娘から異動の連絡を受けたのは、今月初旬だった。
転勤族なので、2年~数年に1度の転勤は当たり前だが、ここ数年間は札幌に居てくれたので、近くにいると思うだけで安心感が違った。
しかし今回は、札幌から車で数時間はかかるという場所。何かあって会いたくても、直ぐに会う事は難しくなる。
1人で働きながら転勤の引越し準備をするのは大変な事だが、娘はこの2週間ほど、一人で少しずつ荷造りを頑張っていたようだ。
我が家に預かっている大型ストーブと夏のタイヤ4本を引越しのトラックに積み込む時は、私の車にも積んで運ぶことを頼まれた。
また、トラックへの積み込み時の手伝いと賃貸マンションの最後の掃除、そして不動産屋への部屋の引渡しが翌日になるので、その立会いも頼まれたので引き受けた。
荷物を出してしまった日は、我が家に泊まりに来る。気張って夕食を作ろうと思う。
また、翌日朝、自分の車で転勤先に出発する娘に、弁当でも作ってやりたいと思っている。
考えて見たら、親は何時までも手伝ってはやれない。だから、この先の長い娘の人生を考えると、転勤族なのだから引越しくらい自力でできないと駄目なのだ。
そう自分に言い聞かせながら、しかしこんな時でも大して期待されなくなった事に、一抹の寂しさも覚えるのだ。
まあ、外国に行く訳ではないのだから、郡部で生活すれば札幌が恋しくなり、これからも連休などを利用して時々顔を見せに来る筈だと思うが。
明日から4月。ようやく雪が溶け、気温も上がり、寒さで縮んでいた体も伸びて来た。
そこでお題を受けて、4月から挑戦したいことを考えた。
そうだ。「ランチ」を食べに出かけることにしよう。
今までは、あまりレストランなどに行こうという気持が起きなかったのだが、4月からは雪もなくなるし、車でレストラン探訪なんて事をして見ようかな。
「ディナー」はちょっと堅苦しいけど、「ランチ」なら気軽に行けそうだと思う。
普段、どうしても家での食事は単調になりがちだから良いかも。
また美味しい店を見つけたら、そこに人を誘い、交流の場も広げられそうだ。