある日、歯がチョコレートで汚れていると言うと、舌で残滓を舐めるのを見て不潔感を覚え
羨望が一挙に敵意に変わり、チャンスをみつけてはQを窮地に追い込んでやろうとした

「今日は珍しいもの持ってないのか?」

Qはそのたび、ベルトやらを自慢気に持ってきた
そのたび羨ましくてしかたないと煽て、持っていないと、露骨にガッカリした顔をするのだ

Qは何日も学校を休んだ アメリカ軍人のものを盗もうとして殴り倒されたと噂を聞いた
彼は自分の立場を保持しようとしたのだ その後どこかに転校していった

大通りに近づくと、もう現代になってくる
こんな真似をして私が得たのは何だったのか

最初は型通りの懐かしさを満足させること、その馬鹿馬鹿しさを予想していたが、そんなものではなかった
少年時代の自分がいかに残酷で無神経だったかということ

当時の私は全く気づかず、己を満たすことだけに熱中していたが
今は吐き気すら覚える嫌な人間に思える

私は連鎖反応的に何十人もの級友、教師、親、他人を想起した
この残酷さはクラスの誰もが持っていた気がする
ある時は被害者、ある時は加害者でもあった

その残酷さは、大人の心情を理解出来なかったためだとも考えられる
時に明瞭な、時に隠微なしがらみで、明快に割り切れない世界を汲み取ることを考えないゆえの図太さだ

だが、子ども社会から排斥されることは本人の死活問題なのだ
無知からくる勇敢さが古いものを容赦なく打ち壊し、新しい価値が出来るという人も多い

ただ、今の年齢の私には、そういう子どもに会うのは愉快ではない
なろうとして大人になったのではなく、妥協、敗北の積み重ねの果てにこうなってしまった
それをこれでもかと見せつけられ、苦笑以上の自己嫌悪の体験になった

これからも今度のことを思い出し、ある程度人の傷みを知っているつもりで
気づかないまま侮辱しているのではないかと恐れに悩まされるだろう
これは一種の拷問だったとも言える



年配の男:
昔はこの手の総体に重くて、作者の思い込みが強い作品はいろいろあったんだ
君たちのような現代風の作品しか知らない層を狙うほうがいいかもしれない
でも、これは駄目だ

この作品がなぜ使われなかったか 理由は主題だ
他人の心事を理解しなかった過去のたまらなさ

若い社員:それがなぜいけないんです?

年配の男:
そこさ 他人に構わず自己主張してなぜいけないのかという人間のほうが多数派になった
だから、こんな作品は反発されるか、無視されたのさ

若い社員:僕はてっきりお遊びだと思った

年配の男:
本気だったんだ この作者からすれば、今の我々はみな子どもなのだろう
大人の弱さを持とうとしない、残酷で無神経な子どもだ
今はみな精神的に未成熟でなければ他人を蹴落とせないんだから仕様がない
他のを受感してみよう うまく売れそうなのが見つかるといいんだが



代ってくれ 初出誌『野性時代』1979.9月号
昼の時間になって督促の電話がきて、僕は陳謝し、弁解し、今日の午後、説明しに伺うと約束までした
別の課の同期入社のSから、週末バレーボールの試合があるから練習しようと誘われたが
運動が不得手なため、どうせ試合に行ってもベンチで観戦するのがおちなため当たり障りのない返事をした

会社からだいぶ離れたレストランに入り、隅のテーブルについた時
僕と同じくらいの背格好で、濃いサングラス、初夏なのにマスクをした男が同席してきた

じろじろ見るのも失礼だから自分の思いに耽った

卒業して今の会社に入って3年目 大過なくと言えるだろうが、仕事はそれほど楽しくはない
まして将来への野心などさらさらない

いいなと思う女性が会社にいるが、結婚は面倒だから、それ以上考えないようにしている
これがサラリーマンの典型だと言われれば仕方ないが、こんなはずではなかったという気がするのも事実だ

