花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

今回の栽培講習会は病害虫対策

2007年07月01日 | 家庭菜園・市民農園・借り上げ農園
 栽培講習会の今回のテーマは、「病害虫対策」だった。
 小規模な家庭菜園を作るための講習会なので、私は、本格的な農薬を使わずにできる方法の講習かな、と思って出掛けたが違った。
 農薬メーカーの方が来ていて、パンフレットが配られ、今、国が使用を認めている農薬を、使用方法を守って使えば、安全で収穫量が上がり、さらに省力化を図れるという説明だった。
 そして、国の10項目の農薬登録基準が環境大臣によって定められ、その内、①作物残留 ②土壌残留 ③水産動植物への毒性 ④水質汚濁の4項目が以前に比べて厳しくなっていて、それらの基準値を満たさなければ登録が保留されるという話しなどがあった。

 また、大半の病気の原因であるカビの害を防ぐために、①予防剤と②治療剤があるが、最近ではこの両方の効果が期待できる農薬があるとして、その会社が販売している農薬が紹介された。

 さらに新しい除草剤では、草の光合成を阻害して草を枯らせるものが出ていて、人間や動物は光合成をしないので害はないのだとか、昆虫の脳のシナプス(神経連絡細胞)に作用して昆虫を死なせる新しい殺虫剤も出て来たのだそうだ。

 質問はないかと問われたので、「農薬の許可、生産、販売が法律に基づいてきちんとされても、実際に使う農家が、果たして使用基準を完全に守ってくれているかどうかという不安が消費者にはあるが、その点はどうなのか」を聞いてみた。
 最近は、『ポジテブリスト』といって、その作物に使用が認められている農薬だけではなく、全農薬の検査がされるようになり、どこかの畑から風で飛んできてかかってしまった農薬が検出されて、販売ができなくなったりする場合もあるそうだ。だから農家は、かなりきちんと農薬を管理して使用するようになって来ているのだという。
 また、農薬使用の経歴を記録する『トレーサビリティ』も増えて来ているという話しだった。
 私は、日本はまだ、過渡期にあると受け取った。

 さらに「使わなくなった農薬の処分の仕方」を質問した人には、農協に行って聞くように、という答えがあった。
 「古い農薬は使えるかどうか」という質問には、保管の仕方にもよるが、全く効き目がないとはいえない、ということだった。

 今回の講習内容は、私には初めて知る事も多かったが、家庭菜園での農薬使用は、やはり最低にしたいと思った。収穫物を売って生活するわけではないので、多少、虫に食べられようが、収量が落ちようが良いと思っている。
 それに、多品種を少しずつ作る場合が多くなるが、作物ごとの農薬を買っていたら経費も嵩むし、素人なので管理も難しくなるはずだ。そう思っていたら講師から、多品種に効く農薬もあるといって、その農薬のパンフレットが配られた。

 説明の後、実際に農薬を希釈し、玉葱に散布して見せてくれた。
 散布者は、手袋、マスク、長袖の服を着て、晴れた風のない時に農薬の登録内容内のものに散布するようにと言われた。
 
 私は、家庭菜園はほとんどが小規模なので、毎日こまめに見回る事で適切な対処を取りやすい所が長所だと思っているが、講習を受けて、病害虫対策は永遠の課題だと改めて思った。

 

コメント
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