気づくと同席の男はずっと無遠慮に自分を見ている
男:結構なものだな 高田さんよ 誰だと思う? 当ててみろよ
その後、沈黙して依然こっちを見つめて黙っている

構わないのが安全だ 食べる速度をあげ、勘定する際、男がサングラスを外してこっちを見た
僕とそっくりなのだ 叫びそうになるのを抑えて、何事もなかったように店を出た

その後、ふとするとそいつを思い出すが、関わり合いを持たないのが正しかったのだ
怪我をしそうなものに近づかないのがサラリーマンで、自分もその一員なのだ
だが、なにか面倒事に巻き込まれるのではと不安だった

夕方、またそいつが追ってきて「どこかで話そうや」という
行くとすれば喫茶店がよかろう こいつはいつサングラスを外すか分からないから
アベック喫茶に入り、一番奥の暗い席に座った

男:
僕は心を決めてここへ来た オレはこの世界の人間ではない 別の世界から来た
世界は感知できなくても無数に重なり合っている
その中には互いによく似た世界もあるわけだ 例えば、オレとここのように
その人間同士は大部分が対応する オレは分身を探してやっとお前を見つけた

オレたちの世界はここよりもう少し秩序立っている こんなのんびりしていられない
オレはそこのエリートだ

この2、3日お前を観察していたが、お前はこの世界に満足してないんじゃないか?
もっとやり甲斐のある仕事をしたい、そうだろう?

だったら、オレと代わってくれないか?
任官されるテストはオレがパスした 仕事自体は催眠学習でなんとでもなる
お前の仕事なんて独力ですぐ引き継げるさ

高田:エリートがなんでわいと代われ言うねん 勝手なこと抜かしくさって 用はないわ わいは帰るで!

数日後の土曜日 休日だがバレーボールの試合がある
予想通り、僕はずっとベンチで座りづめだった
二次会に行く気にはなれず、体調が悪いからと一人で抜けた

イライラして、電車を降りるとアルコールが全身に回っているのを感じた
そこにまたあいつが出て来た この前とはうってかわって哀れっぽい調子で
「一生のお願いだ 聞いてくれ 詳しくオレの事情を話す」
「駅前に一杯呑み屋があるからそこへ行こう 帽子と眼鏡は取るなよ」

男:
オレは高級行政官の第一歩の生活監視官だ 権力もあり、待遇もいい
自動的に昇進するから、誰もが憧れる

高田:どんな仕事や?

男:
人々が正しい生活を送れるよう監視し、指導する
常にパトロールし、報告する 違反者にはマイナス点をつける
テストに合格するため、他のすべてを捨てて勉強した
仕事自体は難しくない 人々を任意に捕まえ、調べ、記録する それを1日に何十回もやる

1回のマイナスで一生が狂うことも多い オレがマイナスをつけて自殺した者も多いんだ!
生活監視官は鬼だ!

高田:なんで辞めへん?

男:
生活監視官は任官の時、忠誠を誓わされる 辞めるのは反逆で一生奴隷になる
オレには知らない秘密組織があり、他の世界と行き来する方法を発見していた
そこで自分の分身を説き伏せ代わってもらう なにせエリートだから嫌という者は少ない
オレは休暇をとり、休暇は今日で終わりだ 代わってくれ

高田:僕はまっぴらやわ そんなエリートいらんわい 自分で責任取らんかい ええ加減にせい

男は力づくでつかみかかってきたが、突き飛ばすと意外に手応えもなく吹き飛んだ
店の人々が見る中、そいつは泣き出すと、表に出て行った



車内でうたた寝をしていた高田は、子どもが2人通路を叫びながら走っていていて目が覚めた
見ると、母親が2人お喋りをしている

彼の後ろにいた青年が母親のほうへ歩いていった バッジを見せると母親たちから血の気が引いた
風紀監視官だ 母親らの国民登録番号のついた身分証明書を見て、携帯用記録器に記録する
それはマイナス点になり、あるレベルに達すると、公民権の制限、剥奪されることもある
監視官は、酒を飲んで暴れている連中、禁煙車で喫煙している者、食事で食べ残す者らにマイナスをつける

これは圧制だ、人権侵害だという者もいるが、高田はそうは思わない
不自由も感じない 自分にとってはそれくらいはいつも守るモラルで
それを維持する監視官はエリートだと信じている マスコミもそう扱っている
彼の息子が難関を突破して監視官のコースを歩み始めた

30年ほど前、自分そっくりの男がやって来て、代わってくれと言ったのをまだ覚えている
あいつはなぜあんなことを言ったのか 今の自分なら喜んで受けるだろう あの頃は未熟で拒否した
あいつは例外なのだ でなければ、監視官がああも生き生きと働くわけがない

高田は眠ると、彼の顔は寝る前以上にぶよぶよした無個性な肉塊となり、
大きないびきが洩れたが、自身はもちろん自覚していない



真面目族 初出誌『野性時代』1979.11月号
吉岡誠は課長に書類を提出すると、忘れていたようだ
昨日の帰りがけ、「大至急作成してくれ」と言い、デートの約束を取り消してまで
自宅で4時間かけて仕上げたのに、うるさそうに席に戻れと合図し、書類を見ようともしない

これは毎度のことだ 課長は他人の感情に鈍感だが、己のプライドや虚栄心は強い
そして、上の連中にはまことに従順なのだ


隣席の同僚が「気にするな まともに受けていると身がもたないぞと笑う

これでいいのか? 彼はこれまで同類の連中に無数の迷惑を受けてきた
彼も同僚のようならいいがそれが出来ない 真面目人間なのだろう

そんな彼を庶務課の臼田さんが同情するような顔で見つめていた
40過ぎの係長だが、「石臼」と呼ばれるほどの真面目一点張りで、辟易するほどだ

その臼田からお昼後、お茶に誘われた

臼田:
あなたは真面目なせいでだいぶ損していますね
せっかく真面目にやっているのに評価されず、逆に不利になるなんて不公平だと思いませんか?
あなたに出てもらいたい会があるんです 真面目さを力にする集まりなんです
私がみんなに紹介しますよ

次の日曜に、臼田に教えられた場所に行った
「精神体力練成会」と書かれた部屋に入ると、10名ほど席でなにか書いている
頭上の垂れ幕には「真面目こそ力なり 真面目は武器なり」と書かれている

教師の一人が挨拶した

「とりあえず最初の学習をしていただきましょう
 このノートにあなたの好きな漢字を書けるだけたくさん書いてください」

彼は自分の名前の「誠」を書いた
キチンと書けと言われ、これが何の役に立つのか疑問に思いながらも書きつづけ、1時間ほど経った時

教師:
はい止めて それぞれの住所、氏名、、、を記入してください
今のは一人ひとりの個性と真面目度をみる重要な資料になります

この会は多くの先輩の資金援助と、集会の都度、わずかな会費を頂くことで成り立っています
私ども真面目族はこれまで随分不当な処遇を受けてきました
真面目とはそんなにいけないでしょうか? 実直より愚直だとどれほど大勢が泣いてきたでしょうか

しかし、ついにそれが報われる時代が来ました 真面目は徹底的に通せば、通るものなのです
その根気、気力を強化する方法が確立されたのです

古来、日本における主流は真面目でした
それが行き過ぎて窒息しそうだ、創造的でないと軽蔑されるようになった
それもやはり行き過ぎなのです 正しい真面目さは正当に評価されなければならない

吉岡は聴いていて心地良さを感じた 仲間がいて、指導者がいて、強化手段もあると希望がわいてきた

教師:
会合は週に1回 各自に場所・時間を知らせますが、真面目でない人には通知しません
第2レベルに行くと、具体的な方法を教え、合法的な薬品の提供も行います
私どもは第4レベルです 最高は私どもも知らないが、第8レベルまではあると知っています

次の課題は、我々のスローガンを大声で読むことです
最初は全員で50回 次に一人ずつ順番に50回ずつ 本気でやってください

「真面目こそ力なり 真面目は武器なり」みんなで怒鳴った 奇妙な恍惚感さえあった



会に入って4ヶ月が過ぎた 本当の真面目ではないと判断され、最初の集会から2人減った
その後も一人ひとり脱落していった このままでは会員が減る一方ではと聞くと
新入者候補はいくらでもいて、支部は全国に何百もあるから大丈夫と教師は笑った

忍耐力を作るため、社交ダンスのボックスをしながら、周囲からゲラゲラ笑われるなど辛抱を重ねたりした
残った5人の仲間とともに第2レベルに進級したと告げられた

「仕事こそ手を抜いてはいけない」と教師たちは厳しく言う
真面目を本気で押し通すことが大切なのだという

課長から面倒な役所の統計を今日までやれと言われ、昼食を抜いて社内に残ってやり始めた吉岡に
課長は嫌悪感を感じている 依怙地になっているとしか映らないのだろう



今日からついに第2レベルの課業に入る

教師:
これからは個人訓練が多くなります
多少厳しいでしょうが、そのうち当たり前になり、喜びを感じるようになるでしょう 実益も多くなります

まず「真面目強化法」が教えられます
同時に、先達が開発した薬品が一人ひとりに合った処方で出されます

何が真面目で、何がそうでないか良書のリストを渡します
主張を掲げながら、違うことをする言行不一致の人間を我々はもっとも忌み嫌います
なので、本人の許しを得て、嘘発見器を使い、本当に真面目にやっているか確認します

すこし窮屈になってきたぞと吉岡は思い、無意識にタバコに火をつけた

教師:
タバコもなぜ吸うかの必然性が確立されてからでなければ、無自覚の不真面目さと受け取られかねませんよ
タバコが嫌になる薬、酒が嫌いになる薬もあります

新しい教材を見て、彼は憂鬱を感じはじめたが、これまでの努力を捨てるのは惜しかった
母は、真面目すぎて見合いを何度も断られたことなど、繰り返し愚痴をこぼした

訓練はだんだん厳しくなっている 好きな読書もままならない
マンガなどは一流以外は見る必要がないという
近頃は会に出るのも億劫で、嘘発見器にすぐ出るので、注意され、今が正念場と言われた

会社では臼田さんの小型版「若臼」と呼ばれている
教師にはそれらも乗り越えなければならない関門だと励まされる

ある日、臼田さんに畑違いの仕事、相当な田舎への出張所勤務異動が出た 左遷と言ってもいい
真面目族の先輩の彼が、報われることなく、結局こういうことにしかならないのかとショックを受けた
無益の努力をしたものだ

そこに臼田がやって来た

「私は新しいチャンスを与えられた 奮励努力して、新設出張所を大きくしてみせますよ
 私は第4レベルになりました いずれ真面目族の時代が来ます 信じなさい

臼田の言葉はもう感銘を与えなかった 負け犬の遠吠えにしか思えなかった
それがまた自分の運命でもあると気づいて身が震えた
修業などきょう限りでやめるのだ 本来の本性の己でいいではないか 今日から自由なのだ



団地のドアを開けて出ようとして妻に言った

「1ヶ月に2回も子どもを親に預けて映画に行くのが知られたら、会社や近所で嫌味を言われるだろうな
 だが、官庁推薦の映画じゃないから、教育委員会のブラックリストに載せられるのは避けないと」

妻:年々窮屈になるみたい

2人は手を振り合う 夫婦仲が悪そうだと言われると、家庭生活相談員が来るかもしれないのだ
結婚して10年目 子どもも生まれた

彼が辞めた後も真面目族の組織は拡大し、徐々に世間に名乗りはじめた
彼らが頭角を現すにつれ、世間も肯定した 

真面目族の国会議員が出ると、あとは時の勢いだ
深夜放送、テレビのおふざけ番組が消えた 遊びの要素があるものはすべて排斥された

臼田は取締役となり、脱落者の自分には言葉もかけない
これでいい 今のままでいいのだ こういう生き方が本当の真面目さかもしれないと思う



オレンジの旗 初出誌『野性時代』1980.4月号
相川は、小学4年の次男と遊園地のベンチに座って
妻と中1の長男はスーパーコースターに乗るのを見ている
相川は高所恐怖症で、こうした乗り物は考えるだけで冷たい汗が出る

コースターが上昇し、降下に向かう時、前寄りにいた乗客の1人が、オレンジ色の三角旗を掲げた

次男:オレンジマンが出た!

そいつは、顔の上半分をオレンジ色のマスクで覆っている
はじめはそんな人はいなかったから、機体が動き出してから着用したのだろう

懸架式で引きちぎられそうな勢いで1周しても旗はなびいている
仮面の男は自分の安全ベルトを緩め、中腰になって旗を立てている
観衆からは我を忘れて拍手がおこった

常識的には、あんなのは馬鹿げている
中年の、何事にも非常識なものに対して抱く特有の警戒感もあるが
自分もかつてはああであり得たという記憶が重なり
あれだけ一切を賭けていることに妙に熱いものがこみあげてきた

ゴンドラが終点に向かうと仮面の男はもういなかった
乗客が降りる時、数人の警備員が尋ねるが、誰も名指しする者はなかった
「危険な行為はなさらないで下さい!」と係員が携帯マイクで注意した

次男:
オレンジマン、カッコよかったね 学校でもみんな言ってるもん
『少年ビクトリー』によく載ってるよコースターマンのこと
オレンジマンが一番カッコいいんだ



主計課副課長とう中途半端な職にある相川には、とかく雑用に近い仕事が廻ってくる
中堅の広告代理店だが、経理マンはどこにいようと変わらない

昼食を黙々と食べながら、近頃しばしば襲う生活の倦怠感、空しさをまた感じていた
これといって目標もなく、働き稼ぐ存在としているだけの自分

40代半ばになり、己の一生がおおよそ見えるようになり
時間をなし崩しに消費しているのはやり切れないが、ほかにどうすることも出来ない

そこでふとこないだのコースターマンを思い出した
遊園地のジェットコースターなどに出没し、オレンジマンは一番派手なことをやるそうだ
少なくとも自分は、あんなことで日常の重さが拭き飛ぶとは思えない
では、何をすればいいのだ?

気分直しに調度の豪華な喫茶店でコーヒーを飲んでいると
同年輩で、営業副部長をしている坪花やくもが来た
押しが強く、社内では「女親分」と言われている
またなにか大きなプロジェクトを抱えているらしい

Q興業が開発した「スペース・バトル」という、近頃のスーパーコースターよりもっとスリリングな機械だという
彼女にオレンジマンのことを話すと

やくも:
ジェットコースターは、原理上、外に放り出されないよう設計されているいるけど
最近みたいにスリルを狙う変型が出て来ると、安全ベルトなしじゃどういうはずみで落ちるか分からない

危険だから追随者が出ないよう、マスコミではあまり報じないことを申し合わせてるけど
子どもたちにとってはヒーローでカッコいいと思えるんでしょうね

そんな連中はこれまで何回か捕まったことがあるけど、せいぜい厳重説論か罰金でしょ
オレンジマンは追われても、おそろしく逃げ足が速いんだって
それに捕えるといっても遊園地は根絶する気は始めからないんだし

コースターマンが出現するような設備があると宣伝にもなるのよ
オレンジマンは定評があって、彼が出るコースターは第一級のスリルがあると保証されるんだって


待てよ・・・それを利用すればいいんだ
オレンジマンにここへは出ないでくださいと呼びかければ客はうんと来るでしょう?
それでも出てきたらやっぱり話題になるわ この線で押してみることにしよう



出張で夜行列車に乗った相川 明朝早く飛行機に乗れば間に合うが、空路など到底無理だ
4人掛けにはサラリーマン風の男が同席している

学生時代は旅行が好きで、夜行で眠ろうと思えばすぐに眠れて、翌朝も元気が回復したが、最近は眠れない
列車が大きく揺れた拍子に、前の男のボストンバッグが滑り落ち、
中からオレンジ色の巻いた布地と金属棒が転がり出た

目の前の眠っている男がオレンジマン?
男は目を覚まし、慌ててバッグを拾った

相川:
失礼ですが、この前、遊園地でお見かけしたように思います
私は警察でも遊園地の関係者でもありません
ただ野次馬として聞きたいんですが、僕は高所恐怖症なんです
あんなことして、恐ろしくはありませんか?

男:恐ろしいと言えば恐ろしい そうでないと言えばそうでなし・・・

男にはどこの訛りなのか、馴れていない言葉を使っているような感じがある

相川:それじゃなぜ? もやもやがスカッとするからでしょうか?

男:
自分を追い詰めたいからというところでしょうか
私は記憶喪失者なんです 2年前までのことを何も覚えていない

ここまではみんな同情してくれるが、その後は誰も信用してくれない
実は、私はこの世界の人間ではないのです よそから紛れ込んで来たんです
妄想となさっても結構です

私は別の世界の宇宙船のパイロットで 異種族の攻撃を受けて爆発寸前でした
死ぬのは嫌で、なんとか逃げ出したいと必死に念じて意識を失い、気づくと、素裸でこの世界にいたんです

なんとか適応するしかなく、記憶喪失を装い、宇宙船の乗組員の知識を利用して割りのいい仕事に就いた
でも、ここではアルバイトで、私の専門を活かせる場がない ここで一生を終えたくはない

ここでも自分を追い詰めれば、また転移が起こるかもしれないと思い
コースターなら自分以外に危険が及ばない

もしこの世界から抜け出しても、今より良くなるとは限らない
でも大きな変化を求めるなら、思い切るべき時があるんじゃないでしょうか?
私は明日、ある遊園地に行き、2、3度機械を試してからあれを決行するか判断します

相川は日常への不満があるなら、どこかで踏ん切らなければならないと
漠然と感じていたものの、明確に意識したことはなかった



帰宅すると誰もいなかった
息子は塾に通い、妻はPTAの会合の帰りに子どもを迎えに行くとメモがある
習慣的にテレビをつけるとニュースをやっている

「今日、遊園地の乗り物から、安全ベルトを自分でほどいた客が、外へ放り出される事件がありました
 スペース・バトルという乗り物で・・・」


それは坪花が言っていたものだ 企画を通し、オレンジマンに訴える広告を実行し
非常な人気を呼びつつあると聞いていた おそるべきスリルを与える代物で
さすがのコースターマンたちも1人も出ていないようだったが
出たとすれば、それは夜行列車で会ったあの男じゃないだろうか?

映像を見るとオレンジマンが旗を振っている 逆方向に曲がり、沈んだ瞬間
彼の体がゴンドラから離れて宙に浮き、落下
だが、まるで服だけという感じではないか?

「落ちた人の行方を捜したものの、服、下着、旗、マスクだけで本人を発見できませんでした」

あの男との出会いの興奮は時間とともに風化し、これまで同様の時間が過ぎて忘れていた
あの話も妄想かもしれないと思うようになっていた
今は真実だという気がする あいつは別世界に脱出したのだ

それは・・・自分にもやれることなのかもしれない
何かから始めなければならない



スーパーコースターはゆっくり頂上に引き上げられる
最後尾に座った相川は体が震えるのをどうしようも出来ない

耐えなければならない 馴れるのだ そしていずれはポケットに入れた白い旗を振ってみせる
最後にはオレンジ色の三角旗にするのだ

ひょっとしたら、落ちるかもしれない 死ぬかもしれない
彼のように別世界へ飛ぶかもしれない それでいいのだ
これまでの倦怠とおさらばすることだけは間違いない

ついさっきまでの体の震えが止まっている
機体がガラガラと急降下を始めた




【解説 谷甲州 内容抜粋メモ】
先輩作家の作品について解説を書くのはまことにやりにくい
まして大先輩の眉村さんとなるとなおさらだ

学生時代、毎週のように自作のショートショートを眉村さんに送りつけて採点してもらっていたことがある
眉村さんのDJの番組で「リーダーズ・ストーリー」「ショート・ノベル塾」のラジオ版のようなものだ

本書は「野性時代」の1978~1980に発表された7つの短篇を集めている
この2年間は、日本のSFにとってかなり意味があった

1978年に封切られた『スター・ウォーズ』をきっかけに、世間ではSFブームになったらしい
らしいというのは、私はそれを目撃していない
私は幸か不幸か、この時期に日本を離れていた

ブームを当て込んだSFまがいも多かった
それが悪いというのではない もともとSFの9割は屑と相場が決まっている(!

本書はそのブームの真っ只中に発表されたにしてはいかにも地味で真面目なSFなのだ

「異なる視点で、見慣れた世界を 違った角度で見る」

これはSFで得られる特権だ
視点というより「ものの見方」と言ったほうがいい

「セリョーナ」では、結末の底の深さ、恐ろしさは見事だ

「古い録感」に出て来る「実感装置」は眉村SFにはよく使われる小道具で
視点の変化にこの頃から執着していたのではないかという気がする

その後の短篇でも、読者としては騙される快感を感じるはずだ

「オレンジの旗」の最後では、視点は未知に向かって突っ込んでいき、読者はあとに残される

ここには不変なものは何もない
時代が変わっても、これだけは変わらないと信じていたものも、ごく自然に変化していく

これらの作品群はSFであることにこだわっている
これはブームとは無関係で、眉村がとり続けている視点なのだ


コメント

薄毛の悩み解消@あさイチ

2018-06-21 12:15:12 | テレビ・動画配信
夫の薄毛@あさイチ

専門家ゲスト:佐藤明男さん(形成外科医)
ゲスト:石田純一さん(タレント)、渡辺満里奈(タレント)

VTRゲスト:
宮本洋平さん(美容師)、松本圭司さん(薄毛コンサルティング会社代表)、
杉岡伸彦さん(セレクトショップ店員)、春原弥生さん(イラストレーター)、
三浦孝司さん(ホテルチェーン社長)、辻孝さん(理化学研究所 リームリーダー)

リポーター:魚住優アナウンサー

「日本皮膚科学会」

薄毛の悩みが解決?@週刊まるわかりニュース

前回書いた記事のニュースに加えて、ヘアカット、ファッションなどの方面も紹介していた





効果が認められている2つの飲み薬



1ヶ月で5000~8000円程度



医師:
私の父も祖父も母方の祖父もみんな薄毛で、完璧な遺伝子を持っているため
20年前から「フィナステリド」を飲んでいるので薄毛は進行していない



薬は処方箋が必要
ネット通販で買う人も多いので副作用等に注意
副作用の1つ「性機能障害」については1%ほど 40代以降が主なので若い人は問題ない


Aランク 効果が認められている塗り薬

「ミノキシジル」 1ヶ月で5000~8000円程度
※高血圧治療を受けている人は医師に相談



ネット検索するとたくさん出てくる





医師:
安全性と有効性が検証されていない
飲んだらどうなるか分からないものもある
非常に危ない、危険性が高いものはDランクになっている


Bランク

「赤色LEDヘルメット」



1日30分、週2,3回ほどかぶる
頭皮の細胞を刺激する
効果は人によるが、半年で効果がある人もいる


「自毛植毛」





後頭部など、局所麻酔をして、毛のある部分の細胞を切り取り(!)→薄い部分に移殖する
切り取った部分は縫い合わせるって怖すぎる・・・

1回でそれほど広範囲は切り取れない 1回で約1000本ほど
多くて4~5回ほど


女性はホルモンなどのメカニズムが違うため、医師に相談(皮膚科)
「週刊まるわかりニュース」の情報では、女性も同様だってゆってたが?

医師:
アメリカでは500~1000本くらいだと「ランチタイムオペレーション」と言って
昼休みにサンドイッチをかじりながら受けて、そのまま職場に戻るような手術です

(痛覚が違うんじゃないの? 保険制度がないから相当な高額だろうし ホワイトカラーの一部だろう



自然にカバーする方法:ヘアカット
薄毛を専門にした美容院オーナーの宮本さん 自身も薄毛に悩み、試行錯誤してさまざまなカット法を考えた

 

 

宮本さん:僕も頭頂部はほとんど毛がないが、いろいろなテクニックがあり、それを集結させている感じ




<タイプ別カットのコツ>



「M字型」のポイント:前髪はアシンメトリーにカット



宮本さん:
短いほうから長いほうに視線が流れる
薄毛が気になるところにすきバサミは入れないのが鉄則
密度の濃い部分をすく
最後、ワックスでサイドの髪と前髪を結びつける



「O字型」のポイント



宮本さん:
バーコードスタイルがカバー力もあり、一番適している
ポイントは、カバーする毛を長く残し過ぎない
風が吹いた時などに、反対側にビヨーンと落ちてしまう
薄毛を覆いかぶすギリギリの長さで切る

その後、目の細かいクシで一度とかして、毛をバラバラにする
ワックスはかぶせた髪の毛先が交わる部分だけにする






<遠藤アナも体験>





遠藤アナ:
学生時代から「お前ヤバイんじゃない」と言われて、やっぱりずっと気になっていました
どうしても、地肌の白いところが見えて「目立つな・・・」と悩みを日常的に持っています



ドライヤーのポイント







宮本さん:
汗をかくと濡れているところが一番薄く見える状態に戻ってしまうのを防ぐために、おでこと前髪の間に隙間を作る

スプレーのポイント










ファッションでここまで変わる~「隠す」「増やす」から「魅せる」



薄毛コンサルティング会社代表・松本さん:
自分も薄毛に悩み、毎朝毎晩欠かさず育毛剤を頭に振りかけましたし
血行がよくなると髪が増えるということで、頭痛がするくらい頭の表面、筋肉をマッサージしたりしていましたが
なんて生きづらいんだろう、面倒臭いなと思うようになった


<メガネに効果あり>

松本さん:
メガネがあることで、視線が頭部でなく、目線が合う
コミュニケーションとしての効果もある


選ぶコツ



松本さん:フレームが細くて、肌色に近い色は、かけると肌と同化してしまうのでオススメできない




<ファッション>

セレクトショップ店員・杉岡さん:
無地、丸襟、色が薄いものは不適切 パジャマみたいに見えてしまう

大きな柄、ポケットはアクセントになる





白より黒いほうがよい 黒の中に白を入れるとより印象が変わる





襟を立てるのは×



杉岡さん:頑張ってる感が見受けられて痛々しくなることもある




松本さん:
私自身、薄毛になったことで投げやりになったり、諦めたり、
なかなか服に興味を持つことが難しかったが
少しずつ自分を変える1つのきっかけとして
ファッションを活用するのは重要

Yシャツは、襟の形が違っていたり、ボタンがついていたり、ストライプ柄がオススメ



ネクタイも派手なほうがよい




「薄毛対策神話」を検証
1万人の薄毛を治療した形成外科医・佐藤さんに聞いた

1.頭皮マッサージ x




<薄毛には血行を悪くしたほうが良い?>





1940年代、海外の研究者が薄毛の男性で衝撃の実験を行った
頭部への血管を留める手術をして、血流を悪くしたら、70%の男性の薄毛が改善
しかし、半年経つと元に戻った
脳の血流が悪くなるため、他の毛細血管が行き渡ったために戻ったのではないか、とかなんとか???
無茶するなあ・・・


2.皮脂が毛穴に詰まると薄毛になる? x



<正しいシャンプー法>(他でも書いた気がするぞ

1.丁寧にブラッシング:ホコリを取る



2.お湯ですすぐだけでも、汗、ホコリはほぼ取れる




3.頭が蒸れると薄毛の原因になるから帽子やカツラはなどはかぶらないほうがよい x



2016年「帽子内研究会」が実験した
ヘルメットをかぶって3時間運動したが関係性はなかった

4.タバコは薄毛の原因になる? △
5.ストレスは薄毛の原因になる? △
6、お酒は薄毛の原因になる? △
7、睡眠不足は薄毛の原因になる? △
8、海藻を食べると髪が太く丈夫になる? x

いずれも実証データがない 喫煙などは健康のためにはよくない



最新治療情報「再生毛包原基」

また出ました 動物実験のネズミさん/涙







「自毛植毛」に似ているが、「自毛植毛」は1本ずつ植毛し、抜けたら戻らないのに対して
「再生毛包原基」は、毛を作るもとの細胞を移植するので、抜けてもまた生える

1つの「毛包」からどんどん増やすことが可能となったのが大発見












辻さん:
2020年度には、薄毛の治療として受けられる状態を目指している
実用化にいたる時には100~300倍になるようもっていきたい
値段はおそらく2000~3000万円くらいでスタートすることになると思う(高い!


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